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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第134号】~日中の書店に見る新たなビジネスチャンス~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2014年8月20日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第134号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週はお盆で実家の広島に帰省していました。昨年は連日35℃を超える猛暑でしたが、今年は曇りがちで涼しく快適でした。一方では深刻な日照不足により野菜の値段が上がっているようで、夏は夏らしく、かんかん照りの日々も必要なのでしょうね。
 帰省期間中、娘を連れて広島マツダスタジアムでの巨人戦に行きました。娘にとっては初の野球観戦。真っ赤に染まるスタンドの熱気に圧倒されるなか、野球のルールがほとんどわからないながら、真剣にカープの応援をしていました。
 しかし残念ながら、プレイボールとともに雨が降りはじめ、1回の攻防が終わるころには本降りに。カッパを着ての観戦となり、楽しみにしていた生ビールも存分には満喫できませんでした。
 結局5回表で試合は一時中断となり、すでにその時点で6点差で負けていたので、あきらめて帰路につきました。元々全く野球に興味を示さなかった娘ですが、その後も試合の経過を気にし、負けたことをすごく悔しがっていました。最近流行りの「カープ女子」の一員に仲間入りですね。
 今週のコラムは北京で目にした書店業界の新たな潮流についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第134号をお送りいたします。

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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第134回)
     ~日中の書店に見る新たなビジネスチャンス~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年7&8月号(vol.16)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「見せ方が売れ行きを左右」(2014年8月8日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第134回)
 ~日中の書店に見る新たなビジネスチャンス~

 東洋経済オンラインの「ビールが飲める書店に注目」(2014年7月10日:http://toyokeizai.net/articles/-/42074) という記事で、東京下北沢の「B&B」が紹介されていました。ネット通販や電子書籍の普及のあおりを受け、既存の書店が閉店していくなか、生き残りをかけて新たな業態変化が求められています。そうしたなか、このB&Bでは書店ながらビールが飲めたり、イベントなどを開催し、本を販売するだけのスペースから知識を向上できる場へと進化し、注目を集めているといいます。
 こうした時代の流れが中国でも起こっています。
 北京の三里屯・凱富酒店の南側に、古いアパート群をリノベートし、お洒落なレストランやバーが並ぶその一角に世界一美しいといわれる書店「老書虫(The Bookworm)」があります。外見は薄汚く古臭い2階建ての背の低いビルですが、その屋上がガラス張りとなっており、屋根裏部屋的に増設された感じの店構え。階段を上り2階の入り口に向かうとレトロな雰囲気ながら天井までそびえ立つ窓ガラスに囲まれたオープンスペースのなか、その壁一面に本棚が並べられ、洋書が所せましと並べられています。
 店内にはテーブルとイスが並べられ、コーヒーや食事を楽しむことも可能。大きなバーカウンターも設置され、午後4時から8時まではハッピーアワーで、瓶ビール2本で1本サービスといったプロモーションもあります。書店というよりはバーの雰囲気が満載です。
 地元の英語誌「thebeijinger」でも毎年ベストカフェに表彰され、多くの外国人や地元の若者から人気を集めています。一番の特徴は、毎週日替わりで詩の朗読や演奏会などの各種イベントを開催しているところ。夜になるとワインやカクテルグラスを片手に本を読んだり、音楽を聞き入っている客で賑わいます。
 一方、24時間営業に乗り出した書店も出てきました。故宮北側の北海公園に近い東城区の美術館近くにある老舗書店「三聯韜奮書店」。深夜ながら店内に並べられた机や床に座り読書をする若者の姿は、書店というよりはむしろ図書館のよう。李克強首相から激励の手紙が届いたそうで、内需拡大を急務とする現政権からも新しいサービス形態として期待されています。
 日中での需要の変化やビジネスチャンスにほとんど時差がなくなってきています。日本での先端技術や流行を時間差で中国に持って行くという意識から、日本で流行り、求められている商品やサービスをそのままリアルタイムで中国にも持って行くという意識へ変えていく必要があるのかもしれません。 

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「90後の消費性向を踏まえたマーケティング手法とは(4)」
 ~本質とブランドストーリーを重視
 90後は自身の生活にクオリティーを求めており、彼らが興味を持つポイントは価格だけではなくなっている。ある製品やサービスを買うことにより、自分の生活の質が向上するかどうかという視点も重視している。この傾向は、家具や小型家電、自動車などの分野によく見られる。中国でお洒落な生活雑貨やデザイン性が高い家電製品などの存在感が増しているのは、このような若者世代のニーズによるところが大きいだろう。……
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「中国から世界へ! 買収で事業拡大するレノボ(2)」
 ~モバイル事業で右往左往
 金融危機と産業低迷のダブルパンチ状態にあった08年。同社は一つの決断を下す。それは、モバイル事業の売却。同事業を1億米ドルで売り払い、PC業務への注力姿勢を鮮明にしたのだ。同社は09年3月期に上場来初の赤字となる純損失2.26億米ドルを計上しており、当時は「選択と集中」による事業スリム化が急務だったのだろう。……
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「90後の消費スタイルと最新トレンドを探る(1)」
 ~お金の心配なく積極的な消費スタンス
 「90後(ジウリンホウ)」と呼ばれる1990年代生まれ世代。消費面から見た彼らの特徴は、積極的で独創的、ネットをフル活用、健康とエコ意識の向上、などが挙げられるだろう。一方、お金は最終的には親頼みで、将来の生活に対する大きな夢は持たない者が多い。彼らがけん引することになる中国の消費市場はどのような方向に向かっていくのだろうか。90後へのインタビューを通じて、現状分析と今後のトレンドを探る。……
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「中国のインバーター市場、外資系企業の攻略法とは?(3)」
 ~省エネトレンドでインバーター需要増
 インバーター業界全体は、景気動向との相関性がある。石炭、鉄鋼、セメントなどの業界が景気循環の負のサイクル及び生産能力調整の段階に入ると、新設備の調達や技術改良向けの資金導入が減少し、インバーター需要も減退する。一方、電力、石油化学、交通インフラ、エレベーター分野向けのニーズは増加傾向にある、15年には業界全体の市場規模が600億元近くになると見られる。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年7&8月号(vol.16)発行

 会報誌2014年7&8月号(vol.16)では、巻頭特集に1990年代生まれ「90後」の若い消費者層の実像に迫りました。新たな消費者グループとして注目を集める90後ですが、年齢的には学生と社会人が半々。自らの稼ぎではまだ消費力に乏しい年代ではありますが、経済力のある親世代との関係やモノが溢れる時代に慣れ親しんだうえでの価値観など、前世代「80後」との違いなども踏まえながら調査・分析しています。今回は上海在住の90後男女16人(学生8人、社会人8人)に対してグループインタビューを行い、90後の消費とライフスタイルの特徴をまとめています。
 また業界&企業分析では、今や世界最大のPCメーカーに躍り出た聯想(レノボ)を取り上げました。IBMやNECのPC事業を買収して企業規模拡大とブランド力強化にまい進する同社が、その経験を生かし、スマートフォンとクラウド事業の成長を模索しています。中国を代表する大企業の変遷と今後の野望についてレポートしています。
 現地企業のインタビューでは、イタリアのカラッログループ傘下の意科電気の許維佳・華東大区セールス総監にインバーター市場の現状と見通し、後発の外資系メーカーがどのように中国市場を攻略していったのかについて話を聞きました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
2014年7&8月号 vol.16 もくじ 
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【巻頭特集】
 『お金の心配なく積極消費、微信と微博の使い分けでトレンドサーチ』
 90後の消費スタイルと最新トレンドを探る

 中国最新マーケティング
 『“ありのまま”の自分を表現、ブランドはストーリー性を重視』
 90後の消費性向を踏まえたマーケティング手法とは

【第2特集】
 チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
 『PC中心にモバイルとクラウド事業に注力』
 中国から世界へ!買収で事業拡大するレノボ 

【インタビュー】
 中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
 『得意分野の見極めとアフターサービス強化がカギ』
 中国のインバーター市場、外資系企業の攻略法とは?

【都市別調査】
 都市別マーケティングレポート 蘇州編~その2
 『金鶏湖と高新区の潜在力に注目 日系企業のターゲット層が集中』

 都市別マーケティングレポート 無錫
 『複合施設が次々オープン 日系企業の投資も活発』 

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第33回「見せ方が売れ行きを左右」(2014年8月8日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第33回は「見せ方が売れ行きを左右」(2014年8月8日付)。近年、中国をはじめ世界中から多くの業界関係者が日本のスーパーを視察に訪れ、商品の並べ方や見せ方など、商品棚やポップ、チラシなどを念入りに研究する。上海の静安寺地区に2013年にオープンした「静安嘉里中心(ケリーセンター)」。地下2階の地場系スーパー「Ole’」では、調味料の販促棚に並べられたオタフクソースの上に中国語と英語で「各種焼きそば向け、独特な味付けで美味。日本の著名ブランドで、世界各国で販売」というポップが置かれ、客の目を引く。13億の消費人口を背景に世界中からノウハウを一気に吸収する中国小売現場で、日本企業の対応はいかに・・・。
 次回の掲載は8月22日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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