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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第125号】~郊外型のイオン、北京で奮闘中~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2014年6月11日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第125号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 いよいよ4年に一度のサッカーワールドカップが間近となりました。日本チームがどんな活躍を見せるか、いまから楽しみにしている人も多いと思います。
 中国でもこの「世界杯(W杯)」熱が盛り上がっています。中国で最も人気のあるスポーツはバスケットボールかサッカーのいずれかと言われるほどで、昨年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で広州恒大が優勝したときの熱狂ぶりはすごかったです。
 上海の自宅近くでレストランやバーが多く集まる「老外街」ではW杯グッズを販売する特設テントが設置され、巨大スクリーンやプロジェクターを屋外に設置するお店なども出てきました。残念ながら中国チームは今回の本大会には出場できなかったのですが、私の周りの中国人の友人も皆それぞれ好きなチーム(国)を応援すると意気込んでいます。
 中国ではCCTV(中国中央電視台)が全試合を放送します。がしかし開催地のブラジルはちょうど地球の反対側。試合開始時間がいずれも深夜から早朝にかけてとなるので、寝不足と格闘する一か月間になりそうです。
 今週のコラムはイオン北京国際商城への再訪で感じた日本の流通小売業の可能性についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第125号をお送りいたします。

◆◇キャスト中国市場調査のご案内◇◆
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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第125回)
     ~郊外型のイオン、北京で奮闘中~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年5月号(vol.14)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「書店で夜の生活を楽しむ」(2014年5月30日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第125回)
 ~郊外型のイオン、北京で奮闘中~

 北京の東四環路及び北四環路付近一帯に広がる「望京商圏」。常住人口20万人のうち、外国人が全体の1/3を占め、消費水準は北京市平均の7倍に達する新興住宅エリアです。その一角に2006年に進出したイトーヨーカ堂が今年4月28日に営業を終了したというニュースが飛び込んできました。
 会報誌5月号の特集のために北京視察に訪れた際に、この店舗へも足を運んだばかりだっただけにびっくりしました。確かに周辺には物美超市が2店舗構えるほか、新世界百貨系スーパー、華聯系のBHG、ロッテマート、カルフール、オーシャン、ウォルマート、ト蜂蓮花(ロータス)などローカル系と外資系スーパーがひしめく激戦区でもあったわけですが、残念です。
 一方、北京市内から万里の長城(八達嶺)に向かう高速道路の道中に突如として見慣れた「AEON」のマークが目に飛び込んできます。昌平区のイオン北京国際商城です。オープンしたばかりの09年に訪れた際には、店内が閑散としており、「大丈夫?」とも感じたのですが、今回の再訪では全く異なる光景を目にすることになりました。平日の夕方の時間帯に訪れたのですが、隣接する地下鉄の駅から仕事を終え帰宅してきた大勢の乗客がそのままイオンへと流れていき、店内はスーパーやグルメ街を中心に買い物客で溢れていました。
 買い物客の大部分は周辺住民のよう。店内には日本製の調味料、各種食品、日用品が揃い、価格は中国製品よりも高いものの、よく売れていました。都市が発展するのを我慢強く待ち、地元住民に認知されて愛されるのには一定の時間がかかることを改めて認識するとともに、市中心部からかなり離れた郊外ながら、消費能力がここ数年で一気に上昇していることを感じました。
 都市化の拡大に伴い、市民が市中心部から周辺の衛星都市へと移動するにつれ、ニーズの多様化が進む北京。特にこうした新しい潮流で生まれている、若くて消費力もある「新都市民」の需要と人気をいかに取り込むかがますます重要になっています。
 しかし、こうしたトレンドの変化はすべて日本が辿ってきた道。百貨店からスーパー、ショッピングモール、コンビニへと進化したこれまでのノウハウや経験が、今後ますます都市化が進む中国各地で活用できる可能性が無限大に広がっていると、このイオン北京国際商城の視察を通して感じました。

※会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」最新号(14年5月号)の巻頭特集で、北京の新型モール巡りから「再発見」した消費現場についてレポートしています。商圏MAPの紹介から、頤堤港(INDIGO)、北京apm、僑福芳草地、三里屯太古里、老仏爺(ラファイエット)などの注目商業施設の視察レポート、北京の最新消費トレンドなど、さらに深く掘り下げてレポートしています。詳細は下記リンク先から。
(詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

※下記サイト上でもご覧いただけます。(『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。)
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文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「ゴージャス施設が続々登場、首都・北京の力強い消費(9)」
 ~フランスの老舗百貨店が北京再進出
 ラファイエットは北京再進出に当たりポジショニングの調整を行っている。パリではハイエンド路線だが、北京西単店では中国の中間層を主なターゲットと位置付け、比較的若い世代を対象としたプチゴージャス路線を採ることにした。ブランド面でも、パリのトレンド路線だけではなく、中国地場系のブランドを揃え、価格帯も広くした。平たく言えば、サラリーマン・OL層にも買物を楽しんでもらいたいという狙いだ。……
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「アリババが米上場へ、ネット業界での競争激化(3)
 ~ライバルのテンセントを強く意識
 中国のネット産業はおそらく、「アリババかテンセントか」というゼロサムゲームではなく、現在のように「ECはアリババ、それ以外のサービスはテンセント中心に」という流れが主流になって行くのかもしれない。ただ、アリババが地図情報やタクシー配車、小売企業との提携によるO2O事業強化などを進め、「ガチンコの局地戦」が続くとも考えられる。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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「ゴージャス施設が続々登場、首都・北京の力強い消費(8)」
 ~トレンドテナントが揃う三里屯太古里
 三里屯太古里のモールの南エリアには24時間営業の書店、Page Oneが店舗を構える。2フロア、1500平方メートルのスペースを誇り、自前のカフェも併設。書籍以外にも文具や雑貨の販売スペースを拡大し、消費者を惹きつけている。 また、スターバックスも北京初の24時間営業店舗をオープンしている。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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「ゴージャス施設が続々登場、首都・北京の力強い消費(7)」
 ~トレンドの発信地、時代を先取りする三里屯太古里
 三里屯太古里は、朝陽区の工体北路と三里屯路の角にある、総床面積17万2000平方メートルを誇るショッピングモールだ。香港系の太古地産が中国で初めて手がけた19棟の低層ビルからなるプロジェクトで、モール部分は南区と北区に分かれている。バーストリートとして名高い三里屯が、北京のトレンドの中心に躍り出た象徴的な建物でもあった。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年5月号(vol.14)発行

 会報誌2014年5月号(vol.14)では、北京の消費現場の最新動向について特集を組みました。08年のオリンピックを境にハード及びソフト両面で大きく変化した北京ですが、新政権による「倹約令」や「接待・贈答禁止」などの影響で地元経済や消費が低迷しているとよく耳にします。しかし実際には13年の百貨店別売上高ランキングで新光天地が75億元で全国1位になり、そのほかに燕莎奥特莱斯が37億元、西単大悦城が35億1000万元で、全国ショッピングモールランキングのそれぞれ8位と9位に輝いています。新型のモールも続々と登場し、ショッピング環境の多様化も進んでいます。中国全土に及ぼす影響力が絶大な首都・北京、その商業及び消費分野での動きを見ておく必要があると思い、12年以降新しくオープンまたはリニューアルした商業施設を中心に現地視察・レポートしています。
 また業界&企業分析では、今年5月に米証券取引委員会(SEC)に株式公開を申請したアリババを取り上げ、同社の売上高や流通総額(取引高)、純利益率、従業員構成、テンセントとの真っ向勝負などについてレポートしています。現地企業のインタビューでは消費力が高まる中国消費者のライフスタイル向上ニーズを的確に捉え成長を続ける、仏系高級キッチンウェア大手のル・クルーゼ(酷彩)中国市場部のNina Tang総監に同社の企業戦略についてヒアリングしました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
2014年5月号 vol.14 もくじ 
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【巻頭特集】
 新型モールを巡り「北京再発見」
 『ゴージャス施設が続々登場、首都の力強い消費力』

【第2特集】
 チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
 『圧倒的な流通規模と高い利益率、アリババの強みとは』
  アリババが米上場へ、ネット業界での競争激化

【インタビュー】
 中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
 『高級キッチンウェア市場に挑む フランスのル・クルーゼ』
  ライフスタイルの向上を意識、キッチン用品でも高級志向目立つ

【都市別調査】
 都市別マーケティングレポート 成都編~その2
 『複数の不動産所有する80后 根強い人気のリアル店舗』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
※会報誌は毎月20日発行です。

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第28回「書店で夜の生活を楽しむ」(2014年5月30日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第28回は「書店で夜の生活を楽しむ」(2014年5月30日付)。北京ではここ2年間でカフェ併設の書店が流行している。その代表格が三里屯にある「老書虫(Book Worm)」。世界で最も美しい書店とも称される同店は洋書がメインの品揃えで、お洒落な若者や外国人が多く訪れる。店内のテーブル席でコーヒーやアルコールを楽しみながら本を読むこともできる。週末になると100席全てが埋まってしまう人気ぶりだ。各種講座、カクテルパーティー、クラシック音楽鑑賞会などのイベントも開催され、若者から好評を得ている。そうしたなか、内需拡大を急務とする現政権からも新しいサービス形態として期待され、李克強首相からも激励の手紙が届いた書店が注目を集めている。その書店とは・・・。
 次回の掲載は6月13日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バクナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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