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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第158号】~ワインまでも偽物登場?~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2015年2月11日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第158号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 春節(旧正月)ムードが一気に高まってきました。街中のデコレーションも「新春快楽」など赤々とした飾り付けが目立つようになり、タクシー内のラジオからは空港や駅など帰省客の混雑ぶりが日々報道されています。
 今年の春節を待ち望んでいる人々は、中国だけでなく日本にもたくさんいるのではないでしょうか。大勢で押し寄せるであろう中国人観光客を迎え入れるホテルや百貨店などでは、中国語スタッフの体制を整えたり、免税手続き対策など準備に忙しくされていることでしょう。
 私の周りでも、春節に日本に行く予定だとの声をよく耳にします。なかには河口湖や北海道でスノーモービル乗車体験をするなど、東京や箱根などの定番ルートから日本観光も多様化が進んでいると驚かされます。
 そのおかげか、日本行きのフライトも高値となっており、日程によっては1万元近くになる場合も。1万元はいまのレートで約20万円。家族4人での移動となると…。「春節は上海でのんびりします」と言っていた日本人の知人の言い分もわかるような気がします。
 今週のコラムはCCTV(中国中央電視台)で取り上げられた偽物ワインの製造現場からのレポートについてです。では、中国市場インサイトメルマガ第158号をお送りいたします。

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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第158回)
     ~ワインまでも偽物登場?~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年1&2月合併号(vol.21)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「ミャンマー、お経もIT化」(2015年1月30日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第158回)
 ~ワインまでも偽物登場?~

 「フランスボルドーの5大シャトーのひとつ、ラフィットのワインが1本990元のところ、6本入り1箱で990元の特別価格。今がチャンス!購入ご希望の方はこちらへ電話を!」。
 先日、車のラジオで流れていたワインの特売広告。中国では2月に入り、一気に春節(旧正月)ムードが高まっています。虹橋空港と駅(火車站)から浦東空港が結ばれている地下鉄2号線の車内が、大きなスーツケースを運ぶ乗客で混雑するほどです。このラジオの広告も、春節に地方の実家へ帰省する人たちを狙いにしたものだとも言えますが、それにしてもあまりにも無謀な値段設定ではないでしょうか。
 実はちょうど最近スマートフォン(スマホ)のチャットアプリの微信で、CCTV(中国中央電視台)のある報道特集が頻繁に転送されています。それは「焦点訪談(フォーカスインタビュー)」という番組。1本5元で販売されている偽物ワインについての特集で、生産現場や実際の原材料などが赤裸々に公開された突撃レポートです。そのレポートの要約は以下の通り。
 北京の主要な酒類の卸売市場である城北回龍観交易市場では、1本数百元もするワインのほかに1本5~10元のワインも販売されている。そうした格安ワインの出所は、ほとんどが河北省秦皇島の昌黎で生産されたもの。そこではブドウ果汁を使わず、水にブドウ色素やレモン酸、中国白酒によるアルコール分などを配合して調合したワインを製造。原料も現地の食品添加剤のお店で販売されており、店主が格安ワインの原料の配合を把握しているほど。さらには偽物のラベルや包装箱を印刷する工場も隣接しており、原料から製造、パッケージまでに至るワンストップのサプライチェーンが形成されている。専門家は、こうした偽物格安ワインは頭痛や心拍数にも影響を与え、癌の原因にもなりかねないと指摘。……
 実際、企業の総経理など内部関係者へのインタビューや、原料が入った大きなビニール袋などが映し出されており、大きな衝撃を覚えます。確かにこれまでも夜の接待などの場で出されるウィスキーは偽物が多いとの指摘はありましたが、まさかワインまで……。二日酔いで頭痛がする際は、こうした偽物の可能性が高いと疑ったほうがいいかもしれません。何をどこまで信じたらいいのやら。中国での食に対する不信感は当分収まりそうにありません。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「品質で勝負、中国のベビー・マタニティ産業(7)」
 ~挽回なるか、市場の期待高い花王
 一方、出遅れ気味だった花王は中国戦略に本腰を入れ始め、主力の紙おむつ「メリーズ」の人気が拡大している。同社は11年に化粧品や日用品を手掛ける上海家化連合と戦略的業務提携で合意。13年1月にはベビー用紙おむつで同社初となる中間所得層向け製品「メリーズ瞬爽透気」を発売した。すると品質の高さが話題を呼び、人気が急上昇。並行輸入品が横行し、日本では中国人による買い占めが起きるなどの社会現象になった。また、偽物も横行し、中国現地サイトでは「花王の偽物をどうやって判別できるか」などというハウツーコンテンツもできるほどだ。……
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「品質で勝負、中国のベビー・マタニティ産業(6)」
 ~高品質志向への対応急ぐユニ・チャーム
 中国のベビー・マタニティ産業には大手企業がこぞって参入し、市場競争が激しくなっている。日系など外資系企業の取り組みを中心に見てみる。中国市場で知名度が高い日系ブランドといえば真っ先にピジョンが挙げられるだろう。02年にピジョン上海を設立して育児用品の販売を開始し、08年には上海工場、11年には常州工場が操業を開始した。同社の14年2~10月期連結決算は、売上高が前年同期比6.3%増の611億6700万円だった。中国事業はこのうち166億3400万円で、前年同期比では11.8%増と全体の伸びを上回った。……
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「品質で勝負、中国のベビー・マタニティ産業(5)」
 ~ネット通販も盛んなベビー用品市場
 ネット通販市場におけるベビー用品分野の成長も著しい。易観智庫によると、中国B2C市場におけるベビー・マタニティ関連製品の取引規模は、14年4~6月期において前年同月比161.7%増の217億9000万元に上った。14年通年では1000億元以上になると予想されている。市場調査機関の東方線上(iSURVEY)によると、製品別のネット購入頻度ではベビー用品が毎年20.28回となり、アパレル・靴・アクセサリーの17.68回などを上回る高い数字となった。14年11月11日の「双十一セール」の際には、粉ミルクが80万缶、紙おむつが60万セットも売れたというデータもある。……
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「品質で勝負、中国のベビー・マタニティ産業(4)」
 ~知名度高い日系ブランド
 中国品牌網や中国中央電視台がまとめた最新の「中国十大ベビー用品ブランド」には、ピジョンやコンビ、マミーポコ(ユニ・チャーム)などの日系のほか、米国のジョンソン・エンド・ジョンソンやパンパース、ドイツのNUK(ヌーク)など外資系が半数以上ランクインした。中国勢は好孩子(グッドベビー)などが入ったのみ。製品力でも知名度でも外資系企業やブランドが中国人消費者には根強い人気を誇っているということなのだろう。ベビー用品は直接肌に触れたり口にするものが多いため、安全性や信頼性が重視された結果とも言うことができる。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年12月号(vol.20)発行

 会報誌2015年1&2月合併号(vol.21)では、巻頭特集に二桁台の高度成長から鈍化した中国経済において、消費現場を中心に2014年の総括と15年の動向及びトレンドについてまとめました。14年のGDP成長率が7.4%とほぼ国家目標を達成した中国経済ですが、実際に消費や人々のライフスタイル等にどんな影響が出てきているのか。まずはマクロ的に各種経済指標を見ながら経済全体の流れを踏まえたうえで、大きく変化する中国人消費者のニーズやトレンド、消費層として存在感を高める80後と90後世代、さらにはこうしたライフスタイルや価値観の変化を追い風に中国でビジネスチャンスを拡大する日系企業の代表として無印良品の運営状況や戦略について考察しています。
 第二特集の業界&企業分析では、直近5年で2倍の規模に拡大した中国の外食産業を取り上げました。レストラン、カジュアルレストラン、ファストフード、その他の4つの形態に分けられますが、そのなかでもファストフードの躍進が大きく注目されています。そのファストフードの成長を支える変化とは…。
 トレンド・ウォッチでは、スマホ(スマートフォン)の普及により、アプリ経由の出張サービスが拡大している中国。ネイルから調理、掃除、自動車メンテナンス、マッサージ、運転代行、化粧などいずれもスマホアプリから予約すると指定の場所まで出向いてくれ、各種サービスを提供してくれます。今回はそのなかでも14年に設立したばかりながら、常時1000人超のネイリストを抱え、1日当たりのオーダーが7000件を超える出張ネイルアプリ「河狸家」の実体験談を交えながら、こうした出張サービスの人気の秘訣に迫ります。
 現地企業のインタビューでは、14年から低迷が続く不動産市場において、同じく大きく影響を受けている建築設計業界の実態や今後の可能性や戦略について、華東建築設計研究員(ECADI)の沈氏にインタビューしました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

※次号、2015年3月号は3月20日発行予定です。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
2015年1&2月合併号 (vol.21)  もくじ 
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 【巻頭特集】 2015年の中国消費のトレンドを探る
・特集1:マクロから見る中国経済
・特集2:消費を占うキーワード
・特集3:存在感高まる80後と90後
・特集4:中国でビジネスチャンスを拡大する日系企業

 【第2特集】 
・チャイナリサーチ 業界&企業分析
『レストラン形式のファーストフードが人気』
 拡大する中国の外食産業
 【トレンド・ウォッチ】 
・現地の最新商品&サービス
『ネイルから家事まで何でもござれ、出張ビジネスが拡大中』
 アプリ経由の出張サービス、顧客重視が人気の秘訣
 【インタビュー】 
・中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
『不動産市場低迷も新たな道を模索中』
 独創性と付加価値で勝負する建築設計業界
 【都市別調査】 
・ 都市別マーケティングレポート 大商集団編
 『地方都市の消費を牽引~大商集団~ 

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第45回「ミャンマー、お経もIT化」(2015年1月30日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第45回は「ミャンマー、お経もIT化」(2015年1月30日付)。2014年にカタール系Ooredoとノルウェー系Telenorの2社が携帯キャリア事業をスタートしてから、ミャンマーの携帯電話市場は劇的な変化を遂げた。国営のMPT(ミャンマー郵電公社)の独占状態が終わり、SIMカードの値段が一気に下落。一般市民の手に届く価格帯になった。13年末時点での携帯電話普及率はわずか約10%だったが、今や大画面スマホを片手に道行く姿は当たり前。そんななか、ヤンゴンの観光スポット「シェエダゴン・パゴダ」で、この一気に進むIT化の一端を垣間見たが、その奇妙な光景とは…。
 次回の掲載は2月13日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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