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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第162号】 ~「海淘」で見つめ直す中国ネット通販事情~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2015年3月11日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第162号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週末は小田原に行ってきました。これまで新幹線で通過するのみで、窓から見える小田原城に毎回興味を持ちながらいつかは一度訪れたいと思っていました。
 ちょうど梅の花が満開を迎えており、もう一か月もしたら盛りを迎えるであろう桜とはまた違う趣きの風情で溢れていました。戦国時代に小田原城を本拠に関東一円を支配した戦国大名の北条氏(北条五代)の展示などもあり、歴史好きにはたまらない城ですね。
 入場者もそれほど多くなく、中国でいつも大勢の人に囲まれながら観光地巡りをする身としては、すごく落ち着いた気持ちになりました。敷地に隣接する報徳二宮神社ではちょうど神前結婚式にも出くわし、新婦の艶やかな着物姿に改めて日本の伝統文化は素晴らしいと見直しました。
 結局、中国人観光客は帰り際に一団体目にしただけでした。その後、湯河原温泉に行ったのですが、そこも客はオール日本人。そのうちこうした地区にも中国人観光客が溢れるのだろうなと思いながら、日本の週末ののんびり落ち着いたひと時を堪能しました。
 今週のコラムは会報誌2015年3月号の巻頭特集で取り上げた「海淘」についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第162号をお送りいたします。

◆◇キャスト中国市場調査のご案内◇◆
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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
<<お気軽にお問い合わせください!!>> http://www.cast-marketing.com/inquiry/
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第162回)
     ~「海淘」で見つめ直す中国ネット通販事情~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年1&2月合併号(vol.21)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「ネット衣料、ブランド偏重?」(2015年2月27日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第161回)
 ~「海淘」で見つめ直す中国ネット通販事情~

 会報誌2015年3月号の巻頭特集で、14年11月号に続き越境ネット通販の「海淘」を取り上げました。12年末ごろからのアベノミクスによる円安・人民元高により、日本円相場が人民元に対して実に60%も下落しました。日本の商品が一気に格安となり、春節休暇期間での中国人観光客による日本での「爆買い」も話題を集めています。
 この「爆買い」の流れはネット上でも起こっています。日本との間の越境ネット取引が13~14年に急成長し、スマホチャットアプリの「微信」でも日本観光や商品に関する情報が頻繁に飛び交うようになりました。
 この海淘の盛り上がりを目の当たりにし、最近、我々のもとにも様々な企業から「うまくいきますか?」「今後もこの流れは続きますか?」といった相談が舞い込んできます。実際に海淘を始めること自体は、普段日本でネット通販ショップを運営している企業や人たちであれば何ら大きな障害はないでしょう。中国語でのサイト準備や問い合わせ及びクレーム対応ができるようにしさえすれば、これまでの運営の流れの延長線上で対応が可能です。
 しかし、日本では中国のネット通販市場に対する不信感、つまり市場規模はたしかに大きいが、そんなにはうまくいかないという“暗黙の了解”的な認識が蔓延っているような気がします。そのために前述のような質問が来るのだと思います。
 10年に中国ネット通販が外資に解禁となり、日本で何度か講演をしました。その際、法律的には何ら問題なくネット通販ができるようになりましたが、ただ通販サイトを立ち上げただけでは売れるかどうかはわかりません、日本の商品やブランドについて中国の消費者はほとんど知りません、という論調で話をして、主催者から苦笑いされる場面もありました。
 実際に多くの企業が中国ネット通販市場に進出し、結果としてほとんどが撤退したことを考えると、そのように主張したこと自体は間違っていなかったのですが、今回のいわゆる第二次ブームは果たしてホンモノなのでしょうか? また、このブームはどのくらい続くのでしょうか?
 その答えについて、単に円安・人民元高による値ごろ感だけではなく、中国の消費現場でいま起こっている現象や背景をしっかり見つめ理解したうえで、今後の中国ネット通販の取り組みを考察する必要があるのではないかと考えます。そうした背景を念頭に、ぜひ「海淘」特集をご覧ください。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「独創性と付加価値で勝負する建築設計業界(2)」
 ~政府による投資PJが業界後押し
 景気低迷により確かに大きな影響を受けてしまった。特に住宅市場だ。上海では14年の住宅プロジェクト数は前年比で70~80%も減少した。商業施設には2~3年後に影響が出てくるだろう。ただ、影響は我々の想定より大きくはなかった。従来型の住宅プロジェクト以外の新規事業が増えたので、全体の売上高ベースでの「被害」も大きくなかった。……
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「独創性と付加価値で勝負する建築設計業界(1)」
 ~不動産市場低迷も新たな道を模索中
 2014年、中国経済は調整期に入ったと言える。マクロ経済と連動しやすい不動産業界も低迷している。14年の不動産開発投資額は前年比9.3%減の9兆5036億元、不動産新規開発面積は同10.7%減の17億9592万平方メートル、開発用土地購入面積は同14%減の3億3383万平方メートルといずれも減少した。販売面でも、面積ベースで7.6%減少、金額ベースでは6.3%減少と不調だった。……
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「アプリ経由の出張サービス、顧客重視が人気の秘訣(4)」
 ~付加価値向上が発展のカギ
 実はこのような出張サービス、ネイルだけにとどまらず、様々な分野で流行の兆しを見せ始めている。「商品の配送」と「サービスの提供」の二つに分けられるが、前者は「社区社区001」「愛鮮蜂」「雅各庫克」などが代表的だ。食品、飲料品、生鮮品などをネットで注文し、家まで届けてくれる。後者の出張サービスとしては、ネイルの「嘟嘟美甲」、調理の「愛大厨」、掃除の「阿姨帮」、自動車メンテナンスの「卡拉丁」、マッサージの「功夫熊」、代行運転の「E代駕」などがある。……
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「アプリ経由の出張サービス、顧客重視が人気の秘訣(3)」
 ~忙しい女性に重宝される出張ネイル
 河狸家は顧客獲得のため、無料のネイル体験など様々なプロモーション活動を行っている。企業と提携し、従業員に無料でネイルサービスを行うこともある。忙しいホワイトカラー層の女性向けに「移動ネイル車」も導入した。このような方法で大量の会員を獲得してきた。ネット上でのプロモーションも豊富で、初回予約で100元、施術後に評価をした場合には10元の割引券贈呈などのほか、チャットアプリ「微信」の「朋友圏」に“紅包”を直接送ることもある。電子チケットのような仕組みで、これを使ってネイル体験をしてもらおうという狙いだ。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年12月号(vol.20)発行

 会報誌2015年1&2月合併号(vol.21)では、巻頭特集に二桁台の高度成長から鈍化した中国経済において、消費現場を中心に2014年の総括と15年の動向及びトレンドについてまとめました。14年のGDP成長率が7.4%とほぼ国家目標を達成した中国経済ですが、実際に消費や人々のライフスタイル等にどんな影響が出てきているのか。まずはマクロ的に各種経済指標を見ながら経済全体の流れを踏まえたうえで、大きく変化する中国人消費者のニーズやトレンド、消費層として存在感を高める80後と90後世代、さらにはこうしたライフスタイルや価値観の変化を追い風に中国でビジネスチャンスを拡大する日系企業の代表として無印良品の運営状況や戦略について考察しています。
 第二特集の業界&企業分析では、直近5年で2倍の規模に拡大した中国の外食産業を取り上げました。レストラン、カジュアルレストラン、ファストフード、その他の4つの形態に分けられますが、そのなかでもファストフードの躍進が大きく注目されています。そのファストフードの成長を支える変化とは…。
 トレンド・ウォッチでは、スマホ(スマートフォン)の普及により、アプリ経由の出張サービスが拡大している中国。ネイルから調理、掃除、自動車メンテナンス、マッサージ、運転代行、化粧などいずれもスマホアプリから予約すると指定の場所まで出向いてくれ、各種サービスを提供してくれます。今回はそのなかでも14年に設立したばかりながら、常時1000人超のネイリストを抱え、1日当たりのオーダーが7000件を超える出張ネイルアプリ「河狸家」の実体験談を交えながら、こうした出張サービスの人気の秘訣に迫ります。
 現地企業のインタビューでは、14年から低迷が続く不動産市場において、同じく大きく影響を受けている建築設計業界の実態や今後の可能性や戦略について、華東建築設計研究員(ECADI)の沈氏にインタビューしました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

※次号、2015年3月号は3月20日発行予定です。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
2015年1&2月合併号 (vol.21)  もくじ 
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 【巻頭特集】 2015年の中国消費のトレンドを探る
・特集1:マクロから見る中国経済
・特集2:消費を占うキーワード
・特集3:存在感高まる80後と90後
・特集4:中国でビジネスチャンスを拡大する日系企業

 【第2特集】 
・チャイナリサーチ 業界&企業分析
『レストラン形式のファーストフードが人気』
 拡大する中国の外食産業
 【トレンド・ウォッチ】 
・現地の最新商品&サービス
『ネイルから家事まで何でもござれ、出張ビジネスが拡大中』
 アプリ経由の出張サービス、顧客重視が人気の秘訣
 【インタビュー】 
・中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
『不動産市場低迷も新たな道を模索中』
 独創性と付加価値で勝負する建築設計業界
 【都市別調査】 
・ 都市別マーケティングレポート 大商集団編
 『地方都市の消費を牽引~大商集団~ 

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第47回「ネット衣料、ブランド偏重?」(2015年2月27日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第47回は「ネット衣料、ブランド偏重?」(2015年2月27日付)。数字の11が並ぶことから「双11」と呼ばれる11月11日の「光棍節(独身節)」。最近ではネット通販の販促日として盛り上がりを見せており、アリババ系「天猫(Tモール)」の2014年のこの日の取引額は571億1200万元(約1兆円)となった。ブランド別では、スマートフォン(スマホ)の小米(シャオミ)が15億6000万元でトップ。日系でもユニクロが全体の第5位、花王のおむつ「メリーズ」がマタニティー部門で首位に立つなど日系企業も躍進した。競争が一番激しかった女性アパレル部門では地場系の韓都衣舍(HStyle)がユニクロを押さえてトップとなったが、その成功の裏には年間を通した綿密な戦略と準備があった…。
 次回の掲載は3月13日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

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