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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第131号】~LINEシャットアウトで困るのは誰?~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2014年7月23日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第131号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 北京といえば、やはり「北京烤鴨(ダック)」。先日の北京出張の際も、夜はすべてクライアントとの会食が入り、いずれも焼き鳥やお寿司など日本料理店ばかり。元々上海でもたまに食べるほど北京ダック好きの身としては、北京に来て本場の北京ダックを食べないなんてありえない・・・ということで同僚を半ば無理やりランチに誘いました。
 団結湖の大董烤鴨店は12時以降予約ができないとのことで、混雑を避け遅めの13時半にお店へ到着。しかしすでに北京ダックは売り切れ。他の店舗に電話するもどこも売り切れで新たに焼き上がるのに2、3時間必要とのこと。
 その日は3時にクライアント訪問のアポが入っていたため、その同僚が薦めるお店へ渋々と向かったところ、そこは「驢肉火焼(ロバ肉バーガー)」。「え?ロバの肉?」と思いながら半信半疑で初体験のロバ肉を食しました。
 食感はハムを若干柔らかくした感じで意外と美味しかったです。北京や河北省の名物料理らしく、「天上龍肉、地上驢肉」(天上には龍の肉、地上にはロバ肉)という諺まであるほど地元民に親しまれています。何事も食わず嫌いをしてはだめですね。
 今週のコラムは中国から繋がらなくなったLINEについてです。では、中国市場インサイトメルマガ第131号をお送りいたします。


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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第131回)
     ~LINEシャットアウトで困るのは誰?~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年6月号(vol.15)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「日中「ブルガリア」対決」(2014年7月11日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/


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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第131回)
 ~LINEシャットアウトで困るのは誰?~


 ついにスマホ用チャットアプリのLINEが中国で完全に使えなくなりました。7月に入ってから急にアクセスができなくなりましたが、VPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)経由では何とかつなげました。しかし先週日曜日から、このVPN経由のアクセスも完全にシャットダウンされたようです。
 中国では地場系のチャットアプリ「微信」を使っていますが、日本にいるクライアントや友人とはLINEで日々の情報のやり取りをしていたので、VPNも使えず完全にお手上げです。ネット上の情報によると、LINEのユーザーアカウント登録時に中国の携帯番号を利用した場合に限りアクセスが遮断されているようです。
 中国では以前からフェイスブックやツイッターなど米系大手サイトは直接のアクセスが遮断されており、VPN経由でしか接続できません。グーグルは直接香港のグーグルへリダイレクトされ辛うじてアクセスできていたのですが、いまや直接アクセスは完全にシャットアウトされています。普段グーグルメールの「Gmail」を愛用している身としては、何とかVPN経由で凌いでいるのですが、今回のLINE騒動でそれも危うくなってきました。
 LINEが中国に本格進出したのは12年末。上海では地下鉄車両にLINEの広告がペイントされたり、中国全土でユニクロがLINEとのコラボキャンペーンを実施するなど、徐々に知名度を高めつつありました。また、今年初めに一世を風靡した韓国ドラマ「来自星星的你(星から来たあなた)」でも主人公同士がLINEでチャットするシーンが度々登場し、若者を中心に普及が加速するタイミングでした。
 今年4月には登録ユーザー数が全世界で4億人に達したLINE。中国内のユーザー数は発表していませんが、業界内では実はすでに1億人を超えているのではという声もあります。全世界に広がるLINEに仮に1億人の中国人ユーザーが繋がっていると仮定すると、確かに政府の規制対象にならざるをえないのも致し方ないのかもしれません。
 今月初めにLINEが繋がらなくなった当初、LINE自らが中国での知名度を高めるためにわざと仕組んだのではという都市伝説的な噂も巷では流れました。政府に規制されるまでに成長し影響力を持つに至ったLINEですが、結局は梯子を外される羽目に……。中国で成功を掴むことは「不容易(容易ではない)」ですね。


文責:コンサルタント 大亀浩介


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新着コンテンツ一覧
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「地元市民の心をつかむ、キラリと光る地場系小売企業(10)」
 ~子供向け部門とO2O事業を強化する万達
 万達広場が今、力を入れているのが子供向け製品やサービスだ。万達集団は「万達児童娯楽有限公司」を立ち上げ、アミューズメント施設運営の「親子楽園」、オリジナルアニメの「原創動漫」、幼児・児童関連の情報発信サイトの「親子在線」の各事業を展開している。ターゲット層は12歳までの幼児・児童だ。……
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「サプリ大国に挑む! 豪州発ブランドのブラックモアズ(4)」
 ~高まりつつある中国人の健康意識
 中国人の健康意識は日に日に高まりつつある。所得水準の向上、都市化進展を背景とした市民のストレス増加、高齢化社会の進展、頻発する食品の安全と質の問題なども健康補助食品市場の拡大要因だ。今は両親向けに購入している若年ホワイトカラー層が、将来的には自分自身のために健康補助食品を買うと考えられる。この層は教育水準が高く、品質を重視しているため、輸入ブランドのビジネスチャンスも大きい。……
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「地元市民の心をつかむ、キラリと光る地場系小売企業(9)」
 ~百貨部門をテコ入れする万達
 2013年における万達百貨の売上高は155億元で、中国のチェーン百貨店の中では第15位。しかしながら、同百貨は万達グループの中で業績目標を達成できていない唯一の存在である。主因はすばり、特色がないこと。アパレルなどの製品構成が併設するモールとかぶっているのである。ブランド力もモールに比べて劣っており、集客が思うように進んでいない。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年6月号(vol.15)発行


 会報誌2014年6月号(vol.15)では、経済成長スピードが鈍化する中国において、依然10%前後の高い成長率を維持している内陸部の消費を支える地場系小売企業について特集を組みました。中国各都市を視察して回っていると、中国全土で店舗網を持つカルフールやウォルマート、大潤発などの外資系小売流通チェーン店も無視できませんが、各地で古くから地元市民や生活に密着した地場系企業の強さに気づかされます。今後沿岸部から内陸部へ日本企業や商品が進出するにあたり、こうした地場系の有力企業を知っておくことが重要であると考えました。そこで、今回は重慶の重慶百貨、山東済南の銀座、河南鄭州の丹尼斯(Dennis)のほか、大連を本拠地に中国全土に拠点網を有する大商集団と万達をピックアップし、紹介しています。
 また業界&企業分析では、家電専門のネット通販からスタートし、いまや中国B2C分野で天猫(淘宝系Tモール)に次ぐ2番手につけ、今年5月22日に米ナスダック市場で新規株式公開(IPO)した京東商城(JD.com)について取り上げました。中国全土34都市に82の倉庫を持ち、476都市に1485の配送センターを有するなど自社配送にこだわる同社の状況についてレポートしています。
 現地企業のインタビューでは、米国に次いで世界第2位の市場規模(3000億元)になった中国の健康補助食品市場に挑むオーストラリアの健康補助食品トップブランドのブラックモアズ(中国語で「澳佳宝」)の徐曼・市場部高級経理に、中国における健康補助食品ブランドの発展や戦略について話を聞きました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。


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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
2014年6月号 vol.15 もくじ
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【巻頭特集】
 中国最新マーケティング
 『地元市民の心をつかむ、キラリと光る地場系小売企業』


【第2特集】
 チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
 『EC業界の風雲児、京東商城が目指す総合モール』
 自社配送にこだわる「中国版アマゾン」成長の軌跡 


【インタビュー】
 中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
 『サプリ大国に挑む!豪州発ブランドのブラックモアズ』
 自己管理意識の向上で拡大中、中国の健康補助食品市場


【都市別調査】
 都市別マーケティングレポート 蘇州編~その1
 『江蘇省最大の経済発展都市 新施設開業で高まる消費意欲』


※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
※会報誌は毎月20日発行です。


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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第31回「日中「ブルガリア」対決」(2014年7月11日付)


 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第31回は「日中「ブルガリア」対決」(2014年7月11日付)。最近、上海や蘇州の日系や高級スーパーの生鮮食品コーナーに並ぶようになった明治の「ブルガリアヨーグルト」。明治は2013年末から蘇州工場で製造を開始し、牛乳とともに上海地区一帯で販売をスタートした。地場系製品より約5割増しの値段設定ながら、地元上海人も「美味しく、健康にいい」という理由で好んで食べているようだ。中国の内陸部や地方都市などではコールドチェーン網の整備が不十分なところも多く、牛乳は常温保存が可能なLL牛乳(ロングライフミルク)が主流で、実に中国の牛乳消費量の80%を占めている。そうしたなか、低温保存が必要とされるヨーグルトを「常温」保存で製品化し爆発的に売れている地場系メーカーが出現した。その仕組みとは・・・。
 次回の掲載は7月25日を予定しています。


※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
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