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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第108号】~台湾で見た日本人気と中国人へのおもてなし~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2014年2月12日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第108号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 上海当代芸術館で開かれている日本の前衛芸術家・草間彌生さんの中国初となる個展「A Dream I Dreamed(我的一個夢)」に行ってきました。春節休暇中の今月5日には雨模様にもかかわらず4,000人余りが来場したそうで、私が行った時も入場券を求める長蛇の列ができていました。
 館内に入ると大勢の来場客でごった返し、美術館というよりはコンサートに来たようなざわめきでした。館内では写真撮影禁止のマークが至るところに貼ってありましたが、来場者のほとんどがスマホで撮影しまくり。係員に怒られるかと思いきや「フラッシュはやめてください!」の一言のみ。「原則、写真撮影は禁止です」と実質容認する係員も…。
 こうして撮影された写真が微信(WeChat)で投稿され、それにより多くの人が興味を持ち来場しているんだろうなと思いながら、自分もシャッターを押す衝動に駆られました…。
 今週のコラムは春節(旧正月)休暇に訪れた台湾・台北市で目にした光景についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第108号をお送りいたします。

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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第108回)
     ~台湾で見た日本人気と中国人へのおもてなし~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年1・2月号(vol.11)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「タクシー乗客、スマホで落札」(2014年2月7日付)

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第108回)
 ~台湾で見た日本人気と中国人へのおもてなし~

 春節(旧正月)休暇に台湾・台北市に行ってきました。台湾訪問は3年ぶり。1998年から2004年までの6年半を過ごしたのでなじみ深い場所でもあるのですが、この3年間で桃園空港の第1ターミナルが改装され、また空港から市内までのバイパス道路や捷運(MRT:都市軌道交通+地下鉄)が整備され、町全体が一段とグレードアップしたような印象を受けました。
 台湾人の日本好きは有名ですが、街中には相変わらず日系飲食店やショップが至るところにあり、日本語の看板やポスターなどが自然と目につきます。
 今回特に驚いたのが、日本のラーメン店が数多く出店していることです。阪急やそごうなど日系の百貨店では三田製麺所やリンガーハットなどのチェーン店が軒を並べ、またMRT駅近くの路地裏などには個人オーナー系のラーメン店もたくさんあります。台北ラーメン戦争が繰り広げられているかの如くの激戦区となっています。
 春節期間ということもあり、お昼時には行列ができるほどの人気ぶり。家族連れから若者カップルまで幅広い客層が順番待ちをしていました。中国・上海ではようやく一風堂が日本の本格ラーメン店として存在感を出し始めた段階ですが、台北ではラーメンがすでに市民の食生活に入り込んでいます。
 とんかつも人気です。特に阪急百貨店の地下にある「杏子日式豚排店(和心とんかつ あんず)」は春節元日の夕食時に70分待ちの行列ができ、まるで遊園地にでも来ているような状況でした。セブンイレブンも北海道十勝産の生クリームを使ったソフトクリームを販売し、連日25℃を超えた春節期間中はどこも行列ができていました。
 一方、台湾一ののっぽビル「台北101」でも展望台に上るエレベーターの前で長蛇の列ができていましたが、こちらは中国本土(大陸)からの観光客です。地下にある高級スーパーも多くの買物客で賑わっていましたが、その3分の2以上が中国からの人でした。高級ブランドの紙袋を提げている人が多く、免税申請窓口にも行列ができていました。
 2013年のGDP成長率が前年比2.19%増と低成長時代を迎えている台湾。台北101の高級スーパーでは中国人観光客が青森産リンゴを勝手に触って店員と喧嘩になっている場面にも遭遇しましたが、彼らをもてなして景気浮揚につなげたいという台湾の強い気持ちもひしひしと感じた久々の訪問でした。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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「政府系の華潤集団、顧客ニーズを重視して躍進(1)」
 ~中国を代表するコングロマリット
 華潤(Huarun)ブランドで名高い、コングロマリットの華潤集団。小売部門では、スーパーからワイン専門店、ドラッグストアまで幅広く事業を展開する。中国政府系でありながら、「ファミリー」を重視する経営理念。一方で、大胆不敵とも言えるM&Aを繰り返し、企業規模をどん欲に拡大している中国小売業界の雄の戦略に迫る。……
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「キーワードで読み解く2014年の中国消費トレンド(5)」
 ~微博・微信・アプリの活用とECの発展
 ミニブログの微博とインスタント・メッセンジャーの微信の普及が急速に進んでおり、その流れは若者だけではなく中高年層にも広がっているほどだ。微信のアクティブユーザー数は約3億人を数え、企業などの公式アカウント数は200万超に上る。企業側はセールやイベント情報を発信し、売り手と買い手の間の距離が今まで以上に近付いている。……
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「江蘇省(13)~華東経済をけん引する注目都市~」
 ~買物客が集中する鎮江の大市口商圏
 経済規模がそれほど大きくないため、鎮江の商圏は大市口に絞られる。市内の買物客がこの界隈に集中するといっても過言ではない。代表的な商業施設は三つあり、ハイエンドの八佰伴、ミドルエンドの鎮江商業城、ローエンドの太和広場といったポジショニングだ。八佰伴は家族連れの買物客がひしめき合い、入り口はバイクで一杯になるなど、雑多な雰囲気も感じられる。…… 
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年1・2月号(vol.11)発行

 会報誌2014年1・2月号(vol.11)では、力強い成長が続く中国消費市場をキーワードで区切りながら、それぞれの現象や動向を分析及びレポートしています。日中間の政治問題やGDPなどの数字では計り知れない消費現場の実態や変化についてまとめています。シャドーバンキング、倹約令、PM2.5を伴う大気汚染、食への不信感、ネット通販、ソーシャルメディア、商業施設の挑戦、90后など、いずれも中国消費現場の「いま」を客観的かつ多角的に掘り下げました。また巨大市場を目の前に「地産地消」が迫られる日系製造業がいかに販売を伸ばしていくか。欧米や香港、ローカル系企業がどのように情報を収集し、分析及び活用しているかについてヒアリング調査を行いました。そのうえで、これまでの実績案件を例にしながら、日系企業の情報力向上のノウハウと「地産地消」戦略を紹介しています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
2014年1・2月号(vol.11)  もくじ
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【巻頭特集】 中国最新市場動向
  『オリジナルとカスタマイズを重視、環境と子供向け製品にも注目』 
   キーワードで読む得2014年の中国消費トレンド

【第2特集】 中国ビジネス最前線
  『「地産地消」時代をいかに戦うか』
   精度の高い「情報収集」+「データ分析」=「情報力」が鍵に

【第3特集】 チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
  『マルチブランドとM&A戦略を貫く中国小売業界の雄』
   政府系の華潤集団、顧客ニーズを重視して躍進

【マーケティング】 中国最新マーケティング
  『模倣品も登場、過熱する紙おむつ市場』
   右肩上がりの中国紙おむつ市場

【インタビュー】  中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~ 
  『スポーツの認識向上が急務、カジュアルブランドからの脱却を』 
   ナイキの戦略から見る中国スポーツ用品市場の現状と展望

【都市別調査】 都市別マーケティングレポート 
  南京編 『「消費型」スタイル貫く南京の若者世代』
  福州編 『歴史ある古都、華僑の故郷「東街口」が商圏の中心』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
※会報誌は毎月20日発行です。

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第20回「タクシー乗客、スマホで落札」(2014年2月7日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第20回は「タクシー乗客、スマホで落札」(2014年2月7日付)。最近上海でタクシーに乗車すると社内で「いま○○にいます。○○へ行きたいです」との声が聞こえてきます。その正体は無線ではなくスマホで、アプリをダウンロードした運転手の元に、周辺にいるユーザーから配車の要望がひっきりなしに届いているのです。その配車アプリも行き先を伝えるだけでなく、0~20元のチップを選ぶ機能もあり、ラッシュや雨の週末などタクシーが捕まらない時などチップを奮発するユーザーも多いとのこと。チップをはずまないと無視されることもあり、高級交通機関であるタクシーのサービス低下と便乗値上げの懸念もありますが…。
 次回の掲載は2月21日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

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