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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第67号】~中国の電子書籍市場の現状~

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2013年4月17日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第67号】 
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」
     ~中国の電子書籍市場の現状~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
  1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.4 (MAR&APR) 発行
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染が上海周辺からじわりじわりと北上し、河南省や北京でも感染が確認されました。上海では夫婦での感染も初めて確認され、人から人への感染の可能性がゼロとはいえない状況になっています。
 テレビでも日々鳥インフルエンザのニュースが流れ、人々が戦々恐々としていてもおかしくないはずなのですが、いざ上海市内を見渡すとマスクを着用している人が少ないことに気付きます。北京の大気汚染の際にも、中国人は慣れていないのか外見を気にしてなのかはわかりませんが、とにかくマスクをして出歩くのが億劫なようです。
 私は今週は東京滞在で大気汚染や鳥インフルの脅威から解放されるのですが、まずは羽田に到着した直後、しばらく食べるのを我慢していた鶏肉と卵料理に飛びついてしまいました…
 では、中国市場インサイトメルマガ第67号をお送りいたします。
 
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◆無料進呈中◆会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』創刊号
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これまでウェブ上でしかご覧いただけなかった会員限定コンテンツを編集し、気軽にお読みいただけるよう冊子にいたしました。こちらの会報誌創刊号を、現在ご希望の方に無料進呈しています。掲載記事詳細、お申し込みは下記アドレスから。
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コラム 
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」
 ~中国の電子書籍市場の現状~
 
 日経BP社の製造業/ハイテク産業の技術者向けサイト「Tech-On!」で中国のビジネス書を紹介するコラムを執筆している永井麻生子氏にお会いしました。追手門学院大学で日本語を教えながら中国語翻訳のお仕事もされ、これまでにアリババ創業者ジャック・マー氏や温州商人などを題材にした書籍の翻訳本を出版されています。今回は、永井氏が面白そうなビジネス書がないかと上海に来られた折にお目にかかりましたが、書店などに自ら足を運びながら現地の情報収集をされたとお話を伺いました。
 そこでまず疑問に思ったのが、中国ではいわゆる「ビジネス書」は多いのかという点です。日本ではビジネスから自己啓発、マニュアルからノウハウものまで数多くのビジネス書が出版されていますが、永井氏によると、中国ではどちらかというと成功した企業や事業家の自伝や成り立ち、エピソードなどが多く、自己啓発やノウハウ系のものは少ないとのことです。
 次にふと思ったのが、中国ではハードの「本」がまだ書店等でよく売れているのか、逆に電子書籍のほうが主流なのではという点です。よく上海の地下鉄や空港などでスマホ片手に電子書籍を読んでいる地元の人たちの姿を目にしますが、正直、新聞はまだしも「本」を手にしている姿はあまり見かけないような気がします。
 日本でも楽天やアマゾンが電子書籍専用のビューアーやキンドルを発売し、電子書籍元年といわれるように電子書籍が話題となり、市場が急拡大しそうな様相がありますが、日本でいう電子書籍はあくまでも普通の本のレイアウトがそのまま電子化されていて、まるで本を見ているかのように電子ブックリーダーで見ることができます。
 一方、中国の電子書籍は日本のように本のレイアウトの電子版ではなく、単に文字がテキストとしてずらずらと並べられているだけで、本というよりはメルマガをスマホで読んでいるような状況です。日本人的には単なる文字の羅列を本として読むには若干抵抗感を覚えるのですが、これがある意味デファクトスタンダードになっている中国人読者にとってはそれほど違和感がないようです。
 早速、電子書籍市場について調べたところ、B2Cネット通販大手の京東商城では、電子書籍ユーザー数が急増中で2012年にはすでに400万人を超えたとのことですが、書籍ネット通販最大手の当当網では、2012年の売上総額51.9億元のうち一般書籍の売上が30億元を占めたにもかかわらず、電子書籍の売上はほんの300万元強だったと報告されています。
 このように中国の電子書籍市場がまだ未成熟である背景には、電子書籍にお金を払いたくない読者がほとんどという状況のほかに、著作権のリスクや電子化へのコストなど出版社側の現実的問題が見え隠れしています。実際に地下鉄などで若者がスマホで見ている電子書籍はほとんどが無料か一冊数元で販売している無名の「網絡作家(インターネット作家)」によるもので、日本やアメリカのように一般書籍がそのまま電子書籍でも楽しめるようになるにはもうしばらく時間がかかりそうです。
 
文責:コンサルタント 大亀浩介
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新着コンテンツ一覧
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「奢侈品市場に変化?ブランド各社の次の一手(1)」
 ~北京でグッチ販売減少、その背景は?
 中国が奢侈品の一大市場になっていることは各種データが示しているところだが、その動向には微妙な変化が見られる。習近平政権の登場に合わせて広がった接待縮小などの「倹約令」、富裕層の海外旅行ブームによるブランド品の海外消費増加、消費者嗜好の変化などがその代表的なものだ。各企業はどのような戦略でこの局面を乗り切って行くのだろうか。……
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「瀋陽伊勢丹が閉店、百貨店に吹く逆風」
 ~変化激しい中国小売市場、将来は二極化?
 三越伊勢丹ホールディングスは5月31日をもって瀋陽伊勢丹を閉店する。4月1日に微博(ウエイボー)上で発表されたので、一部で「エイプリールフールのネタでは?」との声もあったが、日本では1月下旬に発表されていたこともあり、冷静な反応が目立った。瀋陽店は2008年にオープンしたばかりで立地も良かったが、赤字に耐えられない形で営業継続を断念。その背景には、中国百貨店業界で吹いている逆風もあるようだ。……
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「中国のネットショッピング市場の現状(2)」
 ~ネット販売率が高い地方都市
 マッキンゼー・アンド・カンパニーの中国ネットショッピング市場についての最新レポートによると、地方都市住民の購買意欲が高いことが分かる。1人当たり消費額が少ないものの、可処分所得に占める比率は三線都市及び四線都市の数値が大きい。……(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.4 発行
 
 会報誌Vol.4(2013 MAR&APR)は、巻頭で「『淘宝』トップ店舗徹底研究」を特集記事とし、実際に出店している各社インタビューを通して、ECモールの実情と販売戦略をレポートしています。また都市別レポートでは南京と杭州を取り上げました。
 そのほか、下記のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
 
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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.4  もくじ
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【チャイナ・マーケット・インサイト】
・中国ネット通販最大手「淘宝」トップ店舗徹底研究
 各社インタビューから紐解くECモールの実情と販売戦略
 
【都市別レポート】
・南京 ~新街口・鼓楼・夫子廟の三大商圏が消費をけん引~
 グルメストリートに斬新なモール、厚みを増す消費市場
・杭州 ~商圏の拡大とグレードアップ、さらなる飛躍へ~
 地下鉄開業でアクセス向上、新旧エリアの競争も激化
 
【マーケティング】
・まだまだ右肩上がりの中国ネット市場、スマホやタブレット型PCで新たな成長ステージへ
・微信を中心に競争激化、急成長するIM業界
・新商品、生活密着、コスト抑制・・・・・小売業界のキーワードとは
・外資企業の優等生のKFC、減速のワケは?
 
【数字でみる中国】
・中国の31省・市・自治区の最新マクロデータ
・中国の消費主要データ
 
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