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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第89号】~歴史ある観光都市、鎮江の「これから」~

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2013年9月25日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第89号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週9月19日は中秋節で中国では3日間の連休となりました。中秋節とは旧暦8月15日で日本では十五夜といわれ、「中秋の名月」である満月に月見団子を供え一年の収穫を感謝する習わしがありますね。台湾では中秋節にいつごろからか外でバーベキューをするのが習慣になっています。
 中国では月見団子ではなく月餅を食べるので、この時期になると日頃お付き合いのある方々から贈られた月餅が机にずらりと並びます。実は、私は月餅があまり好きではないので、いつもそのまま同僚におすそ分けしてしまいます。
 同じ月餅でも、うれしいのはハーゲンダッツの月餅アイスです。今年も提携先から引換券を頂戴したのですが、タイミングを逸し、結局引き換えすることができませんでした。こうした月餅引換券、ハーゲンダッツだけではなくスターバックスなども販売しています。しかし、私のように結局引き換えできなかった人が多数存在するであろうことを考えると・・・時期を逃した月餅が会計上どのように処理されるのだろうと唾をゴクッと飲み込んでしまいました。
 今週のコラムでは1500年以上前の三国時代から商業都市として栄えた江蘇省の鎮江市について取りあげました。では、中国市場インサイトメルマガ第89号をお送りいたします。
 
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第89回)
     ~歴史ある観光都市、鎮江の「これから」~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.7 (2013年9月号)発行
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「活気づく成都 日系も商機」(2013年9月13日付)
 
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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第89回)
 ~歴史ある観光都市、鎮江の「これから」~
 
 都市別レポートの視察に江蘇省鎮江市を訪れました。鎮江は上海から北西約250kmのところに位置。南京と揚州に隣接し、江蘇省の長江下流南岸に位置します。中国人にとって鎮江と言えば、すぐ頭に思い浮かぶのが香醋(黒酢)。中国全土で「鎮江香醋」として販売されています。
 鎮江の歴史は古く、三国時代には孫権が一時都を置いていたほどです。国家歴史文化名城として名を連ねる鎮江は、古くから長江と北京と杭州を結ぶ京杭大運河の交差点に位置する地理的条件を背景に、各種商品が集まる商業都市として発展しました。
 1500年以上前の古跡や街並みが残り、観光都市としても魅力満載です。劉備が風景のあまりの美しさに「天下第一江山」と称した北固山、マルコポーロがこよなく愛でたといわれ、日本画家の雪舟も修行した金山寺は、中国では「白蛇伝」神話の発祥地としても有名です。
 特に観光スポットとして注目に値するのは、三国時代を含む六朝時代に港として栄えた倉庫街の町並みを再現した西津渡古街です。唐代から清代の石畳の跡や、元代に建立されたチベット仏教のチョルテンが保存され、また清代の英国領事館旧址が現存し、商業都市として海外からも重要視されていたことが垣間見れます。中国の悠久な歴史を肌で感じられる古跡に囲まれたこの地区には、今やバーやコーヒーショップ、レストランなどが並び、観光レジャー都市としての力の入れようが感じ取れました。
 ただ、歴史や文化的遺産を数多く有しながら、観光都市としてはまだ「これから」感もあります。実際、中秋節休暇にもかかわらず、観光客はまばらな状態でした。
 300万人強の常住人口を擁する鎮江の2012年GDPは2815億元(約4.5兆円)でした。1人当たりGDPは9万415元(約145万円)で、全国第18位、江蘇省内でも第4位と健闘しています。主な商圏はヤオハン(八佰伴)と駅前の万達広場。ヤオハンは10年にオープンし、いち早く鎮江の流通市場を開拓、市民からの根強い支持を集めているようです。現在、目の前の目抜き通りが地下鉄建設のため一部封鎖され、斜め向かいでは蘇寧広場(2015年6月オープン予定)の工事も進んでおり若干ごみごみしていますが、今後の鎮江の消費をけん引する中心地になるでしょう。
 しかし、中秋節休暇にもかかわらず、いずれの商圏も他都市で見られるような観光客や買物客でごった返す様子もなくのんびりとした印象。豊富な観光資源と高いGDPを誇る鎮江。観光都市としても商業都市としても「これから」感を帯びた地方都市の今後の変化を見守りたいと思います。

文責:コンサルタント 大亀浩介
 
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新着コンテンツ一覧
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「中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~」
 ~中国製紙業界の現状と市場戦略(1)
 金紅葉紙業集団は、インドネシアの総合製紙メーカーのAPPグループ傘下企業で、アジア最大の家庭紙メーカーである。中国では二つの製紙工場と八つの加工工場を、天津、瀋陽、成都、武漢、福州、広東、海南、清遠などに有しており、販売ネットワークは中国全土にわたる。同社の全国マーケティング部のシグリッド・リー総監にB2B生活用紙市場について話を聞いた……
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「成都(3) ~グルメやレジャー需要が旺盛な「天府の国」~」
 ~急ピッチで拡大中、成都の新興商圏
 成都の新興商圏は市内を取り囲むように走る幹線道路、二環路の発展に伴い拡張している。これらの商圏の特徴は、住宅地に隣接し、大型ショッピングセンターが中心になっていること。加えて、飲食店、アパレルショップ、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなど社区(コミュニティー)サービスの業態が揃っている……
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「成都(2) ~グルメやレジャー需要が旺盛な「天府の国」~」
 ~成都のメイン商圏は春熙路
 春熙路歩行街は塩市口の天府広場一帯まで広がっており、成都で最も賑やかなエリアだ。5000平方メートル以上の商業施設が22カ所あり、その集中度は全国でもトップクラス。成都人にとって、買い物といえば春熙路商圏を指すほどだ……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.7 発行
 
 会報誌vol.7(2013年9月号)は、巻頭特集として、前号に続き新しい消費者層として注目を集める1990年代生まれの若者「90后」を取り上げました。また消費者動向調査では四川省の成都で、一般家庭を訪問し、実際の生活現場から洞察できる成都人の考え方や消費動向を調査。さらに国産SUVで幅広く人気を集める長城汽車の企業背景や成功した秘訣に迫りました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
 
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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.7(2013年9月号)  もくじ
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 【巻頭特集】 中国最新マーケティング ~「90后」時代の到来~
  『若者世代の会社選び、希望と現実を求めて』
   社会に進出しつつある「90后」のホンネ
【第2特集】 消費者動向調査 成都
  『余暇を楽しむ人生観、グルメやレジャー需要も旺盛』
   成都人のライフスタイルを徹底リサーチ
【第3特集】 チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
  『SUVが人気、民族系の長城汽車』
   中国自動車業界とSUVブームの火付け役
【インタビュー】 中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
  『ディーラーを共同パートナーにして販路拡大目指す』
   中国製紙業界の現状と市場戦略
【都市別調査】 都市別マーケティングレポート 浙江省・温州編
  『「温州商人」の街 可処分所得は省都に匹敵』
  『「南大門」から「龍湾万龍」までバラエティーにとんだ商圏』

※№8は10月20日発行予定です。
 
2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
 
 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」の掲載が5月10日からスタートしました。第10回は「活気づく成都 日系も商機」(2013年9月13日付)というタイトルで、今年9月に正式オープンし、総床面積約170万平米で世界最大の「新世紀環球中心」を紹介。オフィスやショッピングのほかに巨大な室内遊園地プールを兼ね備えた新しいタイプの商業施設となっています。未来の商業都市としていま世界中から注目を集める四川省の省都・成都にスポットライトを当てました。
 掲載は隔週金曜日で次回は9月27日の予定。今後上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしていきます。
 
※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
http://t21.nikkei.co.jp/
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk
 
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