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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第128号】~地域密着型で勝負、次世代型モールの姿~

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2014年7月2日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第128号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 ワールドカップ、日本チームは予選リーグ敗退と残念な結果となりました。先週のコロンビア戦はちょうど日本出張と重なり、午前5時に起床して一部始終テレビ観戦しました。勝利すればまだ決勝トーナメント進出の望みがあったので、前半終了間際の岡崎の同点ゴールで「まだいける!!」と期待していたのですが・・・。残念です。
 普段からサッカーを見ているわけではないので、あまり偉そうなことは言えませんが、今回の日本チームは明らかにコンディション不足なのではと感じました。確かにブラジルの気候が暑かったとはいえ、ゲーム開始早々に選手は皆汗だくで体が重そうでした。やはり地球のちょうど裏側で、気候だけでなく重力やバイオリズムなどもコンディション作りに関係したのでしょうか・・・。
 とはいえ、勝負の世界には勝ち負けがつきもの。結果はともあれ、自国チームが不参加ながら多数のメディアを送り込んで世界中から「どうして?」と思われている中国のことを思えば、参加できただけでもよしとすべきなのか・・・。
 コロンビア戦で3点差をつけられ、テレビ解説者含め日本中が茫然としていた残り5分に、ゴン中山だけが「誇りを持って最後まであきらめるな!1点だけでも返せ!」と熱い声援を送っていた姿に感銘を受けました。
 今週のコラムは蘇州呉中区に今年4月25日にオープンした「イオンモール蘇州呉中」についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第128号をお送りいたします。

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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第128回)
     ~地域密着型で勝負、次世代型モールの姿~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年6月号(vol.15)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「実演販売、ニッチ市場開拓」(2014年6月27日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第128回)
 ~地域密着型で勝負、次世代型モールの姿~

 先日、蘇州呉中区に今年4月25日にオープンした「イオンモール蘇州呉中」に行ってきました。呉中区は蘇州市の南に位置し、新興の開発区と住宅地区で新たな街づくりがされています。イオンモールの周りにはまだ空き地が広がっており、敷地前の道路も整備中という状況でした。しかし、その道路が「永旺(イオン)路」と名付けられるなど、イオンを中心に街づくりをしていこうという地元政府の姿勢が感じられました。
 土曜日の午後に上海から車で行ったのですが、駐車場は地上も地下も多くの車ですでに埋まっていました。モール内も1階のスーパーを中心に賑わっており、江蘇省初進出とは思えないほどの知名度の高さが伺えました。
 店内は日本で見慣れたイオンの様子とほぼ変わらず、まるで私の実家(広島)近くのお店にでも来たような感覚がありました。スーパーにも地場系メーカーの食品や商品がメインではあるのですが、日本ブランド製品も多く売られており、山崎パンや揚げもの系のお惣菜のほか、お好み焼きなどの実演販売も行われていました。
 テナントにはユニクロやハニーズ、アースミュージック&エコロジー、シマムラ(出店準備中)、ダイソーなど日系のほかに米GAP系のオールドネイビーも大きな店舗スペースで出店していました。レストラン街も充実しており、たこ焼きの道頓堀くくるやはなまるうどん、吉野家、CoCo壱番屋、鎌倉パスタのほか、ゆったりとしたスペースに地元中華系から洋食、韓国、台湾系など各国・地域のレストランが並び、どのお店も凝った内装が施されています。
 3階には巨大なキッズフロアを設け、メリーゴーランドなどの室内遊戯施設やキャラクターグッズコーナーもあり、小さな子供連れの家族で賑わっていました。その横にはパットゴルフ場やボーリング場、映画館も併設され、若者のカップルやグループも楽しめる娯楽スペースになっています。
 郊外型の都市が数多く生まれ発展していくなか、そこに住む住民が「手軽に」「アクセスよく」楽しめる娯楽がますます求められています。そのためには万達など巨大なショッピングモールは必要なく、コンパクトに買い物から娯楽、グルメ、癒しなどが得られる狭い範囲での地域密着型総合商業施設が今後の主流になっていくとしたら、そのトレンドをイオンが引っ張っていく可能性を秘めているのではないかと、今回の訪問で強く感じました。イオンの快進撃なるか……。期待しながらウォッチしていきたいと思います。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「地元市民の心をつかむ、キラリと光る地場系小売企業(4)」
 ~重慶小売総額の7%超を誇るスーパー集団
 重慶百貨大楼(重百)は2013年百貨店チェーン企業ランキングで上海友誼集団と大商に次いで第3位につけたが、知名度はそれほど高くないだろう。しかし、地元重慶では知らない人はいない小売企業チェーンである。同社の前身は1950年に成立した国有企業。93年に株式会社化、96年に株式上場を果たし、順調に民営化を進めてきた。10年には重慶の大手小売業、新世紀百貨と業務統合し、事業規模を拡大させた。……
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「EC業界の風雲児、京東商城が目指す総合モール(3)」
 ~京東商城の課題は粗利率改善
 一方、利益面では赤字が続いている。12年12月期は17億2900万元の損失を計上した。13年12月期は5000万元の赤字まで圧縮したものの、黒字化の見込みは不透明だ。同社のような「アマゾン型」のワンストップ式ECモールは設備投資や人件費などの諸経費が重くのしかかるため、利益計上は一朝一夕にはいかないようだ。……
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「地元市民の心をつかむ、キラリと光る地場系小売企業(3)」
 ~河南省に積極投資する大商
 大商集団は近年、河南省を重視して積極的な店舗展開を行っている。同地には06年に進出し、わずか7年間で29店舗を有するまでになった。同地での売上高は06年の6億7000万元から13年には105億元まで増加した。毎年50%以上のペースで成長してきたことになる。……
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「地元市民の心をつかむ、キラリと光る地場系小売企業(2)」
 ~大商集団を代表するブランドはマイカル
 大商集団という名前を聞いたことがない人もいるだろうが、「麦凱楽(マイカル)」というブランド名は耳にしたことがあるだろう。大商集団が2004年に日本のマイカル(現在はイオンリテールが吸収合併して消滅)の中国事業を引き継ぎ、現在も営業中のブランドだ。東北地域や青島では高級百貨及び総合スーパーとして知名度が高い。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年6月号(vol.15)発行

 会報誌2014年6月号(vol.15)では、経済成長スピードが鈍化する中国において、依然10%前後の高い成長率を維持している内陸部の消費を支える地場系小売企業について特集を組みました。中国各都市を視察して回っていると、中国全土で店舗網を持つカルフールやウォルマート、大潤発などの外資系小売流通チェーン店も無視できませんが、各地で古くから地元市民や生活に密着した地場系企業の強さに気づかされます。今後沿岸部から内陸部へ日本企業や商品が進出するにあたり、こうした地場系の有力企業を知っておくことが重要であると考えました。そこで、今回は重慶の重慶百貨、山東済南の銀座、河南鄭州の丹尼斯(Dennis)のほか、大連を本拠地に中国全土に拠点網を有する大商集団と万達をピックアップし、紹介しています。
 また業界&企業分析では、家電専門のネット通販からスタートし、いまや中国B2C分野で天猫(淘宝系Tモール)に次ぐ2番手につけ、今年5月22日に米ナスダック市場で新規株式公開(IPO)した京東商城(JD.com)について取り上げました。中国全土34都市に82の倉庫を持ち、476都市に1485の配送センターを有するなど自社配送にこだわる同社の状況についてレポートしています。
 現地企業のインタビューでは、米国に次いで世界第2位の市場規模(3000億元)になった中国の健康補助食品市場に挑むオーストラリアの健康補助食品トップブランドのブラックモアズ(中国語で「澳佳宝」)の徐曼・市場部高級経理に、中国における健康補助食品ブランドの発展や戦略について話を聞きました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
2014年6月号 vol.15 もくじ 
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【巻頭特集】
 中国最新マーケティング
 『地元市民の心をつかむ、キラリと光る地場系小売企業』

【第2特集】
 チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
 『EC業界の風雲児、京東商城が目指す総合モール』
 自社配送にこだわる「中国版アマゾン」成長の軌跡 

【インタビュー】
 中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
 『サプリ大国に挑む!豪州発ブランドのブラックモアズ』
 自己管理意識の向上で拡大中、中国の健康補助食品市場

【都市別調査】
 都市別マーケティングレポート 蘇州編~その1
 『江蘇省最大の経済発展都市 新施設開業で高まる消費意欲』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
※会報誌は毎月20日発行です。

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第30回「実演販売、ニッチ市場開拓」(2014年6月27日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第30回は「実演販売、ニッチ市場開拓」(2014年6月27日付)。外資系コンサルティング会社に勤める上海人の黄さん(43)。以前は高級ブランドのバッグやアクセサリーを購入していたが、最近はカラーや形状のバリエーションが豊富なキッチン用品を集めるようになった。すぐ時代遅れになってしまう流行モノよりは、長く使用でき、健康で美味しいものを作って食べるという生活に満足感が得られるからという。自宅のキッチンに色とりどりに並べられた鍋やフライパンはフランスの鋳物ホーロー鍋メーカー「ル・クルーゼ」製。中国では「炒める」「煮る」の調理方法が多く、同社が得意とする「煮込み料理」「オーブン料理」が入り込める余地は大きくないなか、その逆境を逆手に彼らがとった戦略は・・・。
 次回の掲載は7月11日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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