中国消費洞察オンライン〜中国ビジネスをマーケティング視点から再構築!

【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第66号】~鳥インフルでネット販売に商機も~

中国マーケティング&内販攻略のための会員制ビジネスサロン
「キャスト中国ビジネス」中国マーケティングEC会員コース 
http://www.cast-marketing.com/
===============================
2013年4月10日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第66号】 
===============================
【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」
     ~鳥インフルでネット販売に商機も~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
  1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.4 (MAR&APR) 発行
  2)【東京】4月16日(火)マーケティング研究協会主催セミナー
   「中国の市場攻略・流通・販売網戦略」に弊社大亀浩介が登壇
===============================
 
 こんにちは。キャストの大亀です。
 中国ではH7N9型の鳥インフルエンザウイルスが人々の話題を独占しています。感染者や死者は上海周辺でとどまっているようですが、先週滞在した香港や広東省でも、このニュースはすぐに届き、鶏肉を食べるのは当分控えようと地元の友人は話していました。
 実際に上海に戻ってからも日本の焼き鳥屋を通り過ぎたのですが、たまたまかもしれませんがやはり閑古鳥が鳴いている状態で、当面は厳しい状況が続くのではと心が痛みます。(といいながらも、私もつい鶏肉は敬遠してしまうのです…)
 CCTV(中国中央電視台)のニュースでも山西省のとある汚染村の特集が放映されており、化学工場から流れ出た汚染で周辺の地下水が赤く濁り、ニワトリなどの家畜が全滅したという内容でした。実際に土を掘り起こすと赤い水が湧き出る状況にもかかわらず、地元政府の環境担当は「政府の基準では問題ない」とインタビューに答えていましたが、なんとも言われぬ気分になりました。
 では、中国市場インサイトメルマガ第66号をお送りいたします。
 
---------------------------------------------------------------
◆無料進呈中◆会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』創刊号
---------------------------------------------------------------
これまでウェブ上でしかご覧いただけなかった会員限定コンテンツを編集し、気軽にお読みいただけるよう冊子にいたしました。こちらの会報誌創刊号を、現在ご希望の方に無料進呈しています。掲載記事詳細、お申し込みは下記アドレスから。
http://www.cast-marketing.com/freenewsletter/
 
※配信先メールアドレスの変更・配信停止をご希望の場合は、お手数ではございますがこちらのアドレスまでご連絡ください。
【 配信先変更・停止窓口:service@cast-marketing.com
 
■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
コラム 
■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」
 ~鳥インフルでネット販売に商機も~
 
 黒田日銀による大胆な金融緩和策を背景に、日本では円安株高が一段と進み、本格的な景気回復への期待が具現化しつつあるようで、世界中の投資家やビジネスマンから日本の一挙手一投足が脚光を浴びているような気がします。私も上海で日経新聞の電子版を愛読しているのですが、最近は毎日どんなニュースが出てくるのかワクワクしながら楽しみにしています。
 一方、中国では一転して暗いニュースが続き、周りでもあまり景気のいい話は聞こえてきません。昨年9月の反日騒動後、10月と11月は日中ビジネスは完全にストップし、12月に前向きな話が出始め、年が明けて1月から本格的に回復したかのイメージがあったのですが、北京を中心とするPM2.5の大気汚染で出鼻をくじかれ、その後、春節を迎えた2月も何となく停滞したままでした。
 春節期間もひと段落し、3月に入ってから少しは流れが活発になるかと思いきや、今度は全人代(第12期全国人民代表大会)が開かれ、習近平新政権が誕生しましたが日中関係はお互いに牽制し合う状態が続きまたストップし、いよいよ4月で日本でも新年度なので、と期待したところに、H7N9型の鳥インフルエンザウイルスのニュースです。
 直近のニュースでは上海周辺で感染者数は24人でうち7人が死亡しているとのことで、潜在的な患者の数や今後の拡散の可能性を考えると、生活者にとっては脅威を感じます。まだ人から人への感染が見つかっていないのが唯一の救いですが、2003年に中国を中心にアジア全域で猛威をふるったSARS(重症急性呼吸器症候群)の二の舞にならないことだけを祈りながら日々過ごしています。
 2003年当時、私は台湾台北市にいたのですが、テレビで感染者や死者のニュースが飛び交うたびに不安な日々を送っていました。なぜか感染者に日本人や韓国人がいなかったことから味噌やキムチなど発酵食品が効くという都市伝説的な噂が出回り、スーパーで品切れになったり、外の新鮮な空気を吸うべきとのことでゴルフを始める人が急増したなど、いま振り返ればほほえましいエピソードもありました。
 ただ、ビジネス的トピックスとしては、感染を恐れた台湾人は百貨店や繁華街などの人ごみを避けるため、家で気軽に買い物ができるネットショッピングをする行動に出始めたということがありました。SARS発症を境に台湾ではネット通販が急速に普及したのですが、中国でも同様に、もし仮に今回のH7N9型鳥インフルエンザウイルスが蔓延するとしたら、すでに急拡大している中国ネット通販市場がさらに拡大スピードを増すかもしれません。
 実際に昨年9月の反日騒動後、日本商品の不買運動が広がり、多くの日本企業が多大なダメージを受けましたが、日系のカメラや一部家電などは、お店で買うには周りの冷たい視線を気にした愛好家がネットショップに走り、逆にネット販売が伸びたという声も聞いています。
 特に今回の鳥インフルエンザウイルスで、食品に対する衛生管理などがよりクローズアップされるのは目に見えており、少々値段が割高でも、より安全で安心できる食品を求める声が高まるのではないでしょうか。反日を機に、中国市場への意気込みが冷え込んでいる感がありますが、日本企業にとって中国はまだビジネスの可能性が多く秘められている市場であることを再認識していただきたいと思います。
 
文責:コンサルタント 大亀浩介
バックナンバー一覧はこちら >> http://www.cast-marketing.com/okamekosuke/
 
■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
新着コンテンツ一覧
■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
※下記コンテンツの全文を閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要です(一部お試し閲覧除外記事あり)。「フル/法令/Q&A会員」のログインIDとパスワードではログインできません。(お試しID発行 >>
http://www.cast-marketing.com/trial/
 
「奢侈品市場に変化?ブランド各社の次の一手(1)」
 ~北京でグッチ販売減少、その背景は?
 中国が奢侈品の一大市場になっていることは各種データが示しているところだが、その動向には微妙な変化が見られる。習近平政権の登場に合わせて広がった接待縮小などの「倹約令」、富裕層の海外旅行ブームによるブランド品の海外消費増加、消費者嗜好の変化などがその代表的なものだ。各企業はどのような戦略でこの局面を乗り切って行くのだろうか。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=631
 
「瀋陽伊勢丹が閉店、百貨店に吹く逆風」
 ~変化激しい中国小売市場、将来は二極化?
 三越伊勢丹ホールディングスは5月31日をもって瀋陽伊勢丹を閉店する。4月1日に微博(ウエイボー)上で発表されたので、一部で「エイプリールフールのネタでは?」との声もあったが、日本では1月下旬に発表されていたこともあり、冷静な反応が目立った。瀋陽店は2008年にオープンしたばかりで立地も良かったが、赤字に耐えられない形で営業継続を断念。その背景には、中国百貨店業界で吹いている逆風もあるようだ。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=630
 
「中国のネットショッピング市場の現状(2)」
 ~ネット販売率が高い地方都市
 マッキンゼー・アンド・カンパニーの中国ネットショッピング市場についての最新レポートによると、地方都市住民の購買意欲が高いことが分かる。1人当たり消費額が少ないものの、可処分所得に占める比率は三線都市及び四線都市の数値が大きい。……(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=629
 
■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
お知らせ
■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.4 発行
 
 会報誌Vol.4(2013 MAR&APR)は、巻頭で「『淘宝』トップ店舗徹底研究」を特集記事とし、実際に出店している各社インタビューを通して、ECモールの実情と販売戦略をレポートしています。また都市別レポートでは南京と杭州を取り上げました。
 そのほか、下記のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
 
-------------------------------
ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.4  もくじ
-------------------------------
 
【チャイナ・マーケット・インサイト】
・中国ネット通販最大手「淘宝」トップ店舗徹底研究
 各社インタビューから紐解くECモールの実情と販売戦略
 
【都市別レポート】
・南京 ~新街口・鼓楼・夫子廟の三大商圏が消費をけん引~
 グルメストリートに斬新なモール、厚みを増す消費市場
・杭州 ~商圏の拡大とグレードアップ、さらなる飛躍へ~
 地下鉄開業でアクセス向上、新旧エリアの競争も激化
 
【マーケティング】
・まだまだ右肩上がりの中国ネット市場、スマホやタブレット型PCで新たな成長ステージへ
・微信を中心に競争激化、急成長するIM業界
・新商品、生活密着、コスト抑制・・・・・小売業界のキーワードとは
・外資企業の優等生のKFC、減速のワケは?
 
【数字でみる中国】
・中国の31省・市・自治区の最新マクロデータ
・中国の消費主要データ
 
2)【東京】4月16日(火)マーケティング研究協会主催セミナー「中国の市場攻略・流通・販売網戦略」に弊社大亀浩介が登壇
 
ワトソンズ/カルフール/淘宝 (タオバオ)の仕組みと実態から見えてくる
『中国の市場攻略・流通・販売網戦略』
 
1.大都市から二級さらには三/四級都市への市場拡大 ~市場拡大にどう対処していくか?
2.ネット通販市場の現状は ~見えにくいネット市場の現場をヒアリング
3.中国大手外資系スーパーチェーン「カルフール」徹底研究
4.中国全土1,000店舗展開の香港系ドラッグストア「ワトソンズ」徹底研究
5.反日後の日中ビジネスの展望と求められる人物像
 
詳しくはこちらから
http://www.cast-china.biz/index.php?Mod=ToKnow&Cmd=DataList&Action=Detail&KNid=346
 
────────────────────────────
【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
─────────────────────────────
■サービス詳細 >> http://www.cast-marketing.com/service/
■お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/
■お問い合わせ >> http://www.cast-marketing.com/inquiry/
■メルマガ配信登録 >> http://www.cast-marketing.com/mailmagazine/
pageTop