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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第85号】~固定観念を払拭せよ! 鼎泰豊の西部進出~

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2013年8月28日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第85号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 8月8日にキャストグループのウェブサイト(http://www.cast-group.biz)がリニューアルオープンしました。今回のリニューアルのテーマは“シンプル&シック”。デザインを茶色基調な落ち着いたシックな色調にし、メニューや内容もわかりやすくシンプルに構成しています。一方、メンバー紹介欄では、各専門家及びスタッフの簡単な紹介とともに「本人から一言」とコメントも掲載しています。
 また日本と中国以外に香港、ベトナム、ミャンマーの各拠点情報も整理して掲載し、ベトナムやミャンマーのセミナー情報やレジュメ、主要法令などがダウンロードできる「ビジネス情報」も掲載しています。今後、主要メンバーの現在に至るインタビュー記事なども随時掲載していく予定です。ぜひ上記アドレスへアクセスしてご覧ください。
 今週のコラムでは今年4月に成都で新規オープンした台湾系小籠包の「鼎泰豊」から垣間見える成都食文化の変化について取り扱いました。では、中国市場インサイトメルマガ第85号をお送りいたします。
 
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大亀浩介の『チャイナ・マーケット・インサイト』
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第85回)
     ~固定観念を払拭せよ! 鼎泰豊の西部進出~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) キャスト中国マーケティングセミナー開催 <参加無料>
         9月5日(木)福岡
     2) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.6 (JUL & AUG)発行
     3) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「本物志向、釣り具にも引き」(2013年8月16日付)
 
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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第85回)
 ~固定観念を払拭せよ! 鼎泰豊の西部進出~
 
 先月、四川省の省都・成都で今年4月に来福士広場(ラッフルズ・シティ)内にオープンした台湾系小籠包レストランの「鼎泰豊」に行きました。来福士といえば、上海では人民広場前にあり、地下鉄1号線と2号線が交差する駅と直結。南京路歩行街にも隣接し、アクセス、知名度ともに抜群です。しかし、成都では新参者で休日ながら建物内はそれほど多くの客がいませんでした。
 ただ、鼎泰豊の人気は想像以上。お昼時を若干過ぎた時間帯ながら、店舗前の広場では20名ほどが席を待っている状態でした。
 鼎泰豊はこれまで上海、北京、天津、杭州、寧波、青島など沿岸部がメインで、成都は内陸進出1号店になります。ニューヨークタイムズ紙で世界10大レストランに選ばれ、日本人の間でも圧倒的な知名度を誇る鼎泰豊は台湾・台北が発祥。その超人気店の華中地区の展開を任されたのは香港人でした。オーストラリア留学経験を持つ彼は貿易業を営んでいましたが、友人でもある鼎泰豊の社長から声を掛けられ一念発起。飲食業の経験も皆無ながら地道に試行錯誤を重ね事業を拡大し、未開拓の西部内陸部に初進出となりました。
 麻辣(痺れる辛さ)の味に慣れた四川っ子にとって、さっぱり薄味の小籠包がそれほど受け入れられるとは思っていませんでした。実際に取材で家庭訪問した若年層の消費者も普段は濃い味付けのものが多く、日本食はあまり好まずほとんど食べないと言っていました。
 しかし、現地のイトーヨーカ堂では刺身や寿司のコーナーでは多くの買物客の姿が見られ、テナント出店している(日本風)イタリア料理のカプリチョーザも客足が好調とのことです。また、伊勢丹にはとんかつの和光が出店し、平日のランチ時は行列ができるほどの人気ぶりだそうです。
 もちろん成都市民の大多数は辛いもの中心の食生活だと思いますが、経済が発展し生活が豊かになるにつれて食文化も多様化しているようです。食習慣の違いから、さっぱり味の日本食は成都では難しいと固定観念をつい持ってしまいがちです。しかし、元々新しもの好きの気質を持つ成都人。やり方や伝え方によっては関心を持って消費してもらえる可能性を秘めているかもしれません。鼎泰豊の西部開拓挑戦の第一歩を見て、しみじみと感じました。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「気に入らなかったら即転職、90后の仕事観(2)」
 ~自身の興味や趣味が基本、90后の職場選び
 70后は生活基盤を重視しており、仕事によりまずは自分自身を養うことができればそれで満足というスタイルだ。80后は、自身の方向性を重視するようになり、最初の就職先もその計画に合致したものを選ぶ傾向にある。一方、90后が重要視するポイントは基本的な生活ニーズではなく、自身の興味や趣味の発掘だ……
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「気に入らなかったら即転職、90后の仕事観(1)」
 ~新卒者の半数が入社半年で転職
 90后(1990年代生まれ)が大学を卒業する歳になり、続々と社会に進出し始めている。ただ、その職業感は前の世代とはかなり異なる。働き始めて2カ月で、すでに2回転職したという「ツワモノ」もいる。その背景には、「思っていた仕事と違う」「自分はもっとできるはずだ」という若者世代ならではの思いがあるようだ……
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「都市部定着を目指せ! 90后の農民工(2)」
 ~精神的な充足感を求める90后農民工
 一方、少しずつではあるが貯金を行う者もいる。四川省南充市出身の唐さん(男性。94年生まれ)は、両親と共に2年前に重慶市に移り住んだ。今はレストランでコックの仕事をしている。彼の目標は自身の四川料理レストランを開くこと。給料は2000元前後だが、毎月1200元を貯金しているという。「今の資金は7000元余り。あと5年頑張ればお店が開けるかな」と語る……
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「福州(3) ~華僑の故郷、歴史ある古都~」
 ~奢侈品モール中心の五一商圏、卸売街にある台江商圏
 五一商圏は東街口から南に約1キロメートルに位置している。五一広場を中心に、福建大劇院、福州会堂、福州大飯店、シャングリ・ラ ホテルなどがある。代表的な商業施設は冠亜広場と正大広場だ……
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お知らせ
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1)開催迫る!キャスト中国マーケティングセミナー <参加無料>【福岡】
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【講師】キャストコンサルティング取締役 大亀浩介
 
 
2)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.6 発行
 
 会報誌Vol.6(2013 JUL & AUG)は、巻頭特集として、新しい消費者層として注目を集める1990年代生まれの若者「90后」を徹底分析。また南京の80后と90后の一般家庭を訪問し、彼女たちの消費実態や考え方などを調査。日本に対する印象も周りに流されて嫌悪する場面もあるが、普段はほとんど意識していない実態が明らかに。さらに福建省発の地場系スーパーチェーンとして勢力を拡大する「永輝超市」の実態にも迫りました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
 
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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.6(7・8月合併号)  もくじ
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【巻頭特集】 中国最新マーケティング ~「90后」時代の到来」~
  『思考は独創的・消費は現実的、中国の注目世代「90后」』
  消費の中心に躍り出る「リツイート」世代
【第2特集】 消費者動向調査 南京
  『消費に貪欲な80后と90后、「すねかじり型」も顕著に』
  南京人のライフスタイルを徹底リサーチ
【第3特集】 チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
  『生鮮品で売る!福建発スーパー・永輝超市の挑戦』
  中国スーパーマーケット業界の新参者に迫る
【インタビュー】 中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
  『味の追求が重要、市場開拓には長期戦の心構えも』
  中国チルド市場の現状と展望
【都市別調査】 都市別マーケティングレポート 浙江省・湖州編
  『こじんまり美しく潜在力秘める 人気の高い地場系スーパー』
 
3)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
 
 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」の掲載が5月10日からスタートしました。第8回は「本物志向、釣り具にも引き」というタイトルで、上海浦東の世紀公園に今年オープンしたルアーフィッシング用の釣堀から、趣味としての釣りが注目され、ネット上で日本製釣竿やルアー(擬似餌)などへのニーズが本物志向のユーザーから高まっていることについて書きました。
 掲載は隔週金曜日で次回は8月30日の予定。今後上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしていきます。
 
※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
http://t21.nikkei.co.jp/
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk
 
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【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
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