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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第126号】~副都心として期待される上海の五角場~

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2014年6月18日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第126号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 ブラジルワールドカップが始まりました。連日熱戦が繰り広げられていますが、ここ中国でもその熱戦の模様が、テレビやインターネットで日々報道され、改めて中国人のサッカー好きを実感します。
 先週日曜日は楽しみにしていた日本vsコートジボワール戦。前日には、上海の自宅に設置されたIPテレビでその試合が放送される予定のCCTV5(体育)チャンネルがちゃんと映るかどうか確認し、準備万端でした。
 ホイッスルが鳴り、前半の本田のシュートで1点リードしたまま後半に入り、ハラハラドキドキしながら15分経過したときに、ピタッと画面が止まりました。何度かチャンネルの切り替えや再起動でトライしてみましたが、画面は「ダウンロード0KB」の表示のみ。他のチャンネルは見られることから、自宅のネット接続の問題ではなく、恐らく視聴者過多かなにかで放送局の回線がパンクしたのか遮断したのか・・・。
 中国全土の多くのチャンネルや映画、ドラマなど充実したコンテンツがネット経由で視聴でき、普段は重宝しているのですが、肝心なときに役に立たないとは・・・。便利なネット社会の欠陥を垣間見、試合の結果とともに、フラストレーションの溜まった週末でした。
 今週のコラムは上海10大商圏のひとつ「五角場」についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第126号をお送りいたします。

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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第126回)
     ~副都心として期待される上海の五角場~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年5月号(vol.14)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「「台湾発」本物の食、支持拡大」(2014年6月13日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第126回)
 ~副都心として期待される上海の五角場~

 上海市北東部に位置する楊浦区の一大商圏「五角場」に行ってきました。上海に来てもうすぐ10年になろうとしていますが、今回が実は初の訪問。五角場は以前より巨大ショッピングエリアと聞いていましたし、中国全土で軽食スタンドをチェーン展開する経営者の方からも、700以上ある店舗のうち、一番売り上げが高いのが五角場のお店だともうかがっていたので、大変気になっていました。
 五角場はその名の通り、邯鄲路、四平路、黄興路、翔殷路、淞瀘路の5つの基幹道路が集まる中心地で、そこから放射線状に商業、ビジネス、住居、大学など多種多様な機能が集約された一大都市が形成されています。
 五角場の都市形成の歴史は古く、中華民国(国民党)政府の時代に策定された「大上海計画」の一環で“第二首都”(経済首都)として選ばれました。現在は徐家匯、淮海中路、中山公園などと並び「上海十大商業中心」とされ、また徐家匯、浦東花木、普陀真如地区とともに「上海四大城市副中心区」に選ばれ、巨大化する上海の副都心としての役割が期待されています。
 五角場の中心地は高架道路の下に広がる円形の地下広場。地下鉄の駅や各主要商業施設と通路で繋がっています。主な商業施設には百貨店の巴黎春天や映画館、書店、ウォルマートなどが入居している複合モールの万達広場のほか、百貨店とモールが一体化している百聯又一城、東方商厦(百貨店)、蘇寧(家電量販)などがあり、新たな複合商業施設の合生国際広場も現在建設が進んでいました。
 周辺人口が約200万人に達するともいわれる新興住宅地区で、さらには復旦大学や同済大学、上海財経大学などの名門校が集まる学芸都市でもある五角場には、家族連れだけでなく、若者客の入りが多いのが目につきました。そうした若者向けのブランドも数多く取り揃えられており、若者ファッションやトレンドの発信地として、西の横綱が徐家匯なら、五角場は東の横綱と言えるでしょう。地下広場から万達に入ってすぐのチョコレート店「ゴディバ」では、1個45元(約740円)のチョコソフトクリームが販売されていましたが、買うのに順番待ちをするほどの盛況ぶりでした。
 中心地から郊外へと都市化が進む中国の各都市。特に上海は、サテライト都市が中心となり、そこからさらに都市化が網の目状に広がっている先端の典型例ともいえます。このような事例はかならず中国各地に広がっていくことは容易に想像できます。都市の発展を踏まえた戦略構築の必要性を改めて感じました。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「ゴージャス施設が続々登場、首都・北京の力強い消費(13)」
 ~若者層をターゲットの西単大悦城
 5万3000平方メートルのスペースを誇る西単大悦城は、西単エリアを代表する商業施設である。売上高も右肩上がりで、2010年が22億元、11年が33億元、12年は35億元に達した。いつ行っても館内は買物客で混雑しており、レストランや映画館には長い列ができているほどだ。……
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「ゴージャス施設が続々登場、首都・北京の力強い消費(12)」
 ~ベビー・子供向けに活路見出すSOLANA藍色港湾
 2008年6月にオープンしたSOLANA藍色港湾は朝陽公園の北西部に位置する。周辺には高級オフィスやアパートメントが並び、外国人居住者も多く、立地面では悪くない。13万平方メートルの広大な屋外スペースには各ブランドの独立した店舗が並び、さながらアウトレットモールのようだ。買物客は各店舗を一軒一軒巡り、また開放的なスペースの中で休憩し、飲食も楽しめる。……
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「ゴージャス施設が続々登場、首都・北京の力強い消費(11)」
 ~エンタメ重視で成功した朝陽大悦城
 2010年5月にオープンした朝陽大悦城は、東四環路と東五環路に挟まれた地域の朝陽北路と青年路の角にある。北京の市街地拡大に伴って発展してきたところで、周辺には高級マンションも数多くあるため、ホワイトカラー層が好んで移り住むエリアである。ショッピングモール部分の面積は23万平方メートル。売上高は11年に10億元を突破、12年に14億元に迫り、13年は21億元超になるなど、右肩上がりの成長を遂げている。……
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「ゴージャス施設が続々登場、首都・北京の力強い消費(10)」
 ~豪華さが売りも課題続出のラファイエット
 ラファイエットの最大の特徴は、従来型百貨店で見られるバイヤー方式だ。現代型モールにあるようなブランドへの「場所貸し」ではなく、自社で仕入れて自社で売るという伝統的な販売モデルである。北京店ではこのバイヤー方式とブランド直営店及びブランド代理販売方式をミックスさせている。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年5月号(vol.14)発行

 会報誌2014年5月号(vol.14)では、北京の消費現場の最新動向について特集を組みました。08年のオリンピックを境にハード及びソフト両面で大きく変化した北京ですが、新政権による「倹約令」や「接待・贈答禁止」などの影響で地元経済や消費が低迷しているとよく耳にします。しかし実際には13年の百貨店別売上高ランキングで新光天地が75億元で全国1位になり、そのほかに燕莎奥特莱斯が37億元、西単大悦城が35億1000万元で、全国ショッピングモールランキングのそれぞれ8位と9位に輝いています。新型のモールも続々と登場し、ショッピング環境の多様化も進んでいます。中国全土に及ぼす影響力が絶大な首都・北京、その商業及び消費分野での動きを見ておく必要があると思い、12年以降新しくオープンまたはリニューアルした商業施設を中心に現地視察・レポートしています。
 また業界&企業分析では、今年5月に米証券取引委員会(SEC)に株式公開を申請したアリババを取り上げ、同社の売上高や流通総額(取引高)、純利益率、従業員構成、テンセントとの真っ向勝負などについてレポートしています。現地企業のインタビューでは消費力が高まる中国消費者のライフスタイル向上ニーズを的確に捉え成長を続ける、仏系高級キッチンウェア大手のル・クルーゼ(酷彩)中国市場部のNina Tang総監に同社の企業戦略についてヒアリングしました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
2014年5月号 vol.14 もくじ 
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【巻頭特集】
 新型モールを巡り「北京再発見」
 『ゴージャス施設が続々登場、首都の力強い消費力』

【第2特集】
 チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
 『圧倒的な流通規模と高い利益率、アリババの強みとは』
  アリババが米上場へ、ネット業界での競争激化

【インタビュー】
 中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
 『高級キッチンウェア市場に挑む フランスのル・クルーゼ』
  ライフスタイルの向上を意識、キッチン用品でも高級志向目立つ

【都市別調査】
 都市別マーケティングレポート 成都編~その2
 『複数の不動産所有する80后 根強い人気のリアル店舗』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
※会報誌は毎月20日発行です。

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第29回「「台湾発」本物の食、支持拡大」(2014年6月13日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第29回は「「台湾発」本物の食、支持拡大」(2014年6月13日付)。台湾ではここ数年、発がん性の危険がある可塑剤が混入されたスポーツドリンクやカップ麺、「天然(自然)素材」を売りにしていた火鍋レストランやベーカリーなどがやり玉に挙げられ、食の安全問題が大きな話題となっている。台北市内・民生東路裏側の閑静な住宅街。その一角に「微熱山丘(Sunny Hills)」という喫茶店風の店がある。週末になると観光客や地元住民が列を作るほどの人気ぶり。販売しているのは、台湾の代表的なお土産のひとつ、パイナップルケーキだ。その人気に火がついた理由には食の安全に対するニーズの高まりも関係しているのだが、その理由とは・・・。
 次回の掲載は6月27日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

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