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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第138号】~モールで復権?ボーリングの“春”再来か~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2014年9月17日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第138号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 毎年夏になると巷の話題になるほど大人気の歌オーディション番組「中国好声音」が佳境を迎えています。選考員兼歌指導役となる4名の人気歌手が後ろ向きに座り、顔や容姿が見えない状態から歌声だけで選抜する方式が受け、3年前の放映以来、人気を博しています。
 現在、各チームで16名から4名になる最終選考が行われ、チーム間の対決が行われた後に最終決戦で優勝者が決まります。同番組はここ2年いずれも高い視聴率を誇り、今年の放送初日も騰訊視頻のデータによるとネットでの閲覧が24時間以内に1.5億人にも達し、バラエティ番組視聴回数のこれまでの記録を塗り替えました。
 今年の決勝も10月10日に放映される予定ですが、その優勝者を決定する寸前の60秒の広告枠を獲得したのが広東を拠点に化粧品「植美村」ブランドを手掛ける幸美という会社。実に最低落札価格400万元のところ1070万元(約1億8600万円)で落札し、中国TV広告史上最高額に達しています。
 番組放映途中からホンダのフィットもスポンサーになり、毎回番組内でフィットが登場し存在感を示しています。別の人気番組「爸爸去哪儿」で日産系インフィニティがスポンサーになった後、知名度が一気に上がり、街中でよく見かけるようになりました。フィットも今後この広告効果で売上を一気に伸ばせるか、注目です。
 今週のコラムは中国のボーリング場事情についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第138号をお送りいたします。

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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第138回)
     ~モールで復権?ボーリングの“春”再来か~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年7&8月号(vol.16)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「拡大する漢方健康茶市場」(2014年9月5日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第138回)
 ~モールで復権?ボーリングの“春”再来か~

  小学3年生の娘が、蘇州・呉中区のイオンモール(今年4月25日にオープン)でボーリングを初体験して以来、ボーリングに強く興味を持つようになりました。先週末も口コミアプリ「大衆点評」で上海のボーリング場を調べ、早速行ってきました。
 我々が行ったのは、繁華街・徐家匯の近くにある「青松城」。1997年開業(2003年リニューアル)の四つ星ホテルで、オフィス棟も併設されています。日系企業も数多く入居しており、これまでも何度かクライアント訪問で行ったことがありますが、まさかここにボーリング場があるとは思いもしませんでした。
 ボーリング場は別棟の2階。全部で12レーンのこじんまりとした館内。土曜日の午後に行ったのですが、客はまばらで、館内の半分は電気が消され暗くなっていました。その後、2組のグループが増え、何とか半分は埋まった状態になりましたが、それにしても館内は寂しい限り。
 日本でも私が中高生のころは結構人気があり、広島郊外にある実家の近くのボーリング場では毎週末満席で順番待ちをするほどでしたが、今では閉鎖され、スーパーに様変わりしています。ボーリング人気と経済成長は何らかの因果関係があると勝手に個人的に思っているのですが、上海ではもうそのブームが去ったのでしょう? それとも、そもそも人気がないのでしょうか? または、もしかしたらこれからなのでしょうか?
 上海保齢球黄金聯賽組委会の高徳順・主任によると、中国のボーリング「黄金時代」は1980年代末から90年代半ば頃だそう。全国の主要都市にボーリング場が建設され、上海だけでも優に200軒は越えていたといいます。それが今では10数軒にまで減っています。
 人気低下の理由として、政府のスポーツ文化に対する支援がなく、プロボーラーとして生活できるだけの賞金付き大会もなく、スター選手が育たなかったなど様々な側面がありますが、一番はやはり都市部の地価高騰による家賃上昇のようです。1990年~2000年代の経済成長期に、より“稼げる”ビジネスへと傾注した結果ともいえるでしょう。
 こうしたトレンドも少しずつ変化が現れているようです。最近はネット通販に押された大型商業施設が、家族連れやカップルに来店して楽しんでもらおうと、映画館とともにボーリング場を併設する動きも多く見え始めています。都市部で気軽に娯楽を楽しむニーズが増している中国でボーリングの“春”が再来するのか、ウォッチしていきましょう。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「90後の消費スタイルと最新トレンドを探る(12)」
 ~家族との関係は良好
 意外かもしれないが、一般的には90後と両親(家族)とのジェネレーションギャップはそれほど大きくない。大部分の者が、日々の出来事や友人関係などを両親に話して共有することを厭わない。一方、90後の両親は息子や娘と友達関係のような立場で接しているようだ。食事はもちろん、オンラインゲーム、ジム通い、犬の散歩、ドライブなどを親子一緒に楽しむケースも多い。……
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「90後の消費スタイルと最新トレンドを探る(11)」
 ~グループ用の娯楽スペースが人気
 90後はグループごとの「会合」で比較的忙しい日々を送っている。友人と週に2~3回集まることはざら。食事やお茶をしたり、映画鑑賞、カラオケ、バー通いなどが主な行動パターンだ。食事は1回100元前後、カラオケに行ったりお酒を飲んだりすれば300元前後を消費する。バスケットボールや写真撮影、釣り、ゲームなど共通の趣味を一緒に楽しむこともある。……
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「90後の消費スタイルと最新トレンドを探る(10)」
 ~90後はカルチャーにも興味津津
 旅行も代表的なリクリエーションだ。海外旅行に加え、中国国内では雲南省や海南省が人気スポット。旅行の風景や思い出を残したいため、カメラ人気も上昇中。個性とスタイルの誇示を重視する90後にとって、一眼レフカメラはマストアイテムである。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年7&8月号(vol.16)発行

 会報誌2014年7&8月号(vol.16)では、巻頭特集に1990年代生まれ「90後」の若い消費者層の実像に迫りました。新たな消費者グループとして注目を集める90後ですが、年齢的には学生と社会人が半々。自らの稼ぎではまだ消費力に乏しい年代ではありますが、経済力のある親世代との関係やモノが溢れる時代に慣れ親しんだうえでの価値観など、前世代「80後」との違いなども踏まえながら調査・分析しています。今回は上海在住の90後男女16人(学生8人、社会人8人)に対してグループインタビューを行い、90後の消費とライフスタイルの特徴をまとめています。
 また業界&企業分析では、今や世界最大のPCメーカーに躍り出た聯想(レノボ)を取り上げました。IBMやNECのPC事業を買収して企業規模拡大とブランド力強化にまい進する同社が、その経験を生かし、スマートフォンとクラウド事業の成長を模索しています。中国を代表する大企業の変遷と今後の野望についてレポートしています。
 現地企業のインタビューでは、イタリアのカラッログループ傘下の意科電気の許維佳・華東大区セールス総監にインバーター市場の現状と見通し、後発の外資系メーカーがどのように中国市場を攻略していったのかについて話を聞きました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
2014年7&8月号 vol.16 もくじ
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【巻頭特集】
 『お金の心配なく積極消費、微信と微博の使い分けでトレンドサーチ』
 90後の消費スタイルと最新トレンドを探る

 中国最新マーケティング
 『“ありのまま”の自分を表現、ブランドはストーリー性を重視』
 90後の消費性向を踏まえたマーケティング手法とは

【第2特集】
 チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
 『PC中心にモバイルとクラウド事業に注力』
 中国から世界へ!買収で事業拡大するレノボ 

【インタビュー】
 中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
 『得意分野の見極めとアフターサービス強化がカギ』
 中国のインバーター市場、外資系企業の攻略法とは?

【都市別調査】
 都市別マーケティングレポート 蘇州編~その2
 『金鶏湖と高新区の潜在力に注目 日系企業のターゲット層が集中』

 都市別マーケティングレポート 無錫
 『複合施設が次々オープン 日系企業の投資も活発』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第35回「拡大する漢方健康茶市場」(2014年9月5日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第35回は「拡大する漢方健康茶市場」(2014年9月5日付)。4人の人気歌手が審査員となり、中国全土から集まる歌自慢の素人を競わせる人気オーディション番組「中国好声音(ボイス・オブ・チャイナ)」。浙江衛視台(テレビ局)が3年前から放送を開始した。毎年夏になると巷の話題をさらう風物詩になるほどの人気ぶりだ。この人気番組の放送開始当初から冠スポンサーになっている「加多宝」は、2012年に売上が200億元を越え、涼茶飲料市場の80%以上を占めるトップブランド。しかし、同市場の先駆けとなった「王老吉」と商標ライセンスについて訴訟劇を繰り広げる両社を尻目に、雲南省から新たな刺客が現れた・・・
 次回の掲載は9月19日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
http://t21.nikkei.co.jp/
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

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