中国消費洞察オンライン〜中国ビジネスをマーケティング視点から再構築!

【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第116号】~内陸の大都市、鄭州で見たホスピタリティー~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
「キャスト中国ビジネス」中国マーケティングEC会員コース
http://www.cast-marketing.com/
===============================
2014年4月9日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第116号】
===============================

 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週末は清明節を利用して台湾・台北を訪れました。ちょうど中国とのサービス貿易自由化協定に抗議する学生が立法院を占拠するタイミングに重なりましたが、市内は至って平静。台北101や市内のデパートは大勢の客で賑わっていました。
 市内には多くのお洒落なレストランやバーが軒を並べ、観光スポット巡りとはまた違った台北の楽しみ方を学んだ滞在でもありました。一緒に行った同僚と入ったウィスキーバーでは、上海ではあまり目にすることのない銘柄がずらっと並び、日本酒バーでも日本全国の地酒が数多く揃っていました。
 自由貿易の素晴らしさを実感しながらもさらに驚いたのが、そうしたバーにいる客がほとんど女性だったこと。台湾でも女性パワーがますます高まっているようです。
 今週のコラムは河南省の省都・鄭州で遭遇したエピソードについてです。では、中国市場インサイトメルマガ第116号をお送りいたします。

◆◇キャスト中国市場調査のご案内◇◆
================================================================
2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
<<お気軽にお問い合わせください!!>> http://www.cast-marketing.com/inquiry/
================================================================

【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第116回)
     ~内陸の大都市、鄭州で見たホスピタリティー~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年3月号(vol.12)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「ベトナム、浸透する日本風」(2014年4月4日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
コラム
■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第116回)
 ~内陸の大都市、鄭州で見たホスピタリティー~

 河南省の省都・鄭州を訪れました。鄭州を代表する料理といえば「烩面(麺)」。羊肉や牛肉、海鮮、トマトなどのスープに名古屋のきしめんのような平べったい麺が入ったラーメンです。ニンニクと香菜(パクチー)がどっさり乗った烩面は、羊肉やパクチーが苦手な人にとってはありえない組み合わせですが江南地区の細麺や山西の刀削麺とはまた違う独特のうまみがあります。
 鄭州市内には老舗の名店が何軒かあるのですが、そのうち、市内一の繁華街「二七広場」に近い人民路にある「合記烩面」に行きました。訪れたのはちょうど日曜日。午後1時過ぎながら店内は客で溢れていました。
 まずカウンターで食券を購入し、麺とともに羊肉や牛肉、野菜などの小皿料理も注文します。ラーメンは大杯18元。そんなにたくさん食べれないので小杯でいいと告げたところ、鄭州なまりの方言で「1元しか違わないのでいいのよ!」と怒られる始末。
 その食券を店員に渡して、小皿をつまみながら待っていると、後ろの客が「まだ麺が来ないの?もう1時間も待たされている」と大声を出し始めました。店員も「すみません」と謝るのかと思いきや、「たくさん客がいるんだから仕方ないじゃない。私のせいじゃない」と喧嘩が始まりました。
 結局、そうクレームした客には、5分後に麺が出て来たのですが、今度は私の番。待てど暮らせど麺が来る気配もなく、挙句の果てには私の後に来て座った向かいの客の麺が先に来る始末。さすがに文句を言いに行ったら「食券が次から次へと上に積み上がるから後回しになった……」との言い訳。結局、麺にたどり着くまでに50分が経過していました。
 別のレストランでも注文した料理がしばらく出てこず、問い合わせると「その食材は作りにくいから他のに替えてくれない?」と言われるなど、イライラを通り越して呆れるほどでした。
 一方で、レンタカーのタイヤの空気が少なくなっていると信号待ちでわざわざ車から降りて教えに来たり、視察先のスーパーで出口を尋ねたところ、丁寧にその傍まで連れて行ってくれたりするなど、ホスピタリティー溢れる鄭州人の温かみも感じました。
 地下鉄1号線が開通し、至るところで大型の商業施設がオープンし、急ピッチで都市の現代化が進んでいる鄭州。ハード面だけでなくソフト面でのグレードアップも期待しつつも、沿岸部では忘れられつつある互助の精神がまだ色濃く残る内陸大都市の今後の変わりざまに注目したいと思います。 

文責:コンサルタント 大亀浩介

バックナンバー一覧はこちら >> http://www.cast-marketing.com/okamekosuke/

★Facebookのアカウントをお持ちでしたら、ぜひ「いいね!」をお願いします★
================================================================
キャスト中国マーケティング・ECサイトの公式Facebookページ
■□■大亀浩介の『チャイナ・マーケット・インサイト』■□■
http://www.facebook.com/chinamarketinsight/
<<中国各地の素顔を、写真とミニレポートでリアルタイムにお伝えします>>
================================================================

■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
新着コンテンツ一覧
■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

※下記コンテンツの全文を閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要です(一部お試し閲覧除外記事あり)。「フル/法令/Q&A会員」のログインIDとパスワードではログインできません。(お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/)

「「地産地消」時代をいかに戦うか(9)」
 ~ケーススタディ(3)トランプ
 中国で中・高級トランプの販売を拡大するためには、中国国内のトランプ市場の規模、消費実態、主要メーカーの生産能力・販売体制をまず把握する必要がある。ただ、上海A株市場に上場する最大手メーカーの公式統計データでは、中国のトランプ市場が全世界の合計値を上回ってしまい、データの正確性や市場潜在性が全く判断できない。そこで、上場企業の生産実態・能力・販売体制をリサーチしたうえで、自分たちのポジショニングを明確にしようと考えた。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=945

「爺茶が進出、競争激化するカフェ風茶館市場(2)」
 ~喫茶店界の「誠品書店」を目指す爺茶
 ――どのように加盟店を募集しているのですか。今年の目標も教えてください。  資金活用の効果と利益を最大化するために直営店は経営していないため、当初は加盟店向けに運営モデルを直接提示できず、宣伝がうまくいかなかった。しかしながら、我々のコンセプトとブランドのポジショニングは同業他社と異なっており、「人文」と「時尚」を強調して喫茶店界の「誠品書店」を目指すという考えが次第に浸透していった。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=950

「中国O2Oビジネス最前線(2)」
 ~共同購入からスタートしたO2Oビジネス
 中国では2000年代に入ってインターネットの普及が進むにつれ、映画や演劇、航空券のチケッティングなどの各種ネットサービスや、VELOに代表される専用端末経由での割引クーポン発行など、リアル消費を間接的に後押しする仕組みが形成されていた。それがO2Oというモデルに昇華したのは、10年後半から盛り上がった共同購入ブームだろう。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=953

■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
お知らせ
■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年3月号(vol.12)発行

 会報誌2014年3月号(vol.12)では、最近ネット業界での主導権争いが熾烈なO2O(オンライン・ツー・オフライン)の最前線について特集を組みました。日本でもO2Oからクロスチャネル、オムニチャネルと進化を遂げていますが、中国ではそうした動きが一気に進んでいるような気がします。そうした中国O2Oビジネスの現状について、その市場規模から主要プレイヤー、モバイル決済、「BAT」の投資合戦などについて紹介しています。またそのうえで、O2Oに積極的に取り組むグルメ情報口コミサイトの「大衆点評網」、人気火鍋チェーンの「海底撈」、タクシー配車アプリの「快的打車」の事例を分析しています。
 また業界&企業分析では17年連続婦人靴のトップブランドに君臨する百麗(BeLLE)を取り上げ、現地企業のインタビューでは2013年の1年間で50店舗を展開したお茶系ドリンクスタンド「爺茶(GRANDPA)」の中国地区総経理・林氏に同社の企業戦略についてヒアリングしました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

------------------------------ 
ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
2014年3月号 vol.12  もくじ 
------------------------------- 
【巻頭特集】
  『右肩上がりのO2O市場、スマホ普及が後押し』 
   中国O2Oビジネス最前線

【第2特集】 チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
  『婦人靴で圧倒的シェア、徹底したマルチブランド戦略』
   急成長の百麗国際、靴からアパレルへ多角化目指す

【インタビュー】 中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~ 
  『品質強化とコンセプト多様化、進化著しいカフェ風茶館』 
   台湾系の爺茶が進出、競争激化する中国ドリンク市場

【都市別調査】 都市別マーケティングレポート 福州編~その2
   『ハイエンド中心の五一商圏、卸売街が広がる台江商圏』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
※会報誌は毎月20日発行です。

---------------------------------------------------------

2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第24回「ベトナム、浸透する日本風」(2014年4月4日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第24回は「ベトナム、浸透する日本風」(2014年4月4日付)。1986年からのドイモイ政策により経済発展が進むベトナム。ハノイ出身のロアンさん(29)も週に1~2回は寿司バーに行き、1人1000~2000円の予算で刺身や天婦羅を楽しんでいます。バイクは「ホンダ」、自動車は「トヨタ」と日本ブランドへの信頼は地方部へも浸透。富裕層は、数年前には名前すら知られていなかったシャネルやルイ・ヴィトン、BMW、アウディの製品を購入するほど豊かになっていく社会を尻目に、将来に不安を抱えながら今の生活レベルを維持したいというロアンさんの一言に映るベトナム人の不安や葛藤とは…。
 次回の掲載は4月18日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バクナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

────────────────────────────
【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
────────────────────────────
■サービス詳細 >> http://www.cast-marketing.com/service/
■お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/
■お問い合わせ >> http://www.cast-marketing.com/inquiry/
■メルマガ配信登録 >> http://www.cast-marketing.com/mailmagazine/

pageTop