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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第76号】~デモの爪痕はいずこ? 活気づく青島のイオン~

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2013年6月19日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第76号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 隔月で発行してまいりました会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」ですが、今年7月より装丁も一新、月刊化することになりました。月刊化第1号は7・8月合併号とさせていただき、9月号より毎月発行いたします。発行月の前月のコンテンツを編集し、随時冊子にてお届けすることにより、ウェブサイトと冊子という2つの媒体で、掲載したコンテンツをリアルタイムにご覧いただくことができます。
 この月刊化に伴い、コンテンツもパワーアップいたします。最近新たな消費者層として注目を集めている90后世代の動向や、内陸の三線・四線級都市の実態にスポットを当て、各地で80・90后中心に若い世代の家庭訪問を実施し、現地の生活者の消費やブランド使用状況などをお伝えします。
 また、消費財及び小売・流通業を中心に、中国で活躍するローカル系(台湾系)企業のマネージャークラスの中国人(台湾人)ビジネスマンが、どのように情報を収集し、分析・判断しながら実務を遂行しているかインタビューを実施し、現場に即したレポートをお届けする予定です。
 今週のコラムでは昨年9月の反日デモで大きな被害を受けた山東省・青島のイオンやコンビニの状況について取り扱いました。では、中国市場インサイトメルマガ第76号をお送りいたします。

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大亀浩介の『チャイナ・マーケット・インサイト』
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第76回)
     ~デモの爪痕はいずこ? 活気づく青島のイオン~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.5 (MAY & JUN)発行
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
    「個性派消費の新世代「90后」」(2012年6月7日付)

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第76回)
 ~デモの爪痕はいずこ? 活気づく青島のイオン~

 先週、端午節休暇に山東省の青島を訪れました。記憶に新しいのは、昨年9月の反日デモ暴動。その被害を受けたジャスコ黄島店(現在はイオンに名称変更)にも行きました。青島の中心街からは約30キロメートル。膠州湾をトンネルでくぐり、車で約40分かかります。青島といえば、青い海と小高い丘、紅色の屋根とドイツ租借地時代の名残が残った街並みの風景ですが、イオンがある黄島区は青島経済技術開発区を中心に都市開発が進む新興住宅地です。
 イオン黄島店の向かいには大商集団の麦凱楽(マイカル)と地元系の利群超市があり、郊外住宅地のショッピングゾーンという趣です。しかし、それらを除くと新築のマンション群が方々に広がっているのみで、中心街の賑やかさと比べると若干寂しい印象を受けました。
 このような環境の中、群集が暴動のように襲いかかって来た場面を想像すると、関係者はさぞかし恐ろしかっただろうと思います。現在は平静を取り戻して通常営業ですが、実際に店舗に足を踏み入れる際には若干緊張してしまいました。
 しかし、その不安も杞憂に過ぎませんでした。店内は地元の中国人客や家族連れで一杯。店員もお客さんも皆笑顔で、楽しいショッピング空間となっていました。スーパーでは日本の商品も数多く陳列されており、小型モニターで日本のコマーシャルを日本語で流しているキムチなどもありました。
 麦凱楽や利群超市では、花王のおむつ製品や地元系スーパーではあまり目にしない日本の商品も販売され、実際に購入している家族連れの中国人客もいました。あれほど反日で騒がれた場所でありながら、日本の商品やブランドの地元民への浸透度の高さを目の当たりにし、驚きを隠せませんでした。ただ、イオンに比べると客足はそれほど多くなく、地元民に愛されているのはどちらかというと、前者に軍配が上がります。
 青島中心部に戻ると、街角ではミニストップやセブンイレブンなど日系コンビニが多く目にするようになりました。特にイオングループ傘下のミニストップは地の利を生かして店舗数を急拡大。2013年5月時点で53店舗となっています。日本でお馴染みのソフトクリームも販売されており、トレードマークの黄色い看板も目立ちます。
 一方、セブンイレブンも地元の装飾用建材メーカー、衆地集団と合弁会社を設立し、山東省全体で5000店まで増加させる計画との報道も出ています。実際、イオン黄島店の入り口すぐ横には木材でできたお洒落な外壁の店舗を設置。イオンに来るお客さんに対して「7-11」ブランドをアピールしているかのようにも見えました。
 昨年の反日デモで最も被害の大きかった都市のひとつ、青島。騒動にもめげず事業を継続・拡大する日本企業のたくましさとともに、着々と地元民に浸透する地道な努力に心より敬服しました。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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◆無料進呈中◆会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』創刊号
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これまでウェブ上でしかご覧いただけなかった会員限定コンテンツを編集し、気軽にお読みいただけるよう冊子にいたしました。こちらの会報誌創刊号を、現在ご希望の方に無料進呈しています。掲載記事詳細、お申し込みは下記アドレスから。
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新着コンテンツ一覧
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「温州(7)~「老板」が奢侈品消費を引っ張る商業都市~」
 ~化粧品購入、温州人女性のこだわりとは?
 温州人女性の化粧品購入熱も特筆すべきレベルだ。開太百貨、時代広場、銀泰百貨が世界的一流ブランドを次々と誘致し、その熱はさらに高まりつつある。高級ブランドほどよく売れる、というのも大きな特徴である……
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「SUVブームの火付け役、長城汽車の市場戦略(1)」
 ~買い替えと2台目需要が大きいSUV
 騰訊汽車のまとめによると、1台目購入は87%がセダンを選びSUVは10%に過ぎないが、買い替えでは全体の18%、2台目以降の購入では同31%がSUVを購入するというデータが明らかになった。自動車需要が一巡し、また市民の所得も向上してきたことから、SUV市場の裾野が広がってきたと言える……
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「生鮮品で売る!福建発スーパー・永輝超市の挑戦(4)」
 ~万達広場との提携強化、上海進出計画も
 同社は商品陳列にも工夫を凝らしている。水産品コーナーでは鮮度の高さをアピールするため、氷を敷き詰めた販売棚を数多く設置。果物もただ並べるだけでなく、バスケットに盛り付けたり複数の商品を一カ所にまとめて豪華さをアピールしたりと、視覚に訴える陳列方法を採る……
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「温州(6) ~「老板」が奢侈品消費を引っ張る商業都市~」
 ~多い日本ブランド製品、温州人の消費力を反映
 温州のスーパーでは、カップヌードル(中国語で「開杯楽」)やサントリー(三得利)の烏龍茶も比較的多く揃っている。資生堂の「ツバキ」「アクエア」「スーパーマイルド」はほとんど全ての店で独立した陳列棚が設けられている。高価格の日本製製品だが、温州人にとっては選択商品の一つにすでに入っているということだろう……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.5 発行

 会報誌Vol.5(2013 MAY & JUN)は、巻頭で「ブルガリとセリーヌを徹底分析!中国奢侈品市場」を特集記事とし、世界トップブランド企業2社のインタビューを通して、中国奢侈品市場の実態とそれに対してどのようなアプローチ及び販売戦略を取っているかレポートしています。また都市別レポートでは奢侈品市場の売上が5本指に入る遼寧省の省都・瀋陽と太湖南岸に位置し上海から車で1時間強の利便性を兼ね備えた都市として急成長する、浙江省・湖州を取り上げました。
 そのほか、下記のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.5  もくじ
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【チャイナ・マーケット・インサイト】
・ブルガリとセリーヌを徹底分析!中国奢侈品市場
 世界トップブランドに学ぶ中国市場攻略法

【都市別レポート】
・湖州 ~上海の裏庭、こじんまりと美しく潜在力を秘めた都市
 計画的な発展と強い地元愛
・瀋陽 ~成長の潜在性感じる東北の大都市
 日系企業も数多く進出、商業の中心は太源街

【マーケティング】
・微信の「タダ乗り」に待った!通信キャリアの主張
・ネーミングは欧米風、実は中国企業?
・高級ブランドに変調?販売不振の背景とは
・1.7億台まで拡大、中国スマホ市場
・ネットで化粧品、12年は576億元規模
・「第一婦人style」で国産ブランドが脚光

2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」の掲載が5月10日からスタートしました。第三回は「個性派消費の新世代「90后」」で、最近新しい消費者層として注目を集めている90后世代(1990年代生まれ)について書きました。今号のコラムと合わせてぜひご覧ください。掲載は隔週金曜日で次回は6月21日を予定しています。今後上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしていきます。

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