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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第83号】~キーワードは「子女教育」、富裕層が求めるモノ~

中国マーケティング&内販攻略のための会員制ビジネスサロン
「キャスト中国ビジネス」中国マーケティングEC会員コース
http://www.cast-marketing.com/
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2013年8月7日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第83号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週末は大連に行ってきました。最高気温40℃前後の上海と比べると、30℃以下の大連はまるで天国のようでした。海にも近く、ひんやりと涼しい海風が街中でも流れ、冷房いらずの快適なひと時でした。
 大連はほぼ毎年夏に一度は訪れているのですが、今年は特に地下鉄工事が至るところで行われ、昨年よりもさらに街中がごちゃごちゃしている印象でした。一方、日本人向けのお店などからは日本からの駐在員、出張者、観光客が激減しているようで、一時期の勢いに陰りが見えるような気がしました。
 そんななか、ちょっと車を走らせて郊外に行くと、相変わらずのマンションや別荘の建築ラッシュで、どこにこれほどの需要があるのだろうかと若干目を疑ってしまうほどです。巷ではシャドーバンキングのリスクをよく耳にしますが、これらがもしかしたら・・・と思うと背中がぞくっとしました。
 今週のコラムでは中国人富裕層の関心ごととそのアプローチ方法のヒントについて取り扱いました。では、中国市場インサイトメルマガ第83号をお送りいたします。
 
 お知らせ:
 夏季休暇に伴い、8月12日(月)から16日(金)のコンテンツ更新と14日(水)のメルマガ発送はお休みとさせていただきます。
 
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大亀浩介の『チャイナ・マーケット・インサイト』
http://www.facebook.com/chinamarketinsight/
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第83回)
     ~キーワードは「子女教育」、富裕層が求めるモノ~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) キャスト中国マーケティングセミナー開催 <参加無料>
           8月8日(木)東京、9月5日(木)福岡
     2) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.6 (JUL & AUG)発行
     3) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
          「山東銀座、にぎわう百貨店」(2013年8月2日付)
 
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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第83回)
 ~キーワードは「子女教育」、富裕層が求めるモノ~
 
 中国一貧しい(GDPが低い)と言われる貴州省。その二番目に大きな都市・遵儀で地元政府の支援を得ながら職業訓練学校を設立・運営し、沿岸部の日系企業に派遣していくプロジェクトに携わりました。いまからちょうど5年ほど前のことです。当時そのプロジェクトを陣頭指揮していたのが、大手商社出身でいまは個人で中国・アジア各国で貿易やビジネスを手掛ける元同僚。
 その彼から「いま中国で富裕層と言われる人たちが最も興味を持っているものは何かわかりますか?」と質問されました。「高級車?時計?豪邸?海外不動産?」と答えましたがどれも違うと。その答えは「子女教育」だと。
 当時遵儀での職業訓練学校プロジェクトの共同出資者の一人は、地元で化学工場を経営している資産家でした。北京在住で、東京から高級ビンテージワインを1億円分ほど買い付けするほど。その彼は高級車や時計などは言うに及ばず、遊びも資産も何もかも手に入れた後、たどり着いたのがわが子の教育をどうすべきか?でした。当時、彼の子供は奥様と一緒にアメリカで生活し、当地で教育を受けていると言っていました。
 このように中国で事業を成功させた起業家はいずれも一代でその地位を築いた方が多く、その体験やノウハウをいかに次世代に伝えるかに苦慮されていました。それを伝えるには海外の生活でもまれながら高い教育レベルを身に着けさせるしかない。よって子女教育が今や最大の関心ごとだ、というのです
招商銀行と米コンサルティング会社のベイン・アンド・カンパニーが先日発表した調査レポートでも、2012年末の中国の投資可能資産1,000万元(約1億6,000万円)以上を有する富豪は70万人を超えたという報告のほかに、蓄財や投資の理由について、「財産を保障するため」と「質の高い生活」に続き、第3位に「子女の教育」がランクインしていました。
よく中国人富裕層向けに骨董品や高級品を売り込むなどの話がありますが、彼らの心には響きません。むしろ、子女の教育や教養に関係するビジネスと絡めるのが得策といえます。単に日本の教育だけでなく、日本の投資家や企業家と人脈が広げられるようなカリキュラムを設置するのもいいでしょう。
 実際に中国のネット調査大手の創業者である中国人社長は、子供を奥様とともに日本に住まわせ、日本の教育を受けさせています。子供が日本にいるので、必然的に日本に頻繁に来るようになり、会社も設立。こうして日本で生活し教育を受けた次世代は必ずやよき日中間のよき理解者として双方のビジネスに貢献するでしょう。単に売り込むだけの富裕層対策から、いかに呼び込むかに発想を反転させるのも大事だと思います。
 
文責:コンサルタント 大亀浩介
 
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◆無料進呈中◆会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』創刊号
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これまでウェブ上でしかご覧いただけなかった会員限定コンテンツを編集し、気軽にお読みいただけるよう冊子にいたしました。こちらの会報誌創刊号を、現在ご希望の方に無料進呈しています。掲載記事詳細、お申し込みは下記アドレスから。
http://www.cast-marketing.com/freenewsletter/
 
 
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新着コンテンツ一覧
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※下記コンテンツの全文を閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要です(一部お試し閲覧除外記事あり)。「フル/法令/Q&A会員」のログインIDとパスワードではログインできません。(お試しID発行 >>
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「中国の一人っ子政策の緩和なるか(2)
 ~子供向け産業に注目、日本企業にも勝機
 一人っ子政策による弊害は男女人口比に表れている。一般的に同比率は103~107(女性を100とする)となり、中国もかつては105~106程度だった。しかし、一人っ子政策の実施から30年を経た2010年時点では、その数字は118.06まで上昇。婚姻の際、数千万人の男性が「あぶれてしまう」状況だ……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧くだ
さい。
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「中国の一人っ子政策の緩和なるか(1)
 ~少子高齢化が背景、一人っ子政策の曲がり角
 中国で一人っ子政策の緩和機運が高まっている。近いうちに「単独二胎(夫妻の一方が一人っ子の場合に第二子の出産を認める)」が実施され、将来的にその条件も撤廃されるとの案が有力だ。慎重論はまだ根強いものの、実現すればベビー用品や娯楽施設、教育サービスなど、乳幼児・子供関連産業への好影響が見込まれる……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧くだ
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http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=713
 
「変化が求められるベビー服・子供服産業
 ~80后にウケる子供服の条件とは?
 若者世代の代表とされる「80后(1980年代生まれ世代)」はすでに20代半ばから30代前半に差し掛かり、家庭や子供を持つ者も増えてきた。これを受け、ベビー服や子供服業界では2億人とも言われるこの世代を取り込もうとする試みが増えている。思考や趣味が前世代とは全く異なる彼らは、どのような商品に興味を持つのだろうか……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧くだ
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「若者世代の会社選び、希望と現実を求めて
 ~80后は「銭途」、90后は「前途」を重視?
 社会の中心になりつつある「80后(1980年代生まれ世代)」と「90后(1990年代生まれ世代)」。近い世代ではあるが、思考やライフスタイルには微妙な違いがある。仕事や職場に対する考え方も異なるようだ。中国現地紙がまとめた、合同会社説明会での両世代の様子を見てみる……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧くだ
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http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=711
 
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お知らせ
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1)キャスト中国マーケティングセミナー <参加無料>【東京・福岡】
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「地産地消」をいかに進めるか?日系メーカーが直面する問題をケーススタディ
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 人件費アップ、労務及び労働ストの問題、円安・人民元高、反日、ASEAN諸国の台頭・・・など日系企業にとって、中国でのモノづくりの環境はますます厳しくなってきています。これまで中国で製造したものを日本や中国国内の日系企業向けに販売していればよかった状況から、いかに現地で販売していくかという難しいかじ取りを迫られています。 しかし、いざ中国国内で販売をしていくとなると、どこで?だれに?どうやって?など情報不足の問題に直面するのではないでしょうか?
 そこで、本セミナーでは、実際に中国で販売を伸ばしている他企業がどのように情報を収集し、分析、活用しているかについてご紹介します。また、実際の日系製造業様の調査事例をベースに、日系メーカーが直面する問題について、ケーススタディを用いて解説いたします。
 
1)東京会場  ※本日締切、残席わずか※※
【日時】2013年8月8日(木) 16:00~18:00(受付開始 15:45)
    講演:16:00~17:30+ミニ交流会(コーヒーブレイク):17:30~18:00
【定員】30名 <事前申込制、先着順>
※東京会場のお申し込みはこちらから※
http://www.cast-china.biz/index.php?Mod=Seminar&Cmd=DataList&SEid=214
 
2)福岡会場
【日時】2013年9月5日(木) 15:00~16:30(受付開始14:30)
    講演:16:00~17:30
【定員】25名<事前申込制、先着順>
※福岡会場のお申込はこちらから※
http://www.cast-china.biz/index.php?Mod=Seminar&Cmd=DataList&SEid=217
 
【講師】キャストコンサルティング取締役 大亀浩介
 
 
2)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.6 発行
 
 会報誌Vol.6(2013 JUL & AUG)は、巻頭特集として、新しい消費者層として注目を集める1990年代生まれの若者「90后」を徹底分析。また南京の80后と90后の一般家庭を訪問し、彼女たちの消費実態や考え方などを調査。日本に対する印象も周りに流されて嫌悪する場面もあるが、普段はほとんど意識していない実態が明らかに。さらに福建省発の地場系スーパーチェーンとして勢力を拡大する「永輝超市」の実態にも迫りました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
 
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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.6(7・8月合併号)  もくじ
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【巻頭特集】 中国最新マーケティング ~「90后」時代の到来」~
  『思考は独創的・消費は現実的、中国の注目世代「90后」』
  消費の中心に躍り出る「リツイート」世代
【第2特集】 消費者動向調査 南京
  『消費に貪欲な80后と90后、「すねかじり型」も顕著に』
  南京人のライフスタイルを徹底リサーチ
【第3特集】 チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
  『生鮮品で売る!福建発スーパー・永輝超市の挑戦』
  中国スーパーマーケット業界の新参者に迫る
【インタビュー】 中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
  『味の追求が重要、市場開拓には長期戦の心構えも』
  中国チルド市場の現状と展望
【都市別調査】 都市別マーケティングレポート 浙江省・湖州編
  『こじんまり美しく潜在力秘める 人気の高い地場系スーパー』
 
3)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
 
 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」の掲載が5月10日からスタートしました。第7回は「山東銀座、にぎわう百貨店」というタイトルで、山東省の省都・済南で百貨店、スーパー、コンビニなど地元の流通小売市場を牛耳る山東銀座商城と、その発展に貢献したトップの人柄について書きました。
 掲載は隔週金曜日で次回は8月16日の予定。今後上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしていきます。
 
※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
http://t21.nikkei.co.jp/
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk
 
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【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
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