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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第142号】~ペット増加が伝統文化にも影響~

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2014年10月15日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第142号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 中国電子商取引最大手のアリババ(阿里巴巴)集団が9月19日に米ニューヨーク証券取引所に上場しました。それに伴い、創業者のジャック・マー(馬雲)氏が中国一の富豪になったとも発表され、中国のネット上で多くの関心を集め、チャットアプリの微信でも多くのユーザーがコメントやニュースのリンクを転送し合いました。
 特にマー氏が上場直後に米国記者からテレビインタビューを受けた動画が配信され、同氏が流暢な英語で受け答えしているシーンには多くの中国人が度肝を抜かれました。
 なかにはこんなジョークも。有史以来、すべての成功者の影には必ず献身的に尽くす一人の女性の存在がある。マー氏にもその事実が適用される。ただ彼の場合は、我々中国の何億ものネット通販女性ユーザーだ。淘宝で購入したことのある女性すべてが彼のサポーターだ、と。また一方では、年老いて我が人生を振り返るとき、私はジャック・マーという男を中国一の富豪に育てたことを自負することができるだろう…とも。
 アリババの上場は中国人にとっても誇り高いことで、好意的に捉えられているようですね。
 今週のコラムは中国の犬肉文化とペット市場についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第142号をお送りいたします。

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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第142回)
     ~ペット増加が伝統文化にも影響~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年9月号(vol.17)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「順番待ちの客にも手厚く」(2014年10月3日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第142回)
 ~ペット増加が伝統文化にも影響~

 上海虹橋地区にある自宅マンションの敷地内に3~4匹の野良猫が生息しています。飼い主である住民が捨てたのか、どこからともなく住み着いたのかは分かりませんが、植木の陰に潜んでいたり、ごみ収集所で残飯をあさっている姿を見かけます。
 最近中国で野良猫が特に増えてきているような気がします。一方、野良犬をあまり目にすることはありません。一昔前までは、野良犬は捕まえられて食べられてしまうからという「都市伝説」的な噂もよく耳にしましたが、真相は不明です。
 私もこれまで中国で2回、犬肉鍋を食べたことがあります。一度目は白酒(バイジウ)の「茅台(マオタイ)」で有名な貴州省・遵義、2度目は朝鮮族自治州の吉林省・延吉。延吉では犬肉料理専門店の看板を至るところで目にし、市場では食用の犬肉が店頭にたくさんぶら下がっていたのに度肝を抜かれましたが、それほど東北地域における犬肉の食文化は健在ということなのでしょう。
 しかし、犬をペットとして飼う延吉人も多く、一緒に食事をした地元の大学関係者の人は、「昔は好んで食べていたが、ペットとして飼い始めてからは家族同様になり、犬肉が食べられなくなった」と言っていました。中国全土で犬をペットとして飼う人口が増えるにつれ、犬肉の食文化に対する攻撃も増しているようです。
 浙江省の金華でも毎年犬肉祭を開催していましたが、こうした風潮を背景に2011年から中止しています。また、広西省の玉林の犬肉祭を開催すべきかどうかという議論がネット上で激しく繰り広げられました。
 中国ペット業界研究報告によると、13年末のペット犬の数が2.68億匹、猫が1.07億匹となっており、ペットとしては犬のほうが好まれていることが伺えます。ペットの数は04年から14年の10年間で実に900%増加。ペットを飼う年齢層は50歳以上の中老年層と30歳以下の若年層に集中しており、30~50歳の世代は仕事や生活でのプレッシャーが多いせいか相対的に少なめとのことです。
 経済発展とともにペット犬が増え、犬肉文化が廃れてしまう可能性のある中国。もし仮に冒頭の「都市伝説」が正しいのであれば、いずれ野良犬が町をはびこるようになってしまうのでしょうか。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「西部の覇権争う重慶と成都、消費スタイルは好対照(9)」
 ~【コンビニ】重慶はローカル色を重視、成都はサービス強化
 重慶のローソンに入ってまず驚くのは、食のローカル度だ。出来立ての飲食コーナーでは、まんじゅう、茶葉蛋(茶葉の煮玉子)、おでんなどに加え、酸辣粉(辛味春雨スープ)や雑醬面(担担麺のような汁なしの麺)も売られており、花椒(山椒の仲間)が醸し出す独特の香りが店内に充満している。重慶人が愛してやまない酸辣粉は一椀7元で、屋台の値段とそれほど変わらない。……
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「西部の覇権争う重慶と成都、消費スタイルは好対照(8)」
 ~地元ニーズに合致したイトーヨーカ堂
 成都と言えばイトーヨーカ堂を挙げないわけにはいかない。閉鎖的雰囲気がある内陸部の都市では地場ローカル企業の圧倒的な強さが目立つのだが、成都に限っては例外である。イトーヨーカ堂は6店舗(春熙店、双楠店、錦華店、建設路店、高新店、温江店)を展開しており、単店舗当たりの売上高は王府井百貨や仏カルフールを上回る規模だ。……
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「西部の覇権争う重慶と成都、消費スタイルは好対照(7)」
 ~重慶は重慶百貨と新世界百貨の独壇場
 重慶を代表する商業施設と言えば、重慶百貨と新世界百貨をおいて他にない。住宅街であろうが繁華街であろうが、この2ブランドは市内のどこでも見かけることができる。重慶百貨があるところには新世紀百貨も必ずあるというほどだ。この2社は10年に業務統合し、同じ重百グループに属する同系列企業。13年末時点で、重慶百貨は百貨店30店余り、スーパーマーケットを60店超展開中。新世紀百貨は、百貨店とスーパーを合わせて100店近くを経営中だ。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年9月号(vol.17)発行

 会報誌2014年9月号(vol.17)では、巻頭特集に中国内陸部の2大都市「重慶 vs 成都」を取り上げました。共に元々は四川省の中核都市、歴史も文化も共有する両市ですが、重慶が1997年に直轄市に格上げされて以来、お互いライバル心むき出しで発展を競ってきました。日本企業にとっても、今後さらなる消費の発展が見込まれる内陸部両雄都市の市場攻略は避けて通れません。そこで、両市の商圏比較から主な商業施設、コンビニ、奢侈品、トレンド消費、食など各テーマに絞って、比較調査及び分析を行っています。
 また業界&企業分析では、今や世界の携帯端末市場を席巻する小米、聯想(レノボ)、華為(ファーウェイ)など中国メーカーがひしめくスマホ市場にスポットライトを当てました。四半期ベースでコンスタントに1億台が売れている中国で、メーカー間の熾烈な競争が繰り広げられています。圧倒的なシェアを誇っていたサムスンからトップの座を脅かすほどの存在感を示す地場系メーカー。4G通信時代の到来により、このメーカー間の競争も新たな局面を迎えています。
 現地企業のインタビューでは、英国発の男性向けブランド、ハケットロンドンの趙孝恵・商品部マネージャーに中国の高級紳士服市場について話を聞きました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
2014年9月号 vol.17 もくじ 
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【巻頭特集】
 『西部の覇権争う重慶と成都、消費スタイルは好対照』
  豪放さときめ細やかさが共存する内陸消費

【第2特集】
 チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
 『躍進する中国メーカー、4G市場でも価格競争再燃か』
 群雄割拠の中国スマホ市場

【インタビュー】
 中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
 『男性が奢侈品市場をリード、ハケットロンドンの戦略』
 中国の高級紳士服市場、ブランド知名度がカギ

【都市別調査】
 都市別マーケティングレポート 常州
 『地元密着型モールが増加 三大商圏の消費力旺盛』 

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第37回「順番待ちの客にも手厚く」(2014年10月3日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第37回は「順番待ちの客にも手厚く」(2014年9月19日付)。「A128番、おばあちゃんがご飯と呼んでるよ」。店舗前で席待ちをする客に、自分の順番が来たことを告げるアナウンスだ。待機スペースではお茶や飴、りんご、みかんなどが無料で提供され、大画面テレビではアニメ「トムとジェリー」が放映中。パソコンや太鼓なども置かれ、子供に飽きさせない工夫をしている。浙江省・杭州を拠点に人気を集めるレストランチェーン「外婆家」のワンシーンだ。中国13億人の胃袋を満足させている味と創意工夫で急拡大する中国飲食チェーン企業の飽くなき挑戦とは・・・。
 次回の掲載は10月17日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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