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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第144号】~iPhone 6発売、中国での評判は?~

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2014年10月29日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第144号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週は東京に滞在しましたが、本当に外国人観光客の数が増えているなと感じます。新橋にある定宿のホテルのロビーやエレベーターなどでも、外国人客の姿をよく見るようになりました。
 ホテルのエレベーターに乗ろうとした際に、中にいた黒人女性から「ハイ!」と挨拶されました。「英語話せますか?」と言われ、「How are you?」や「I am fine.」を日本語で何というか聞かれました。ちょっとした会話でしたが、ささやかな国際交流となり、ほのぼのとした気持ちになりました。
 一方、銀座に行くと、晴海通りなど中国からの観光客で溢れていました。今回、特に気になったのが、観光客がスーツケースをゴロゴロと引いている姿です。東京に到着したばかりで近場のホテルに移動しているのかと思いきや、歩道のど真ん中でスーツケースを開け、先ほど買ったものを詰め込んでいるではないですか…。スーツケースのなかは炊飯器やブランド品などで溢れていました。
 恐るべし、中国人観光客の懐!と思っていたら、別のスーツケースを引くグループ客の姿が目に入り、近づいて耳を澄ますと、こちらはタイ人でした。日本観光の目的は各国によって違うのでしょうが、アジアの観光客においては「買い物」がメインなんでしょうね。
 今週のコラムは中国でも販売が始まったiPhone 6についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第144号をお送りいたします。

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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第144回)
     ~iPhone 6発売、中国での評判は?~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年10月号(vol.18)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「宅配窓口でネット通販」(2014年10月17日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第144回)
 ~iPhone 6発売、中国での評判は?~

 中国でも10月17日にiPhone 6/6 Plusが発売されました。世界発売の第一陣から一歩遅れたため、海外でiPhone 6/6 Plusを求める中国人の集団が物議を醸しました。日本では発売初日からSIMロックフリー版が店頭に並び、また円安による値ごろ感も重なり、多くの中国人が東京や大阪のアップルストアに殺到しました。「中国の友達に頼まれて……」と最新のiPhone 6を片手に日本からやってくる友人もいたほどです。
 最近の円安基調により、世界で一番安くiPhone 6が購入できるのは日本だそうです。日本のアップルストアでは16GBタイプが6万7800円(税別)。一方、中国では同機種が5288元なので、直近為替レート(1円=約17.5円)で計算すると約9万2540円(税込)です。日本で消費税を払っても約2万円の差になります。
 4世代前となるiPhone 4をいまだに愛用している私としては、待ちに待った大画面のiPhone。老眼が気になり始めた年頃なので、やはり6 Plusの大画面は魅力的です。上述の価格差を考慮すると、日本でSIMロックフリー版のiPhone 6を購入して中国で使うパターンが一番いいように思うのですが、次の2点で決断を躊躇しています。
 一つ目は、日本で購入したiPhoneが本当に中国移動通信の4G(LTE)を使えるかどうかが定かではないこと。ネット上では問題ないとの報告もありましたが、中国でもチャットアプリの微信やナビアプリの百度地図などを使うことも多いため、やはり4Gの高速通信は確保したいところです。
 しかし私にとって最も深刻な問題は、日本版iPhoneはサイレントモードでもカメラのシャッター音が必ず出る設定になっていることです。静粛を求められる場所で写真撮影をすることもあるため、これは完全にNGとなります(シャッター音を消すアプリもあるそうですが……)。
 中国で周りの反応を聞いていると、iPhone 6 Plusは大きすぎて片手で操作ができない、あんな大きなスマホで通話するのは恥ずかしい、カメラ部分の出っ張りがすべてを台無しにしているなど、日本でも聞こえてきそうな反響が。なかには大画面はサムソンで十分といった声も……。
 もっとも、中国でのiPhone 6/6 Plusの販売状況は順調のようで、発売後2週間ですでに2100万台を越えているとのこと。上海の地下鉄で周りを見渡してもiPhoneユーザーの数のほうが優勢のように思います。最近は小米(シャオミー)や華為(ファーウェイ)など地場の新興メーカーにシェアを侵食されていますが、経済力に余裕のある消費者間ではアップル人気はまだまだ健在のようです。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「西部の覇権争う重慶と成都、消費スタイルは好対照(14)」
 ~【食】グルメでも頑固で保守的な重慶人
 重慶の街中ではどこにでも大小様々の火鍋店がある。暑かろうが寒かろうが、晴れの日だろうが雨の日だろうが、重慶人にとって食事のファーストチョイスは火鍋だ。火鍋の中でも様々な食文化が生まれている。材料を串刺しにして鍋の中に投入する「串串香」などが火鍋の新たな楽しみ方として人気を得てきた。……
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「男性が奢侈品市場をリード、ハケットロンドンの戦略(3)」
 ~奢侈品市場攻略のカギはブランドミックス
 ほとんどの奢侈品ブランドは、中国進出の初期段階において代理店の経験を活用することで市場を開拓する。そして、基盤が出来上がったところで回収し、自社経営に転換するのが常だ。バーバリーは10年に7000万ポンドを投じて中国のフランチャイズ店50店舗を直営店に転換した。エルメネジルド ゼニアとモンブランも同様だ。……
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「男性が奢侈品市場をリード、ハケットロンドンの戦略(1)」
 ~ブランドイメージの強化目指し直営店に注力
 代理店は利益を稼いてくれるが、ブランド価値の構築面では手薄なところもある。そのため、ブランドイメージの強化を目指し、直営店方式に舵を切った。14年以降、3店舗を直営店に衣替えしている。とはいえ、まだ過渡期だ。日常業務は代理店任せで、スタッフも先方が手配する。当社は一定の管理費を代理店に払っており、特殊な経営スタイルだ。……
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「西部の覇権争う重慶と成都、消費スタイルは好対照(13)」
 ~【トレンド消費】書店ブームで文化性向上
 さて、中国で最近ブームとなりつつあるのはお洒落な書店だ。成都と重慶も例に漏れないが、そのメインプレーヤーは貴州省遵義発の西西弗書店(Sisyphe)である。同書店は台湾の誠品書店やシンガポールのPage Oneのようなポジションで、重慶で5店舗、成都で4店舗を展開中だ。木をふんだんに使った内装が読書の雰囲気を醸し出し、カフェやアートスペースも併設。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年10月号(vol.18)発行

 会報誌2014年10月号(vol.18)では、巻頭特集に1999年にスターバックスが中国に初出店してから急速に広まるコーヒー文化を背景に、中国のカフェチェーンの実情に迫りました。特に最近上海や北京など沿岸部の大都市だけでなく、重慶や昆明など内陸都市にも積極出店し存在感を高めつつある韓国系カフェチェーン店をクローズアップ。移り行く中国人消費者のライフスタイルやニーズとの関連性にも触れながら、その人気の秘訣を探りました。また第2特集では、「90後」(1990年代生まれ世代)の趣向や需要に触発された外食産業にスポットライトを当てました。全人口の約17%を占める90後がどんな基準やコンセプトをレストランに求めているかを探りながら、彼らの消費性向や特徴を把握し、今後の傾向や展開をひも解いています。
 業界&企業分析では、創業からわずか7年で、中国レンタカー市場のトップ企業に成長した「神州租車」を取り上げました。レンタカー保有台数5万2498台で、70の主要都市に717拠点を展開し(14年6月末時点)、業界トップの31.2%のシェアを誇る同社がどのような戦略とサービスで業界トップに躍進したか、また今後の動向や展開についても分析しました。
 トレンド・ウォッチでは、不振が続くリアル店舗型の小売業者のなか、特に悪戦苦闘しているカルフールやウォルマートなどの外資系総合スーパーを尻目に、着実に売上を伸ばすネットスーパーの実態に触れました。最近は日用品や加工食品だけでなく、野菜や果物など生鮮品を取扱うネットショップも増えてきており、従来型小売業者の脅威となっています。
 現地企業のインタビューでは、青色LEDの開発で先ごろ赤崎、天野、中村氏がノーベル賞を受賞し注目を集めている照明業界において、中国LED市場を開拓する大手のフィリップスの現状と戦略について、同社マネージャー(不動産業界担当)のビンセント・チョウ氏に話を聞きました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
2014年10月号 vol.18 もくじ
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【巻頭特集】中国最新マーケティング
 『韓流カフェが市場を席巻、フードメニュー充実で女性客にアピール』
  中国のカフェチェーンの現状と展望
【第2特集】中国最新マーケティング
 『新コンセプトのレストランが続々登場』
 「90後」に触発される中国の外食産業  
【第3特集】チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
 『レジャーやビジネスユースを重視、創業7年のレンタカー最大手』
 急成長の神州租車、規模のメリットを席巻
【トレンド・ウォッチ】現地の最新商品&サービス
 『カルフールも悪戦苦闘、新たな対抗馬の登場』
 ネットスーパーに押される従来型小売業者
【インタビュー】中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
 『省エネ需要でLED産業が拡大中』
 中国LED市場を開拓するフィリップス
【都市別調査】都市別マーケティングレポート 揚州 編
 『2大モールが消費をけん引 西部地区の消費力は上昇』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第38回「宅配窓口でネット通販」(2014年10月17日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第38回は「宅配窓口でネット通販」(2014年10月17日付)。上海の外資系メーカーに勤める趙さん(40歳)。以前は週末になると車で近所のカルフールへ行き、1週間分の食品や日用品を買い込んでいた。しかし、最近はもっぱらネット通販を活用。日用品専門サイトの「一号店」で洗剤や飲料水を買う。「特に重いものは自宅まで運んでくれるし、助かる」という。中国の宅配業では業者間のラストワンマイル競争がますます激化している。そうしたなか、業界大手の順豊が全国各地で「配送+コンビニ」を融合したO2O店をオープンさせた。その試みとは…。
 次回の掲載は10月31日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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