【キャスト中国市場インサイトメルマガ　第91号】～日本ブランドが意外と健闘、安徽省の銅陵～

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2013年10月9日　毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ　第91号】
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　こんにちは。キャストの大亀です。
　国慶節の大型連休が明け、昨日から中国も通常業務が始まっています。初日の昨日、上海では台風23号の影響で朝から大雨強風。自宅前の道路は完全に雨水で埋まり、小さなどぶ川のようになっていました。登校する娘も長靴を履いていましたが、それ以上の水位で足元はずぶ濡れでした。
　さて国慶節、最後は台風の影響で荒れ模様でしたが、全体的には素晴らしい天候に恵まれました。私はレンタカーで上海から安徽省の宣城、蕪湖、銅陵、安慶と4都市を巡り、当地の消費市場の実態を視察してきました。往復計1,200kmの道程でしたが、道中山あり湖ありののどかな田舎の風景に長時間の運転も癒されました。また安徽省4都市のレポートも随時報告しますので、乞うご期待ください。
　今週のコラムでは安徽省銅陵の消費市場視察レポートです。では、中国市場インサイトメルマガ第91号をお送りいたします。
 
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【目次】
　1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」（第91回）
     ～日本ブランドが意外と健闘、安徽省の銅陵～
　2. 新着コンテンツ一覧
　3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.7 (2013年9月号)発行
     2) 日経ＭＪ（流通新聞）で「中国＆アジア商売見聞録」掲載（隔週金曜日）
         「タイ飲食店、上海発が進攻」（2013年9月27日付）
 
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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」（第91回）
　～日本ブランドが意外と健闘、安徽省の銅陵～
 
　都市別レポートの視察に安徽省銅陵市を訪れました。銅陵は上海から西に約400キロメートル。その名が示す通り、銅の採掘地として有名です。古代青銅文明発祥の地でもあり、誕生は3500年以上前の周の時代。現在、同地の銅埋蔵量は中国全土の70％以上とされ、全国最大の電解銅生産基地となっています。
　銅陵の2012年GDPは前年比11％増の621億3000万元でした。1人当たりGDPは8万4877元で安徽省トップの成績。直近では電子や紡績などへ産業の構造転換を進めており、常住人口は約72万人です。
　銅陵の主な商圏は「長江路」のみ。合肥にもある百大百貨を起点とし、長江路沿いに約800mの巨大地下街「長江路精品街」が延びています。2013年5月オープンのこの地下街は、アパレル、靴、アクセサリーを中心に無数の小規模商店が並ぶ、今や市民にとって最大のショッピング及びレジャースポットになっています。小ぎれいな内装と明るい照明、また丁寧に清掃されている地下街は、これまで他都市で見たような喧騒感や雑然さはありません。香港系ドラッグストアチェーンのワトソンズも入居しており、地下街にいる限りにおいてはどこかのショッピングモールに来たかのような感じがしました。
　地上部分でも徐々に商業開発が進んでおり、英系テスコや地場系の華潤蘇購や合家福、世紀聯華などのスーパーがひしめき合っています。また、地下街の両端では、食肉加工最大手の雨潤集団が投資する「雨潤国際広場」と「匯金広場」が建設中で、消費市場全体の底上げが期待されます。
　商圏は依然スーパーがメインで、消費市場としてはまだ飛躍前の感が否めない銅陵ですが、日系メーカーに関してはスーパーに限れば予想以上に大健闘していると言えます。上海などの都市同様に、資生堂、花王、ユニ・チャーム、グリコ、日清食品などの定番商品がほとんどありました。テスコではキリンがリラックマバージョンの「午後の紅茶」全商品（レモン、ミルク、チョコ、メロン味など）を、また華潤蘇購ではユニ・チャームがペットフードを、世紀聯華ではグリコが棚をでかでかと3列も占拠していたほどです。
　各企業がどれほどの売り上げを計上しているかは分かりませんが、日本企業も他のローカルや欧米、台湾系企業と同じステージに上っていると言えます。あとはどのようにして地方都市の消費者に知ってもらい買ってもらうか。そして、スーパー以外の流通チャネルをいかに拡げていくかが次の大きな課題だと改めて実感しました。

文責：コンサルタント　大亀浩介
 
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◆無料進呈中◆会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』創刊号
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これまでウェブ上でしかご覧いただけなかった会員限定コンテンツを編集し、気軽にお読みいただけるよう冊子にいたしました。こちらの会報誌創刊号を、現在ご希望の方に無料進呈しています。掲載記事詳細、お申し込みは下記アドレスから。
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新着コンテンツ一覧
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「成都（6）　～グルメやレジャー需要が旺盛な「天府の国」～」
　～ブランド重視、人気高いリアル店舗
　成都の女性は衣服と化粧品への投資を惜しまない。特にブランドやデザインを重視しており、価格はあまり気にしていない。いざとなると両親や夫におねだりするのは他の地域と同様だ。ネットショッピングも盛んだが、衣服については試着ができるリアル店舗での購入を好む声も聞こえる……
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「米中比較で見るネットショッピング市場」
　～13年に中国が米国を逆転、ネット通販市場規模
　発展著しい中国のネットショッピング市場規模が2013年に米国を上回る見通しだ。今後も順調に拡大し、16年には米国市場の約1.6倍の規模になる見通し。4億人がネッショッピングユーザーになると見られている……
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「商品とサービスで「おもてなし」、日系スーパー進出相次ぐ」
　～食の「安全・安心」を求める中国の消費者
　日系スーパーの中国進出が相次いでいる。マルエツは9月に江蘇省無錫市に中国第1号店をオープン。ユニーも2013年末をメドに上海市に進出する。背景には、所得水準の向上による消費市場の拡大や、食分野の質の向上を求める中国人消費者のニーズがある……
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「成都（5）　～グルメやレジャー需要が旺盛な「天府の国」～」
　～食事会は火鍋が定番、週末は小旅行へ
　成都人は比較的のんびりした性格と言われる。そのため、あくせく働くのはあまり好まず、その代わりに存分に余暇を楽しむ傾向にある。友人との食事は四川名物の火鍋が一番人気。唐辛子や山椒がたっぷり入った激辛鍋で、大勢でわいわい食べられることが成都人の気性にあっているのかもしれない……
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お知らせ
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1）会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.7　発行
 
　会報誌vol.7（2013年9月号）は、巻頭特集として、前号に続き新しい消費者層として注目を集める1990年代生まれの若者「90后」を取り上げました。また消費者動向調査では四川省の成都で、一般家庭を訪問し、実際の生活現場から洞察できる成都人の考え方や消費動向を調査。さらに国産SUVで幅広く人気を集める長城汽車の企業背景や成功した秘訣に迫りました。
　そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
 
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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.7（2013年9月号)  もくじ
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【巻頭特集】　中国最新マーケティング　～「90后」時代の到来～
　　『若者世代の会社選び、希望と現実を求めて』
　　　社会に進出しつつある「90后」のホンネ
【第2特集】　消費者動向調査　成都
　　『余暇を楽しむ人生観、グルメやレジャー需要も旺盛』
　　　成都人のライフスタイルを徹底リサーチ
【第3特集】　チャイナ・リサーチ　業界＆企業分析
　　『SUVが人気、民族系の長城汽車』
　　　中国自動車業界とSUVブームの火付け役
【インタビュー】　中国ビジネス最前線　～現地企業のキーパーソンに聞く～
　　『ディーラーを共同パートナーにして販路拡大目指す』
　　　中国製紙業界の現状と市場戦略
【都市別調査】　都市別マーケティングレポート　浙江省・温州編
　　『「温州商人」の街　可処分所得は省都に匹敵』
　　『「南大門」から「龍湾万龍」までバラエティーにとんだ商圏』
 
※№8は10月20日発行予定です。
 
2）日経ＭＪ（流通新聞）で「中国＆アジア商売見聞録」掲載（隔週金曜日）
 
　日経ＭＪ（流通新聞）でコラム「中国＆アジア商売見聞録」の掲載が5月10日からスタートしました。第11回は「タイ飲食店、上海発が進攻」（2013年9月27日付）というタイトルで、タイ・バンコクで日本人向け飲食店が数多く集まるタニヤ通りで発見したスタンド式ドリンクチェーン店「快楽檸檬（ハッピーレモン）」を取り扱いました。台湾人オーナーが中国本土で高騰する人件費と家賃を背景に狭いスペースで高い利益率を確保できるモデルとしてはじめ、現在約350店舗（2012年末）展開しています。食材の安心・安全をアピールし、新しいメニューを頻繁に登場させることで若者層の指示を得ました。バンコクでも若者を中心に人気を集め、中国同様に店舗を急拡大するか注目です。
　掲載は隔週金曜日で次回は10月11日の予定。今後上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしていきます。
 
※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
（http://t21.nikkei.co.jp/）
　　お問い合わせ先：日経中国（香港）社 e@nikkei.com.hk
 
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