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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第160号】 ~新年快楽!でも足りないものは……?~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2015年2月25日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第160号】
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 新年快楽!キャストの大亀です。
 中国在住の皆さん、春節休暇はいかがお過ごしでしたでしょうか?
 私は台湾・台北でのんびりと春節休暇を過ごしました。妻の実家は温泉で有名な北投にあり、MRT(台北捷運)新北投駅前の温泉街まで自転車で5分の距離。私が台湾に滞在していた2000年前後は若干古びて廃れた感じがありましたが、10年末に加賀屋が台湾の日勝生グループと合弁で温泉旅館をオープンして以来、周りにも現代風に改築した老舗旅館も増え、また人気を集めているようです。
 加賀屋は日本の伝統的な「数奇屋造り」の建築が施され、まるで日本そのもの。玄関では和服を着たスタッフが一同に介してお出迎えしてくれ、日本の「おもてなし」サービスが見事に再現されています。温泉は弱酸性の白硫黄泉が源泉で、入浴料は一人1500台湾元(約6000円)とかなり高めですが、高級感溢れる大浴場とともに日帰り温泉だけでも一見の価値ありです。
 でも私がいつも行くのはその加賀屋からさらに坂を奥に100メートルほど上ったところにある「百楽匯」温泉。入浴料は一人350元(約1400円)ですが、10枚まとめ買いで280元となり、誰が使っても“没問題”。加賀屋ほどの高級感はありませんが、小ぎれいな浴場の壁には日本の浮世絵のような絵が描かれており、日本的な雰囲気を醸し出しています。加賀屋と同じ白硫黄泉を源泉とし、冷水風呂とミストサウナも併設され、性価比(コストパフォーマンス)抜群です。
 もし台北に行く機会がありましたら、ご予算に応じて、ぜひ北投温泉をお試しいただければと存じます。
 今週のコラムは台北で感じた春節の実感についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第160号をお送りいたします。

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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第160回)
     ~新年快楽!でも足りないものは……?~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年1&2月合併号(vol.21)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「出張ネイル、スマホで普及」(2015年2月13日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第160回)
 ~新年快楽!でも足りないものは……?~

 新年快楽!中国では春節休暇が終わり、本日より通常出勤となっています。日本では中国人観光客による「爆買」が話題となっていますが、今回は序章にすぎません。もうすぐ桜の花見シーズンがやって来ますし、その次は夏休み、秋の国慶節休暇……。爆買ムードがますますヒートアップしていくのではないでしょうか。
 私はそうしたお祭り騒ぎのような喧騒をよそに、台湾でのんびりと春節休暇を過ごしました。改めて台湾は本当に便利だと感じます。街の至る所にセブンイレブンやファミリーマートなどのコンビニがあり、お正月も日本同様24時間営業です。百貨店も初一(旧正月元日)からオープンしており、多くの客で賑わっていました。
 また、私にとってはほぼ1年ぶりの台湾だったので、10年前に住んでいたころによく食べた鍋貼(焼き餃子)、牛肉麺(牛肉ラーメン)、滷肉飯(煮込み豚肉かけ飯)、大腸麺線(豚の大腸入り煮麺)など定番の台湾屋台料理を食べ歩きました。春節期間なのでどこも開いていないかと心配しましたが、そんな心配はどこ吹く風でした。
 最近は歳のせいもあるかもしれませんが、年々、お正月を強く意識しなくなってきた気がします。日本でお正月といえば、大晦日の紅白歌合戦を見て年越しそばを食べ、お正月にはおせち料理を食べて、元日の実業団駅伝と2日と3日の箱根駅伝を観戦するのが恒例行事になっており、否が応にもお正月を感じます。
 台湾でも以前から大晦日に“年夜飯”を食べながら火鍋を囲み、コイン入りの餃子を食べて年越しをしてから、今度は麻雀卓を囲むというのが通例です。今年も同じパターンで新年を迎えたのですが、何か欠けているような気がしました。
 それは、新年の0時を迎えたときの爆竹でした。以前は、台湾の妻の実家でも玄関の前で大きな爆竹を鳴らしていましたし、近所からも大きな音が響いていました。しかし近年、台北では騒音の関係で爆竹を鳴らすことを控えるようになっており、今年はついにどこからも爆竹音を耳にする機会がありませんでした。
 中国でも上海の自宅の周りでは花火の販売店が設置されませんでした。地方ではまだお構いなしに花火が盛大に打ち上げられているのかもしれませんが、やはりどこか寂しい感じがします。もちろん、大気への影響を考えれば、花火を上げるのは控えたほうがいいと思うのですが、伝統は伝統として何らかの形で残っていってほしいとも思った春節でした。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「越境ECが拡大中、待たれる日本企業の積極進出(1)」
 ~日本製品の意外なニーズ、人気商材は?
 中国人消費者の購買力向上を背景に、中国国内の消費者が海外のネット通販サイトから直接購入する越境ネット取引(EC)が急成長している。中国ではこの越境ECを「海淘(ハイタオ)」というが、昨今のアベノミクスによる円安・人民元高の影響もあり、日中間の海淘である「日淘」の成長が著しい。日本を訪れる中国人観光客が急増し、彼らが日本製の炊飯器から化粧品、日用品、食品などを大量購入していることからも、日本企業の間では中国人に対して自社製商品をアピールしようという機運が高まっている。……
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「中国最大の建機メーカー、三一集団の野望(5)」
 ~ライバルとの激しい争い
 さて、三一は12年11月、本社機能を長沙から北京に移すことを発表した。背景には、ライバルで同じ長沙に拠点を置いていた中聯重科との確執があると見られている。両者の関係が悪化したのは、12年の産業スパイ報道がきっかけだ。現地紙によると、三一の社員が中聯重科の顧客情報や販売データを盗み出したという。一方、中聯重科の社員1人も共犯の疑いで取り調べを受けた。この社員が中聯重科のデータベースにアクセスし、情報を三一側に流していたとされる。……
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「中国最大の建機メーカー、三一集団の野望(4)」
 ~徹底的な顧客目線のサービス
 同社のサービスのキーワードは中国語で「快」「省」「好」の三つだ。最初の「快」は素早い対応を指す。対応を手際よく行うことは、顧客のためだけではなく自社のリソースの有効活用にもつながる。各営業店には顧客数や近くでの稼働機械数に応じてスタッフや営業車を適宜配置し、万全の態勢で臨む。最終的には顧客に対して「15分内に回答、2時間以内に現場到着、1日でサービス完了」を目指している。……
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「中国最大の建機メーカー、三一集団の野望(3)」
 ~部品内製化でコストダウン
 同社は部品の自社生産化に注力してきた。内製化することで利益率上昇はもちろん、メンテナンスなどの際にオンタイムで部品を調達できるメリットがある。特に力を入れたのは、支持車輪、ベア車輪、駆動輪、導車、履帯(クローラー)など。同社の部品市場への進出が日本メーカーの独壇場だった市場を一変させた。これらの部品の自給率は50%に達し、コストを20%近く削減した。全体の粗利益率は30%以上をキープしている。また、アジア・太平洋市場地区における部品販売額は、14年1~8月期において3000万元近くとなり、2年前の5倍の規模に増えるなど、規模のメリットも追求している。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年12月号(vol.20)発行

 会報誌2015年1&2月合併号(vol.21)では、巻頭特集に二桁台の高度成長から鈍化した中国経済において、消費現場を中心に2014年の総括と15年の動向及びトレンドについてまとめました。14年のGDP成長率が7.4%とほぼ国家目標を達成した中国経済ですが、実際に消費や人々のライフスタイル等にどんな影響が出てきているのか。まずはマクロ的に各種経済指標を見ながら経済全体の流れを踏まえたうえで、大きく変化する中国人消費者のニーズやトレンド、消費層として存在感を高める80後と90後世代、さらにはこうしたライフスタイルや価値観の変化を追い風に中国でビジネスチャンスを拡大する日系企業の代表として無印良品の運営状況や戦略について考察しています。
 第二特集の業界&企業分析では、直近5年で2倍の規模に拡大した中国の外食産業を取り上げました。レストラン、カジュアルレストラン、ファストフード、その他の4つの形態に分けられますが、そのなかでもファストフードの躍進が大きく注目されています。そのファストフードの成長を支える変化とは…。
 トレンド・ウォッチでは、スマホ(スマートフォン)の普及により、アプリ経由の出張サービスが拡大している中国。ネイルから調理、掃除、自動車メンテナンス、マッサージ、運転代行、化粧などいずれもスマホアプリから予約すると指定の場所まで出向いてくれ、各種サービスを提供してくれます。今回はそのなかでも14年に設立したばかりながら、常時1000人超のネイリストを抱え、1日当たりのオーダーが7000件を超える出張ネイルアプリ「河狸家」の実体験談を交えながら、こうした出張サービスの人気の秘訣に迫ります。
 現地企業のインタビューでは、14年から低迷が続く不動産市場において、同じく大きく影響を受けている建築設計業界の実態や今後の可能性や戦略について、華東建築設計研究員(ECADI)の沈氏にインタビューしました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

※次号、2015年3月号は3月20日発行予定です。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
2015年1&2月合併号 (vol.21)  もくじ
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 【巻頭特集】 2015年の中国消費のトレンドを探る
・特集1:マクロから見る中国経済
・特集2:消費を占うキーワード
・特集3:存在感高まる80後と90後
・特集4:中国でビジネスチャンスを拡大する日系企業

 【第2特集】
・チャイナリサーチ 業界&企業分析
『レストラン形式のファーストフードが人気』
 拡大する中国の外食産業
 
 【トレンド・ウォッチ】
・現地の最新商品&サービス
『ネイルから家事まで何でもござれ、出張ビジネスが拡大中』
 アプリ経由の出張サービス、顧客重視が人気の秘訣
 
 【インタビュー】
・中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
『不動産市場低迷も新たな道を模索中』
 独創性と付加価値で勝負する建築設計業界
 
 【都市別調査】
・ 都市別マーケティングレポート 大商集団編
 『地方都市の消費を牽引~大商集団~

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第46回「出張ネイル、スマホで普及」(2015年2月13日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第46回は「出張ネイル、スマホで普及」(2015年2月13日付)。上海で食品メーカーのマーケティング担当の李さん(37)。幼稚園児の娘を持ち、仕事と家事に忙しい。月一度のネイルサロン通いが安らぎのひと時だが、最近は出張ネイルサービスの「河狸家」を利用している。河狸家は2014年に誕生した出張ネイル業者。スマートフォン(スマホ)用のアプリを活用したネイルサービスの仲介プラットフォームだ。わずか1年弱で北京、上海、杭州、深圳、成都まで事業範囲を広げ、常時千人超のネイリストを抱えている。キャンペーン日には1日当たりのオーダーが7千件を超え、売り上げは100万元超の人気ぶりだが、その人気の秘訣は…。
 次回の掲載は2月27日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
http://t21.nikkei.co.jp/
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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