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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第151号】~済南で感じた消費の多様化~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2014年12月17日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第151号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 週末を利用して海南島の省都・海口に行ってきました。緯度的にはベトナムのハノイよりも南なので、さぞかし暖かいと思いきや、ちょうど冬型の気圧配置の影響で冷たい海風も吹き、肌寒い天気。まだ半袖で十分かと思っていたのですが、ヒートテックにダウンベストの格好に…。地元の人からは今年一番の寒さだと言われました。
 海口での食事は海鮮がメインです。。漁船から陸揚げされた魚やエビ、イカ、蟹などが道端に並べられ、多くの地元客で賑わいます。そうした海鮮を量り売りで購入し、近場のレストランで調理してもらい食べます。4~5人で食べきれないほどの海鮮を購入しましたが値段は200~300元程度、調理費も100~150元程度で手軽に楽しめます。
 海鮮以外にも、海口ならではのココナッツの汁(椰子汁)で煮込んだ鶏肉料理もあり、天然の甘さに鶏肉の旨みが混ざり合い、絶妙な味付けになっています。そこに豚肉や豆腐、山芋なども入れ、火鍋のようにして食べました。
 町も人々ものんびりした雰囲気が漂う海口ですが、広州を拠点とする不動産デベロッパーの恒大集団がちょうど巨大物件プロジェクトのオープニングイベントを開催。その周りは車で渋滞となり、道端は駐車する車が長い列をなしており、不動産に対する底堅いニーズを垣間見た気がしました。
 今週のコラムは国慶節休暇に訪れた山東省の省都・済南で感じた需要の多様化についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第151号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第151回)
     ~済南で感じた消費の多様化~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年11月号(vol.19)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「越境EC「海淘」が急成長」(2014年12月12日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第151回)
 ~済南で感じた消費の多様化~

 山東省の済南を訪れました。済南は同省の省都。日本人は「省都は青島」と間違えてしまいそうになりますが、青島から西へ380kmの済南こそが山東省の政治の中心です。
 訪問は昨年6月に続いて今回が2回目。国慶節期間中ということもあり、“天下第一泉”の「趵突泉」や大明湖は観光客で溢れていましたが、繁華街の泉城路一帯は新たにオープンした商業施設により客足が分散したのか、比較的のんびりとした様子でした。
 新規オープンの代表格は2012年12月にリニューアルオープンした「貴和購物中心」です。ブルガリやルイ・ヴィトンなど高級ブランド店が数多く入居し、泉城路商圏の新名所になっています。また、隣り合う形でユニクロが出店する「世茂国際広場」も今年オープンし、消費現場の勢いを感じました。
 消費の盛り上がりを見せる済南ですが、青島と比べてどこかあか抜けていない印象が拭えません。飲食にしても、商業施設内のレストランは行列ができるほどの活況ではありません。代わりに一番賑やかだったのは、泉城路から大明湖へと続く小道「芙蓉街」に広がる地元「魯菜(山東料理)」の老舗レストランや屋台街。たこ焼きや臭豆腐などの食べ歩きをする人たちで混み合っていました。
 さて、連日の中華料理にうんざりしていたため、検索エンジンの「百度」やグルメ口コミアプリの「大衆点評」で和食や洋食店を探してみました。ところが、目ぼしいお店は見つかりません。ほぼ諦めていたのですが、貴和購物中心の裏で「瑪蓮娜」というレストランを偶然発見しました。中国式の“なんちゃって”洋食かと思いきや、店内には外国人客の姿もちらほら。ドイツやベルギーの生ビールサーバーが並ぶバーカウンターがあり、外国人留学生のアルバイトもウェイトレスとして働いている本格的なイタリア料理レストランでした。店内の客の大半が地元の中国人で、休日ということもあり店内はほぼ満席でした。
 素朴で朴訥な印象のある済南の町並みでしたが、消費の多様化が着実に進んでいます。ネットで飛び交う情報はどうしても予算を抑えたリーズナブルな価格のお店が主流となってしまいます。一方で、ハイエンド消費を求める客層が存在するのも事実。通りを挟んだ表と裏で目にした全く正反対の光景は、地方都市で進行する消費の高度化と潜在的な需要の広がりを表しているように思えました。
文責:コンサルタント 大亀浩介

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「エコ意識が高まる中国の新エネ車事情(4)」
 ~人気のキックボード、価格はピンキリ
 キックボードの価格はピンキリで、国産は300~400元程度のものがある一方、海外製のハイエンドモデルになると5000~6000元程度する。天猫(Tモール)での売れ筋は1500~2000元の価格帯の製品だ。筆者が注目したのは1台3200元の科迪龍(Coodelon)というメーカーの製品。月間販売台数は2000台近くという。また、イスラエル系のiNOKiMは定価5980元というハイエンド製品だが、14年3~8月期で1万台以上売れた。……
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「エコ意識が高まる中国の新エネ車事情(3)」
 ~若者に人気の電動キックボード
 さて、EV以外でCO2削減という観点から注目を集めているのは電動キックボードである。子供の遊び道具と見られていたこの代物は、今やお洒落な若者の移動ツールとなっている。筆者はある日、上海の街中を2キロメートルほど歩いているうちに5人のキックボード使用者を目にした。いずれも20~30代の若者男性だ。キックボードの試乗ができる展示販売スペースを設ける商業施設も少なくない。……
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「エコ意識が高まる中国の新エネ車事情(2)」
 ~支援策背景に伸びるエコカー市場
 深刻化する大気汚染と政府のエコカー支援策などに押される形で、中国のEV市場は成長を遂げている。14年1~8月の新エネルギー車の生産台数は前年同期比328%増の3万1137台になり、このうちEVは7倍近く増加して1万6276台に上った。プラグインハイブリッド車(PHV)に至っては約12倍の6621台だった。販売面では、14年1~6月期において新エネ車は前年同期比2.2倍の2万477台が売れたが、これは13年通年の値を上回る。…… 
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「エコ意識が高まる中国の新エネ車事情(1)」
 ~大気汚染と優遇政策がEV市場を後押し
 目の前をスタイリッシュな車がすっ飛ばして行き、通行人の注目が集まる。ドライバーは40歳前後の男性で、シンプルなファッションからは洗練された印象を受ける。ここまでは現在の中国ではよく見られる光景だが、車の前方に目をやると一味違うことに気づく。大型液晶パネルを備えた独特のダッシュボードが近未来感とスマート感を醸し出す。そう、高級スポーツ電気自動車(EV)を投入する米テスラである。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年11月号(vol.19)発行

 会報誌2014年11月号(vol.19)では、巻頭特集に円安・人民元高を背景に市場が一気に拡大している日中間の越境EC取引(海外ネット通販)「海淘(ハイタオ)」を取り上げました。13年の中国越境EC取引額は前年比58.8%増の767億元、ユーザー数は1800万人となっていますが、18年にはそれぞれ1兆元、3560万人にまで膨れ上がると予想されています。この急成長の原動力として、政府主導の越境ECプラットフォーム「跨境通」のほかに、アリババ系の「天猫国際」などが本格的にサービスを提供しはじめたことがあげられますが、やはりその背景にある中国人消費者の個性や多様性を求める消費嗜好の変化が最も重要なファクターとしてあげられるでしょう。こうした変化を踏まえながら、日本企業がどう立ち向かうべきかについて分析及び解説しています。
 第二特集では「負け組」とも称され、ネットの流行語にまでなった「屌丝(ディアオスー)」と呼ばれる若者層の実態について迫りました。裕福な親世代の恩恵を存分に享受する「90後」(1990年代生まれ)がスポットを浴びるなか、同じ世代ながら「社会人」「貯金10万元以下」「家なし、もしくは自己資金で家を買えなかった」と定義される若者が、どのような仕事・趣味・消費・家族感を抱いているのか、また彼らに対してどのようなアプローチが可能かについて分析しています。
 業界&企業分析では、ネット通販の隆盛の影響をもろに受ける百貨店業界で、中堅ながら時代の変化を的確に捉え、常に自己改革を行いながら独自性ある店舗経営を行う銀泰商業(本拠:浙江省)を取り上げました。業界初の自社女性アパレルブランドを立ち上げ、自社のECサイト立ち上げだけでなく、アリババ系の「天猫」にも出店し、敵対するネット通販を逆手に積極活用するという戦略をとる同社の取り組みについて調査・レポートしています。
 トレンド・ウォッチでは、深刻な大気汚染が続く中国の街角でエコを意識した乗り物が増えつつあるというお話。代表格が13年に北京にショールームを開設して予約を開始し、14年に正式販売を始めた高級スポーツ電気自動車(EV)「テスラ」。中国市場での14年の販売台数は5000台を超え、世界販売の約1/3を占めているそうです。この「テスラ」とともに日米欧の各自動車メーカーがエコカー販売に力を入れていますが、充電ステーションなどインフラの整備も課題として挙げられています。そうしたなか、インフラ整備も不要の手軽なエコな乗り物が人気を集めているようですが、その正体とは…。
 現地企業のインタビューでは、空気や水の汚染により「健康」への意識がさらに強くなる中国において、ダニアレルギー患者が増加傾向にあります。中国人の1/3が何らかのアレルギー症状を患っており、その60~70%の原因がダニという統計もあります。そうした状況を背景に、世界初のふとん専用ダニクリーナーを開発し、日本でも人気のあるレイコップ社販売マネージャーの顧氏に、中国での取り組みや戦略についてインタビューしました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
2014年11月号 vol.19 もくじ
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【巻頭特集】中国最新マーケティング
 『海外から直接「お取り寄せ」、日本企業にも勝機』
 越境EC「海淘(ハイタオ)」の現状と最新動向

【第2特集】中国最新マーケティング
 『経済発展の中での「負け組」世代とは?』
 孤独な若者層の消費スタイルを探る

【第3特集】チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
 『ネット展開とモール化に活路を見出す銀泰商業』
 中国の従来型百貨店の新たな取り組み

【トレンド・ウォッチ】現地の最新商品&サービス
 『テスラの対抗馬は電動キックボード?』
 エコ意識が高まる中国の新エネ車事情

【インタビュー】中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
 『ふとんクリーナーの普及目指すレイコップ』
 健康意識高まる中国のクリーナー市場

【都市別調査】都市別マーケティングレポート 鎮江 編
 『待たれる商業の発展 大市口商圏に買い物客集中』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第42回「越境EC「海淘」が急成長」(2014年12月12日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第42回は「越境EC「海淘」が急成長」(2014年12月12日付)。上海の日系企業で働く張さん(32才)。ここ数年は、アメリカや日本のアマゾンや楽天にアクセスし、化粧品や美容器具から、衣服や靴、お菓子、歯磨き粉など日用品に至る様々な商品をネットで購入。彼女の日本語や英語のレベルは挨拶程度。ブラウザの自動翻訳機能を駆使し、片言の翻訳された中国語と写真で商品の良し悪しを判断する。思っていたのと異なる商品が来たらどうするのかとの問いに「仕方ない。そのリスクは負う」との返事。この越境EC取引(海外ネット通販)は一般的に「海淘(ハイタオ)」と呼ばれている。13年の越境EC取引額は前年比58.8%増の767億元で、ユーザー数は1800万人。18年には市場規模が1兆元を超えるとの見通しもある。急成長する海淘市場に果敢に取り組む日本企業もあるが、その実態はいかに…。
 次回の掲載は12月26日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

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