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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第104号】～PM2.5で市場拡大、日系も人気の空気清浄機～
中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査＆分析
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2014年1月15日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第104号】
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こんにちは。キャストの大亀です。
我が家にも先日ようやく空気清浄機が届きました。台湾の友人が3Mに勤務しており、割安で購入できました。あまり電機量販店などでは3Mブランドを目にしないのですが、工業や医療分野などの業務用としてによく使われており、洗浄性能は申し分ないとのこと。
その性能の実験映像もネットで見ましたが、たばこの煙を近づけると赤色のランプが点灯し、ものの30秒で空気を洗浄し、緑色のランプに変わります。いつも家では「AUTO（自動）」設定にしているのですが、汚染を察知すると急に赤色になり洗浄が作動するので、PM2.5の値が高い日も安心感があります。
以前よりシャープ製の空気清浄機も予約しているのですが、人気のため現在入荷待ちの状況です。それが届くと自宅はかなり高いレベルでクリーンな空気になりそうです。
今週のコラムは大気汚染が深刻な中国で販売が急増する空気清浄機市場についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第104号をお送りいたします。
◆◇キャスト中国市場調査のご案内◇◆
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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」（第104回）
～PM2.5で市場拡大、日系も人気の空気清浄機～
2. 新着コンテンツ一覧
3. お知らせ
1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2013年12月号（vol.10）20日発行
（詳細）http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
2) 日経ＭＪ（流通新聞）で「中国＆アジア商売見聞録」掲載（隔週金曜日）
「最先端O2O、挑む最大手」（2014年1月10日付）
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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」（第104回）
～PM2.5で市場拡大、日系も人気の空気清浄機～
中国全土でPM2.5が猛威を振るっています。上海でもPM2.5の値が500を超えた昨年12月6日を境に、街中でもマスク姿が目立つようになりました。そうしたなか、空気清浄機の販売が急増しています。リサーチ会社の北京中怡康時代市場研究によると、13年1〜8月期の空気清浄機市場の規模は金額ベースで前年同期比86.9％増と急拡大したとのことです。
付箋（ポストイット）やキッチン用品で有名な米3Mも空気清浄機を製造・販売していますが、こちらも好調です。昨年11月11日の双十一節（独身の日）セール時に京東商場で紹介した限定品の空気清浄機がわずか30分で売り切れとなったり、天猫（淘宝）で通常の5割引きで出品したところ前年の10倍以上の売り上げを記録したほどです。
空気清浄性能が高いと評判の日本製品もこの波に乗っています。反日デモ騒動をきっかけとした不買ムードの余韻が残る昨年冬も、パナソニックやシャープなどの製品の売れ行きが好調でした。シャープはいまでも生産が注文に追い付かないとのことで、休日返上で工場をフル稼働して対応しているそうです。中怡康のデータによると、市場シェアではパナソニックが2位（26.81％）、シャープが4位（6.01％）につけるなどの奮闘が目立ちます。
それでは、シェアトップの企業はどこなのでしょうか？ 答えはフィリップス（34.8％）。日本ではフィリップスと空気清浄機はあまりリンクしないイメージですが、電動シェーバーや歯ブラシ、扇風機など豊富な小型家電のラインナップで中国社会に浸透しているブランドと知名度を生かし、販売を伸ばしています。
また、これまで中国で培ってきた販売チャネル面でのネットワークと体制をバックに、条件交渉、陳列場所、販売員の配置などで他を圧倒しているとのことです。日本人としてはついつい技術や性能を追求し、「いいものを作れば自然に売れる」という職人気質的な発想をしてしまうのですが、中国ではそれと共に販売力が大きく問われることをまざまざと見せつけられました。
中国における空気清浄機の普及率は、韓国の71％、米国の27％。日本の17％と比べてわずか0.1％。今後大いに発展が見込まれる同市場での日系メーカーの奮闘に期待しています。
※会報誌（13年12月号）で3M中国のコンシューマー事業部のマーケットマネージャー、アン・シュー氏に空気清浄機誌市場の発展と中国の消費者のトレンドについてインタビューをしています。
【インタビュー】 中国ビジネス最前線 ～現地企業のキーパーソンに聞く～
『大気汚染への懸念で右肩上がりの空気清浄機市場』
3Mの中国展開から見る市場のトレンド
文責：コンサルタント 大亀浩介
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新着コンテンツ一覧
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「江蘇省（6）～華東経済をけん引する注目都市～」
～蘇寧広場と恒隆広場が変える無錫の消費スタイル
13年9月にオープンした蘇寧広場は無錫の新しいランドマークになった。高級ブランド志向ではなく大衆路線を打ち出しているのが特徴的だ。飲食施設が全体の50％近くを占めることも売りの一つ。マルエツは蘇寧雲商集団との合弁で高級スーパー「リンコス（礼閣仕）」を出店。2016平方メートルの売場面積を誇り、商品の半分以上が日本からの輸入品という。……
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「2014年の中国奢侈品市場（2）」
～コーチとカルティエの違いとは？
このような状況の中、米コーチが好調な販売状況を保っていることは注目に値するだろう。コーチは最高級ブランドという位置付けではないかもしれないが、トレンドに敏感な層に合致する「プチゴージャス」ブランドと言えるだろう。同社の13年決算期（12年7月～13年6月）における中国市場の売上高は前年比40％増。新店効果もあるが、既存店ベースでも2ケタの増収となった。……
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「江蘇省（5）～華東経済をけん引する注目都市～」
～商業施設が集中する無錫の崇安寺歩行街
無錫の消費の中心は、市中心部の解放環路の中にある中山路一帯だ。崇安寺歩行街を中心として中山路の南北両端に向かって伸びるわずか2キロメートルほどの通りに商業施設が集中している。崇安寺歩行街は主に、レストランやカフェなどのグルメ、大衆ファッションブランド、個人商店で構成される。観光客はこのラインアップに満足し、地元の若者は飲食のバリエーションの多さと値引き可能な小店舗に惹きつけられている。……
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お知らせ
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1）会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2013年12月号（vol.10）発行
会報誌2013年12月号（vol.10）では、いまや上海に匹敵するほどの消費市場と勢いを持つ江蘇省の実態に迫りました。日本企業にとって江蘇省といえばまず名前があがる蘇州や無錫、南京など代表的な都市のほかに、これまであまりメディアでも取り上げられず影の薄い存在だった常州、鎮江、揚州、泰州にも足を運び、現地の消費実態をレポートしています。企業分析では、エアコン販売店から小売流通チェーン店として中国ナンバーワンとなった家電量販店の蘇寧を取り上げ、家電販売のほかに総合モールの展開や不動産、金融業へと事業を多角化する真相に迫りました。現地企業インタビューのコーナーでは、PM2.5による大気汚染が深刻化する中国でパナソニックやシャープなど日本製も奮闘する空気清浄機市場について、3Mのキーパーソンに同社の事業展開と市場の展望についてヒアリングしました。
そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
2013年12月号（vol.10） もくじ
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【巻頭特集】 中国地域別調査 江蘇省
『華東経済をけん引、江蘇省の経済＆消費パワー』
現地調査で注目都市の「今」を分析
【第2特集】 チャイナ・リサーチ 業界＆企業分析
『“三本の矢”経営で「中国版ウォルマート＋アマゾン」目指す』
南京発の蘇寧雲商集団、ネット総合企業への躍進なるか
【第3特集】 中国最新マーケティング
『地場ブランド強いスキンケア用品、腕時計ではカシオが断トツ』
「双十一」ネット販促の売れ筋ブランドは？
【インタビュー】 中国ビジネス最前線 ～現地企業のキーパーソンに聞く～
『大気汚染への懸念で右肩上がりの空気清浄機市場』
3Mの中国展開から見る市場のトレンド
【都市別調査】 都市別マーケティングレポート 湖北省・武漢編
『豪快な武漢の消費スタイル 夏の猛暑が消費活動に影響』
※詳細はこちら：http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
※会報誌は毎月20日発行です。次号は1・2月合併号をお届けします。
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2）日経ＭＪ（流通新聞）で「中国＆アジア商売見聞録」掲載（隔週金曜日）
第18回「最先端O2O、挑む最大手」（2014年1月10日付）
日経ＭＪ（流通新聞）でコラム「中国＆アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
第18回は「最先端O2O、挑む最大手」（2014年1月10日付）。昨年9月にオープンした無錫蘇寧広場、街の中心部で絶好のロケーションに位置し、地下にはスーパーのマルエツが中国初の店舗をオープンした。このショッピングセンターはいまや小売チェーン流通業で中国トップとなった家電量販最大手の蘇寧雲商集団が手掛けている。館内には家電売り場が巨大なスペースを占めているが、そのほかにもレストランやアパレルなどのお店のほかに、ベビー及びマタニティ関連のネットショップ大手「紅孩子」が初のリアル店舗を出店。そこで見た業界最先端のO2Oの実態とは・・・。
次回の掲載は1月24日を予定しています。
※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
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