中国消費洞察オンライン〜中国ビジネスをマーケティング視点から再構築!

【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第154号】~消費市場がテイクオフしつつある海口~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2015年1月14日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第154号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 昨年末の北海道旅行でのこと。札幌駅を出た瞬間に辺りは雪一色で、歩道だけでなく車道までもが完全に真っ白の状態でした。アメリカ留学時代は全米でも雪が多く、中国名で「雪城」とも呼ばれるニューヨーク州北部のシラキュースで大雪は経験済みですが、それをはるかに上回る雪の量でした。
 札幌のタクシーの運転手から、我々が訪れたちょうど一週間前までは雪も少なく、今年は「助かった」と思っていたら大雪になったと嘆いていました。現地で生活をする人たちにとって雪は厄介で仕方ないのだが、台湾や香港から来るお客さんは雪が降れば降るほど盛り上がっていると不思議がっていました。
 そんな極寒のなか、札幌・藻岩山の夜景観光ツアーに参加しました。雪模様のため山頂からはほとんど見えないのではと心配しましたが、ちょうど雲も晴れ、きれいな札幌の夜景が目の前に広がりました。
 ただ山頂は氷点下10℃前後。写真を撮ろうにもスマホなので手袋をはずし、素手でシャッターを押さなければなりません。昔のデジカメ時代にはこんなことなかったのに…と思いながら手が凍えそうになるのを耐えての写真撮影となりました。広島に帰って気付いたのですが、最近はスマホ対応の手袋も売っているのですね…笑
 今週のコラムは海南省の省都・海口の視察レポートです。では、中国市場インサイトメルマガ第154号をお送りいたします。

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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第154回)
     ~消費市場がテイクオフしつつある海口~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) セミナー:2015年1月30日(金)東京開催《参加無料》
      日経MJ(流通新聞)コラム連載中「上海在住コンサルタント」大亀浩介による
      越境EC「海淘」で中国13億人市場に売る!
      ~中国市場再考の時機到来、日本企業はチャンスを生かせるか~」
     2) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年12月号(vol.20)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     3) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「車の次は「キックボード」?」(2014年12月26日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第154回)
 ~消費市場がテイクオフしつつある海口~

 海南省の省都・海口を訪れました。海南島といえば、「東洋のハワイ」とも呼ばれるビーチリゾート都市の三亜が有名ですが、海南省の政治・経済の中心は海口です。常住人口は214.13万人(2012年末)、13年のGDPは前年比9.9%増の904.64億元でしたが、都市別ランキングではトップ200にも入らないほどの小ぶりな規模。街中に椰子の木が茂り南国特有ののんびりした空気が流れる海口ですが、消費現場はやっと現代的なグレードアップが緒に就いた感じです。
 海口の商圏は三つ。700年以上前の南宋時代のころから形成された騎楼老街とつながっている解放西路一帯が最大。友誼商業広場と東方広場が友誼天橋(歩道橋)で繋がっており、そこから東へ約500m続く解放西路沿いに小さなお店や屋台が所狭しと並んでいます。現在改装が進む騎楼老街にもお洒落な喫茶店やレストランが並び、多くの観光客を集めています。
 友誼天橋から約1km南に下ったところにある人民公園から海秀東路一帯にも大きな商圏が広がっています。夜になるとダンスに興じる中高年の男女で埋め尽くされる人民公園周辺に、明珠広場、楽普生、万国大都会などの百貨店やレストランビルがあります。いずれもミドル~ローエンドの域を脱していない状況ですが、11年にオープンした望海国際広場が周りとは一線を画したグレード感を醸し出しています。お馴染みのハーゲンダッツやスターバックスに加え、携帯電話やパソコンを扱うサイバー3Cが店舗を構え、存在感を示しています。館内にはハイエンドの化粧品や時計ブランド店をメインとし、ダンヒル、ブルックス・ブラザーズ、Cerruti、Durbanなどの欧米高級ブランド店のほか、日系ではジーンズのEVISUも入店しています。
 この2大商圏から西へ約2kmの場所にあるのが国貿商圏。海口の高層オフィスビルの8割が集まるとされる国貿商圏は周辺の新興住宅区とともに開発が急ピッチに進んでいます。ワトソンズやスターバックス、カフェベネなど多くのレストランや子供向け遊戯施設を備えた金華城のほかに、カルフールや隆前百貨が入居する上邦百滙城、大潤発が入居する宜欣広場など大手スーパーを中心に周辺住民のニーズに対応しています。
 全体的にはまだ「これから」感が満載の海口の消費現場でしたが、全国各地に大型商業施設を運営する万達と保利がすでに進出を決め、17年オープンを目途に商業施設の建設が急ピッチで進んでいます。また緑城や恒大など大手不動産デベロッパーも郊外に観光と住居が一体となったプロジェクトを進行中で、今後どのように発展し変化していくのか興味深くウォッチしたいと思います。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「越境EC「海淘(ハイタオ)」の現状と最新動向(8)」
 ~積極的な「90後」消費者
 日本との海淘が盛り上がっている最大の要因はやはり円安・元高だろう。それまで日本製品は「良かろう、高かろう」というイメージ。「いいモノ」であることは知りながら、やはりちょっと「高すぎる」ために購入を断念というパターンがあったのも事実だ。よって、購入層はある程度経済的余裕を持つ者に限られていたわけだが、それがここ2年ほどの急激な円安トレンドにより、半ば自然的に20~40%も実質値下げとなったわけだから、「それならばお買い得!」という話になる。……
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「越境EC「海淘(ハイタオ)」の現状と最新動向(7)」
 ~米小売大手のコストコも参入
 天猫国際は国際大手との提携関係を強化している。直近の大きな動きは、米コストコが14年10月12日に天猫国際内の旗艦店をオープンしたことだ。倉庫式スーパーと定義付けられるコストコは日用品や食品に強みを持つ。早速、オリジナルブランドの「カークランド」のマカダミアンナッツやクランベリーを投入し、オープンからわずか3日でそれぞれ3トンと1.5トン分を売り切ったという。天猫国際のコストコ店舗では現在、スナック菓子、健康補助食品、スキンケア用品などを中心に取り揃えている。……
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「越境EC「海淘(ハイタオ)」の現状と最新動向(6)」
 ~満を持して登場した天猫国際
 アリババ系のB2Cサイト、天猫(Tモール)の国際版である「天猫国際」が14年2月にオープンした。B2C最大手で大手企業とのコネクションも強いため、天猫国際への出店誘致もスムーズに進み、商品の品揃えも申し分ない。規模のメリットを生かして、価格面でも優位性を発揮した。花王のメリーズのおむつ(日本製、Sサイズ82枚入り)で比較してみると、天猫国際で最も売れている店舗では118元、跨境通では123.2元だった(いずれも輸入税込。14年10月下旬調べ)。……
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お知らせ
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1) セミナー開催決定!【東京】 2015年1月30日(金)《参加無料》
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 越境EC「海淘」で中国13億人市場に売る!
 ~中国市場再考の時機到来、日本企業はチャンスを生かせるか~
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 今、中国人消費者の熱い視線が日本や日本商品に向けられています。改めて中国人の旺盛な消費意欲に“市場機会”ととらえる日本企業も多いことでしょう。一方、急成長する中国ネット市場でも、日本から直接個人で購入する越境EC(海淘)も盛り上がりを見せています。
 一方、急成長する中国ネット市場でも、日本から直接個人で購入する越境EC(海淘)も盛り上がりを見せています。その背景には、円安のほかに個人取引限定で新たに導入された「行郵税」による関税の簡素化もあげられます。
 この行郵税が導入されることになった背景や仕組み、また法的な見地からも、従来の一般貿易との違いやスキームについてもコンプライアンスの観点から周知しておく必要があります。
 そこで、日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア 商売見聞録」連載を通じて現地のリアルな消費状況を発信している中国在住コンサルタントの大亀浩介が、中国全土を駆け巡った経験から感じ取った2014~15年の中国消費現場のトレンドと越境EC「海淘」の実態と始め方について講演いたします。
 越境ECの仕組みはもちろん、2015年のキーワードともいえる「越境EC(海淘)」通して、本セミナーが日系企業の市場攻略におけるヒントの一助となれば幸いです。

講演の主なポイント(予定)
・2014年の中国消費現場から見た主要トピックス
・2015年の中国消費現場はどうなるか
・中国O2O(オンライン・ツー・オフライン)はどこまで進んでいるか
・越境EC「海淘」は実際盛り上がっているのか
・越境EC「海淘」徹底解説
・「行郵税」とは
・越境ECと一般貿易の違いは
・越境EC「海淘」をはじめるには

詳細、お申込はこちらから↓↓↓
http://www.cast-china.biz/index.php?Mod=Seminar&Cmd=DataList&SEid=302


2)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年12月号(vol.20)発行

 会報誌2014年12月号(vol.20)では、巻頭特集に順調な成長を見せる中国のベビー・マタニティ産業を取り上げました。13年の市場規模は1兆4305億元。13~17年にかけて年平均で16%の成長を遂げると見込まれ、早ければ15年には2兆元を突破、17年には2兆5000億元に達すると見られています。こうした成長を後押しするのが「一人っ子政策」の緩和だと仮説を立てましたが実際にはどうなのでしょう。またピジョンや花王、ユニ・チャームなど奮闘する日本企業の実態を分析しながら子供向け市場の最新動向とトレンドを探っています。
 第二特集の業界&企業分析では、創業からわずか20年ほどで中国の建設機械トップに成長した三一集団にスポットライトを当てました。海外市場では「SANY」のブランド名で知られる同社の躍進の背景には、技術開発とアフターサービスの重視という戦略があります。中国から世界へと市場拡大を狙う三一集団の製品別売上構成から売上高と純利益、生産台数の推移を眺めながら、いかに業界トップに躍り出たか、その実態に迫ります。
 トレンド・ウォッチでは、1日の取引額が571億1200万元を超え世界中の度肝を抜いたアリババ系淘宝(タオバオ)の販促キャンペーンイベント「双十一購物節」。このイベントで競争が最も激しかったレディースアパレルでユニクロを押さえ、取引額1億9800万元でトップとなったのが韓都衣舍(HStyle)についてです。「1日のサイト訪問者数1500万人超」「サイト閲覧数8000万」という全企業でのトップ記録を打ち立てた同社のネット通販成功の極意に迫りました。
 現地企業のインタビューでは、昨今の円安・人民元高を背景に、中国国内の消費者が海外のネット通販サイトから直接購入する越境ネット取引「海淘(ハイタオ)」市場について、日本企業の中国ネット通販市場への出店・運営代行やコンサルティングを行う上海麗衆電子商務有限公司・総経理の銭江峰氏にインタビューしました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

※次号は2015年1・2月合併号を予定しています。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
2014年12月号 (vol.20)  もくじ 
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【巻頭特集】
・中国最新マーケティング
 『品質で勝負、中国のベビー・マタニティ産業』
 高級嗜好が拡大中、日系にも勝機

【第2特集】
・チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
 『中国最大の建機メーカー、三一集団の野望』
 油圧ショベルで躍進、中国から世界へ

【トレンド・ウォッチ】
・現地の最新商品&サービス
 『顧客対応とモデル撮影の「本気度」に注目』
 韓都衣舎から学ぶネット通販成功の極意とは

【インタビュー】
・中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
 『越境ECが拡大中、待たれる日本企業の積極進出』
 日本製品の意外なニーズ、人気商材は?

【都市別調査】
・都市別マーケティングレポート 済南 編
 『「銀座」の存在感強い済南 商業の中心は泉城路商圏』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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3)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第43回「車の次は「キックボード」?」(2014年12月26日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第43回は「車の次は「キックボード」?」(2014年12月26日付)。PM2.5による大気汚染をきっかけにエコ意識が一気に高まりつつある中国。その象徴は、北京や上海の路上で頻繁に見かける高級スポーツ電気自動車のテスラだ。エントリーモデルでも約65万元するが、富裕層の間で人気が高い。テスラは2014年に正式販売を開始。中国市場での14年販売台数は5000台を超え、世界販売の約3分の1を占める見通しだ。エコ重視の大義名分とスタイリッシュなデザインを併せ持つテスラは、物珍しさを求める中国富裕層の購買欲をくすぐった。一方、その数が路上に増えれば増えるほど希少価値が失われ、「買う気をなくした」という富裕層もいる。そうしたなか、エコという観点から新たな乗り物が人気を集めている。その正体と実際の売れ行きはいかに…。
 次回の掲載は1月16日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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