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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第88号】~反日デモから1年、本腰入れて再スタート~

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2013年9月18日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第88号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週台湾から友人が上海に来たので、久々に定番の上海観光をしました。まずは新天地のお洒落なレストランで上海料理を食べ、その後、外灘に移動しました。外灘では租界時代の建物のライトアップもどこか磨きがかかり、また浦東サイドの摩天楼も9年前に赴任して初めて見た景色と比べると、ビルも格段に増え、一変していました。特に最近できたペニンシュラホテルの14Fにあるバーでは、屋外のテラスに設置されたバーカウンターから浦東の夜景が一望でき、上海のナイトライフの演出力に脱帽しました。
 東方明珠塔からの景色も9年前とは明らかに見違えました。特に目を引いたのは床がガラス張りになったフロアで、足元から下が地面まで完全に透けて見えます。世界環球金融中心(森ビル)にも同じようなガラス張りの床がありますが、そこはあくまでも上階の吹き抜けの部分だけで、かつガラスが二重になっています。一方、東方明珠塔は床から地面までがガラス板一層のみで・・・。楽しそうに床を走り回る娘を前に、尻込みしてしまいました。
 今週のコラムでは反日デモ騒動からちょうど1年が経過した上海の様子について取りあげました。では、中国市場インサイトメルマガ第88号をお送りいたします。
 
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第88回)
     ~反日デモから1年、本腰入れて再スタート~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.6 (JUL & AUG)発行
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「活気づく成都 日系も商機」(2013年9月13日付)
 
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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第88回)
 ~反日デモから1年、本腰入れて再スタート~
 
 日本政府による尖閣諸島の国有化に伴い中国全土に吹き荒れた反日デモ騒動からちょうど1年が経過しました。当時は日本人学校も急遽3日間休校となり、外で日本語で電話するのも躊躇するほどの緊迫感がありましたが、1年経った今は平静さを取り戻しています。
 特に上海では日本や日本人に対する嫌悪ムードは影を潜め、タクシーに乗っても「日本人か?」と好意的に話しかけてくるドライバーも増えてきました。これで日本企業も本腰を入れて中国事業に取り組めるかと期待していますが、どうも周りからはあまり景気のいい話は聞こえてきません。
 最近、上海でクライアントや知人と話をしていても、どなたも日本の対中ビジネスは勢いを回復するどころか停滞(減退)している印象を持っているような気がします。反日リスクもそうですが、多くの企業が今や何でもかんでも中国一辺倒からアジア全体を見るようになり、単に製造だけでなく地域統括的な管理機能としても上海ではなくタイやシンガポールなどアジアシフトが進んでいるようです。
 一方、小売や流通、サービス業などは「反日一周年」をものともしないほどの宣伝広告を積極化しています。反日デモ直後は日系企業の屋外広告やイベントなどが取り止めに追い込まれるケースもありましたが、今は上海の延安高架路を車で走っていると多くの日本車メーカーの屋外広告を目にすることができます。また、このタイミングでマツダが市内繁華街の新天地でアテンザとCX-5の新車発表会イベントを開催していました。ユニクロも10月1日の国慶節商戦を狙い、9月末に上海随一の目抜き通り、淮海中路の旧永新百貨店跡地に世界最大のグローバル旗艦店をオープンします。
 反日デモから1年経過した上海では、製造業を中心にリスク分散も踏まえた中国事業の再編及び見直しの一面と、依然力強い成長が見込める中国消費市場への積極投資という二つの側面を併せ持っている状態といえるでしょう。ただ一つ言えることは、今や業績不振の言い訳に「反日」が使えなくなっていることです。反日の影響が最も大きかった自動車についても、多くの中国人が持つ「板金が薄いので事故になると危ない」というイメージを払しょくできていないことも販売不振の理由のひとつではないでしょうか。マツダのイベントでも技術や環境を意識した発表がメインでしたが、中国人が一番知りたいのは安全性のところかもしれません。
 反日が中国事業を冷静かつ客観的に見直すきっかけになりましたが、逆にこの5年をどれだけ本腰入れて取り組めるかで、その後10年、20年中国で生き残れるか消え去るかが決まってしまうような気がします。リスクを恐れて逃げるか、逆にやらないリスクを恐れるか……。
 
文責:コンサルタント 大亀浩介
 
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◆無料進呈中◆会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』創刊号
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これまでウェブ上でしかご覧いただけなかった会員限定コンテンツを編集し、気軽にお読みいただけるよう冊子にいたしました。こちらの会報誌創刊号を、現在ご希望の方に無料進呈しています。掲載記事詳細、お申し込みは下記アドレスから。
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新着コンテンツ一覧
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「若者世代の消費観念とライフスタイル」
 ~キーワードで探る80后・90后
 約3億人といわれる80后(1980年代生まれ)と90后(90年代生まれ)の若者世代。消費市場の中心になりつつあるこの層の特性を理解することが、中国マーケットを効果的に開拓していくポイントの一つだ。いくつかのキーワードで同世代を切り取ってみる……
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「成都(1) ~グルメやレジャー需要が旺盛な「天府の国」~」
 ~芙蓉の花と「川菜」、蜀の都の古都・成都
 成都は四川省のほぼ中心に位置する、西部の大都市だ。古くから「天府の国」と呼ばれ、市中心部にも「天府広場」として名が残る。芙蓉の花を市花とするため、「蓉城」という別称も持つ……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.6 発行
 
 会報誌Vol.6(2013 JUL & AUG)は、巻頭特集として、新しい消費者層として注目を集める1990年代生まれの若者「90后」を徹底分析。また南京の80后と90后の一般家庭を訪問し、彼女たちの消費実態や考え方などを調査。日本に対する印象も周りに流されて嫌悪する場面もあるが、普段はほとんど意識していない実態が明らかに。さらに福建省発の地場系スーパーチェーンとして勢力を拡大する「永輝超市」の実態にも迫りました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
 
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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.6(7・8月合併号)  もくじ
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【巻頭特集】 中国最新マーケティング ~「90后」時代の到来」~
  『思考は独創的・消費は現実的、中国の注目世代「90后」』
  消費の中心に躍り出る「リツイート」世代
【第2特集】 消費者動向調査 南京
  『消費に貪欲な80后と90后、「すねかじり型」も顕著に』
  南京人のライフスタイルを徹底リサーチ
【第3特集】 チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
  『生鮮品で売る!福建発スーパー・永輝超市の挑戦』
  中国スーパーマーケット業界の新参者に迫る
【インタビュー】 中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
  『味の追求が重要、市場開拓には長期戦の心構えも』
  中国チルド市場の現状と展望
【都市別調査】 都市別マーケティングレポート 浙江省・湖州編
  『こじんまり美しく潜在力秘める 人気の高い地場系スーパー』

№7は9月20日発行予定です。
 
2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
 
 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」の掲載が5月10日からスタートしました。第10回は「活気づく成都 日系も商機」(2013年9月13日付)というタイトルで、今年9月に正式オープンし、総床面積約170万平米で世界最大の「新世紀環球中心」を紹介。オフィスやショッピングのほかに巨大な室内遊園地プールを兼ね備えた新しいタイプの商業施設となっています。未来の商業都市としていま世界中から注目を集める四川省の省都・成都にスポットライトを当てました。
 掲載は隔週金曜日で次回は9月27日の予定。今後上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしていきます。
 
※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
http://t21.nikkei.co.jp/
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk
 
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【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
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