中国消費洞察オンライン〜中国ビジネスをマーケティング視点から再構築!

【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第149号】~孫悟空の生まれ故郷、江蘇省の連雲港~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
「キャスト中国ビジネス」中国マーケティングEC会員コース
http://www.cast-marketing.com/
===============================
2014年12月3日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第149号】
===============================

 こんにちは。キャストの大亀です。
 気が付けばもう12月(師走)。2014年も最後の一か月を残すのみとなりました。比較的暖かい日が続いていた上海も12月に入った途端、一気に気温が下がり冬模様です。
 上海の冬は寒い。緯度的には鹿児島とほぼ同じくらいなのですが、大陸性の気候が影響し、とにかく寒いです。上海の家屋は、青島や北京など北の地域では当たり前のセントラルヒーティングがなく、日本同様に部屋ごとにエアコンが設置されています。しかしそもそも壁のコンクリートが薄いのか(断熱材が入っていないのか)、建物の造りが悪く隙間風が入ってくるのかわかりませんが、いわゆる“底冷え”がします。
 そのため、寝るときには「電気毛布(電熱毯)」が欠かせませんが、昨年壊れたので自宅近くのカルフールに買いに行ってきました。店内には電気毛布コーナーがあり、布や模様から大きさ、熱調節など各種各様の商品が30~40種類ほど並んでいました。値段もまちまちで正直どれがいいのか迷っていたのですが、その際にふと「やっぱり淘宝で買うか?」との思いも…。
 結局は店員にすすめられた商品を買ったのですが、私のように店舗ではなく淘宝(ネット)で買おうかと思う中国人消費者がたくさんいるであろうことを考えると、店舗運営はますます厳しいなと改めて実感しました。
 今週のコラムは江蘇省・連雲港市の視察レポートです。では、中国市場インサイトメルマガ第149号をお送りいたします。

◆◇キャスト中国市場調査のご案内◇◆
================================================================
2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
<<お気軽にお問い合わせください!!>> http://www.cast-marketing.com/inquiry/
================================================================

【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第149回)
     ~孫悟空の生まれ故郷、江蘇省の連雲港~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年11月号(vol.19)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「省エネ関連の商機生かせ」(2014年11月28日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
コラム
■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第149回)
 ~孫悟空の生まれ故郷、江蘇省の連雲港~

 江蘇省の連雲港市を訪れました。連雲港は江蘇省の最北部に位置し、北は山東省の日照市に隣接しています。その名前の通り、港を中心とした交通の要所として発展してきました。
 連雲港には「西遊記」の孫悟空の生まれ故郷とされる「花果山」があり、観光名所となっています。国家5A級観光地として認定されている花果山風景区は、入口に孫悟空や三蔵法師、猪八戒、沙悟浄の大きな銅像が出迎えてくれます。お土産物の屋台には猿のぬいぐるみや孫悟空の如意棒があるほど、孫悟空を強く意識して観光地化されています。また、江蘇省最高峰の玉女峰(海抜624.4m)まではロープウェイが設置されています。蘇州の庭園や周荘の水郷など歴史的建造物の観光資源が豊富な江蘇省の中で、自然を売りにした花果山には同省の観光業の奥深さを感じました。
 訪問日(14年9月30日)はちょうど蘇寧広場が新規オープンした日でした。国慶節の大型連休に合わせて8日間に及ぶイベントを開催しており、台湾の芸能人の林志穎や郭静などがゲストとして登場するなど、力の入れ具合がひしひしと伝わってきました。
 この蘇寧広場は市民にとって待ちに待った大型ショッピングモール。プレオープン日ながら夕方にはすべてのエスカレーターが客で埋まるほどの混雑ぶりでした。モンブランやオメガなど高級腕時計ブランドのほか、ユニクロやH&Mなどのファストファッション店、スターバックスにも客があふれ、入口でスタッフが誘導するほどの盛況ぶりでした。
 特に目を引いたのは、蘇寧自らが運営するスーパー「蘇寧精選超市」。輸入品で棚が埋めつくされており、入口ではドイツビールの試飲会が行われ、多くの客が足を止めていました。また、ネット通販がメインでベビー・マタニティ商品を扱う紅孩子や内装事業を手掛ける尚品宅配なども店舗を設けており、ネット販売のリアル化の意気込みを感じました。蘇寧が積極的に推し進めているO2O(オンライン・ツー・オフライン)の体験コーナーもあり、QRコードを読み込めば商品が購入できるという実演も見ることができました。
 蘇寧広場から通灌北路沿いに楽天瑪特(ロッテマート)や蘇果などのスーパーや飲食店が広がる一大商圏となっていますが、かつて地元ファッションの中心であった隴海歩行街では、蘇寧広場のオープニングに客を奪われたのか、人影はまばらでした。地元市民がいかにショッピングモールを待ち焦がれていたかを垣間見た気がします。

文責:コンサルタント 大亀浩介

バックナンバー一覧はこちら >> http://www.cast-marketing.com/okamekosuke/

★Facebookのアカウントをお持ちでしたら、ぜひ「いいね!」をお願いします★
================================================================
キャスト中国マーケティング・ECサイトの公式Facebookページ
■□■大亀浩介の『チャイナ・マーケット・インサイト』■□■
http://www.facebook.com/chinamarketinsight/
<<中国各地の素顔を、写真とミニレポートでリアルタイムにお伝えします>>
================================================================

■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
新着コンテンツ一覧
■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

※下記コンテンツの全文を閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要です(一部お試し閲覧除外記事あり)。「フル/法令/Q&A会員」のログインIDとパスワードではログインできません。(お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/)

「「90後」に触発される中国の外食産業(4)」
 ~外食産業の新たな風の行く先は?
 中国の場合、経済の発展、新しい価値観を持った90後の台頭、若手経営者の登場、海外からの盛んな「アイデア輸入」、などが相まって現在のような状況になっているのだろう。この流れがいったん落ち着けば、日本の例を見ると、本格派のオーナーシェフが腕を振るレストラン、ラーメン博物館のようなフードアミューズメントパーク、さらには節約志向にも対応した量り売りのスイーツ店などへの展開も考えられる。もっとも、そのカギを握るのは90後の消費動向ということに異論はないだろう。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=1125

「「90後」に触発される中国の外食産業(3)」
 ~にわかに高まる“手づかみ”ブーム
 外食産業で90後をターゲットにしたコンセプト店を手掛ける店はこれだけではない。9月下旬、杭州の湖濱銀泰百貨に「小猪猪烤肉」という焼肉店がオープンした。可愛らしいブタのロゴがトレードマークの同店は「萌え系」とも称される。実はこの店、湘菜(湖南料理)で有名なレストランチェーン「57度湘」の傘下ブランドだ。カラフルな店内には小型の円卓とドラム缶のような椅子が並び、天井からはUFOのような排煙口が伸びている。いかにも新し物好きな90後が好みそうな店構えだ。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=1124

「「90後」に触発される中国の外食産業(2)」
 ~レストランでも“韓流”優勢?
 深圳を中心に、90後などの若者に好評のレストランが誕生した。その名も「客来滋(クレージー)」。韓国でポピュラーなトッポギ鍋を提供する店だ。ターゲットは若手社会人や女性に絞っている。背景にあるのは韓国ドラマ。90後は韓国ドラマを見て育ったと言っても過言ではなく、物語の中で出てくる韓国料理もなじみ深い存在だ。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=1123

「「90後」に触発される中国の外食産業(1)」
 ~新コンセプトのレストランが続々登場
 「90後」の消費性向は外食産業にも影響を与えている。「手頃な値段で高付加価値のフードとサービスを楽しみたい」。こんな要望に応えるべく、新コンセプトのレストランが続々と登場しているのである。食という側面から90後の傾向を紐解いてみる。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=1122

■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
お知らせ
■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年11月号(vol.19)発行

 会報誌2014年11月号(vol.19)では、巻頭特集に円安・人民元高を背景に市場が一気に拡大している日中間の越境EC取引(海外ネット通販)「海淘(ハイタオ)」を取り上げました。13年の中国越境EC取引額は前年比58.8%増の767億元、ユーザー数は1800万人となっていますが、18年にはそれぞれ1兆元、3560万人にまで膨れ上がると予想されています。この急成長の原動力として、政府主導の越境ECプラットフォーム「跨境通」のほかに、アリババ系の「天猫国際」などが本格的にサービスを提供しはじめたことがあげられますが、やはりその背景にある中国人消費者の個性や多様性を求める消費嗜好の変化が最も重要なファクターとしてあげられるでしょう。こうした変化を踏まえながら、日本企業がどう立ち向かうべきかについて分析及び解説しています。
 第二特集では「負け組」とも称され、ネットの流行語にまでなった「屌丝(ディアオスー)」と呼ばれる若者層の実態について迫りました。裕福な親世代の恩恵を存分に享受する「90後」(1990年代生まれ)がスポットを浴びるなか、同じ世代ながら「社会人」「貯金10万元以下」「家なし、もしくは自己資金で家を買えなかった」と定義される若者が、どのような仕事・趣味・消費・家族感を抱いているのか、また彼らに対してどのようなアプローチが可能かについて分析しています。
 業界&企業分析では、ネット通販の隆盛の影響をもろに受ける百貨店業界で、中堅ながら時代の変化を的確に捉え、常に自己改革を行いながら独自性ある店舗経営を行う銀泰商業(本拠:浙江省)を取り上げました。業界初の自社女性アパレルブランドを立ち上げ、自社のECサイト立ち上げだけでなく、アリババ系の「天猫」にも出店し、敵対するネット通販を逆手に積極活用するという戦略をとる同社の取り組みについて調査・レポートしています。
 トレンド・ウォッチでは、深刻な大気汚染が続く中国の街角でエコを意識した乗り物が増えつつあるというお話。代表格が13年に北京にショールームを開設して予約を開始し、14年に正式販売を始めた高級スポーツ電気自動車(EV)「テスラ」。中国市場での14年の販売台数は5000台を超え、世界販売の約1/3を占めているそうです。この「テスラ」とともに日米欧の各自動車メーカーがエコカー販売に力を入れていますが、充電ステーションなどインフラの整備も課題として挙げられています。そうしたなか、インフラ整備も不要の手軽なエコな乗り物が人気を集めているようですが、その正体とは…。
 現地企業のインタビューでは、空気や水の汚染により「健康」への意識がさらに強くなる中国において、ダニアレルギー患者が増加傾向にあります。中国人の1/3が何らかのアレルギー症状を患っており、その60~70%の原因がダニという統計もあります。そうした状況を背景に、世界初のふとん専用ダニクリーナーを開発し、日本でも人気のあるレイコップ社販売マネージャーの顧氏に、中国での取り組みや戦略についてインタビューしました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

------------------------------
ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
2014年11月号 vol.19 もくじ
-------------------------------
【巻頭特集】中国最新マーケティング
 『海外から直接「お取り寄せ」、日本企業にも勝機』
 越境EC「海淘(ハイタオ)」の現状と最新動向

【第2特集】中国最新マーケティング
 『経済発展の中での「負け組」世代とは?』
 孤独な若者層の消費スタイルを探る

【第3特集】チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
 『ネット展開とモール化に活路を見出す銀泰商業』
 中国の従来型百貨店の新たな取り組み

【トレンド・ウォッチ】現地の最新商品&サービス
 『テスラの対抗馬は電動キックボード?』
 エコ意識が高まる中国の新エネ車事情

【インタビュー】中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
 『ふとんクリーナーの普及目指すレイコップ』
 健康意識高まる中国のクリーナー市場

【都市別調査】都市別マーケティングレポート 鎮江 編
 『待たれる商業の発展 大市口商圏に買い物客集中』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

---------------------------------------------------------

2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第41回「省エネ関連の商機生かせ」(2014年11月28日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第41回は「省エネ関連の商機生かせ」(2014年11月28日付)。日本人のノーベル賞受賞で沸き立つ青色発光ダイオード(LED)業界。中国でも注目が高まりつつあるが、約300億元規模(器具や電球のみ)とされる照明市場で、LEDタイプが占めるのはまだ10%を超える程度。中国政府は2012年から22億元を投じてLED市場を後押ししている。100ワット以下の白熱灯や一定の水準以下のハロゲン電球の販売禁止策も打ち出した。15年のLED市場は678億元まで拡大し、20年には1386億元市場になると見られている。エコ意識の高まりに押され、省エネ関連市場が爆発的に広がる可能性があるなか、業界大手の蘭系フィリップスが新しい販売方式により積極攻勢をかけている。その方式とは…。
 次回の掲載は12月12日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

────────────────────────────
【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
────────────────────────────
■サービス詳細 >> http://www.cast-marketing.com/service/
■お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/
■お問い合わせ >> http://www.cast-marketing.com/inquiry/
■メルマガ配信登録 >> http://www.cast-marketing.com/mailmagazine/

pageTop