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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第136号】~「春城」で見た内陸消費の成長~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2014年9月3日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第136号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週はクライアントの物流に関する調査のため、広州におりました。今年の上海は昨年と違い最高気温が30℃を超えるどうかのかなり涼しい残暑となっていますが、さすが広州は違いました。熱気と湿気が混ざり合う独特の暑さで久々にサウナのような暑さを体験しました。
 広州といえば「食在広州(食は広州にあり)」ということわざがあるように食事がとても美味しいです。特に広東料理(粤菜)は日本人の口にも合う味付けで食事には困りません。
 このことわざ、実は続きがあって、「食在広州、穿在蘇州、玩在杭州、死在柳州」となります。絹織物の産地・蘇州で着物を作り、杭州・西湖で遊び、材木の産地・柳州で棺桶を作るという意味になります。
 広州、蘇州、杭州は行ったことがありますが、柳州はまだです。柳州は広西チワン族自治区で、観光地としても有名な桂林のすぐ南の都市。時期尚早かもしれませんが、機会があればぜひ一度訪れてみたいと思います。
 今週のコラムは今夏に訪れた雲南省の省都・昆明の視察レポートです。では、中国市場インサイトメルマガ第136号をお送りいたします。

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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第136回)
     ~「春城」で見た内陸消費の成長~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年7&8月号(vol.16)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「健康食品、したたか豪企業」(2014年8月22日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第136回)
 ~「春城」で見た内陸消費の成長~

 今夏、雲南省の省都・昆明を訪れました。昆明の年間平均気温は16.5℃で、年間の温度差は全国で最も小さいとのことです。夏は涼しくて冬は暖かく、年中“春”のような気候ということから「春城」と呼ばれています。
 温暖な気候に加えて豊富な自然観光資源を有する昆明は、中国で初めて「優秀旅游城市」に選ばれ、国内外から多くの観光客を魅了しています。2012年には海外から113.74万人、中国国内から実に4580.5万人の観光客が訪れました。
 同市の常住人口は653.3万人(2012年)。市内にはすでに地下鉄が開通しており、空港から市内中心部を結ぶ6号線など、都市インフラも充実。東南アジアの玄関都市として国家一級の物流園区も備え、経済都市としての発展も著しいものがあります。
 昆明のGDPは12年に前年比14%増の3011億元で全国第45位、都市住民の平均可処分所得も13年に2万8269元で都市別ランキング第56位につけるなど、高いレベルを誇ります。そうした消費層をバックに、消費の現場も2000年以降急ピッチで発展を遂げています。
 同市の主な商圏は、「三市街」「青年路」「白塔路」の3つ。このうち、古くからの繁華街で地元民から最も支持を集めているのが三市街商圏。全長685mの歩行街には、夏休み期間中ということもあり多くの家族連れが繰り出しており、道から溢れてしまうほどの賑わいでした。老舗の昆明百貨大楼を筆頭に、ユニクロ、無印良品、エビスジーンズ、ハニーズなど日系も出店する百大新天地、高級ブランドを集める柏聯百盛、北京の王府井購物中心などが軒を連ねています。順城購物中心に入居するZARAは、平日の昼間ながら多くの若者女性客で賑わっており、レジ待ちに30人ほどの行列ができているのには驚きました。
 一方、百貨店を中心に商圏が形成されている青年路周辺には、パークソン(百盛)が入居する昆百大集団傘下の新西南購物中心の旧勢力と、南京を本拠とする金鷹百貨の新勢力とが火花を散らしています。特に金鷹百貨はA座とB座とに分かれ、前者にはエルメス、グッチなど高級ブランド系、後者はH&M、無印良品、GAP、スターバックスなどの大衆ブランド系を配置し、地元の幅広いニーズを吸収しています。
 これら市の中心部に位置する2大商圏から東北に約3kmほどの新興住宅地区に生まれたのが白塔路商圏。1997年3月オープンの地場系の金格(Ginko)百貨集団がハイ~ローエンドまで幅広いブランド群を扱う4店舗を構え幅を利かせています。また、ユニクロや無印良品が入居する七彩Me TOWNのほか、恒隆広場も現在建設中で、昆明の底堅い消費意欲が感じら 
れました。
 経済成長率が7%台に減速している中国。一方、内陸都市の消費現場の活況さを目にするにつれ、投資からではなく消費からの目線で成長率を見る必要があるとつくづく感じます。 

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「90後の消費性向を踏まえたマーケティング手法とは(6)」
 ~「個」を大事にするが「孤独」ではない
 中国は急速に進む都市化や一部で進行する核家族化を背景に、人間関係が薄くなりつつあると言われる。そのため、社会やコミュニティの再構築が必要で、何らかの組織への帰属感が改めてクローズアップされている。このような時代の中で、90後はあくまで自分らしさ=オリジナリティを重視した生活を志向するものの、一方では相互扶助関係とでも表現できるようなつながりも大切にする傾向にある。……
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「90後の消費スタイルと最新トレンドを探る(5)」
 ~両親へのおねだりが消費の原動力に
 90後の家庭環境の多くは比較的豊かで生活にゆとりがあるとされ、経済面では両親のサポートがあるため、お金の心配はほぼないと言える。足りなかったら両親におねだりする――。これこそが90後が消費を楽しんでいる大きな原動力である。お金がないから買いたい物をあきらめるというケースは少ない。……
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「90後の消費スタイルと最新トレンドを探る(4)」
 ~“日本製”へのアレルギーはほとんどなし
 友人や同窓生、会社の同僚との集まりは、レストランでの食事やカラオケが定番だったが、最近はグループで楽しめるプレイスペースが人気を集めている。個室やオープンラウンジを備えた若者向けの娯楽スペースで、ボードゲームやコンピューターゲームなどを楽しむことができる。飲食も充実しており、貸切パーティーなどの需要もあるようだ。……
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「90後の消費性向を踏まえたマーケティング手法とは(7)」
 ~キラリと光る善良さ
 90後に限らず、市民は自身の生活に直接的及び間接的な影響をもたらすことに対する関心が高い。近年でいえば、工場などの建設やPM2.5などによる環境問題だろう。このような問題に対して地場系企業が見せる態度は、消費者の心に直接的に響いてくるだろう。広範なCSRに加えて、このような身近な社会問題への対処が企業を見る上でのポイントになっている。……
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「90後の消費スタイルと最新トレンドを探る(3)」
 ~「自分撮り」のニーズ増、画像加工アプリが人気
 中国の微博や微信を覗くと、自分自身を撮った写真や動画の投稿をこれでもかというくらい目にすることができる。惜しげもなく自分のベストショットをアップし、ネット上の反応を楽しみにしているのである。「記念」という意味では、日本で一世を風靡したプリクラなどに通じるものがあるが、それを公開して拡散するのは90後ならではの行為と言えよう。自身を表現したい「自分大好き人間」が多いのもこの世代の特徴である。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年7&8月号(vol.16)発行

 会報誌2014年7&8月号(vol.16)では、巻頭特集に1990年代生まれ「90後」の若い消費者層の実像に迫りました。新たな消費者グループとして注目を集める90後ですが、年齢的には学生と社会人が半々。自らの稼ぎではまだ消費力に乏しい年代ではありますが、経済力のある親世代との関係やモノが溢れる時代に慣れ親しんだうえでの価値観など、前世代「80後」との違いなども踏まえながら調査・分析しています。今回は上海在住の90後男女16人(学生8人、社会人8人)に対してグループインタビューを行い、90後の消費とライフスタイルの特徴をまとめています。
 また業界&企業分析では、今や世界最大のPCメーカーに躍り出た聯想(レノボ)を取り上げました。IBMやNECのPC事業を買収して企業規模拡大とブランド力強化にまい進する同社が、その経験を生かし、スマートフォンとクラウド事業の成長を模索しています。中国を代表する大企業の変遷と今後の野望についてレポートしています。
 現地企業のインタビューでは、イタリアのカラッログループ傘下の意科電気の許維佳・華東大区セールス総監にインバーター市場の現状と見通し、後発の外資系メーカーがどのように中国市場を攻略していったのかについて話を聞きました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
2014年7&8月号 vol.16 もくじ 
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【巻頭特集】
 『お金の心配なく積極消費、微信と微博の使い分けでトレンドサーチ』
 90後の消費スタイルと最新トレンドを探る

 中国最新マーケティング
 『“ありのまま”の自分を表現、ブランドはストーリー性を重視』
 90後の消費性向を踏まえたマーケティング手法とは

【第2特集】
 チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
 『PC中心にモバイルとクラウド事業に注力』
 中国から世界へ!買収で事業拡大するレノボ 

【インタビュー】
 中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
 『得意分野の見極めとアフターサービス強化がカギ』
 中国のインバーター市場、外資系企業の攻略法とは?

【都市別調査】
 都市別マーケティングレポート 蘇州編~その2
 『金鶏湖と高新区の潜在力に注目 日系企業のターゲット層が集中』

 都市別マーケティングレポート 無錫
 『複合施設が次々オープン 日系企業の投資も活発』 

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第34回「健康食品、したたか豪企業」(2014年8月22日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第34回は「健康食品、したたか豪企業」(2014年8月22日付)。最近、中国各地のスーパーやコンビニで「黄色」が目立つ。正体は、コカ・コーラ傘下のシュウェップス(怡泉)が販売するビタミンC入りレモン味炭酸飲料「+C」だ。健康促進につながり美白効果もあるという口コミで、人気もうなぎのぼりだ。経済成長による食生活の変化に加え、大気汚染や食品問題などにより健康意識が急速に高まりつつある中国。保健用食品(健康補助食品)の市場規模は3000億元に迫り、米国に次いで世界第2位。ただ、規制は厳しい。特に海外ブランドは、販売許認可の取得まで申請から最低2年は必要とされる。輸入品の販売登録数はわずか708品目で、中国産の1万2861品目を大きく下回る(13年末時点)。そうした厳しい環境下で奮闘する豪企業だが、そのしたたかな取り組みとは・・・。
 次回の掲載は9月5日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
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