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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第113号】~スマホ決済こそが中国O2Oの核心~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2014年3月19日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第113号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 今週は北京にやってきました。今回は初めて高鉄(高速鉄道)を使っての移動でした。上海虹橋駅から北京南駅まで時速300km強で運行し、5時間20分で到着。一等車席で933元でした。(ほかに商務(ビジネス)車、二等車席があります。)
 窓からの景色も、江蘇省あたりはのどかな田園風景、山東省に入るころには岩山が連なり、中国の広さを改めて実感させられます。道中も日本の新幹線同様にお弁当やコーヒーの販売員がカートを押しながらやってきますし、最近日本ではなくなった食堂車の案内アナウンスも流れ、若干レトロな気分を味わいました。
 飛行機だと1時間前のチェックインや悪天候などによる遅延が頻繁に起こります。一方、高鉄は定刻通りに運行され、車内も割とスムーズで揺れが少なく、じっくりとパソコンを開けて仕事もできます。これまで北京までは飛行機が当たり前でしたが、高鉄も悪くないなあと思いました。
 今週のコラムは中国O2O(オンライン・ツー・オフライン)ビジネス最前線についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第113号をお送りいたします。

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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第113回)
     ~スマホ決済こそが中国O2Oの核心~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年3月号(vol.12)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「ソフト志向の都市開発」(2014年3月7日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第113回)
 ~スマホ決済こそが中国O2Oの核心~

 中国でも「O2O(オンライン・ツー・オフライン)」が話題になっています。この「O2O」という言葉を私が初めて耳にしたのは、一昨年の9月末にパネルディスカッションのパネラーとして参加したデジタルガレージ社主催のカンファレンスでした。会員企業であり、かつ、プライベートでも親交の深い電子決済大手のベリトランス株式会社代表取締役の沖田貴史氏が基調講演で「O2Oが今後のネット業界のトレンドを主導する」というお話をしていたのです。
 おサイフケータイや電子マネーが発展している日本ならまだしも、携帯電話を使った決済がそれほど普及していない中国はまだ先のことだろうと思っていましたが、中国でも昨年後半から一気にO2O化の機運が高まってきました。
 最近ネット業界では、いかにO2O分野で主導権を握るかという論調が多くを占めています。特に「BAT」と称されるネット業界ビッグスリーの百度(Baidu)、アリババ(Alibaba)、テンセント(Tencent)がネット通販からオンライン(スマホ)決済、レストラン(口コミ)、旅行チケット、地図、タクシー配車などあらゆる分野で投資合戦を繰り広げています。
 先日、日本経済新聞の記者と元アリババの友人とで食事をしながら、中国のO2Oについて語り合いました。そこで話題となったのが、O2Oの概念についてです。
 日本ではリアル店舗で商品を確認しながらネット(スマホ)でオーダーをすることを「オムニチャネル」や「ショールーミング」といいます。また、おサイフケータイや電子マネーもあり、携帯端末がポイントカードの代わりになり、お買い得情報などのメールやクーポンが届くことも以前から一般的に普及しています。そういう意味では後付けでO2Oの概念を被せたというイメージでしょうか。
 一方、中国ではオフラインとオンラインが関係する全てのことがO2Oとして広く捉えられている気がします。最近ではお店やレストラン、観光地などでチャットアプリの微信(WeChat)のQRコードが掲載されているのをよく目にするようになりました。今までは単なる情報受信の登録と割引クーポンが得られる程度だったのですが、そこからさらにスマホで決済(支払い)ができるようにするのが今の中国のO2Oの核心だと思います。
 そのメインプレイヤーが6億人のユーザーを抱える微信です。タクシー配車アプリ「嘀嘀打車」で微信支付(決済システム)を利用すればタクシー代10元キャッシュバックのキャンペーンを大々的に行い、一気に利用と知名度が全国に広がりました。
 昨今ネット通販に客も売上も流れていた百貨店や家電量販店など伝統的なリアル店舗の小売流通業がO2Oで巻き返しを図っているという構図も浮かび上がっています。内需拡大で消費を押し上げる必要に迫られた中国でO2Oがその救世主になるか。今後のネットとリアル両業界の動向を注視しておかなければなりません。

※会報誌(14年3月号)の巻頭特集で「右肩上がりのO2O市場、スマホ普及が後押し 中国O2Oビジネス最前線」を取扱いました。
ウェブサイトでも随時更新していきますのでぜひご覧ください。
(詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

文責:コンサルタント 大亀浩介

バックナンバー一覧はこちら >> http://www.cast-marketing.com/okamekosuke/

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新着コンテンツ一覧
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※下記コンテンツの全文を閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要です(一部お試し閲覧除外記事あり)。「フル/法令/Q&A会員」のログインIDとパスワードではログインできません。(お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/

「「地産地消」時代をいかに戦うか(5)」
 ~日系企業は社内外のコミュニケーションに難あり?
 情報の管理と共有については、多くの企業で市場部が中心となり調査会社からのレポートを管理し、自ら収集した情報と合わせて報告書を作成している。そのうえで、メールやデータベース上で社内各部門と共有する。部を跨いでの情報共有はどの企業でも課題のようだが、いずれも収集した情報を積極活用し、実際のアクションに結び付けようとする姿勢は明らかだ。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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「急成長の百麗国際、靴からアパレルへ多角化目指す(1)」
 ~婦人靴で圧倒的シェア、徹底したマルチブランド戦略
 経済発展と消費市場の拡大と共に、ファッション向け支出が多くなるのは中国でも同じ。お洒落は足元から。そう考える中国人女性を靴で支えるのが百麗(ベル・)国際(インターナショナル)だ。17年連続で婦人靴のトップブランドに君臨し、小売店舗数は中国全土で2万店近くを数える巨大企業。その経営方針と今後の課題について迫る。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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「「地産地消」時代をいかに戦うか(4)」
 ~同業他社との意見交換と調査会社を活用
 業界内での交流が主要な情報収集手段の一つであることも分かった。特に上海の日系複合機メーカー間では、人民広場にある喫茶店が業界関係者が集う場になっており、そこで各社の営業マンが顧客の情報を交換し、相互に顧客の紹介を行っているという。また、転職を重ねる営業マンは、各社に知人や顔見知りが多くいるため、より多くの内部情報を集められる傾向にもあるようだ。……
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「「地産地消」時代をいかに戦うか(3)」
 ~情報力で内向きな日本企業
 ローカル企業や他の外資系企業と比べると、日本企業は「情報力(情報収集力)」とその「分析力」、さらには「実行力」に差が出ていることが考えられる。この仮説をもとに、我々は今回、外資系及び中国系企業がどのような情報やルートを用いて市場調査を行っているのか、ライバル企業の情報を獲得しているのか、そしてそれらの情報をどのように活用し実行しているのかについて様々な業種の代表的企業にインタビューを行った。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年3月号(vol.12)発行

 会報誌2014年3月号(vol.12)では、最近ネット業界での主導権争いが熾烈なO2O(オンライン・ツー・オフライン)の最前線について特集を組みました。日本でもO2Oからクロスチャネル、オムニチャネルと進化を遂げていますが、中国ではそうした動きが一気に進んでいるような気がします。そうした中国O2Oビジネスの現状について、その市場規模から主要プレイヤー、モバイル決済、「BAT」の投資合戦などについて紹介しています。またそのうえで、O2Oに積極的に取り組むグルメ情報口コミサイトの「大衆点評網」、人気火鍋チェーンの「海底撈」、タクシー配車アプリの「快的打車」の事例を分析しています。
 また業界&企業分析では17年連続婦人靴のトップブランドに君臨する百麗(BeLLE)を取り上げ、現地企業のインタビューでは2013年の1年間で50店舗を展開したお茶系ドリンクスタンド「爺茶(GRANDPA)」の中国区総経理・林氏に同社の企業戦略についてヒアリングしました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
2014年3月号 vol.12  もくじ
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【巻頭特集】
  『右肩上がりのO2O市場、スマホ普及が後押し』
   中国O2Oビジネス最前線

【第2特集】 チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
  『婦人靴で圧倒的シェア、徹底したマルチブランド戦略』
   急成長の百麗国際、靴からアパレルへ多角化目指す

【インタビュー】 中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
  『品質強化とコンセプト多様化、進化著しいカフェ風茶館』
   台湾系の爺茶が進出、競争激化する中国ドリンク市場

【都市別調査】 都市別マーケティングレポート 福州編~その2
   『ハイエンド中心の五一商圏、卸売街が広がる台江商圏』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
※会報誌は毎月20日発行です。

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第22回「ソフト志向の都市開発」(2014年3月7日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第22回は「ソフト志向の都市開発」(2014年3月7日付)。上海から北西へ170キロメートルの位置にある江蘇省・常州。蘇州、無錫と合わせて「蘇錫常」と称する都市圏の一角をなし、GDPと財政収入では江蘇省全体の約40%を占める沿岸部有数の経済都市だ。蘇州や無錫の後背地として日本からも多くの企業が工場進出を果たしたが、日本での知名度はいまひとつ。太湖や歴史的遺産などの観光資源も周囲の鎮江や揚州と比べて物足りない。国内からの観光客を誘致するためにかつて「龍城」と呼ばれていた常州の市政府が目につけた施策とは…。
 次回の掲載は3月21日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
http://t21.nikkei.co.jp/
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バクナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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