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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第121号】~観光需要が中心、河南省の古都・開封~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2014年5月14日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第121号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 中国の各都市を視察する際には、いつもレンタカーを利用しています。私が利用しているレンタカー会社は上海を本拠とする業界2位の「一嗨租車」で、昨年末には旅行サイト最大手の携程(Ctrip)からの出資を受けました。
 すでに私は会員登録を済ませ、これまで何度も借りたこともあるので、窓口に行ってデポジットと費用を払い、傷などをチェックするだけですぐに車が引き渡されます。値段も4ドアセダンの普通車が1日150元程度で借りられ、コスパ的にも満足しています。
 前回の重慶でも同様に現地でレンタカーを借り、スマホアプリの「百度地図」を頼りに目的地を行き来しました。しかし重慶は道がくねくねとし、かつアップダウンが激しく、高架道路や橋が幾重にも絡み合っており、一歩間違えると延々と遠回りをしないといけない状況でした。
 運転手泣かせの町でしたが、普段平らでまっすぐな道ばかりを走らせる他都市に飽きていたのか、慣れてくるとそうしたドリフト走行が楽しくなってきた自分がいました。また次回はこの道を再び走るためにも重慶に行きたいと思うようになりました。
 今週のコラムは河南省・開封市の視察についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第121号をお送りいたします。

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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第121回)
     ~観光需要が中心、河南省の古都・開封~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年4月号(vol.13)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「「クール」戦略、韓流に学べ」(2014年5月2日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第121回)
 ~観光需要が中心、河南省の古都・開封~

 河南省・開封市を視察に訪れました。省都・鄭州から東へ約70キロメートル。開封は西安、洛陽、南京、北京、杭州、安陽、鄭州、大同と並び中国九大古都のひとつ。北宋(960~1127年)の時代には「東京」の名称で首都として栄え、人口が150万人に達し当時世界最大の都市でした。当時の開封の都城内外の発展ぶりを描いた有名な「清明上河図」を代表に、絵画、陶磁器、詩(宋詞)など庶民文化が発展した時期でもあります。
 その清明上河図の世界を模して再現したテーマパーク「清明上河園」のほかに、空海が寄居した大相国寺や北宋時代から現存する鉄塔など数多くの歴史的建造物や遺跡が残っており、観光都市としても国内外から4000万人(12年)を超える多くの観光客を魅了しています。
 開封の常住人口は460万人強(10年)で、中国では中規模クラス。実際に町中や繁華街の様子も、鄭州や洛陽で見たような現代的な華やかさはなく、古風な建物も散在し、古き良き古都の面影を残しています。
 一番の繁華街といえば市中心部を南北に走る中山路周辺。観光地の龍亭公園から南へ約400メートルの道筋に、宋時代の商店街を再現した「宋都御街」があり、主に観光客向けのレストランやお土産屋などが密集しています。その先にいずれも大商集団傘下の千盛百貨と新瑪特(New Mart)ショッピングモールがあり、迪臣世紀広場とともに商圏を形成しています。
 そこから南に向かう中山路沿いには地元系の商店が軒を並べています。夜になると数多くの夜市(夜店)で埋め尽くされる鼓楼広場周辺では、地上と地下で商店街が広がっており、夜市を中心に多くの観光客で連日賑わっています。
 一方、市政府移設に伴い新しく都市開発が進む新区には、高層オフィスビルやマンションが立ち並び、ショッピングモールの開元広場には千盛生活広場や大商超市(スーパー)が入居し、周辺の新興住宅地の住民のニーズを一手に引き受けています。特に大商超市では平日の夜の時間帯にもかかわらず、食品を求め多くの客で賑わっており、観光地としての旧市街と居住地としての新区(郊外)という商圏の区分が進んでいることが伺えました。
 観光以外の消費市場としてはまだ「これから」の印象は拭えませんでしたが、新区の開元広場のスーパーで目にした光景は、今後の潜在的な爆発力を感じるには十分な活気でした。しかしスーパー内でも日本の商品やブランドをほとんど目にすることはなく、河南省の内陸地方都市にはまだ攻め切れていない日本企業の苦悩が推し量られます。このような状況のなか、大連を本拠とする大商集団がこれほどまでに開封市場に浸透しているのには驚きを感じるとともに、そのすでに構築された販売チャネルをうまく活用する戦略及び関係作りの策を講じるべきではと思いました。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「中国インターネット市場最前線(6)
 ~ネット決済市場が拡大中、モバイルはセキュリティー不安も
 中国のネット決済市場は急成長の段階にある。iResearchによると、2013年の取引市場規模は前年比46.8%増の5億3730億元になったもようだ。今後も年間30%以上の成長を遂げ、17年には18兆元規模になると見られる。市場シェア(13年10~12月期)はアリババ系の支付宝(アリペイ)が46.9%で首位。2位はテンセント系の財付通(テンペイ)で18.7%だった。……
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「中国インターネット市場最前線(5)
 ~オンライン旅行市場、商品多角化で攻勢
 旅行関連のオンライン予約市場は、中国経済の発展深化と共に成長が有望視されている。iResearchによると、2013年の市場規模は前年比29%増の2204億元になったもよう。航空券が約6割を占め、ホテルが2割強、ツアー手配が2割弱などという内訳だ。全体的には16年までに4000億元産業になると予想されている。……
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「中国インターネット市場最前線(4)
 ~中国ECの中心、アリババが圧倒的シェア
 中国の電子商取引(Eコマース=EC)市場の77.9%はB2B市場が占めている。ECというとB2CやC2Cが注目されがちだが、中国ではB2BこそがEC産業の主役なのである。B2C市場は順調に成長してきている。IT情報サービス企業の易観国際によると、2013年の市場規模は前年比19.7%増の7兆1000億元に上ったもようだ。今後も年間20%前後の成長を遂げていくと見られ、16年には市場規模が13年比倍増の15兆2000億元に上ると予想される。…… 
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「中国インターネット市場最前線(3)
 ~B2Cシェアが拡大中、業界再編の動きも
 iResearchによると、中国のネットショッピング市場(B2C+C2C)は2013年に1兆8409億元(約30兆円)規模となった。前年比では39.4%の増加。過去数年間の70%前後の高度成長から比べると減速感があるが、これは爆発的な普及期から安定成長期へと移行した表れと捉えられるだろう。今後も20~30%前後の成長を遂げ、15年には3兆元、17年には4兆元市場になると見込まれている。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年4月号(vol.13)発行

 会報誌2014年4月号(vol.13)では、中国インターネット市場の最新動向について特集を組みました。13年末にインターネット人口が6億人を超えた中国。その8割を超える5億人強がスマホなどのモバイル機器からネットに接続しています。ニュース閲覧や検索だけでなく、チャットやネット通販、決済などこれまでパソコン経由で利用してきたインターネットサービスも、スマホが一気に普及したいま、身の周りでもほとんどがスマホ経由になっている気がします。このように日々目まぐるしく変化する中国インターネット事情について、政府発表の最新データと実際の利用者へのインタビューを交えながら、分析及びレポートしています。
 また業界&企業分析では、「QQ」や「微信」などのチャットアプリやオンラインゲームで有名なテンセント(騰訊)の事業モデルと最近の事業多角化(投資)戦略について、また現地企業のインタビューでは中央政府の「倹約令」により贈答品需要が落ち込み、新たな戦略が迫られている奢侈品市場について、ブルガリのグレーターチャイナ地区販売マネージャーのビビアン・チャン氏に同社の企業戦略についてヒアリングしました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
2014年4月号 vol.13 もくじ 
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【巻頭特集】
  中国インターネット市場最前線
  『右肩上がりのモバイルユーザー、ネットショッピングは30億円産業』

【第2特集】
  チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
  『ネット業界の雄、テンセントがひた走る拡大路線』
   QQと微信を武器にネット帝国を構築中

【インタビュー】
  中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
  『進出拡大するブルガリ、著名人効果で躍進なるか』
   減速下の奢侈品市場、ブランド力と知名度向上がカギ

【都市別調査】
  都市別マーケティングレポート 成都編~その1
  『グルメやレジャーが盛ん メイン商圏は春熙路』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
※会報誌は毎月20日発行です。

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第26回「「クール」戦略、韓流に学べ」(2014年5月2日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第26回は「「クール」戦略、韓流に学べ」(2014年5月2日付)。上海の自宅からほど近い虹梅路の「老外街(外国人ストリート)」。欧米やインド、アラブ料理などのレストランやバーが並ぶグルメエリアだが、最近、お店の軒先にある看板が置かれた。「生ビールとフライドチキンあります!」。バーなら当たり前のメニューだが、あえて強調するワケは、韓国ドラマ「星から来たあなた」によるもの。いまや社会現象にもなっている同ドラマは、ネット上の動画サイトでも配信され、閲覧クリック数は累計で13億回に上った。劇中でチョン・ジヒョンが演じる売れっ子女優が夜中にビールを飲みながらフライドチキンを食べるシーンがあり、中国でもこの組み合わせが流行しているわけだ。そのチェン・ジヒョン、最近中国の街角でよくお目にかかるようになった。それは韓国得意の有名人(芸能人)をフル活用した販売戦略が背景にあるのだが、その理由は・・・。
 次回の掲載は5月16日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バクナンバーはこちら >>
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【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
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