中国消費洞察オンライン〜中国ビジネスをマーケティング視点から再構築!

【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第115号】~牡丹で有名な洛陽、さらなる消費発展の可能性~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
「キャスト中国ビジネス」中国マーケティングEC会員コース
http://www.cast-marketing.com/
===============================
2014年4月2日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第115号】
===============================

 こんにちは。キャストの大亀です。
 今週は河南省の各都市の視察に訪れました。週末を利用して、洛陽では世界文化遺産にも登録されている「龍門石窟」を見学。敦煌の莫高窟、大同の雲崗石窟とともに中国三大石窟の一つとされる龍門石窟は洛陽市街地から南に約15kmの場所にあります。
 493年に洛陽に遷都してきた北魏が始めた石窟の造営は、その後隋や唐の時代まで約400年に及びました。全長約1kmの岩肌に1,352の石窟があり、仏像の数だけでも9万7,300体もあるそうです。
 入場料が120元と若干高めに設定されていましたが、1500年以上前に岩肌に掘られた数々の石窟と仏像を実際に目の当たりにすると、それ以上の価値があると思いました。隋の時代といえば、日本では聖徳太子が活躍した時期。その時期にこれほどまでの壮大なスケールの創作をしていたとは…。改めて中国悠久の歴史に感動しました。
 今週のコラムは河南省第二の都市・洛陽の視察レポートです。では、中国市場インサイトメルマガ第115号をお送りいたします。

◆◇キャスト中国市場調査のご案内◇◆
================================================================
2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
<<お気軽にお問い合わせください!!>> http://www.cast-marketing.com/inquiry/
================================================================

【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第115回)
     ~牡丹で有名な洛陽、さらなる消費発展の可能性~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年3月号(vol.12)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「台湾の書店「文創」の担い手」(2014年3月21日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
コラム
■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第115回)
 ~牡丹で有名な洛陽、さらなる消費発展の可能性~

 河南省・洛陽を訪れました。河南省の省都・鄭州から西へ約140キロメートルの位置にある洛陽は、北京、南京、西安と並び中国四大古都の一つで、民間では方角的に北京、南京、西安(西京)との対比で「東京」と分類されています。
 洛陽は商、西周、東周、東漢、曹魏、西晋、北魏、隋、唐など13王朝の都となり、歴代王朝が最も多い古都と言われています。また、中国の国花でもある牡丹でも有名。“千年帝都,牡丹花城”と言われ、牡丹が満開を迎える4月半ばごろには、街中で咲き誇る牡丹を求めて全国から観光客が訪れます。
 歴史と牡丹、また世界文化遺産に登録された龍門石窟を擁する洛陽は観光地のイメージが強く、街自体はこじんまりした規模と思っていたのですが、実際の市場規模は想像をはるかに超えるものでした。
 洛陽の常住人口は659万人(2012年末)。2013年のGDPは3140.8億元で、河南省では鄭州に次ぐ第2位でした。中部地域でも第6位の規模で、武漢や合肥など省都を除くと第1位です。
 主な商圏は洛陽駅前の中州中路一帯に広がる商業地区。老舗の中央百貨や王府井百貨、大商新瑪特などの百貨店が軒を並べ、その周りにも家電やアパレルなど大小さまざまな店舗やレストランが密集しています。また、大商新瑪特の真横に13年10月にオープンした建業凱旋広場には、ユニクロやH&M、SEPHORAなどが入居しており、若者をターゲットにしたテナントが充実しています。
 一方、そこから西へ5キロメートルの場所に広がる新興住宅街の南昌路周辺には万達広場や台湾系の丹尼斯(Dennis)があり、地元住民を中心に多くの客で賑わっています。ネット上のある人気調査結果では、丹尼斯が他を圧倒する支持を集めており、その強さが際立っています。
 そのほか、古い街並みが残る老城区の八角楼金街にも小規模店舗や屋台を目当てに多くの若者が集まっていました。市政府が移転して新たに開発が進む新区の宝龍城市広場や泉舜購物中心(4月18日オープン予定)も、周辺の住宅地の整備と共に、発展の可能性を秘めていると感じました。
 単なる観光都市と過小評価していたのですが、消費市場としてはすでに成熟しつつある洛陽。しかし、スーパーなどでは日本ブランドの苦戦が垣間見れました。華東地域では必ず目にする日清食品、ネピア、花王、サントリー、カゴメなどはどこにもなく、店頭に並んでいたのはユニ・チャーム、グリコ、ヤクルトなど。内陸都市の消費市場が発展していくなか、日本企業の今後の奮闘に期待しながら、洛陽の思わぬ発展ぶりに驚いた視察でした。

文責:コンサルタント 大亀浩介

バックナンバー一覧はこちら >> http://www.cast-marketing.com/okamekosuke/

★Facebookのアカウントをお持ちでしたら、ぜひ「いいね!」をお願いします★
================================================================
キャスト中国マーケティング・ECサイトの公式Facebookページ
■□■大亀浩介の『チャイナ・マーケット・インサイト』■□■
http://www.facebook.com/chinamarketinsight/
<<中国各地の素顔を、写真とミニレポートでリアルタイムにお伝えします>>
================================================================

■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
新着コンテンツ一覧
■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

※下記コンテンツの全文を閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要です(一部お試し閲覧除外記事あり)。「フル/法令/Q&A会員」のログインIDとパスワードではログインできません。(お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/

「「地産地消」時代をいかに戦うか(8)」
 ~ケーススタディ(2)添加剤マスターバッチ
 添加剤マスターバッチ市場の調査について、我々はまずデスクリサーチで、統計局から各産業及び商品カテゴリの生産高トップ数社をピックアップするとともに税関から輸出入のデータも入手し、各社の実際の生産量及び販売量の推算を行った。そのうえで、競合先や取引先となりうる優良企業の内部関係者にコンタクトを取り、インタビューを行った。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=944

「中国O2Oビジネス最前線(1)」
 ~15年に7兆円へ、中国のO2O市場規模
 中国の各地でO2Oビジネスが勃興し始めている。市民はスマートフォンでさまざまな消費情報を収集し、買い物や食事に活用している。企業はそのニーズを取り込もうと、アプリ開発やクーポン発行などに躍起だ。2015年には7兆円産業まで拡大すると見られる中国O2O市場。各社の取り組みを見ながら、その現場を探る。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=952

「爺茶が進出、競争激化するカフェ風茶館市場(1)」
 ~進出1年で50店舗展開した台湾系の爺茶
 中国のドリンクスタンドの代表格は台湾系の快楽檸檬とCoCo都可茶飲で、それぞれ中国全土に300店舗、500店舗以上を展開している。一方で追随者も多く、店舗やメニュー構成がどれも同じようなドリンクスタンドが乱立しており、競争は激しさを増している。そんな中、2013年に台湾のブランド、爺茶(GRANDPA)が進出してきた。他社とは一線を画し、「人文時尚茶館」という全く新しいコンセプトを打ち出し、わずか1年間で50店舗を展開した。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=949

「急成長の百麗国際、靴からアパレルへ多角化目指す(3)」
 ~百麗が陥るネット販売でのジレンマ
 百麗は買収を通じて企業規模の拡大にも積極的だ。13年3月には8億8000万元を投じてBig Step Limitedを買収。同社はナイキやアディダスの代理店を展開しており、買収を通じてスポーツ用品部門の強化を進める。同8月には日本のバロックジャパンリミテッドの株式31.96%を9396万米ドル余りで取得。同9月には最大700万元を投じて龍浩天地を買収する計画を発表した。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=939

■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
お知らせ
■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年3月号(vol.12)発行

 会報誌2014年3月号(vol.12)では、最近ネット業界での主導権争いが熾烈なO2O(オンライン・ツー・オフライン)の最前線について特集を組みました。日本でもO2Oからクロスチャネル、オムニチャネルと進化を遂げていますが、中国ではそうした動きが一気に進んでいるような気がします。そうした中国O2Oビジネスの現状について、その市場規模から主要プレイヤー、モバイル決済、「BAT」の投資合戦などについて紹介しています。またそのうえで、O2Oに積極的に取り組むグルメ情報口コミサイトの「大衆点評網」、人気火鍋チェーンの「海底撈」、タクシー配車アプリの「快的打車」の事例を分析しています。
 また業界&企業分析では17年連続婦人靴のトップブランドに君臨する百麗(BeLLE)を取り上げ、現地企業のインタビューでは2013年の1年間で50店舗を展開したお茶系ドリンクスタンド「爺茶(GRANDPA)」の中国区総経理・林氏に同社の企業戦略についてヒアリングしました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

------------------------------
ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
2014年3月号 vol.12  もくじ
-------------------------------
【巻頭特集】
  『右肩上がりのO2O市場、スマホ普及が後押し』
   中国O2Oビジネス最前線

【第2特集】 チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
  『婦人靴で圧倒的シェア、徹底したマルチブランド戦略』
   急成長の百麗国際、靴からアパレルへ多角化目指す

【インタビュー】 中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
  『品質強化とコンセプト多様化、進化著しいカフェ風茶館』
   台湾系の爺茶が進出、競争激化する中国ドリンク市場

【都市別調査】 都市別マーケティングレポート 福州編~その2
   『ハイエンド中心の五一商圏、卸売街が広がる台江商圏』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
※会報誌は毎月20日発行です。

---------------------------------------------------------

2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第23回「台湾の書店「文創」の担い手」(2014年3月21日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第23回は「台湾の書店「文創」の担い手」(2014年3月21日付)。三越や阪急などの日系百貨店、台湾一ののっぽビル「台北101」が集う新興ショッピングゾーンの台北市信義区。そこから少し離れた場所に、かつての台湾たばこ工場跡地をリノベートし、台湾発のカルチャーやクリエイティブアーツの情報発信地として「松山文創園区」が誕生しました。その敷地内に書店とモール、ホテル、劇場を一体化した複合商業施設「誠品生活」が13年8月にオープンしました。次世代の台湾産業振興の旗手として注目されている「文創(文化&創造)」。その担い手である誠品書店の次なる一手は…。
 次回の掲載は4月4日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
http://t21.nikkei.co.jp/
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バクナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

────────────────────────────
【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
────────────────────────────
■サービス詳細 >> http://www.cast-marketing.com/service/
■お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/
■お問い合わせ >> http://www.cast-marketing.com/inquiry/
■メルマガ配信登録 >> http://www.cast-marketing.com/mailmagazine/

pageTop