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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第152号】~2015年は「政冷消熱」、民間の消費熱がけん引~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
「キャスト中国ビジネス」中国マーケティングEC会員コース
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2014年12月24日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第152号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 2014年もあっという間に過ぎ去ろうとしています。私にとっては“本厄”の年。仕事、家族、健康・・・と大きな事故が起きないよう注意しながらも、キャリア的には年齢、経験、体力含め一番脂がのっている時期。今年も全力で1年を駆け抜けました。
 今年1年のスケジュールを振り返ると、ほぼ毎月1度の日本出張のほかに、今年も中国じゅうを駆け巡りました。春節の台湾から始まり、蘇州、紹興、北京、鄭州、洛陽、開封、舟山、寧波、重慶、嘉興、昆明、麗江、大連、広州、塩城、連雲港、青島、済南、曲阜、海口、香港・・・と。まだ訪れたことのない都市が数多く残っているので、また来年も引き続き各都市を巡り、レポートしたいと思います。中国のほかにも、ミャンマーやインドネシアなどアジアにも足を運ぼうと思っています。
 健康面では確かに体力の衰えを感じます。「衰え」といっても無理が利かなくなったという意味で、敢えて無理をしないようになりました。上海にいるときはなるべくプールで泳ぎ、筋トレもするようにしています。お酒もほどほどにとは思うのですが、こちらはなかなか難しく、深酒にならないよう気を付けています。
 中国でよく「男人四十一朶花(男は四十が一輪の花である)」と言われ、40代が男盛りとの意味にもなります。来年もまだ“後厄”が残っていますが、華々しい40代になるようまた全力で駆け抜けたいと思います。
 今年1年間、メルマガをご覧いただき、ありがとうございました。また2015年も引き続き、中国(上海)を中心に、現場目線から最新情報をお届けしてまいります。来年もまた何卒よろしくお願い申し上げます。では皆さん、よいお年を!!!
 今週のコラムは2014年を振り返り、日中間で起きた大きな出来事(変化)についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第152号をお送りいたします。

※次週のメルマガは年末年始休暇のためお休みとさせていただきます。次号の発送は来年1月7日となります。

◆◇キャスト中国市場調査のご案内◇◆
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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第152回)
     ~2015年は「政冷消熱」、民間の消費熱がけん引~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) セミナー:2015年1月30日(金)東京開催《参加無料》
      日経MJ(流通新聞)コラム連載中「上海在住コンサルタント」大亀浩介による
      「越境EC「海淘」で中国13億人市場に売る!
      ~中国市場再考の時機到来、日本企業はチャンスを生かせるか~」
     2) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年12月号(vol.20)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     3) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「越境EC「海淘」が急成長」(2014年12月12日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第152回)
 ~2015年は「政冷消熱」、民間の消費熱がけん引~

 2014年最後のメルマガコラムとなりました。気づいたらもう今年も残すところあとわずか1週間。あっという間の1年でした。年を重ねるごとにますます時の経つ速さを感じます。皆さんにとってどんな1年でしたでしょうか。
 先週は東京で今年最後の打ち合わせを何本かこなし、夜は忘年会ということで街に繰り出しました。どこのお店も大盛況で、行き交う人々にも活気があり、数年前と比べて確かに景気が良くなっていると感じます。
 その中に混じっている外国人の数にも驚きます。銀座のユニクロでは中国人に加えて欧米人も多く、買い物袋にたくさんの服を詰め込んでいる姿を目にしました。昨今の一気な円安により、あたかも東京が世界の“買い物天国”になっているような気がします。
 また、吉野家に行ったクライアントの話。席に着くと店員から「少々お時間かかります」と言われたとのことです。どうしてかと思って周りを見渡すと、そこは中国人のお客さんで埋め尽くされています。彼らが皆、並盛630円の「牛すき鍋膳」を注文したことで、店員が調理に追われているからと察知。円安の影響で日本では牛丼の値上がりが話題になっていますが、そんなことお構いなしで、一番高価なメニューを躊躇なく選ぶ中国人客に圧倒されたとのことです。
 最近、日本に帰国するたびに物価の安さに驚きます。正確に言えば、中国の物価と人民元が高すぎるからなのですが、日本で買い物や食事に行き、頭の中で人民元に換算するとどれも安く感じてしまいます。日本人である私でさえこのように感じているので、中国からの観光客はさらにその思いを強くしていることは想像できます。先ほどの「牛すき鍋膳」の630円。直近のレートだと約32元です。上海の日本料理屋でランチを取ると中~高級レベルで50~100元することを考えると、あの値段と味であれば格安と感じるでしょう。
 これこそまさに2014年の大きな出来事(変化)です。北京APECでの日中両首脳による握手も両国関係の大きな転換点になりそうですが、それよりも最近の円安のほうが大きなインパクトを与えていると思います。旺盛な消費意欲と円安・元高により購買力を増した中国人消費者がこぞって日本に来て買い物するだけでなく、クロスボーダーのEC取引でも、中国にいながら日本の商品を買いあさっている状況です。
 このトレンドは日中間の政治や外交関係にかかわらず、円安基調が当面続くことを考えると、ますます強まると思います。2015年は、民間の消費熱による「政冷消熱」がこれまでの「政冷経熱」に取って代わる年になるのではないでしょうか。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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※下記コンテンツの全文を閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要です(一部お試し閲覧除外記事あり)。「フル/法令/Q&A会員」のログインIDとパスワードではログインできません。(お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/)

「越境EC「海淘(ハイタオ)」の現状と最新動向(1)」
 ~海外から直接「お取り寄せ」、日本企業にも勝機
 中国人の間で今、海外ネット通販の人気が高まっている。背景にあるのは、経済発展に伴う所得増加はもちろん、中国製製品への不信感、元高による購買力の向上などだ。「海淘(ハイタオ)」と呼ばれるこの越境ECは、アリババ系の天猫国際の参入で14年に大きなターニングポイントを迎えた。日本企業のビジネスチャンスも拡大していくのだろうか? 最新動向と今後の見通しを探る。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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「孤独な若者層の消費スタイルを探る(2)」
 ~家族消費にヒント
 彼らが求めるのは、「高性能」「ハイエンド」といったキーワードではない。それよりも「質(クオリティ)」「創造性(クリエイティビティ)」といった概念を重視している。ネット上の消費でもこの傾向が表れており、価格ではなくよりホンモノ嗜好が高い製品やサービスが受け入れられると思われる。それでは、この消費者層の心をどのように捉えていけばいいのだろうか。一つのアプローチとしては、彼らがコミュニケーションツールとして使っている「微信」などのチャットアプリを活用するのが得策だろう。
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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「孤独な若者層の消費スタイルを探る(1)」
 ~経済発展の中での「負け組」世代とは?
 中国では「屌丝(ディアオスー)」と呼ばれる層への注目が集まっている。ネットの流行語にまでもなったこの言葉は、「モテない男性」「イケていない男」「臆病者」などのようなニュアンスを持つのだが、転じて「負け組の男性」を指すようにもなった。北京大学の研究センターがまとめた中国初の「屌丝生存現状報告」(2014年10月)によると、ディアオスーのとりあえずの定義としては「社会人」「貯金10万元以下」「家なし、もしくは自己資金で家を買えなかった」者を指す。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=1139

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お知らせ
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1) セミナー開催決定!【東京】 2015年1月30日(金)《参加無料》
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 越境EC「海淘」で中国13億人市場に売る!
 ~中国市場再考の時機到来、日本企業はチャンスを生かせるか~
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 今、中国人消費者の熱い視線が日本や日本商品に向けられています。改めて中国人の旺盛な消費意欲に“市場機会”ととらえる日本企業も多いことでしょう。一方、急成長する中国ネット市場でも、日本から直接個人で購入する越境EC(海淘)も盛り上がりを見せています。
 そこで、日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア 商売見聞録」連載を通じて現地のリアルな消費状況を発信している中国在住コンサルタントの大亀浩介が、中国全土を駆け巡った経験から感じ取った2014~15年の中国消費現場のトレンドと越境EC「海淘」の実態と始め方について講演いたします。

講演の主なポイント(予定)
・2014年の中国消費現場から見た主要トピックス
・2015年の中国消費現場はどうなるか
・中国O2O(オンライン・ツー・オフライン)はどこまで進んでいるか
・越境EC「海淘」は実際盛り上がっているのか
・越境EC「海淘」徹底解説
・越境EC「海淘」をはじめるには

詳細、お申込はこちらから↓↓↓
http://www.cast-china.biz/index.php?Mod=Seminar&Cmd=DataList&SEid=302


2)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年12月号(vol.20)発行

 会報誌2014年12月号(vol.20)では、巻頭特集に順調な成長を見せる中国のベビー・マタニティ産業を取り上げました。13年の市場規模は1兆4305億元。13~17年にかけて年平均で16%の成長を遂げると見込まれ、早ければ15年には2兆元を突破、17年には2兆5000億元に達すると見られています。こうした成長を後押しするのが「一人っ子政策」の緩和だと仮説を立てましたが実際にはどうなのでしょう。またピジョンや花王、ユニ・チャームなど奮闘する日本企業の実態を分析しながら子供向け市場の最新動向とトレンドを探っています。
 第二特集の業界&企業分析では、創業からわずか20年ほどで中国の建設機械トップに成長した三一集団にスポットライトを当てました。海外市場では「SANY」のブランド名で知られる同社の躍進の背景には、技術開発とアフターサービスの重視という戦略があります。中国から世界へと市場拡大を狙う三一集団の製品別売上構成から売上高と純利益、生産台数の推移を眺めながら、いかに業界トップに躍り出たか、その実態に迫ります。
 トレンド・ウォッチでは、1日の取引額が571億1200万元を超え世界中の度肝を抜いたアリババ系淘宝(タオバオ)の販促キャンペーンイベント「双十一購物節」。このイベントで競争が最も激しかったレディースアパレルでユニクロを押さえ、取引額1億9800万元でトップとなったのが韓都衣舍(HStyle)についてです。「1日のサイト訪問者数1500万人超」「サイト閲覧数8000万」という全企業でのトップ記録を打ち立てた同社のネット通販成功の極意に迫りました。
 現地企業のインタビューでは、昨今の円安・人民元高を背景に、中国国内の消費者が海外のネット通販サイトから直接購入する越境ネット取引「海淘(ハイタオ)」市場について、日本企業の中国ネット通販市場への出店・運営代行やコンサルティングを行う上海麗衆電子商務有限公司・総経理の銭江峰氏にインタビューしました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

※次号は2015年1・2月合併号を予定しています。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
2014年12月号 (vol.20)  もくじ 
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【巻頭特集】
・中国最新マーケティング
 『品質で勝負、中国のベビー・マタニティ産業』
 高級嗜好が拡大中、日系にも勝機

【第2特集】
・チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
 『中国最大の建機メーカー、三一集団の野望』
 油圧ショベルで躍進、中国から世界へ

【トレンド・ウォッチ】
・現地の最新商品&サービス
 『顧客対応とモデル撮影の「本気度」に注目』
 韓都衣舎から学ぶネット通販成功の極意とは

【インタビュー】
・中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
 『越境ECが拡大中、待たれる日本企業の積極進出』
 日本製品の意外なニーズ、人気商材は?

【都市別調査】
・都市別マーケティングレポート 済南 編
 『「銀座」の存在感強い済南 商業の中心は泉城路商圏』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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3)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第42回「越境EC「海淘」が急成長」(2014年12月12日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第42回は「越境EC「海淘」が急成長」(2014年12月12日付)。上海の日系企業で働く張さん(32才)。ここ数年は、アメリカや日本のアマゾンや楽天にアクセスし、化粧品や美容器具から、衣服や靴、お菓子、歯磨き粉など日用品に至る様々な商品をネットで購入。彼女の日本語や英語のレベルは挨拶程度。ブラウザの自動翻訳機能を駆使し、片言の翻訳された中国語と写真で商品の良し悪しを判断する。思っていたのと異なる商品が来たらどうするのかとの問いに「仕方ない。そのリスクは負う」との返事。この越境EC取引(海外ネット通販)は一般的に「海淘(ハイタオ)」と呼ばれている。13年の越境EC取引額は前年比58.8%増の767億元で、ユーザー数は1800万人。18年には市場規模が1兆元を超えるとの見通しもある。急成長する海淘市場に果敢に取り組む日本企業もあるが、その実態はいかに…。
 次回の掲載は12月26日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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