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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第146号】~観光ブームの陰で海外観光客は減少傾向~

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2014年11月12日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第146号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 海南省の省都・海口を訪れました。11月上旬ながら気温は28℃。日中は汗ばむほどの陽気ですが、夜になると気温も22℃くらいまで下がり、心地よい海風も吹き、快適な環境です。街中にヤシの木が生い茂り、街行く人ものんびりとした様子で南国情緒満載です。
 タクシーの運転手が話す海南語(方言)は全く聞き取ることができませんでしたが、何となくベトナム語にも近い語調に聞こえました。海南島に位置する海口では、本土からの移住者も多く、第一言語はすでに普通語(北京語)になっているようで、海南語は徐々に廃れつつあるそうです。
 海南といえば「海南鶏飯」が有名で楽しみにしていたのですが、どこにもその看板が見当たりません。現地では「文昌鶏」とよばれる、海口から東南約70kmほどの文昌市産の地鶏を使った名物料理を提供する料理店や屋台が街中至るところにあります。これが「海南鶏飯」のルーツにもなっているとか…。
 海鮮や果物も豊富で、年中外で寝ていても凍え死ぬことのない温暖な気候。海南人がのんびりと時を過ごすのも当たり前の話なのかもしれません。
 今週のコラムは国慶節休暇で訪れた山東省・済南の観光スポットで感じた中国の観光業についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第146号をお送りいたします。

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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第146回)
     ~観光ブームの陰で海外観光客は減少傾向~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年10月号(vol.18)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「韓国系カフェ、巧みな集客」(2014年10月31日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第146回)
 ~観光ブームの陰で海外観光客は減少傾向~

 国慶節休暇を利用して山東省を旅行しました。国慶節は10月初めと季節的にも絶好の行楽シーズンで、中国各地の観光地は多くの観光客で賑わいます。昨年の国慶節期間(7日間)には、四川省の人気観光スポット「九寨溝」に1日の最大入場受け入れ可能数を超える約21万人が訪れたそう。やむを得ず入場制限になりましたが、今年はそれを恐れてか、休暇初日の入場者数はわずか8328人にとどまったようです。
 景色よりも人波を見に行くような国慶節の旅行ですが、私も家族を連れて山東省の省都・済南を訪れました。済南への訪問は昨年6月以来、2回目です。済南と聞いて中国人がすぐ思いつくのが「趵突泉」。「天下第一泉」とも呼ばれ、市内に72カ所ある「済南七十二名泉」の代表格で、済南観光の名所のひとつです。
 前回訪れた際には、趵突泉の湧き出る泉の勢いとともに、とにかく水が澄んでいることにびっくりしました。水中の魚がくっきりと見え、あちこちで炭酸のように湧き上がる水泡に自然の偉大さを改めて実感しました。
 しかし、今回の訪問ではがっかりしました。あれほど澄んでいた泉水がかすかに濁っており、若干油が浮いたような感じに……。落ち葉の季節によるものなのか、観光客が多すぎるからか、と思っていた矢先に、泉の鯉に向かってリンゴやクッキー、肉まんをちぎって投げる人たちの姿を見かけました。また、水鉄砲で水遊びをする子供の姿もあちこちにあります。景観保護を強化するという政府の告知も出ていましたが、管理人の姿はほとんど見当たりません。
 世界最大の世界遺産所有国である中国。海外から多くの旅行客が押し寄せますが、大気汚染の影響もあり、その数は減っています。中国国家旅遊局によると、13年の海外からの旅行者数は前年比2.51%減の1億2907万人。特に深刻な大気汚染が報道された北京は同年2月に前年同月比で37%も大幅減少したそうです。一方、国内旅行者の数はうなぎのぼりで、その数は13年に延べ32.5億人に上り、観光収入は2億9000万元に達しました。
 13億人強の人口を擁する中国。国内の観光需要は今後ますます高まることが予想され、海外からの旅行客を当面は「必要としない」かもしれません。しかし、折角の観光資源をぜひとも活かし、海外からの旅行客をハードだけでなくソフト面でも魅了してほしいと思いました。中国の観光業が今後どのような進化を遂げていくのか、じっくりと見守りたいと思います。


文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「中国のカフェチェーンの現状と展望(5)」
 ~ターゲットは女性 ~キーワードは「カワイイ」~
 マーンコーヒーでは、レジでオーダー後、クマのぬいぐるみを渡される。この「相棒」と一緒に席で注文の品を待つというシステム。番号札やレシートなどの味気なさと比べると、温かみとユーモアが感じられるサービスだ。オーダーが届くとぬいぐるみは店員に持って行かれてしまうが、その別れを惜しむような家族連れの客も見られる。……
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「中国のカフェチェーンの現状と展望(4)」
 ~韓流ブーム ~ドラマからカフェへの誘導~
 中国では1990年代後半から「韓流ブーム」が巻き起こり、その勢いは近年さらに増している。韓国のドラマや映画、歌手などの人気が高まり、韓国系企業を中心にイメージキャラクターに韓国の芸能人を起用するケースが非常に多い。中国で大ブームとなった韓国ドラマ「星から来たあなた」の主演俳優、キム・スヒョンとチョン・ジヒョンが二人揃って中国サムスン電子のイメージキャラクターに採用されたのが好例だ。……
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「中国のカフェチェーンの現状と展望(3)」
 ~それぞれのカフェの特徴とは
 韓国系のズーコーヒー。09年に韓国で誕生した動物をテーマとするカフェだが、店内外の至る所に動物ぬいぐるみやオブジェが置かれている。物珍しさに加え、都市生活の中でリラックス感を与えてくれる「癒し系カフェ」として注目の的だ。カフェカカオは、品質と新鮮さが売りのコーヒーチェーン。「レインフォレスト・アライアンス認証農園産コーヒー」(環境面・経済面・社会面での厳しい基準をクリアした農園経営を実現する農家を支援するコーヒー)を使用するなど、クオリティを重視している。……
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「中国のカフェチェーンの現状と展望(2)」
 ~中国人のライフスタイルに合致した韓国系カフェ
 韓国系カフェは10年に入り徐々に中国市場に進出し、あっという間に店舗網を拡大してきた。代表格は、11年に進出したマーンコーヒー、12年に進出したカフェベネやズーコーヒーだ。13年にはホリーズコーヒーとカフェカカオが出店し、14年にはMANGOSIXが中国第1号店をオープンした。韓国系の最大手はカフェベネで、進出からわずか2年ほどで400店舗体制を築いた。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年10月号(vol.18)発行

 会報誌2014年10月号(vol.18)では、巻頭特集に1999年にスターバックスが中国に初出店してから急速に広まるコーヒー文化を背景に、中国のカフェチェーンの実情に迫りました。特に最近上海や北京など沿岸部の大都市だけでなく、重慶や昆明など内陸都市にも積極出店し存在感を高めつつある韓国系カフェチェーン店をクローズアップ。移り行く中国人消費者のライフスタイルやニーズとの関連性にも触れながら、その人気の秘訣を探りました。また第2特集では、「90後」(1990年代生まれ世代)の趣向や需要に触発された外食産業にスポットライトを当てました。全人口の約17%を占める90後がどんな基準やコンセプトをレストランに求めているかを探りながら、彼らの消費性向や特徴を把握し、今後の傾向や展開をひも解いています。
 業界&企業分析では、創業からわずか7年で、中国レンタカー市場のトップ企業に成長した「神州租車」を取り上げました。レンタカー保有台数5万2498台で、70の主要都市に717拠点を展開し(14年6月末時点)、業界トップの31.2%のシェアを誇る同社がどのような戦略とサービスで業界トップに躍進したか、また今後の動向や展開についても分析しました。
 トレンド・ウォッチでは、不振が続くリアル店舗型の小売業者のなか、特に悪戦苦闘しているカルフールやウォルマートなどの外資系総合スーパーを尻目に、着実に売上を伸ばすネットスーパーの実態に触れました。最近は日用品や加工食品だけでなく、野菜や果物など生鮮品を取扱うネットショップも増えてきており、従来型小売業者の脅威となっています。
 現地企業のインタビューでは、青色LEDの開発で先ごろ赤崎、天野、中村氏がノーベル賞を受賞し注目を集めている照明業界において、中国LED市場を開拓する大手のフィリップスの現状と戦略について、同社マネージャー(不動産業界担当)のビンセント・チョウ氏に話を聞きました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
2014年10月号 vol.18 もくじ
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【巻頭特集】中国最新マーケティング
 『韓流カフェが市場を席巻、フードメニュー充実で女性客にアピール』
  中国のカフェチェーンの現状と展望
 
【第2特集】中国最新マーケティング
 『新コンセプトのレストランが続々登場』
 「90後」に触発される中国の外食産業  
 
【第3特集】チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
 『レジャーやビジネスユースを重視、創業7年のレンタカー最大手』
 急成長の神州租車、規模のメリットを席巻
 
【トレンド・ウォッチ】現地の最新商品&サービス
 『カルフールも悪戦苦闘、新たな対抗馬の登場』
 ネットスーパーに押される従来型小売業者
 
【インタビュー】中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
 『省エネ需要でLED産業が拡大中』
 中国LED市場を開拓するフィリップス
 
【都市別調査】都市別マーケティングレポート 揚州 編
 『2大モールが消費をけん引 西部地区の消費力は上昇』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第39回「韓国系カフェ、巧みな集客」(2014年10月31日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第39回は「韓国系カフェ、巧みな集客」(2014年10月31日付)。中国のコーヒー文化はまだ浅く、スターバックス(スタバ)が初出店した1999年頃から次第に盛り上がってきた。カフェチェーン最大手はスタバで、1164店舗(2014年8月時点)を展開中。97年に進出した台湾系の上島珈琲が1016店舗で続く。この「二強」の勢力図を一変させる勢いで、特に若い女性を中心に人気を集めているのが韓国系カフェだ。その人気の秘訣は巧みな集客とともに変化する中国人消費者のニーズに合わせたユニークな特徴が…。
 次回の掲載は11月14日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
http://t21.nikkei.co.jp/
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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