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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第123号】~FB超えなるか、アリババが米上場へ~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2014年5月28日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第123号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 上海も30℃を超える真夏日が数日続くようになり、いよいよ夏の到来を迎えました。とはいえ、夜はまだ20℃を少し超えるくらいなので、日夜の温度差が10℃以上になる日もあり、風邪をひきやすい気候になっています。
 私も今月は風邪に苦しみました。ゴールデンウィーク明けにひいた風邪は、当初喉の痛みだけだったのですが、数日後に鼻水が出始め、かれこれ3週間も続きました。
 特に鼻水の出方が尋常ではなかったため、途中から花粉症か何らかのアレルギーかなと思ったのですが・・・。であれば、日本に帰国すれば治るかもと思い期待したのですが、先週の東京出張時も全く収まる気配を見せずじまいでした。
 上海に戻ってからもPM2.5の値が上昇しており、27日には278(重度の汚染レベル)を記録しました。また、喉に痰がからんだ症状が出始め、呼吸器系の問題はしばらく続きそうです。
 今週のコラムは今月6日に米証券取引委員会(SEC)に株式公開を申請したアリババ(阿里巴巴)についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第123号をお送りいたします。

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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第123回)
     ~FB超えなるか、アリババが米上場へ~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年5月号(vol.14)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「ローカル化徹底で成功」(2014年5月16日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第123回)
 ~FB超えなるか、アリババが米上場へ~

 中国電子商取引最大手アリババ(阿里巴巴)のアメリカ市場での新規株式公開(IPO)がいよいよ本格始動しました。今年5月6日に米証券取引委員会(SEC)に株式公開を申請したアリババの上場は、調達額が150億ドルを超えるとも予想されており、2012年に上場した米フェイスブックの160億ドルを越え、ハイテク関連企業として過去最大のIPOとなる可能性があるとも言われています。
 日本ではそのアリババの株式の34.4%をソフトバンクが所有していることから、今回の上場が実現すれば、その持ち株価値が実に6兆円になるのではと話題になっています。
 アリババの本社は上海から南西へ約180kmの位置にある浙江省の省都・杭州にあります。地元の高校で英語教師をしていた創業者の馬雲(ジャック・マー)氏が翻訳会社で起業し、仕事の関係でアメリカに行った際に出会ったのがインターネットでした。帰国後、中国の会社を英語で世界中の人に知ってもらいたいという思いでインターネット上での中国版「イエローページ」を立ち上げたのがきっかけです。
 1999年開設のB2Bサイト「阿里巴巴」から小売分野にも進出し、2003年にはC2Cの「淘宝網(タオバオ)」、08年にB2Cの「天猫(Tモール)」、10年に共同購入の「聚画算」をそれぞれスタートさせ、中国ネット通販市場の醸成と発展に大きく寄与したことは言うまでもありません。
 13年のインターネット通販(小売)事業全体の流通総額は、2480億米ドルに達しましたが、これはアマゾン(約860億米ドル。12年)やeBay(約678億米ドル。12年)を大きく上回り、世界最大規模です。
 昨年5月に杭州で開かれた淘宝10周年記念式典で、約4万人のグループ社員及び関係者を前にCEO職を退いた馬氏ですが、最近また頻繁にメディアを中心に露出が増えています。今回の米上場を控え創業者としてのPRを狙いとしている面もあると思いますが、それとは別に単月当たりのアクティブユーザー数が約3億5000万人という強力なコミュニケーションツールであるチャットアプリ「微信(WeChat)」を有するライバル企業・テンセント(騰訊)の存在が大きいのではと思います。内部会合の場でも馬氏自ら、テンセントを意識した敵対心溢れる発言がされたようで、今後ますます両社の覇権争いが激化する様相を帯びています。
 そのテンセント、今年3月に株式約15%を出資したB2Cサイト業界2位の「京東商城」が5月22日に一足先に米ナスダックに上場しました。資金やシェア面などまだアリババとの差は明確ですが、馬氏も引退してうかうかとしていられないことでしょう。上場により潤沢な資金を手にした馬氏が次にどんな一手を打つのか、調達額以上に注目していきたいと思います。

※会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」の最新号(14年5月号)で、アリババの企業分析をしました。同社の売上高や流通総額(取引高)、純利益率、従業員構成、テンセントとの真っ向勝負など、さらに深く掘り下げてレポートしています。詳細は下記リンク先から。
(詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

※下記サイト上でもご覧いただけます。(『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。)

アリババが米上場へ、ネット業界での競争激化(1)
アリババのECは小売事業が中心
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=984

アリババが米上場へ、ネット業界での競争激化(2)
アリババの高い純利益率
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=985

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「ゴージャス施設が続々登場、首都・北京の力強い消費(2)」
 ~開放感ある頤堤港(INDIGO)、レストランも豊富
 頤堤港(INDIGO)は朝陽区の酒仙橋付近にある、香港系の太古地産と中国系の遠洋地産が折半出資して開発したショッピングモールだ。東三環路と四環路の間にあり、燕莎商圏及び大望京商圏の接点に位置している。太古地産にとっては三里屯VILLAGEに続き北京市で2件目のプロジェクトとなり、「好イメージ、好風格」を前面に出している。……
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「ゴージャス施設が続々登場、首都・北京の力強い消費(1)」
 ~新型モールで消費多様化
 中国の首都・北京は、政治や文化の中心だ。それゆえ、消費という側面では、上海や広州に比べて出遅れているというイメージがある。しかしながら、ここ近年、商圏の郊外への拡大と共に新たなショッピングモールが続々とできている。各モールとも大きなスペースとファッショナブルな設計を前面に押し出し、北京の新たな時代の到来をうかわがせる。……
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「アリババが米上場へ、ネット業界での競争激化(2)」
 ~アリババの高い純利益率
 純利益率は11年3月期は9.9%に過ぎなかったが、その後は21.1%(12年3月期)⇒24.3%(13年3月期)⇒43.3%(13年4~12月期)まで急上昇した。もっとも、売上原価率は28.8%(13年3月期)⇒ 24.5%(13年4~12月期)に低下しているので、純利益率上昇の背景には米ヤフーへのロイヤルティーの一括払いや税制変更などの一時的要因があったと見られる。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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「アリババが米上場へ、ネット業界での競争激化(1)」
 ~アリババのECは小売事業が中心
 アリババは周知の通り、1999年開設のB2Bサイト「阿里巴巴」を中心に発展してきた中国を代表するEC企業だ。2003年にC2Cの「淘宝網(タオバオ)」、08年にB2Cの「天猫(Tモール)」、10年に共同購入の「聚画算」をスタートさせた。それぞれの売上高や流通総額(取引高)は明らかにされていないが、売上高ベースでは全体の86.9%を中国事業が占めており、そのうち約95%を淘宝網や天猫などの小売事業が占める。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=984

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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年5月号(vol.14)発行

 会報誌2014年5月号(vol.14)では、北京の消費現場の最新動向について特集を組みました。08年のオリンピックを境にハード及びソフト両面で大きく変化した北京ですが、新政権による「倹約令」や「接待・贈答禁止」などの影響で地元経済や消費が低迷しているとよく耳にします。しかし実際には13年の百貨店別売上高ランキングで新光天地が75億元で全国1位になり、そのほかに燕莎奥特莱斯が37億元、西単大悦城が35億1000万元で、全国ショッピングモールランキングのそれぞれ8位と9位に輝いています。新型のモールも続々と登場し、ショッピング環境の多様化も進んでいます。中国全土に及ぼす影響力が絶大な首都・北京、その商業及び消費分野での動きを見ておく必要があると思い、12年以降新しくオープンまたはリニューアルした商業施設を中心に現地視察・レポートしています。
 また業界&企業分析では、今年5月に米証券取引委員会(SEC)に株式公開を申請したアリババを取り上げ、同社の売上高や流通総額(取引高)、純利益率、従業員構成、テンセントとの真っ向勝負などについてレポートしています。現地企業のインタビューでは消費力が高まる中国消費者のライフスタイル向上ニーズを的確に捉え成長を続ける、仏系高級キッチンウェア大手のル・クルーゼ(酷彩)中国市場部のNina Tang総監に同社の企業戦略についてヒアリングしました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
2014年5月号 vol.14 もくじ 
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【巻頭特集】
 新型モールを巡り「北京再発見」
 『ゴージャス施設が続々登場、首都の力強い消費力』

【第2特集】
 チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
 『圧倒的な流通規模と高い利益率、アリババの強みとは』
  アリババが米上場へ、ネット業界での競争激化

【インタビュー】
 中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
 『高級キッチンウェア市場に挑む フランスのル・クルーゼ』
  ライフスタイルの向上を意識、キッチン用品でも高級志向目立つ

【都市別調査】
 都市別マーケティングレポート 成都編~その2
 『複数の不動産所有する80后 根強い人気のリアル店舗』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
※会報誌は毎月20日発行です。

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第27回「ローカル化徹底で成功」(2014年5月16日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第27回は「ローカル化徹底で成功」(2014年5月16日付)。黄河中下流域にある中国河南省の省都・鄭州。主要鉄道及び高速道路が交差する交通の要所でもある。1980~90年代の沿岸部の急成長からは後れを取ったが、政府による中部発展政策をきっかけに発展が進む内陸都市の代表格だ。急成長とともに旺盛な消費力を支えているのが、台湾系の丹尼斯(Dennis)。97年に百貨店の鄭州1号店をオープンした後、スーパー、量販店、コンビニなど業態を拡大、河南省だけで160店舗超を展開。全国百貨店チェーンの第18位(13年売上高は142億元)にまで成長した。その急成長を実現させた戦略とは・・・。
 次回の掲載は5月30日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バクナンバーはこちら >>
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