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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第74号】~個の力強く、日系ブランドにも勝機?~

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2013年6月5日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第74号】 
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第74回)
     ~個の力強く、日系ブランドにも勝機?~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.5 (MAY & JUN)発行
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
    「巨頭去り、ECの新たな旅」(2012年5月24日付け)
 
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週末、上海高島屋のワインショップ「エノテカ」で、イタリア系高級ファッションブランドのフェラガモがトスカーナ地方に所有するワイナリーで醸造しているワイン「IL BORRO」のティスティング会が開かれました。フェラガモ家三代目のサルヴァトーレ・フェラガモ氏ご夫妻がお越しになり、自社のワインを紹介しました。
 フェラガモ氏ご自身は中国は5回目(奥様は初めて)で、中国の急成長するワイン市場に高い関心を寄せていました。奥様はオーストリア人で元ジュエリーデザイナー。現在は3人のお子様に恵まれ、フェラガモブランドの広告塔の役割も担っています。
 当日は靴とカバンは当然フェラガモ。「服装はフェラガモにこだわっていない」とのことで、どうしてワインの宣伝を?と尋ねると「たまには違うジャンルのこともしないと飽きちゃうでしょ!」とチャーミングな笑顔で答えていました。
 では、中国市場インサイトメルマガ第74号をお送りいたします。
 
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◆無料進呈中◆会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』創刊号
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これまでウェブ上でしかご覧いただけなかった会員限定コンテンツを編集し、気軽にお読みいただけるよう冊子にいたしました。こちらの会報誌創刊号を、現在ご希望の方に無料進呈しています。掲載記事詳細、お申し込みは下記アドレスから。
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コラム 
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第74回)
 ~個の力強く、日系ブランドにも勝機?~
 
 都市別レポートの視察に福建省・福州を訪れました。福州は福建省の省都、台湾を対岸に、台湾経済と密接に関わりながら急成長を遂げた福建省の中心。現国家主席の習近平氏が福州市党委員会書記を経て、2000年からは福建省長を務めるなど、最近特に注目を集めています。
 福州の歴史は古く戦国時代にまでさかのぼり、「福州」の名が初めて登場したのは福州督府が設置された唐代の725年。近代ではアヘン戦争後の南京条約で対外開港し、茶の輸出などで発展、多くの外国領事館が置かれた場所です。いまでも街なかでキリスト教会や西欧風の豪壮でエキゾチックな建物が現存しています。
 国家歴史文化名城に指定された福州は「榕城」とも呼ばれています。榕樹というガジュマルの大木が道路を覆うほどたくさん植えられ、都市にいながらまるで森林の中にいるような錯覚を覚えるほど緑豊かな街並みです。
 福州一の繁華街は「東街口」。現在、東街口周辺は2015年開通予定の地下鉄工事で道が封鎖され、生い茂るガジュマルの並木とも相まって、道路は常に混雑状態でした。同交差点には東方百貨、東百大廈、大洋百貨が軒を連ね、周辺にアパレルや携帯電話店、マクドナルドなどファストフード店が所狭しと並んでいます。アワビやフカヒレなどの高級食材を数日かけて調理する福建料理の伝統的な高級スープ「佛跳牆」で有名な老舗レストラン「聚春園」もここにあります。
 この東街口の西側に昔からの伝統的な街並みを保存・整備された観光名所の「三坊七巷」が四方に広がっています。その中心である全長1kmほどの南后街にはお土産屋やフードスタンドが並び、平日の昼間から観光客や学生などで活気を帯びていました。
 そのほかに五一広場、万達広場(2カ所)、王府井百貨、蘇寧広場(一期は今年8月末オープン予定)などが網の目状に商圏を形成しています。街中はすでにビルが密集しすべて小店舗で埋め尽くされており、新たな発展地を求めるかのように郊外では高層の新築マンションが建設ラッシュでした。
 福州で特に印象深かったのは、永輝超市(スーパー)を代表とするローカル系ブランドやチェーン店が多く、独自に発展している様子が伺えたことです。都市の発展形態も、大規模な都市区画や商業地区計画など、政府主導でインフラや建物など箱作り優先で開発が進んだ他都市と違い、個々の店主が集まり、それが箱となり町になったイメージを抱きました。それはまるで福州から東南アジアはじめ世界に飛び立った華僑が各地で街づくりをしたかのように。
 個々の力が結集された福州。日本ブランドが意外と目立たなかったのですが、個の力が強い、つまり小資本でも勝負できる土壌があるという意味で、逆に日本の商品やサービスのユニークさが受け入れられやすいのではとも思いました。

文責:コンサルタント 大亀浩介
 
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新着コンテンツ一覧
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「温州(3)~「老板」が奢侈品消費を引っ張る商業都市~」
 ~高級路線の財富時代商圈、新興開発地の龍湾区
 温州の欧州城商圏は、飲食施設やエンターテインメント分野を再構築し、再起を図っている。財富時代商圈は高級路線をひた走り、富裕層顧客の獲得を重視。龍湾区は万達広場を中心に発展中で、市民の注目度と期待が高い。……
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「中国のスーパー業界(1)」
 ~小売業態別では最大、足元で伸び悩むスーパー
 中国のスーパーマーケット業界は2012年において3700億元規模(推定)となった。前中国のスーパーマーケット業界は2012年において3700億元規模(推定)となった。前年比では約9%の成長。近年は2ケタ成長を遂げていることが多かったため、12年は若干スローダウンした形だ。……
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「90后のライフスタイル ~不動産編~」
 ~「いつ買うの?今でしょ」、90后のマンション購入
 若者消費の中心になりつつある「90后(ジウリンホウ=1990年代生まれ世代)」。彼らの特徴は「独立」「自由」「自我」「個性」などのキーワードで表される。従来型の消費観念が当てはまりにくい世代だが、その傾向は不動産(マンション)購入の際も見られるようだ。……
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「温州(2)~「老板」が奢侈品消費を引っ張る商業都市~」
 ~著名ブランドから小物雑貨まで揃う五馬街
 五馬街商圏は温州で最も人の流れが多い地区である。商圏の名前の由来ともなった「五匹馬銅像(五匹の馬の銅像)」があり、温州のシンボル的存在となっている。中国の他の都市と同じように、歩行者天国タイプの五馬街歩行街が同商圏のメインストリートだ。この歩行街と、紗帽子河女人街、人民路の開太百貨近辺が主なショッピングスポットとなる。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.5 発行
 
 会報誌Vol.5(2013 MAY & JUN)は、巻頭で「ブルガリとセリーヌを徹底分析!中国奢侈品市場」を特集記事とし、世界トップブランド企業2社のインタビューを通して、中国奢侈品市場の実態とそれに対してどのようなアプローチ及び販売戦略を取っているかレポートしています。また都市別レポートでは奢侈品市場の売上が5本指に入る遼寧省の省都・瀋陽と太湖南岸に位置し上海から車で1時間強の利便性を兼ね備えた都市として急成長する、浙江省・湖州を取り上げました。
 そのほか、下記のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
 
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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.5  もくじ
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【チャイナ・マーケット・インサイト】
・ブルガリとセリーヌを徹底分析!中国奢侈品市場
 世界トップブランドに学ぶ中国市場攻略法
 
【都市別レポート】
・湖州 ~上海の裏庭、こじんまりと美しく潜在力を秘めた都市
 計画的な発展と強い地元愛
・瀋陽 ~成長の潜在性感じる東北の大都市
 日系企業も数多く進出、商業の中心は太源街
 
【マーケティング】
・微信の「タダ乗り」に待った!通信キャリアの主張
・ネーミングは欧米風、実は中国企業?
・高級ブランドに変調?販売不振の背景とは
・1.7億台まで拡大、中国スマホ市場
・ネットで化粧品、12年は576億元規模
・「第一婦人style」で国産ブランドが脚光
 
2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
 
 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」の掲載が5月10日からスタートしました。第二回は「巨頭去り、ECの新たな旅」で、先日創業10周年を祝った淘宝の記念イベントでアリババグループのCEOを辞任した創業者ジャックマー(馬雲)氏について書きました。掲載は隔週金曜日で次回は6月7日を予定しています。今後上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしていきます。
 
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