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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第141号】~ハムで有名な金華、都市整備の進展は?~

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2014年10月8日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第141号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 中国では10月1~7日まで国慶節の大型連休でした。季節も秋で絶好の行楽シーズン。各地の観光地はどこも観光客が殺到します。私もこの国慶節休暇を利用して、家族で山東省を訪れました。今回は上海から車での旅。上海を出発し、江蘇省を通過して青島、済南(山東省の省都)、曲阜(孔子の故郷で世界遺産に認定)をぐるっと一周しました。
 走行距離は合計で2280km。ネットで調べたところ、鹿児島空港から羽田経由で北海道の稚内空港を結んだ線が約2061kmとのこと。改めて中国の大きさを思い知りました。
 中国の高速道路では制限時速120kmがほとんどで、周りの景色も見晴らしがよく、それほど運転が苦にはなりません。なんといっても国慶節休暇期間中は高速料金が無料になるので、車での移動がお得です。
 そうはいっても最後の日は曲阜から上海まで約750kmの道のり。途中交通事故などの影響で渋滞に遭い11時間のロングドライブ、さすがにへとへとになりました。
 今週のコラムは金華ハムで有名な浙江省・金華の視察レポートです。では、中国市場インサイトメルマガ第141号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第141回)
     ~ハムで有名な金華、都市整備の進展は?~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年9月号(vol.17)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「順番待ちの客にも手厚く」(2014年10月3日付)
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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第141回)
 ~ハムで有名な金華、都市整備の進展は?~

 浙江省・金華を視察に訪れました。上海から南西へ約320km、省都・杭州からさらに南に下る山間の町です。金華といえば「金華火腿(ハム)」が有名です。イタリアのパルマハム、スペインのハモンセラーノと並び世界三大ハムのひとつに数えられています。本場のハム料理をと楽しみにしていたのですが、実際に地元レストランのメニューでほとんど見かけることもなく、「金華ハム料理」といったお店の看板もありません。聞くところによると、金華ハムは塩漬けにするので、生食用には向かず、主にスープや煮物の下だしに使われているとのことでした。
 金華の歴史は古く、都市の形成は今から2200年以上前の秦朝時代から。国家級歴史文化名城にも選ばれ、さぞかし浙江省の他の都市同様に観光地化や都市整備が行われているのだろうと思いましたが、こちらもまた期待外れ。観光スポットとして見るところもあまりなく、公園や由緒ある建物など観光地としての整備はこれからといった段階でした。
 2013年のGDPは2958.78億元で浙江省第7位。雑貨や小物生産の一大集積地として日本でも有名な義烏市も含まれます。人口約470万人(12年末)の金華の消費現場はまだまだといった段階です。地元市民から圧倒的な支持を集めているのが地場系の「福泰隆」で、市内にスーパーやモールの業態で24店舗展開しています。
 主な商圏は婺江を挟んで江北と江南地区、そして郊外の新興開発区にある万達広場の三つ。そのうち、古くから栄え一番賑やかな江北地区は、浙江を本拠とする銀泰城を起点に南北450メートルに及ぶ西市街歩行街一帯が中心です。銀泰城はカルティエなど高級路線のA館とスターバックスやセフォラなど大衆路線のB館に分かれ、存在感を示しています。歩行街にはZARA、H&M、ユニクロを擁するモールの永盛購物広場や老舗の第一百貨、恒大百貨が軒を並べ、金華一のショッピングエリアを形成しています。
 一方、住宅地として発展する江南商圏は江北と比べると商圏としてはまだ発展段階のレベル。2011年に完成した蘭溪街歩行街はお店もまばらで、週末にもかかわらず客足も今一つです。銀泰百貨と第一百貨があるものの、入居ブランドはロー~ミドルエンド。世貿中心のA館は現在建設中、すでにオープン済みのB館も映画館とKTV(カラオケ)、アパレルショップがある程度で、客足も品数も閑散としています。
 金華市民にとって一番の話題は、今年7月にオープンした万達広場。ユニクロが出店し、地下の物美超市(スーパー)が周辺住民の日常ニーズを満たしています。訪問した日には館内で日産自動車系のインフィニティが特設展示販売を行っており、多くの客で溢れ、潜在的な消費パワーを感じました。敷地内にはオフィス棟のほかに五つ星級の万達嘉華酒店もあり、新興都市としての今後の発展が期待されます。
 経済発展や観光地化が高度に進む浙江省のなかで若干取り残された感のある金華。万達広場でも農村から出てきたような人たちの姿が目立っていたのも印象的でした。都市化を進めて新たな需要を生み出そうとする中国政府ですが、その政策の縮図を金華で目にしたような気がします。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「西部の覇権争う重慶と成都、消費スタイルは好対照(6)」
 ~【成都】郊外に発展する商圏
 商圏は二環路を中心に外へと拡大中だ。代表的なものとしては、建設路/万年場商圏、錦華商圏、玉林紫荆商圏、双楠商圏、金沙光華商圏、城北商圏、天府新城商圏などが挙げられる。これらの新興商圏の特徴は、いずれも住宅地を中心に発展しているという点。そのため、大型ショッピングセンターを中心に、レストランやスーパーマーケット、コンビニエンスストアなどが数多くある。……
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「西部の覇権争う重慶と成都、消費スタイルは好対照(5)」
 ~【成都】春熙路がショッピングの一大中心地
 成都の繁華街は市中心部に位置する春熙路だ。この界隈が大きな歩行街になっており、商圏は地下鉄で1駅先の天府広場まで広がっている。重慶の解放碑商圏と異なるのは、若くてお洒落な雰囲気に満ちていることだ。同商圏には、王府井百貨、伊勢丹百貨、イトーヨーカ堂、群光広場、銀石広場に加え、14年にオープンしたばかりの国際金融中心などの大型百貨店及びモールが軒を並べる。……
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「西部の覇権争う重慶と成都、消費スタイルは好対照(4)」
 ~【重慶】商圏の特徴は歩行街
 前述の解放碑と観音橋の両商圏に、沙坪壩、南坪、楊家坪を加えて重慶の五大商圏と呼ばれる。この五つのエリアにおける13年小売総額は1441億元と重慶市全体の3分の1を占めた。沙坪壩は重慶で2番目に発展してきた商圏ということもあり、商業施設はやや年季が入った趣で、規模もそれほど大きくない。しかしながら、このエリアには19の高等教育機関、87の小中学校があるほか、市内にある研究機関の3分の1が集中しており、重慶でも名高い“学術エリア”である。……
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「西部の覇権争う重慶と成都、消費スタイルは好対照(3)」
 ~【重慶】若者に人気高い観音橋商圏
 重慶のもう一つの大型商圏は、江北区に位置する観音橋商圏だ。解放碑からは嘉陵江を渡ったエリアにあるが、川を隔てただけで商圏の雰囲気はガラリと変わる。ここ10年ほどで発展してきた新興商圏ということもあり、若くエネルギッシュなイメージが漂う。地元の若者の間では、観音橋のほうが解放碑よりも人気が高い。「買えない物がない」というのが大きな理由だ。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年9月号(vol.17)発行

 会報誌2014年9月号(vol.17)では、巻頭特集に中国内陸部の2大都市「重慶 vs 成都」を取り上げました。共に元々は四川省の中核都市、歴史も文化も共有する両市ですが、重慶が1997年に直轄市に格上げされて以来、お互いライバル心むき出しで発展を競ってきました。日本企業にとっても、今後さらなる消費の発展が見込まれる内陸部両雄都市の市場攻略は避けて通れません。そこで、両市の商圏比較から主な商業施設、コンビニ、奢侈品、トレンド消費、食など各テーマに絞って、比較調査及び分析を行っています。
 また業界&企業分析では、今や世界の携帯端末市場を席巻する小米、聯想(レノボ)、華為(ファーウェイ)など中国メーカーがひしめくスマホ市場にスポットライトを当てました。四半期ベースでコンスタントに1億台が売れている中国で、メーカー間の熾烈な競争が繰り広げられています。圧倒的なシェアを誇っていたサムスンからトップの座を脅かすほどの存在感を示す地場系メーカー。4G通信時代の到来により、このメーカー間の競争も新たな局面を迎えています。
 現地企業のインタビューでは、英国発の男性向けブランド、ハケットロンドンの趙孝恵・商品部マネージャーに中国の高級紳士服市場について話を聞きました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
2014年9月号 vol.17 もくじ
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【巻頭特集】
 『西部の覇権争う重慶と成都、消費スタイルは好対照』
  豪放さときめ細やかさが共存する内陸消費

【第2特集】
 チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
 『躍進する中国メーカー、4G市場でも価格競争再燃か』
 群雄割拠の中国スマホ市場

【インタビュー】
 中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
 『男性が奢侈品市場をリード、ハケットロンドンの戦略』
 中国の高級紳士服市場、ブランド知名度がカギ

【都市別調査】
 都市別マーケティングレポート 常州
 『地元密着型モールが増加 三大商圏の消費力旺盛』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第37回「順番待ちの客にも手厚く」(2014年10月3日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第37回は「順番待ちの客にも手厚く」(2014年9月19日付)。「A128番、おばあちゃんがご飯と呼んでるよ」。店舗前で席待ちをする客に、自分の順番が来たことを告げるアナウンスだ。待機スペースではお茶や飴、りんご、みかんなどが無料で提供され、大画面テレビではアニメ「トムとジェリー」が放映中。パソコンや太鼓なども置かれ、子供に飽きさせない工夫をしている。浙江省・杭州を拠点に人気を集めるレストランチェーン「外婆家」のワンシーンだ。中国13億人の胃袋を満足させている味と創意工夫で急拡大する中国飲食チェーン企業の飽くなき挑戦とは・・・。
 次回の掲載は10月17日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
http://t21.nikkei.co.jp/
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

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