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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第80号】~あわやサイト閉鎖、ICP備案をめぐる騒動の顛末~

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2013年7月17日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第80号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週一週間のタイ・バンコク滞在を終え、上海に戻ってきました。上海は連日の猛暑。毎日最高気温35℃を超える「高温報告」を伝えるショートメッセージが届いています。
 バンコクは上海よりもはるか南。さぞかし暑いかと思いきや、実は涼しく快適な日々でした。バンコクは現在雨季。年間で一番暑いのは乾季の4月らしく、この時期はそれほど暑くないとのこと。雨季といっても「雨が降る季節」という意味で、滞在中も雨は一日のみ。あとは曇りがちで、青い空が広がる日もありました。
 昼間に外を歩いていても軽く汗ばむ程度。にもかかわらず建物やタクシーの中は冷房がキンキンに効いて寒いほどです。上海でも屋内は冷房が強く、外との気温差に体調を崩しがちですが、節電が続く日本を思えば、贅沢な悩みかも、ですね。
 今週のコラムではICP備案(届出)の不備でクライアントのウェブサイトが閉鎖に追い込まれかけた出来事について取り扱いました。では、中国市場インサイトメルマガ第80号をお送りいたします。

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大亀浩介の『チャイナ・マーケット・インサイト』
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第80回)
     ~あわやサイト閉鎖、ICP備案をめぐる騒動の顛末~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 8月8日(木)キャスト中国マーケティングセミナー <参加無料> 開催(東京)
     2) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.5 (MAY & JUN)発行
     3) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
    「「新参者」が育てた有名店」(2013年7月5日付)
 
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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第80回)
 ~あわやサイト閉鎖、ICP備案をめぐる騒動の顛末~

 先日、クライアントが借りているサーバー業者から一通の警告メールが届きました。それは、ICP備案(届出)申請したドメインとウェブサイトの内容が合致しておらず、もし5日以内に改善がみられない場合はウェブサイトを強制的にシャットダウンするとの通知。「寝耳に水」状態でクライアントに連絡したところ、以下の状況だったことが判明しました。
 当初、クライアントは「○○.com.cn」と「○○.cn」のドメインをそれぞれ申請取得していました。ウェブサイトを立ち上げるにあたり、中国国内のサーバー業者からウェブサイト用のスペースを借り、その業者を通してICP備案の申請も行いました。まずは前者のドメインでICP備案を取得し、あとから追加で後者のドメインも同じICP備案番号で追加しました。
 いずれのドメイン名も相互にリダイレクトさせ、同じ会社案内のウェブサイトを表示させていたので問題なかったのですが、途中で後者のドメインは別の業務システムを動かすために別のサーバー業者のスペースに切り替え、そのシステムを運営していました。この切り替えが当局の目に止まり、申請したDNSサーバー名や内容が異なるという判断が出たもようです。
 その後、再申請するか、別ドメインにするかなど各種対策を検討しましたが、すでに顧客向けにシステムを提供しているために稼働をストップさせるわけにはいきません。最終的には、後者のドメインで当局に新しいDNSサーバーの情報などの修正申請を出したことで事なきを得たのですが、中国政府の情報統制の厳格さに改めて驚かされました。
 現在、ネット通販に関しては、食品や薬品など特定の商品を除けば無店舗でもネット上で販売ができ、規制が緩和されたイメージがありますが、中国国内でウェブサイトを立ち上げるにはまず当局への届出が必要となります。サーバー業者も、そもそもICPの届出がない場合はウェブサイトをオープンしてくれません。
 今回は申請した届出の内容から変更するという特例ではありましたが、場合によっては一定期間ウェブサイトを閉鎖せざるを得ない状況に追い込まれるケースもあるでしょう。改めて中国でウェブサイトを運営する場合には、常にICPに問題がないかを意識しておかなければならないと実感しました。

文責:コンサルタント 大亀浩介
 
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◆無料進呈中◆会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』創刊号
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これまでウェブ上でしかご覧いただけなかった会員限定コンテンツを編集し、気軽にお読みいただけるよう冊子にいたしました。こちらの会報誌創刊号を、現在ご希望の方に無料進呈しています。掲載記事詳細、お申し込みは下記アドレスから。
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新着コンテンツ一覧
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「消費者動向調査:南京(8)」
 ~日本製への評価が高い家電製品
 家電製品は、全体的に日本製に対する評価は高い。「反日」傾向の両親を持つ【85后】も、こと家電に限っては日本製を好んでいる。「ダイキンとパナソニックのエアコンはとても良い」と言うほどだ。また、液晶テレビではシャープ、瞬間湯沸かし器ではリンナイの人気が高い……
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「中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~」
 ~中国チルド食品市場の現状と展望(2)
 台湾大手食品企業の幹部は、中国市場での成功のカギとして、「自身を台湾企業と思わないことだ。台湾の成功体験をそのまま中国に持ち込んでも成功するとは限らない。思考を変え、現地に溶け込み、マーケットと消費者を深く理解することが一番重要だ」と語ってくれた……
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「消費者動向調査:南京(7)」
 ~ロイヤリティーは高くないバス/トイレタリー用品
 バス/トイレタリー用品についてはロイヤリティーはあまりない。ユニリーバ、ヴィダル・サスーン、パンテーン、ダヴ、アクエア(資生堂)、ロレアル、P&Gなどが定番となっている。【80后】は高価格製品でも「1ml当たりいくら」というようにコストパフォーマンスを気にするようだ……
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お知らせ
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1) 8月8日(木)キャスト中国マーケティングセミナー <参加無料> 開催(東京)
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「地産地消」をいかに進めるか?日系メーカーが直面する問題をケーススタディ--------------------------------------------------------------
 人件費アップ、労務及び労働ストの問題、円安・人民元高、反日、ASEAN諸国の台頭・・・など日系企業にとって、中国でのモノづくりの環境はますます厳しくなってきています。これまで中国で製造したものを日本や中国国内の日系企業向けに販売していればよかった状況から、いかに現地で販売していくかという難しいかじ取りを迫られています。 しかし、いざ中国国内で販売をしていくとなると、どこで?だれに?どうやって?など情報不足の問題に直面するのではないでしょうか?

 そこで、本セミナーでは、実際に中国で販売を伸ばしている他企業がどのように情報を収集し、分析、活用しているかについてご紹介します。また、実際の日系製造業様の調査事例をベースに、日系メーカーが直面する問題について、ケーススタディを用いて解説いたします。

 またセミナー終了後に30分程度、コーヒーブレイクしながらのミニ交流会も開催させていただきます。名刺交換や異業種間での交流の場となれば幸いです。ぜひ奮ってご参加ください。

【日時】2013年8月8日(木) 16:00~18:00(受付開始 15:45)
     講演:16:00~17:30 
     ミニ交流会(コーヒーブレイク):17:30~18:00
【会場】田中田村町ビル5F 会議室5C
【講師】キャストコンサルティング取締役 大亀浩介
【定員】30名 <事前申込み要、先着順>

※お申し込みは下記アドレスのオンライン申込フォームをご利用ください。
http://www.cast-china.biz/index.php?Mod=Seminar&Cmd=DataList&SEid=214

2)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.5 発行
 
 会報誌Vol.5(2013 MAY & JUN)は、巻頭で「ブルガリとセリーヌを徹底分析!中国奢侈品市場」を特集記事とし、世界トップブランド企業2社のインタビューを通して、中国奢侈品市場の実態とそれに対してどのようなアプローチ及び販売戦略を取っているかレポートしています。また都市別レポートでは奢侈品市場の売上が5本指に入る遼寧省の省都・瀋陽と太湖南岸に位置し上海から車で1時間強の利便性を兼ね備えた都市として急成長する、浙江省・湖州を取り上げました。
 そのほか、下記のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
 
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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.5  もくじ
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【チャイナ・マーケット・インサイト】
・ブルガリとセリーヌを徹底分析!中国奢侈品市場
 世界トップブランドに学ぶ中国市場攻略法
 
【都市別レポート】
・湖州 ~上海の裏庭、こじんまりと美しく潜在力を秘めた都市
 計画的な発展と強い地元愛
・瀋陽 ~成長の潜在性感じる東北の大都市
 日系企業も数多く進出、商業の中心は太源街
 
【マーケティング】
・微信の「タダ乗り」に待った!通信キャリアの主張
・ネーミングは欧米風、実は中国企業?
・高級ブランドに変調?販売不振の背景とは
・1.7億台まで拡大、中国スマホ市場
・ネットで化粧品、12年は576億元規模
・「第一婦人style」で国産ブランドが脚光
 
3)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
 
 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」の掲載が5月10日からスタートしました。第五回は「「新参者」が育てた有名店」で、小籠包の本場・上海で着実に地元消費者から支持を集め、店舗網を急拡大する台湾系小籠包レストランの「鼎泰豊(ディンタイフォン)」について書きました。
 掲載は隔週金曜日で次回は7月19日を予定しています。今後上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしていきます。
※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。(http://t21.nikkei.co.jp/
 
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【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
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