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「キャスト中国ビジネス」中国マーケティングEC会員コース
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2013年10月2日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第90号】
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こんにちは。キャストの大亀です。
中国では10月1日から一週間の国慶節休暇に入りました。この時期は気候もよく、国内外問わず旅行に出かける人が多いですが、家電など流通業界では最大の販促チャンスでもあるため、ほとんどの量販店やネットショップでは大型割引セールのキャンペーンを開催しています。
上海の自宅マンションのエレベーターにもネット家電大手の京東が国慶節に合わせたキャンペーンの広告を出しています。通常こうした割引セールはいつも中国国内メーカー製の商品がメインで、日系メーカーのものはあまり目にしません。しかし今回はシャープ製の空気洗浄器が割引対象として大きく掲載されていました。中国人の間ではシャープ製の空気洗浄器の評価が高く、今回もそうしたニーズを反映しているのでしょう。
先週のニュースでも北京や安徽省など各地でまたPM2.5の濃度が危険域に達したとの報道がありました。今年も冬に向けて大気汚染がクローズアップされるのは必至で、すでに忘れ去られた感のある鳥インフルエンザ(H7N9)とともに気が抜けない状況が続きます。
今週のコラムでは文房具の流通チャネルとそのメインターゲット客層である「00后」について取りあげました。では、中国市場インサイトメルマガ第90号をお送りいたします。
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大亀浩介の『チャイナ・マーケット・インサイト』
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【目次】
1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第90回)
~「00后」の小中学生、文房具はどこで買う?~
2. 新着コンテンツ一覧
3. お知らせ
1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.7 (2013年9月号)発行
2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
「タイ飲食店、上海発が進攻」(2013年9月27日付)
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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第90回)
~「00后」の小中学生、文房具はどこで買う?~
先日、会員企業である文房具メーカーのクライアントがこう話していました。「我々のターゲットは『00后(2000年代生まれ)』なんですよ」。最近、マーケティングEC会員のコンテンツで1990年代生まれの「90后」(14歳から23歳までの若者消費者層)をテーマに取り上げていますが、そのクライアントの視点はさらに上を行くものでした。確かに、ホッチキスや修正テープ、ノートを楽しく彩るデコテープなどは小中学生がメインのターゲット層になるでしょう。
さすがに、我々が00后を研究テーマにするには時期尚早と答えざるを得なかったのですが、改めて中国マーケティングのニーズは幅広く、奥深いと思いました。
文房具に限らず、小売流通系のクライアントからよく相談を持ち掛けられるのが、「量販店や大手スーパーなどの現代流通チャネルはある程度把握はできている。一方、街中や地方の家族経営的な小規模店の実態がつかめない」ということです。このクライアントも、いわゆる「伝統的」流通チャネルの実態を知りたいとのことでした。
中国の小中学生にとって文房具の主な購入場所は通学路の途中にある文房具店で、そこに寄ることが放課後の楽しみの一つになっているとの調査報告もあったそうです。実際、私の上海の自宅の向かいにある文房具店では、このクライアントの商品も販売され、日本人学校に近いという理由もあるのでしょうか、売れ行きは結構いいとのことです。
日本で私が小学生の娘に文房具を買い与える場合、スーパーの文房具コーナーに行けばある程度のものは揃えられると思います。リラックマやハローキティなどキャラクター系の特別なものは専門店やデパートなどに出向くケースもあります。また、急を要する場合はコンビニなどでも購入することができ、今や私が子供の頃に利用した文房具店に行くことはほとんどなくなりました。
中国もいずれ日本と同じ道を辿っていくのではとも思いますが、現時点ではまだこうした伝統的チャネルをいかにカバーするかが課題となっています。そのためにはもちろん代理店網をいかに拡げるかも大事でしょうが、それだけでは限界があります。やはり商品力を高め、児童に「欲しい」「使ってみたい」と思わせることが必要でしょう。日系メーカーにとって商品力自体に全く問題はないと思いますので、あとはいかにブランディングするかです。00后という新たな消費者層が誕生しつつある足音が聞こえた気がしました。
文責:コンサルタント 大亀浩介
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◆無料進呈中◆会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』創刊号
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これまでウェブ上でしかご覧いただけなかった会員限定コンテンツを編集し、気軽にお読みいただけるよう冊子にいたしました。こちらの会報誌創刊号を、現在ご希望の方に無料進呈しています。掲載記事詳細、お申し込みは下記アドレスから。
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新着コンテンツ一覧
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「成都(4) ~グルメやレジャー需要が旺盛な「天府の国」~」
~不動産投資が目立つ80后
【80后】は複数の不動産物件を保有しているのが一般的になりつつある。自己居住用に加え、両親用、投資目的、賃貸向けなどがある。それぞれのライフスタイルによって所有形態は異なるが、都市化が進む成都では今後の不動産価格の値上がりを見越した先行投資が着々と進んでいるようにも感じる……
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「百貨店は「冬の時代」、次世代モデルは?(2)」
~高級化やテナント重視、百貨店の新たな取り組み
フランスのギャラリー・ラファイエット百貨店は9月28日に中国第1号店を北京・西単地区にオープンした。王府井の店舗撤退以来、実に15年ぶりの中国再進出となる。前回の進出時は、中国市場や消費者が求めている物への理解が足りず、「本土化」が図られなかったことが失敗の主因だった。中国の消費市場がまだ本格的にテイクオフしておらず、進出は時期尚早だったのだろう……
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「百貨店は「冬の時代」、次世代モデルは?(1)」
~「モノ」に固執し「サービス」を売れない百貨店
中国では百貨店の「冬の時代」が続いている。百貨店業界では2012年に店舗の閉鎖が相次いだが、13年もそれ以上のペースで閉鎖が続いているという。大型モールや専門店に客を奪われ、80后や90后といった若者顧客の取り込みもできていない。超高級路線を打ち出したり専門テナントを集めたブティック型へと業態を転換する百貨店も見られるが、決して明るい未来が待っているとも言えない状況だ……
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「中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~」
~中国製紙業界の現状と市場戦略(2)
金紅葉紙業集団は顧客をレストラン、ホテル、オフィス・工場・空港・駅、共同セールの四つに絞っている。最大顧客はレストランで、ホテルがそれに次ぐ。マクドナルドやスターバックスなど全国展開チェーンを取り込むことが最重要だ。地域別のチェーン店も見逃せない。浙江省の「外婆家」などが代表格だ……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.7 発行
会報誌vol.7(2013年9月号)は、巻頭特集として、前号に続き新しい消費者層として注目を集める1990年代生まれの若者「90后」を取り上げました。また消費者動向調査では四川省の成都で、一般家庭を訪問し、実際の生活現場から洞察できる成都人の考え方や消費動向を調査。さらに国産SUVで幅広く人気を集める長城汽車の企業背景や成功した秘訣に迫りました。
そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.7(2013年9月号) もくじ
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【巻頭特集】 中国最新マーケティング ~「90后」時代の到来~
『若者世代の会社選び、希望と現実を求めて』
社会に進出しつつある「90后」のホンネ
【第2特集】 消費者動向調査 成都
『余暇を楽しむ人生観、グルメやレジャー需要も旺盛』
成都人のライフスタイルを徹底リサーチ
【第3特集】 チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
『SUVが人気、民族系の長城汽車』
中国自動車業界とSUVブームの火付け役
【インタビュー】 中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
『ディーラーを共同パートナーにして販路拡大目指す』
中国製紙業界の現状と市場戦略
【都市別調査】 都市別マーケティングレポート 浙江省・温州編
『「温州商人」の街 可処分所得は省都に匹敵』
『「南大門」から「龍湾万龍」までバラエティーにとんだ商圏』
※№8は10月20日発行予定です。
2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」の掲載が5月10日からスタートしました。第11回は「タイ飲食店、上海発が進攻」(2013年9月27日付)というタイトルで、タイ・バンコクで日本人向け飲食店が数多く集まるタニヤ通りで発見したスタンド式ドリンクチェーン店「快楽檸檬(ハッピーレモン)」を取り扱いました。台湾人オーナーが中国本土で高騰する人件費と家賃を背景に狭いスペースで高い利益率を確保できるモデルとしてはじめ、現在約350店舗(2012年末)展開しています。食材の安心・安全をアピールし、新しいメニューを頻繁に登場させることで若者層の指示を得ました。バンコクでも若者を中心に人気を集め、中国同様に店舗を急拡大するか注目です。
掲載は隔週金曜日で次回は10月11日の予定。今後上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしていきます。
※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk
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【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
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