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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第68号】~人気高い欧米メーカー、日本車の勝機は?~

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2013年4月24日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第68号】 
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」
     ~人気高い欧米メーカー、日本車の勝機は?~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.4 (MAR&APR) 発行
 
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 四川省でまたマグニチュード7.0級の大地震が発生しました。23日の時点で死者193人、負傷者1万1,470人と被害が拡大しており、食料や水が不足している被災地も数多くあるとのこと。一刻も早く救援活動が進むことを願っています。
  この大地震で若干影を潜めた感のある鳥インフルエンザですが、引き続き感染が広がっています。まだ人から人への感染が確認されていないためか、街中や地下鉄など人混みでもマスク姿を目にするのは数える程度で、それほど住民から危機感は感じられません。
  私は先週日本滞在時に風邪をこじらせ、タクシーで咳き込むと運転手があからさまに窓を開けたり、地下鉄では周りから冷たい視線を感じたりします。このような状況下では本当に風邪は勘弁なのですが…
 では、中国市場インサイトメルマガ第68号をお送りいたします。
 
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◆無料進呈中◆会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』創刊号
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コラム 
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」
 ~人気高い欧米メーカー、日本車の勝機は?~
 
 昨日、上海国際モーターショー2013(第15回上海国際汽車工業展覧会)に行ってきました。新車販売台数が2009年から昨年まで4年連続で世界ナンバーワンとなった中国市場での販売拡大を目論み、世界中の自動車メーカーが新車や新モデル車発表のタイミングをこのモーターショーに合わせているほどです。
 今回のモーターショー見学は私にとって生まれて初めての体験でした。昨年の反日騒動やその後の日本製品不買運動の影響が続くなか、日系メーカー各社がどのようなプレゼンテーションをしているのか大変興味を持って行きました。
 昨日は一般公開初日ということもあってか、チケット売り場には行列もできておらず、入場者が思ったほど多くないのかなと感じました。入場料は1人50元。最近、観光施設の入場料が100元前後のところもあることを考えると意外と安いのではないでしょうか。さて、会場に入ると雰囲気は一転。すでに多くの来場者で熱気ムンムンだったことに驚きました。また、マスク姿の人がほとんどおらず、中国で感染が拡大している鳥インフルエンザはどこ吹く風といった感じでした。
 まず日系メーカーですが、特に目を引いたのは日産でした。ステージと展示スペースが一体となったブース設計があたかも劇場にいるかのようなイメージを与え、白人コンパニオンと中国人ダンサーが一緒に車を披露するプレゼンテーションが来場者に大きなインパクトを与えていました。ブース全体から近未来感が醸し出され、同社の中国での勢いが感じられたほか、特に若者を意識した演出が印象的です。
 一方、トヨタはハイブリッドや電気自動車などエコや環境を強く意識した展示。ブース内にも人工芝が敷かれ、来場者に安らぎや快適な空間を提供し、環境意識の高まる中国人に対して他社とは異なるコンセプトを表現していました。新車モデル以外に、安全装置のシミュレーション体験コーナー、車体をパソコンで自由自在にペイントできる実演コーナー、さらにはプラグイン給電や車いす・老人介護用の福祉車などが展示され、モーターショーというよりは、あたかも万博会場のよう。魅せるよりも体感することに重きを置いた演出でした。
 エコや環境という意味では、マツダも独自の環境技術「スカイアクティブ」を強調し、多くの来場者の関心を集めていました。スバルは、スポンサーにもなった映画「非誠勿擾(邦題:狙った恋の落とし方)」の影響か、オジサン世代の来場者が目につきました。一方、ホンダのブースはあまり目立った動きもなく、来場者の数や熱気もいまいちでした。ただ、高級車ブランド「アキュラ」は注目を集め、3年内に中国で生産を開始するというニュースも話題になっていました。
 今回会場を一周して特に感じたのは、やはり欧米系メーカーは勢いがあるなということ。特にドイツ系のフォルクスワーゲン、アウディ、BMW、ベンツはいずれも黒山の人だかりができていて歩けないほど。コンパニオンで何とか人を集めている他社を尻目に、車の展示のみで人が集まり、ブースではあたかも展示即売会に様変わりしたような状況でした。
 フォルクスワーゲンのほか、米GM傘下のビュイックやシボレーなど、上海地場系の上海汽車との合弁ブランドは地元ならではの人気がありました。日本車と比べ、ひいき目に見てもいずれもそれほどかっこいいデザインだとは思いません。ただ、欧米系と日系メーカーの見学者数の差は明らかで、さらには展示メインの日系に対して、欧米系は売る気と買う気がぶつかりあうほどの熱気が圧倒的と言わざるをえません。現在、中国では反日や不買運動の影響で日本車販売は不振ですが、この影響とは違う次元で今後深刻化する可能性があるのではと思いました。

文責:コンサルタント 大亀浩介
 
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「2012年中国チェーン企業ランキング」
 ~蘇寧が首位、外資系も好調
 各種チェーン展開企業で構成される中国連鎖経営協会が発表した「2012年中国連鎖百強(2012年中国チェーン企業ランキング)」によると、蘇寧雲商集団(蘇寧電器から名称変更)が売上高1240億元で首位となった。前年2011年の2位からランクアップ。2位は百聯集団(1220億元)、3位は国美電器(1174億元)だった。……
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「化粧品販売のササ、中国事業が不振のワケ(2)」
 ~香港モデルが通用せず、規模のメリットも必要
 中国市場においてササは不振と言わざるを得ない。その原因としてまず挙げられるのは、香港の成功モデルをそのまま中国に移植しようとした戦略ミスだろう。中国ではいわゆる一流ブランド品は従来型販路、すなわち百貨店やスーパーでの定価(小売希望価格)販売が主で、この面ではすでに成熟した市場となっている。ササのような一律ディスカウント方式はブランドイメージを損ないかねず、各化粧品メーカーから懸念の声も上がっていた。……
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「化粧品販売のササ、中国事業が不振のワケ(1)」
 ~香港で人気のササ、中国では赤字経営
 ササは05年に中国に進出し、上海に第1号店をオープン。12年9月末時点で中国全土に53店舗を展開している。しかしながら、その経営状況は芳しくない。12年3月期の中国事業の売上高は前年比99.8%増の2億9070万香港ドルまで膨らんだが、ササ全体の売り上げの4.6%を占めているに過ぎない。さらに重要なことは、05年の進出以来、中国事業は赤字が続いているということだ。……
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「曲がり角の中国百貨店業界、各社戦略を探る(2)」
 ~ブティック型に路線変更、新世界百貨の挑戦
 中国19都市で41店舗(12年末時点)を展開する新世界百貨は百貨店業態からの脱却を目指している。09年から開始した経営スタイルの改革で、全ての傘下百貨店を「生活館(リビング・ギャラリー)」と「時尚館(ファッション・ギャラリー)」の2形態に分けてきた。生活館は、店舗床面積の20~30%をサービス業態に用いることと定義付けられる。……
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お知らせ
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 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.4 発行
 会報誌Vol.4(2013 MAR&APR)は、巻頭で「『淘宝』トップ店舗徹底研究」を特集記事とし、実際に出店している各社インタビューを通して、ECモールの実情と販売戦略をレポートしています。また都市別レポートでは南京と杭州を取り上げました。
 そのほか、下記のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.4  もくじ
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【チャイナ・マーケット・インサイト】
・中国ネット通販最大手「淘宝」トップ店舗徹底研究
 各社インタビューから紐解くECモールの実情と販売戦略
 
【都市別レポート】
・南京 ~新街口・鼓楼・夫子廟の三大商圏が消費をけん引~
 グルメストリートに斬新なモール、厚みを増す消費市場
・杭州 ~商圏の拡大とグレードアップ、さらなる飛躍へ~
 地下鉄開業でアクセス向上、新旧エリアの競争も激化

【マーケティング】
・まだまだ右肩上がりの中国ネット市場、スマホやタブレット型PCで新たな成長ステージへ
・微信を中心に競争激化、急成長するIM業界
・新商品、生活密着、コスト抑制・・・・・小売業界のキーワードとは
・外資企業の優等生のKFC、減速のワケは?

【数字でみる中国】
・中国の31省・市・自治区の最新マクロデータ
・中国の消費主要データ
 
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