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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第140号】~中国ネット業界を引っ張るアリババの存在感~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2014年10月1日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第140号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週の土曜日に上海日本人学校虹橋校の運動会が開催されました。午前中は曇りがちの天気でしたが、午後からは秋晴れとなり、絶好の運動会日和。校内に植えられたキンモクセイの香りが涼しい秋風に吹かれるなか、約1500名の生徒とその保護者合わせ総勢約5000人が一堂に会した大運動会でした。
 思えば一昨年は反日デモ騒動の直後で混乱を避けるために急きょ平日開催に変更。また昨年は前日の大雨により、徒競走や選手リレーなどが中止となりました。今年は「3度目の正直」、全員フル参加ですべての競技が行われ大盛況でした。
 なんといっても圧巻なのが全校生徒による応援合戦。約1500名の生徒が赤白に分かれ、応援団の掛け声に合わせて声を一つにする大音響には圧倒されます。また一番のクライマックスは選手リレー前に行われた小学6年生による組み体操。特に最後の6~7段のピラミッドが成功すると感極まって泣く子もおり、それを見て涙する保護者の姿も・・・。日本の運動会って本当に素晴らしいと改めて思い知らされました。
 結果は1720対1700で白組の優勝。小学3年生の娘は赤組で悔しい思いをしましたが、こうして小さいころから団体行動の大切さやすばらしさを学んでいるのだなとつくづく感じました。
 今週のコラムは米ニューヨーク証券取引所に上場したアリババについてです。では、中国市場インサイトメルマガ第140号をお送りいたします。

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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第140回)
     ~中国ネット業界を引っ張るアリババの存在感~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年9月号(vol.17)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「メイド喫茶、上海で人気」(2014年9月19日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第140回)
 ~中国ネット業界を引っ張るアリババの存在感~

 中国電子商取引最大手のアリババ(阿里巴巴)集団が9月19日に米ニューヨーク証券取引所に上場しました。時価総額は約25兆円となり、今後は世界戦略を推し進めるようです。
 アリババは1999年に企業間取引(B2B)の「阿里巴巴(Alibaba)」からスタートしましたが、今回の上場の成功はやはり消費者を対象としたC2Cの「淘宝(Taobao)」やB2Cの「天猫(Tmall)」に由来しているといっても過言ではないでしょう。
 淘宝は中国で新型肺炎SARSが流行った2003年にスタート。そのオープン日(5月10日)には、同社社員から感染者が発覚し、地元政府の命令で本社ビル全体が強制閉鎖の憂き目に遭いました。最悪のスタートとなった淘宝でしたが、創業者の馬雲(ジャック・マー)氏と中心メンバーは誰よりも自身のECプラットフォームの発展を信じ、社員を鼓舞しながら事業を推し進めました。
 その不運も、蓋を開ければ追い風へと変化。SARSの感染を恐れ、市民が自宅に閉じこもり気味になっている際に、ネットでモノを買うという概念が中国人の間に受け入れられるきっかけにもなりました。
 しかし、当時の中国はまだ実際にモノを見てからでないと買うのを躊躇する人が多く、「ネット通販は騙される」「偽物が多い」という認識が当たり前の時代でした。決済もデビットカードが主流で、「モノが届く前に先払い」することはありえず、一方でショップ側からすれば「モノが届いてから後払い」ということに抵抗感がありました。
 そこで、アリババが開発したのがその両方の懸念を払しょくする決済システム「支付宝(アリペイ)」。プリペイド契約を結んだ客に対して商品を発送し、客がその手元に届いた商品を確認したうえで、実際の支払いを実行します。気に入らなければ商品を返品し、その契約を破棄するというもの。これにより、ショップ及びユーザー双方ともに安心してネットショッピングを楽しめるようになりました。
 この画期的な決済システムは今回の上場資産には含まれていませんが、もし仮に含まれていたとしたら、時価総額は25兆円では済まなかったことでしょう。淘宝により巨大化したネット通販は中国の小売・流通業で存在感がますます増し、いまや百貨店やスーパーなどリアル店舗型の小売業をも脅かす存在にまでなりました。
 浙江省・杭州にあるアリババの本社ビルを訪れると、淘宝の取引状況がリアルタイムで一目でわかる地図モニターが設置されています。そのモニターも、今回の上場を機に世界地図が取って代わり、世界のネット通販を牽引する日が来るかもしれません。経済力を高めた中国人消費者の旺盛な消費意欲を考えれば、それも夢ではないかもしれません。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「西部の覇権争う重慶と成都、消費スタイルは好対照(2)」
 ~【重慶】現代化が進む解放碑商圏
 重慶の商圏ごとのポジショニングは異なるものの、共通点はいずれにも歩行街があることだ。中国の一定程度の規模の都市にはたいてい歩行街があるが、重慶のように商圏ごとに大規模な歩行街を有しているのは珍しい。しかも、スポーツブランドやアパレルブランドなどが並ぶ画一的なショッピングストリートではなく、大型商業施設や専門店などバラエティーに富んだ構成になっているのも特徴である。……
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「西部の覇権争う重慶と成都、消費スタイルは好対照(1)」
 ~都市の“格”では重慶がリード
 重慶と成都と言えば、西部を代表する大都市として名高い。日系企業も多数進出し、日本人にも比較的なじみのある地域だ。現地ではローカル色豊かな消費文化が芽生える一方、都市の現代化も進んでいる。両都市の消費性向を比べ、内陸消費の特徴を紐解いてみる。……
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「90後の消費スタイルと最新トレンドを探る(17)」
 ~日系ブランドへの印象は悪くない
 70後は積極的、80後は心配症と評されるのに対し、90後は現状に満足し、大きな野心はないとされる。将来の生活に対しても明確な計画を立てているものは少ない。両親の援助があるため経済面でのプレッシャーはほとんどなく、頑張り過ぎる必要もないと考え、今のようにリラックスした生活が送れればそれでよしとする向きが多い。…… 
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「90後の消費スタイルと最新トレンドを探る(16)」
 ~生活のクオリティー向上を主眼に
 90後は実用的な物を選ぶ傾向にある。10万~20万元程度の小型車や中型車が適当。無理して高級車を持つ必要はないという考えだ。デザインがきめ細かく、見た目が格好良くて省エネの日系ブランド車の人気が高い。将来的にはエコを重視した電気自動車が主流になると考えている。デザインもさらにオシャレになり、ブラック、ホワイト、レッドなどだけではなくカラーバリュエーションが豊富になると見ている。最も望んでいるのはWi-Fi機能の搭載である。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年9月号(vol.17)発行

 会報誌2014年9月号(vol.17)では、巻頭特集に中国内陸部の2大都市「重慶 vs 成都」を取り上げました。共に元々は四川省の中核都市、歴史も文化も共有する両市ですが、重慶が1997年に直轄市に格上げされて以来、お互いライバル心むき出しで発展を競ってきました。日本企業にとっても、今後さらなる消費の発展が見込まれる内陸部両雄都市の市場攻略は避けて通れません。そこで、両市の商圏比較から主な商業施設、コンビニ、奢侈品、トレンド消費、食など各テーマに絞って、比較調査及び分析を行っています。
 また業界&企業分析では、今や世界の携帯端末市場を席巻する小米、聯想(レノボ)、華為(ファーウェイ)など中国メーカーがひしめくスマホ市場にスポットライトを当てました。四半期ベースでコンスタントに1億台が売れている中国で、メーカー間の熾烈な競争が繰り広げられています。圧倒的なシェアを誇っていたサムスンからトップの座を脅かすほどの存在感を示す地場系メーカー。4G通信時代の到来により、このメーカー間の競争も新たな局面を迎えています。
 現地企業のインタビューでは、英国発の男性向けブランド、ハケットロンドンの趙孝恵・商品部マネージャーに中国の高級紳士服市場について話を聞きました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
2014年9月号 vol.17 もくじ 
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【巻頭特集】
 『西部の覇権争う重慶と成都、消費スタイルは好対照』
  豪放さときめ細やかさが共存する内陸消費

【第2特集】
 チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
 『躍進する中国メーカー、4G市場でも価格競争再燃か』
 群雄割拠の中国スマホ市場

【インタビュー】
 中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
 『男性が奢侈品市場をリード、ハケットロンドンの戦略』
 中国の高級紳士服市場、ブランド知名度がカギ

【都市別調査】
 都市別マーケティングレポート 常州
 『地元密着型モールが増加 三大商圏の消費力旺盛』 

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第36回「メイド喫茶、上海で人気」(2014年9月19日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第36回は「メイド喫茶、上海で人気」(2014年9月19日付)。「おかえりなさい」。メイド姿の若い女の子たちが元気よく迎えてくれる。上海の繁華街・徐家匯にある女僕(メイド)喫茶「Gan Eden Cafe」でのワンシーンだ。営業時間は午前10時から午後9時まで。メニューはソフトドリンクやサンドイッチなどを揃えるが、アルコール類はない。客層は学生など若者が中心で、30~40代の男性客もちらほら。上海にメイド喫茶は現在4~5軒ほどあるが、保守的な中国社会ではまだ受け入れられていない。しかし、中学生から大学2年生までの70~80%が日本のアニメをインターネットで見ているという統計もあり、潜在ニーズは高い。アニメや漫画で日本を知り、その文化に憧れる「90後(1990年代生まれ)」世代。彼らの目を通した日本の姿とは・・・
 次回の掲載は10月3日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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