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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第148号】~日本企業も積極的に中国ネット通販参入を~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2014年11月26日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第148号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週の東京出張時に、ユニクロ銀座店に行きました。店内は至るところで中国語が飛び交うほど中国人客であふれかえっていました。店員も中国人が常駐しており、まるで中国の店舗に来たような感じでした。
 今回の私のお目当ては、最近発売されたヒートテック「エクストラウォーム(極暖)」。これまでのヒートテックよりも1.5倍の保温性を備えているということで、どのくらい暖かいのか試してみようと思ったのです。
 実際に着用してみると、生地も若干厚く、裏地が起毛加工されており、確かに着た瞬間から「暖かい!」と思うほどの仕上がり。値段も当日は一人2点までは990円のセールをやっており、3点目からは通常価格の1680円といわれ、とりあえずは2点購入しました。
 上海に戻り、また買おうと思い、淮海路の店舗に行きましたが、なんと値段が149元。いまの為替レートだと日本の通常価格の約「2倍」になります。どおりで、あれほどの中国人が銀座店に殺到していたわけだ……と改めて納得しました。
 今週のコラムは会報誌14年11月号で取り上げた越境ネット通販「海淘(ハイタオ)」についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第148号をお送りいたします。

◆◇キャスト中国市場調査のご案内◇◆
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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第148回)
     ~日本企業も積極的に中国ネット通販参入を~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年11月号(vol.19)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「ブランドのニーズ多様化」(2014年11月14日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第148回)
 ~日本企業も積極的に中国ネット通販参入を~

 会報誌11月号の巻頭特集で取り上げた「海淘(ハイタオ)」市場で、思い返されることが一つあります。
 今から6年前の2008年、中国を含むアジア地域でネット通販市場が急成長している背景から、経済産業省内で専門家や関連業者、メーカーが集まり、日本製品を海外市場向けにどのようにネット販売していくかを研究するプロジェクトチームが発足しました。その連絡会議に一度招待され、中国のネット通販の実情について、規制面から市場性、実務上のリスクなどについて発表しました。その際の結論は、確かに市場規模は大きく、今後の潜在性も高いものの、決済や物流、コミュニケーション面で依然ハードルは高いというもの。積極的に越境ネット通販に力を入れる企業はほとんどありませんでした。
 その後、郵政省が国際EMSを使った日中間の越境通販サイトを、またヤフーとアリババの両社が双方の品物を国際物流を通して購入できるプラットフォームをそれぞれ立ち上げましたが、国際決済額の上限枠の問題や通関で商品が差し押さえに遭うなどの問題が発生し、その後大きな進展はありませんでした。
 ところが、「アベノミクス」により円安が一気に進んだことで状況が一変。割高な国際配送費を上乗せしても十分に「お手ごろ感」のある価格が実現し、海淘がブレイクしました。為替メリット以外にも、中国人消費者がネット通販そのものに慣れ親しんできたことと、よりいいモノやユニークなモノを求め始めていること、そしてそれらの製品が中国国内では手に入りづらいという理由もあると思います。
 今や中国のどの都市に行ってもスーパーやショッピングモールなどの商業施設があり、モノで溢れていますが、そこで売られている製品やブランドはどこも似たり寄ったり。上海のショッピングセンターの6割がほぼ同じブランドで構成されているとも言われ、新鮮味はありません。ネット通販が成長を遂げている理由としては、値段が安いから、持ち運びに便利だからという点が挙げられますが、消費者が新鮮味や多様性、個性を求め始めているという現実も重要なのではないでしょうか。
 奇しくも訪日中国人旅行者数も増加中です。日本でいいモノ、新鮮で個性あふれるモノを目にし、手にした消費者が、中国に戻ってからもまた欲しい(買いたい)という仮説に基づくビジネスモデルが成り立つかもしれません。日本にいながらにして中国13億人の市場を攻めるという作戦も練るに値する土壌がやっとできたと見ていいと思います。

※会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」の14年11月号で、円安・元高をきっかけに一気に市場が拡大する日中間の越境EC取引(海外ネット通販)「海淘(ハイタオ)」について、その急成長の原動力となった天猫国際を中心に現状と動向を調査分析、日本企業にとっての市場機会を解説しています。詳細は下記リンク先から。
(詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「ネットスーパーに押される従来型小売業者(3)」
 ~販売チャネルは中国全土を網羅
 当社は1982年に中国に進出し、シェアでもブランド価値の面でも中国市場のリーディングカンパニーとなってきた。市場調査会社のトレンドフォースなどがまとめた照明分野の消費者調査によると、中国におけるフィリップスの知名度は50%超で同業トップだった。当社の販売チャネルは中国全土を網羅している。1500超の都市にある3万店以上の小売店で当社製品を手に入れることができる。また、電球、照明設備から照明全体のトータルソリューションまで提供できるというのが我々の強みだ。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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「中国LED市場を開拓するフィリップス(2)」
 ~旗艦店で知名度UPと製品力アピール
 家庭用製品では、LEDの普及を推し進めるために販売ネットワークを一~二線級都市から三~四線級都市に拡大し、販売チャネルの拡大と共に販売効率の向上を図っている。当社は現在、中国において「時尚灯飾館」という販売店(旗艦店的位置付け)を500店展開するほか、「ショップ・イン・ショップ」形式で2000店以上、専売店を2万店以上開設している。販売面では地域ごとの総代理店制を採っている。……
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「中国LED市場を開拓するフィリップス(1)」
 ~省エネ需要でLED産業が拡大中
 コンサルティング会社のマッキンゼーのまとめによると、2012年における中国の照明市場規模はアジア全体の45%に上った。また、その中国市場の約12%をLEDタイプが占めるという。同社は、中国のLED市場が16年まで年間平均43%のスピードで拡大していくと予想する。中国政府は12年からLED市場を後押ししている。15年のLED市場は678億元まで拡大し、さらに普及が進めば20年には1386億元市場まで拡大すると予想されている。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年11月号(vol.19)発行

 会報誌2014年11月号(vol.19)では、巻頭特集に円安・人民元高を背景に市場が一気に拡大している日中間の越境EC取引(海外ネット通販)「海淘(ハイタオ)」を取り上げました。13年の中国越境EC取引額は前年比58.8%増の767億元、ユーザー数は1800万人となっていますが、18年にはそれぞれ1兆元、3560万人にまで膨れ上がると予想されています。この急成長の原動力として、政府主導の越境ECプラットフォーム「跨境通」のほかに、アリババ系の「天猫国際」などが本格的にサービスを提供しはじめたことがあげられますが、やはりその背景にある中国人消費者の個性や多様性を求める消費嗜好の変化が最も重要なファクターとしてあげられるでしょう。こうした変化を踏まえながら、日本企業がどう立ち向かうべきかについて分析及び解説しています。
 第二特集では「負け組」とも称され、ネットの流行語にまでなった「屌丝(ディアオスー)」と呼ばれる若者層の実態について迫りました。裕福な親世代の恩恵を存分に享受する「90後」(1990年代生まれ)がスポットを浴びるなか、同じ世代ながら「社会人」「貯金10万元以下」「家なし、もしくは自己資金で家を買えなかった」と定義される若者が、どのような仕事・趣味・消費・家族感を抱いているのか、また彼らに対してどのようなアプローチが可能かについて分析しています。
 業界&企業分析では、ネット通販の隆盛の影響をもろに受ける百貨店業界で、中堅ながら時代の変化を的確に捉え、常に自己改革を行いながら独自性ある店舗経営を行う銀泰商業(本拠:浙江省)を取り上げました。業界初の自社女性アパレルブランドを立ち上げ、自社のECサイト立ち上げだけでなく、アリババ系の「天猫」にも出店し、敵対するネット通販を逆手に積極活用するという戦略をとる同社の取り組みについて調査・レポートしています。
 トレンド・ウォッチでは、深刻な大気汚染が続く中国の街角でエコを意識した乗り物が増えつつあるというお話。代表格が13年に北京にショールームを開設して予約を開始し、14年に正式販売を始めた高級スポーツ電気自動車(EV)「テスラ」。中国市場での14年の販売台数は5000台を超え、世界販売の約1/3を占めているそうです。この「テスラ」とともに日米欧の各自動車メーカーがエコカー販売に力を入れていますが、充電ステーションなどインフラの整備も課題として挙げられています。そうしたなか、インフラ整備も不要の手軽なエコな乗り物が人気を集めているようですが、その正体とは…。
 現地企業のインタビューでは、空気や水の汚染により「健康」への意識がさらに強くなる中国において、ダニアレルギー患者が増加傾向にあります。中国人の1/3が何らかのアレルギー症状を患っており、その60~70%の原因がダニという統計もあります。そうした状況を背景に、世界初のふとん専用ダニクリーナーを開発し、日本でも人気のあるレイコップ社販売マネージャーの顧氏に、中国での取り組みや戦略についてインタビューしました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
2014年11月号 vol.19 もくじ
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【巻頭特集】中国最新マーケティング
 『海外から直接「お取り寄せ」、日本企業にも勝機』
 越境EC「海淘(ハイタオ)」の現状と最新動向

【第2特集】中国最新マーケティング
 『経済発展の中での「負け組」世代とは?』
 孤独な若者層の消費スタイルを探る

【第3特集】チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
 『ネット展開とモール化に活路を見出す銀泰商業』
 中国の従来型百貨店の新たな取り組み

【トレンド・ウォッチ】現地の最新商品&サービス
 『テスラの対抗馬は電動キックボード?』
 エコ意識が高まる中国の新エネ車事情

【インタビュー】中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
 『ふとんクリーナーの普及目指すレイコップ』
 健康意識高まる中国のクリーナー市場

【都市別調査】都市別マーケティングレポート 鎮江 編
 『待たれる商業の発展 大市口商圏に買い物客集中』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第40回「ブランドのニーズ多様化」(2014年11月14日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第40回は「ブランドのニーズ多様化」(2014年11月14日付)。上海で高級宝飾店のインテリアデザインを担当する陳さん(42才)。長沙や長春などの中国各都市を飛び回っていたが、最近はもっぱらインドやタイなどへの出張が増えている。経済成長の減速と国家的なぜいたく禁止令により奢侈品市場が縮小しつつあるからだ。贈答品需要の減退が進む中、個人のニーズにも変化が見られる。かつてはルイ・ヴィトンやグッチなど大きなロゴが入ったブランド製品が好まれていたが、最近はコーチやボッテガ・ヴェネタなどロゴが目立たず、クラシックスタイルでデザイン重視のブランドが人気を得ている。こうしたニーズの変化に対応するため各ブランド企業がとった戦略とは…。
 次回の掲載は11月28日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
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  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

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