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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第133号】~自我と個性が強い「90後」が消費の主役に~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2014年8月6日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第133号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 猛暑の季節になりました。上海も連日35℃を超える日が続き、夜寝る時もクーラーが欠かせません。 特に先週は日中の気温が20℃前後の雲南省にいたため、特に上海の暑さが体に堪えます。日が当たる場所は若干暑さを感じる程度で、風は涼しく、日陰に入るとひんやりとした心地よさ。車やホテルでもクーラーをつけることはほとんどありませんでした。
 それもそのはず。雲南省で訪れた昆明と麗江の高度は、それぞれ海抜1891メートルと2416メートル。麗江などもう高山病になってもおかしくない高さですが、そんな兆候は全く感じませんでした。
 しかし昆明でコンビニに行くと、そこで売っているスナック菓子の袋がバルーンのように中の空気がパンパンに張っていました。また週末に行ったゴルフでは、ドライバーの素振りを何回かしただけですぐに息が上がり、びっくりしました。
 昆明など一見どこにでもある都市と同じで、街中を歩いているだけでは空気の薄さをほとんど感じませんでしたが・・・。昔、マラソン選手が昆明で高地合宿をしていたことを思い出しましたが、改めて高地の違いを思い知らされた滞在でした。
 今週のコラムは1990年代生まれ「90後」の若い世代の消費者研究についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第133号をお送りいたします。

※来週(8月11日から15日)は、コンテンツの更新及びメルマガ配信をお休みさせていただきます。

◆◇キャスト中国市場調査のご案内◇◆
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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第133回)
     ~自我と個性が強い「90後」が消費の主役に~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年6月号(vol.15)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「大気汚染、新たな消費生む」(2014年7月25日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第133回)
 ~自我と個性が強い「90後」が消費の主役に~

 中国で注目される「90後(ジウリンホウ)」。1990年から99年生まれの世代を指します。この言葉から自分自身を振り返ってみました。
 1990年といえば私は高校1~2年生でした。地元広島の高校に通い、まだ受験勉強を本格化するには若干早すぎる時期。夏休みに地元のライオンズクラブ創設10周年の記念事業で、高校から選抜された10名の1人に選ばれ、台湾・台南で3週間ホームステイをしました。
 その90年に生まれた子供は、今や24歳。社会人となり、経済的に自立し、自分の欲しいものは自分が稼いだお金で買える年齢です。中国ではこの90後が消費やライフスタイル、価値観などを共有する消費者グループとして、しばしば企業のマーケティングなどの研究材料とされています。会報誌の最新号(14年7月&8月合併号)でも取り上げました。昨年7月号に続いてのトピックですが、今回は上海に住む90後で、学生と社会人それぞれ男女8名に対してフォーカスグループインタビューを行いました。
 90後はよく「自我」と「個性」が強いと表現されます。周りに流されることなく、自分がこれと思うモノはお金に糸目をつけず手に入れます。また、ブランド品にこだわらず、誰も持っていない「酷(クール)」な自分だけの一品を求める傾向にあります。
 私は常々この90後は日本の「70後」、つまり自分を含む1970年代生まれの世代に似ているのではと見ています。70後といえば、ちょうどバブル崩壊後に社会に出た世代。前世代の華やかで豪奢な消費や社会現象を思春期の多感な時代に眺めながら、いざ自分たちの番になった時には梯子を一気に外されたように「失われた20年」へと続く不景気と就職氷河期が襲いました。我々世代は自らというよりも、社会(世間)から堅実に倹約な生活を送るよう強制されたような感があります。
 今の中国もそういう意味では同じような状況にあるのではないでしょうか。毎年10%を超える高度成長が終わり、不動産価格の下落や倹約令による接待自粛など、彼らも同様に世間から「倹約」を強いられているような気がします。
 しかしそうは言っても、我々とは20年も離れている世代。携帯すらなかった学生時代を過ごした我々とは明らかに価値観やライフスタイルは違うでしょう。今回のグルインもそうした目線で見ていただくのも一興ではと思います。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「中国から世界へ! 買収で事業拡大するレノボ(1)」
 ~PC中心にモバイルとクラウド事業に注力
 今や世界最大のPCメーカーに躍り出た聯想(レノボ)。IBMやNECのPC事業を買収して企業規模拡大とブランド力強化にまい進。その経験を生かし、スマートフォンとクラウド事業の成長を模索している。中国を代表する大企業の変遷と今後の野望を探る。……
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「90後の消費性向を踏まえたマーケティング手法とは(3)」
 ~肩ひじ張らない自然体のライフスタイル
 90後前後の世代を70後及び80後と比べてみると興味深い。性格や生活に対する態度については、70後や80後が一生懸命に競争を勝ち抜き、感情的になりやすいのに対して、90後前後は何事に対しても楽観的に臨む傾向にある。自然体でリラックスしたスタイルを好み、失敗しても悲観的にならず、自嘲的にユーモアで笑い飛ばすといった具合だ。……
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「中国のインバーター市場、外資系企業の攻略法とは?(2)」
 ~炭鉱向けインバーターで強みを持つ意科
 当初、炭鉱業向けのインバーター市場では韓国のソホ電気が市場シェア70%を握り、中国の英威騰と匯川技術がそれに続いていた。耐電圧660ボルトの製品では、ABB、安川電機、シーメンスが強かった。同市場は約7億元市場だったが、当社はそのうち3億~5億元のシェアを獲得する計画を立て、11年に1140ボルト型製品を投入した。……
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「中国のインバーター市場、外資系企業の攻略法とは?(1)」
 ~得意分野の見極めとアフターサービス強化がカギ
 中国では「第12次五カ年計画」が公布されて以来、省エネやCO2削減が各産業の発展のカギになってきた。その中で重要な意味を持つのがインバーターの使用。今回はイタリアのカラッログループ傘下の意科電気の許維佳・華東大区セールス総監にインバーター市場の現状と見通し、後発の外資系メーカーがどのように中国市場を攻略していったのかについて話を聞いた。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年6月号(vol.15)発行

 会報誌2014年6月号(vol.15)では、経済成長スピードが鈍化する中国において、依然10%前後の高い成長率を維持している内陸部の消費を支える地場系小売企業について特集を組みました。中国各都市を視察して回っていると、中国全土で店舗網を持つカルフールやウォルマート、大潤発などの外資系小売流通チェーン店も無視できませんが、各地で古くから地元市民や生活に密着した地場系企業の強さに気づかされます。今後沿岸部から内陸部へ日本企業や商品が進出するにあたり、こうした地場系の有力企業を知っておくことが重要であると考えました。そこで、今回は重慶の重慶百貨、山東済南の銀座、河南鄭州の丹尼斯(Dennis)のほか、大連を本拠地に中国全土に拠点網を有する大商集団と万達をピックアップし、紹介しています。
 また業界&企業分析では、家電専門のネット通販からスタートし、いまや中国B2C分野で天猫(淘宝系Tモール)に次ぐ2番手につけ、今年5月22日に米ナスダック市場で新規株式公開(IPO)した京東商城(JD.com)について取り上げました。中国全土34都市に82の倉庫を持ち、476都市に1485の配送センターを有するなど自社配送にこだわる同社の状況についてレポートしています。
 現地企業のインタビューでは、米国に次いで世界第2位の市場規模(3000億元)になった中国の健康補助食品市場に挑むオーストラリアの健康補助食品トップブランドのブラックモアズ(中国語で「澳佳宝」)の徐曼・市場部高級経理に、中国における健康補助食品ブランドの発展や戦略について話を聞きました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
2014年6月号 vol.15 もくじ 
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【巻頭特集】
 中国最新マーケティング
 『地元市民の心をつかむ、キラリと光る地場系小売企業』

【第2特集】
 チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
 『EC業界の風雲児、京東商城が目指す総合モール』
 自社配送にこだわる「中国版アマゾン」成長の軌跡 

【インタビュー】
 中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
 『サプリ大国に挑む!豪州発ブランドのブラックモアズ』
 自己管理意識の向上で拡大中、中国の健康補助食品市場

【都市別調査】
 都市別マーケティングレポート 蘇州編~その1
 『江蘇省最大の経済発展都市 新施設開業で高まる消費意欲』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第32回「大気汚染、新たな消費生む」(2014年7月25日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第32回は「大気汚染、新たな消費生む」(2014年7月25日付)。深刻な大気汚染が続く北京。冬が終わり集中暖房(セントラルヒーティング)向けに石炭を焚く必要がなくなり、PM2.5の値も落ち着くかと思いきや、夏に入っても高い日が続いている。一方でそれに伴い派生し多様化する需要と供給。そのひとつが花き需要。三元橋にある「菜太花卉商城」で観葉植物を販売する石さん(45)によると、昨年から草花を買い求める市民が突然急増したという。売れ筋は200元前後のサンセベリアや400元前後のイチイ科の植物など。このように「大気汚染」のキーワードを念頭に置いた商品やサービスの導入が当面続く北京の消費現場だが実態はいかに・・・。
 次回の掲載は8月8日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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