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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第79号】~固定観念を捨てよ、中国人が真に求めるものは?~

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2013年7月10日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第79号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 今週はタイのバンコクに来ています。タイは15年ぶり2回目。15年前は台湾で語学学校に通い始めたころで学生の身分だったため、いわゆる貧乏旅行でした。今回は日経MJのコラムの取材も兼ねて、現地で活躍する日本企業の方々にお会いしてお話をお伺いする予定です。
 到着早々、検索エンジンマーケティングで有名なアウンコンサルティング社長の信太明氏にお会いしました。お会いするのは約4年ぶり。バンコクに現地法人を作られたのが5年前の2008年。当時、よく上海や東京で中国向けネットビジネスのセミナーをよくご一緒させていただいたものでした。
 信太様はアジアを中心に台湾、香港、シンガポールにも拠点を構え、グローバルマーケティングの先駆け的存在としてご活躍されています。相変わらずの精力的な活動ぶりに、たくさんの刺激をいただきました。
 今週のコラムではヤマダ電機の南京撤退に見る日本小売流通業への警鐘について取り扱いました。では、中国市場インサイトメルマガ第79号をお送りいたします。

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大亀浩介の『チャイナ・マーケット・インサイト』
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第79回)
     ~固定観念を捨てよ、中国人が真に求めるものは?~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 8月8日(木)キャスト中国マーケティングセミナー <参加無料> 開催(東京)
     2) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.5 (MAY & JUN)発行
     3) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
    「「新参者」が育てた有名店」(2013年7月5日付)
 
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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第79回)
 ~固定観念を捨てよ、中国人が真に求めるものは?~

 今年5月のこと。中国語のショートメッセージが頻繁に私の携帯電話に届きました。その内容は、「6月1日から営業を停止します。5月31日までは売り尽くしセール実施中。店内全商品20~50%OFF」「今晩19時に正式に閉店となります。会員ポイントをお持ちのお客様は6月25日から弊社ウェブサイトでご利用いただけます」「消費カードをお持ちの方は6月16日から30日までに当店1Fにお越しください。残額を現金で返金します」などといったもの。送り主は南京店を5月末で閉鎖した家電量販のヤマダ電機でした。
 ヤマダ電機は2012年3月に南京一の繁華街「新街口」に鳴り物入りで大々的にオープン。南京といえば、中国小売チェーン売上トップでもある「蘇寧電器」(現在は「蘇寧雲商集団」へ名称を変更)のお膝元。また、同グループ傘下のラオックス(楽購士)や国美電器など名だたる大手家電量販店がひしめき合う激戦区です。
 そんな激戦区に敢えて一等地でガチンコ勝負を挑んだヤマダ電機。南京進出も地元政府からの熱いラブコールが大きな要因の一つとも聞いていますが、実際のビジネスはそれほど甘くなかったということでしょうか。ヤマダ電機は今回の閉鎖理由について、尖閣諸島問題に端を発する日本製品の不買運動などやサプライチェーンの未整備を挙げています。
 しかし米ベストバイ(中国語で「百思買」)や台湾の鴻海グループが経営していた独メトロと合弁の家電量販店である万得城電器(メディア・マルクト)など外資系家電量販店が相次いで撤退したことを考えると、前者よりも後者のサプライチェーンの未整備など業界の構造的問題のほうが大きく影響したのではないでしょうか。
 実際、家電量販最大手の蘇寧や国美も店舗販売は低迷中。その背景には 京東や天猫といったネット通販の存在があります。蘇寧もリアル店舗とネット通販部門の価格を同一にすることを発表するなど、リアルからネットへの客離れ阻止に必死です。
 私も先日、コーヒーミルと扇風機を天猫で購入しましたが、選択肢が多くて値段も比較可能、他のユーザーのコメントも参考にできるなど、とても便利に感じました。また上海市内であれば、オーダー翌日には自宅に届くというスピード感にも驚きました。
 店長以下すべてのスタッフを中国人で揃え、「お客様第一」という日本風のサービスを掲げた運営で地元客の支持を得ようとしたヤマダ電機でしたが、中国では通用しなかったということなのでしょうか。今回の件からは、日本式サービスに過度に傾注する固定観念を捨て、中国人が真に求めるものに客観的かつ合理的に向き合う姿勢が非常に重要であることを再認識できます。中国に進出する日系の小売及び流通企業に対して警鐘を鳴らしているように思えてなりません。

文責:コンサルタント 大亀浩介
 
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◆無料進呈中◆会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』創刊号
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これまでウェブ上でしかご覧いただけなかった会員限定コンテンツを編集し、気軽にお読みいただけるよう冊子にいたしました。こちらの会報誌創刊号を、現在ご希望の方に無料進呈しています。掲載記事詳細、お申し込みは下記アドレスから。
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新着コンテンツ一覧
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「消費者動向調査:南京(6)」
 ~「消費型」スタイルを貫く中国の若者世代
 各世代の消費スタイルを見てみる。3人に共通していたのは自分のために使う「消費型」という点だ。自分の生活に豊かさを与えるため、人生を楽しむために消費を楽しんでいる様子がうかがえる。いずれも女性なので、洋服や靴、化粧品などを積極的に購入している……
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「中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~」
 ~中国チルド食品市場の現状と展望(1)
 本質を捉えにくい中国市場の動向やポイントを、業界の前線で奮闘するキーパーソンに語ってもらう。その発言からは、各進出企業が中国でステップアップしていくためのキーワードも読み取れるだろう。今回は台湾系食品大手のチルド事業部トップと面談し、中国のチルド飲料市場の現状と展望について語ってもらった……
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「中国の飲料品・即席麺業界の主要プレーヤー(3)」
 ~康師傅の強さ目立つ即席麺市場
 中国の即席麺市場では康師傅の強さが際立つ。右肩上がりで中国市場シェアを伸ばし続け、12年は43.5%。統一(15.0%)、日清食品と合弁事業を手掛ける華龍(11.1%)、白象(9.3%)を大きく上回る。「即席麺といえば康師傅」と連想する消費者が多く、特に定番の紅焼牛肉麺はベストセラー商品だ……
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「消費者動向調査:南京(5)」
 ~日本旅行には興味あり、周りが「反日」で遠慮気分も
 日本旅行についてはいずれの世代も興味があると答えてくれた。【90后】はぜひ北海道に行ってみたいとのこと。日本に行きたい理由は、「本場の日本料理を食べてみたい」「オシャレな日本人男性を見てみたい」としており、テレビ番組や映画・ドラマなどの影響もあるようだ。【80后】は家族と一緒にディズニーランドに行きたいという……
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お知らせ
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1) 8月8日(木)キャスト中国マーケティングセミナー <参加無料> 開催(東京)
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「地産地消」をいかに進めるか?日本製造業にとっての中国マーケティング
   ~日系メーカーが直面する問題をケーススタディー~
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  人件費アップ、労務及び労働ストの問題、円安・人民元高、反日、ASEAN諸国の台頭・・・など日本の製造業にとって、中国でのモノづくりの環境はますます厳しくなってきています。これまで中国で製造したものを日本や中国国内の日系企業向けに販売していればよかった状況から、いかに現地で販売していくかという難しいかじ取りを迫られています。
 しかし、いざ中国国内で販売をしていくとなると、どこで?だれに?どうやって?など情報不足の問題に直面するのではないでしょうか?
 このような日本製造業の企業様に、実際に中国で販売を伸ばしている他企業がどのように情報を収集し、分析、活用しているかについてご紹介します。また、実際の調査事例をベースに、日系メーカーが直面する問題をケーススタディを用いて解説いたします。
 またセミナー終了後に30分程度、コーヒーブレイクしながらのミニ交流会も開催させていただきます。名刺交換や異業種間での交流の場となれば幸いです。ぜひ奮ってご参加ください。
 
【日時】2013年8月8日(木) 16:00~18:00(受付開始 15:45)
     講演:16:00~17:30 
     ミニ交流会(コーヒーブレイク):17:30~18:00
【会場】田中田村町ビル5F 会議室5C
【講師】キャストコンサルティング取締役 大亀浩介
【定員】30名 <事前申込み要、先着順>
 
※お申し込みは下記アドレスのオンライン申込フォームをご利用ください。
http://www.cast-china.biz/index.php?Mod=Seminar&Cmd=DataList&SEid=214
 
2)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.5 発行
 
 会報誌Vol.5(2013 MAY & JUN)は、巻頭で「ブルガリとセリーヌを徹底分析!中国奢侈品市場」を特集記事とし、世界トップブランド企業2社のインタビューを通して、中国奢侈品市場の実態とそれに対してどのようなアプローチ及び販売戦略を取っているかレポートしています。また都市別レポートでは奢侈品市場の売上が5本指に入る遼寧省の省都・瀋陽と太湖南岸に位置し上海から車で1時間強の利便性を兼ね備えた都市として急成長する、浙江省・湖州を取り上げました。
 そのほか、下記のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
 
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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.5  もくじ
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【チャイナ・マーケット・インサイト】
・ブルガリとセリーヌを徹底分析!中国奢侈品市場
 世界トップブランドに学ぶ中国市場攻略法
 
【都市別レポート】
・湖州 ~上海の裏庭、こじんまりと美しく潜在力を秘めた都市
 計画的な発展と強い地元愛
・瀋陽 ~成長の潜在性感じる東北の大都市
 日系企業も数多く進出、商業の中心は太源街
 
【マーケティング】
・微信の「タダ乗り」に待った!通信キャリアの主張
・ネーミングは欧米風、実は中国企業?
・高級ブランドに変調?販売不振の背景とは
・1.7億台まで拡大、中国スマホ市場
・ネットで化粧品、12年は576億元規模
・「第一婦人style」で国産ブランドが脚光
 
3)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
 
 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」の掲載が5月10日からスタートしました。第五回は「「新参者」が育てた有名店」で、小籠包の本場・上海で着実に地元消費者から支持を集め、店舗網を急拡大する台湾系小籠包レストランの「鼎泰豊(ディンタイフォン)」について書きました。
 掲載は隔週金曜日で次回は7月19日を予定しています。今後上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしていきます。
※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。(http://t21.nikkei.co.jp/
 
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【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
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