【キャスト中国市場インサイトメルマガ　第82号】～都市マーケティングでは地場系企業にも注目～

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2013年7月31日　毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ　第82号】
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　こんにちは。キャストの大亀です。
　昨年の反日騒動以来、周りで新規進出の話を耳にすることがめっきり少なくなりました。もちろん、これも反日の影響はあるでしょうが、それよりは中国経済成長の減速やシャドーバンキングをはじめとする金融リスクの顕在化などのほうが、中国への投資を抑止する作用が働いている気がします。
　先日、社員研修や人材育成をメインにされている会社で、現在上海への進出を検討されている方々にお会いしました。このように長期的に見ても先行きが見えにくい状況ですが、逆にこうした逆境だからこそ、敢えて中国でチャレンジしたい、日本でもリーマンショックの2008年に業績を大きく伸ばした、とのこと。
　これまでの中国進出はどちらかというと成長する巨大市場を目の前に指をくわえて眺めておくわけにはいかない、でした。それが日本で様々な逆境を乗り越えた企業が、今度は中国でその経験やノウハウを生かして逆境に立ち向かいたいとのことで、中国事業のあり方も時代とともに変化していると思いました。
　今週のコラムでは都市化が進む中国での販売戦略のヒントについて取り扱いました。では、中国市場インサイトメルマガ第82号をお送りいたします。

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【目次】
　1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」（第82回）
     ～都市マーケティングでは地場系企業にも注目～
　2. 新着コンテンツ一覧
　3. お知らせ
     1) キャスト中国マーケティングセミナー開催 <参加無料>
           8月8日（木）東京、9月5日（木）福岡
     2) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.6 (JUL & AUG)発行
     3) 日経ＭＪ（流通新聞）で「中国＆アジア商売見聞録」掲載（隔週金曜日）
          「「日本発」あえて隠し実利」（2013年7月19日付）

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」（第82回）
　～都市マーケティングでは地場系企業にも注目～

　私が十数年前に初めて中国本土を訪れた場所は広東省でした。当時台湾・台北の貿易会社に勤めていた私は、日本輸出用の日用雑貨の検品のために同省の中山市を訪れました。改革開放政策により深センが経済特区として急発展していた頃で、その周辺の都市も日本や台湾から工場が進出し、至るところで即席の街が形成されているような状況でした。
　そのうちの一つが中山市です。孫文（孫中山）の故郷にちなんで1925年に名付けられた都市。街の雰囲気から人口は10万人くらいと思いましたが、地元の人に聞いたところ、何と100万人を超えているとのこと。中国はやはり人が多いと改めて実感した思い出です。
　その中国も、今や全土で経済が発展し、当時の中山市レベルの街は至るところに存在します。各省の主要都市では人口が1000万人前後のところはざらで、中核都市で100万人、地方の都市でも軽々10万人を超えています。また、中国政府の政策により、内陸部を中心に地方都市の都市化が一気に進み、農村部からも人口が流入し各地で街が形成されています。
　もちろん大都市においても地区ごとで発展度合いが異なります。先日話題となった鳥インフルエンザ（H7N9）についても、上海市内で感染と発表されましたが、実際には同じ上海でも郊外の伝統市場での話。市内から車で1時間も走らせれば、内陸部と変わらないのどかな田舎風景が広がっているのです。
　つい一昔前までは田園風景だった上海西部の七宝。昔ながらの水郷の町並みが残り観光地区にもなっていますが、不動産デベロッパー大手の万科が不動産開発を行い、いまや英テスコやユニクロも出店。巨大ショッピングエリアを形成しています。中国で事業展開する日本企業は、こうした都市化を踏まえた上で、いかに販売を伸ばすかに苦慮しています。地方の主要都市か、新興都市か、大都市周辺の郊外型都市か。ある自動車部品メーカーは、こうした都市マーケティング戦略を大都市、沿岸部、内陸部でそれぞれ分けて考察しているとのこと。すべてをひとまとめにした共通の戦略では当てはまらないことも多いといいます。
　地方都市に行くと、地元密着型で現地住民から愛されている流通業者が必ずあります。福建省の永輝、江蘇省の蘇果、浙江省・湖州では浙北など。これまで日本企業はカルフールやウォールマートなど全国展開する大手チェーン店を意識していたと思います。しかしながら、今後はこうした地元系のチェーン店での取り扱いにも注視する必要があるでしょう。

文責：コンサルタント　大亀浩介

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◆無料進呈中◆会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』創刊号
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これまでウェブ上でしかご覧いただけなかった会員限定コンテンツを編集し、気軽にお読みいただけるよう冊子にいたしました。こちらの会報誌創刊号を、現在ご希望の方に無料進呈しています。掲載記事詳細、お申し込みは下記アドレスから。
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新着コンテンツ一覧
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「90后の消費性向が住宅市場も動かす？」
　～スケルトンからインフィルが主流に
　90后（1990年代生まれ世代）は独特の価値観を持ち、自分が満足できるかどうかという観点からモノを選ぶ傾向にあり、それが消費動向にも反映されている。ただ、不動産（マンション）購入に限ってはその傾向も薄れがちだ。すでに内装が施されたマンションを購入する者が多いということである……
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「若者世代の消費は相互扶助が基本」
　～AB制を好む90后、男子のメンツもOK
　「AA制かAB制か。それが問題だ」――。中国の若者の間で、友人との集まりやデートの時の支払い方式が変化しつつある。これまでは「男性が全額負担」という、一種伝統的な観念もあったが、消費性向や時代の流れと共にワリカンや一方が多く払う方式が普通になってきている……
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「淘汰進む中国の携帯電話端末メーカー（2）」
　～統計に表れない「水貨」、高い価格競争力
　GSMやCDMAが中心だった2G（第2世代携帯電話）時代は、消費者は端末を家電量販店や携帯電話専門店などで購入し、別に中国移動（チャイナ・モバイル）や中国聯通（チャイナ・ユニコム）のSIMカードを買うというスタイルが一般的だった。ところが、3G（第3世代携帯電話）の普及と共にキャリアによる端末と通話・データ通信サービスなどのセット販売（いわゆる日本式販売）が主流になりつつある……
（全文はこちら） ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=707

「淘汰進む中国の携帯電話端末メーカー（1）」
　～アップルとサムスンが利益を独占
　中国の携帯電話業界における端末メーカーの顔ぶれが大きく変化している。スマートフォン（スマホ）の登場や、3Gシェア上昇に伴う通信キャリアの存在感拡大がその動きに拍車をかける。大手メーカーは2015年が業界のターニングポイントになると予想しており、業界再編の動きも加速していきそうだ……
（全文はこちら） ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧くだ
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お知らせ
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1)キャスト中国マーケティングセミナー <参加無料>【東京・福岡】
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「地産地消」をいかに進めるか？日系メーカーが直面する問題をケーススタディ
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　人件費アップ、労務及び労働ストの問題、円安・人民元高、反日、ASEAN諸国の台頭・・・など日系企業にとって、中国でのモノづくりの環境はますます厳しくなってきています。これまで中国で製造したものを日本や中国国内の日系企業向けに販売していればよかった状況から、いかに現地で販売していくかという難しいかじ取りを迫られています。　しかし、いざ中国国内で販売をしていくとなると、どこで？だれに？どうやって？など情報不足の問題に直面するのではないでしょうか？
　そこで、本セミナーでは、実際に中国で販売を伸ばしている他企業がどのように情報を収集し、分析、活用しているかについてご紹介します。また、実際の日系製造業様の調査事例をベースに、日系メーカーが直面する問題について、ケーススタディを用いて解説いたします。

１）東京会場　　※まもなく締め切り※※
【日時】2013年8月8日（木）　16:00～18:00（受付開始　15:45）
　　　　講演：16:00～17:30＋ミニ交流会（コーヒーブレイク）：17:30～18:00
【定員】30名 ＜事前申込制、先着順＞
※東京会場のお申し込みはこちらから※
http://www.cast-china.biz/index.php?Mod=Seminar&Cmd=DataList&SEid=214

２）福岡会場
【日時】2013年9月5日（木）　15:00～16:30（受付開始14:30）
　　　　講演：16:00～17:30
【定員】25名＜事前申込制、先着順＞
※福岡会場のお申込はこちらから※
http://www.cast-china.biz/index.php?Mod=Seminar&Cmd=DataList&SEid=217

【講師】キャストコンサルティング取締役　大亀浩介

2）会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.6　発行

　会報誌Vol.6（2013 JUL & AUG）は、巻頭特集として、新しい消費者層として注目を集める1990年代生まれの若者「９０后」を徹底分析。また南京の80后と９０后の一般家庭を訪問し、彼女たちの消費実態や考え方などを調査。日本に対する印象も周りに流されて嫌悪する場面もあるが、普段はほとんど意識していない実態が明らかに。さらに福建省発の地場系スーパーチェーンとして勢力を拡大する「永輝超市」の実態にも迫りました。
　そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.6（7・8月合併号）  もくじ
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【巻頭特集】　中国最新マーケティング　～「90后」時代の到来」～
　　『思考は独創的・消費は現実的、中国の注目世代「90后」』
　　消費の中心に躍り出る「リツイート」世代
【第2特集】　消費者動向調査　南京
　　『消費に貪欲な80后と90后、「すねかじり型」も顕著に』
　　南京人のライフスタイルを徹底リサーチ
【第3特集】　チャイナ・リサーチ　業界＆企業分析
　　『生鮮品で売る！福建発スーパー・永輝超市の挑戦』
　　中国スーパーマーケット業界の新参者に迫る
【インタビュー】　中国ビジネス最前線　～現地企業のキーパーソンに聞く～
　　『味の追求が重要、市場開拓には長期戦の心構えも』
　　中国チルド市場の現状と展望
【都市別調査】　都市別マーケティングレポート　浙江省・湖州編
　　『こじんまり美しく潜在力秘める　人気の高い地場系スーパー』

3）日経ＭＪ（流通新聞）で「中国＆アジア商売見聞録」掲載（隔週金曜日）

　日経ＭＪ（流通新聞）でコラム「中国＆アジア商売見聞録」の掲載が5月10日からスタートしました。第六回は「「日本発」あえて隠し実利」で、上海静安寺の久光百貨店で行例ができるほど大人気の「てつおじさんのチーズケーキ」がどのような戦略で上海っ子の支持を集めているか、その秘訣について書きました。
　掲載は隔週金曜日で次回は8月2日の予定。今後上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしていきます。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
（http://t21.nikkei.co.jp/）
　　お問い合わせ先：日経中国（香港）社 e@nikkei.com.hk

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【中国マーケティング・EC会員コース　クイックリンク】
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