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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第167号】 ~「マッサン」効果、中国での可能性は?~

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2015年4月15日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第167号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 日本での入学・始業式から遅れること1週間。上海日本人学校虹橋校でも今週から新学期がスタートしました。日本から派遣される教員は3年の任期で交替となるため、転勤や引っ越しなどの準備のために多めの時間が取られているのでしょうか。
 前年度末に大問題となった通行バス使用禁止も、今年度からは学校側が一括で運営管理するスクールバスとなり、総勢32台にものぼる専用のバスが校門前に行列を作る様は圧巻でした。
 今年度から娘も4年生に無事進級し、新たな1年をスタートさせました。4年生は全部で7組。1年生の時は10組、3年生の時には8組あったので、児童数も少しずつ減っているのがうかがえます。
 同級生のなかには会社の命により、父親だけ上海に残り、家族は皆日本へ帰国させられたケースもあったようです。昨今の円安・人民元高による「爆買い」や「インバウンド消費」が取り沙汰されていますが、こうした側面もビジネスやトレンドを見ていくうえで大切ですね。
 今週のコラムは「マッサン」効果によるウイスキーブームと中国での実態についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第167号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第167回)
     ~「マッサン」効果、中国での可能性は?~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年3月合併号(vol.22)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「「世界の工場」の行く末」(2015年4月10日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第167回)
 ~「マッサン」効果、中国での可能性は?~

 先月、神戸でのセミナー講演を終え、広島の実家に寄りました。実家では父親が近所で畑を借り、色んな野菜を自家栽培しています。今回はキャベツに白菜、ホウレンソウ、ネギなどが食べごろとなり、それら新鮮な野菜に合わせた料理を母親が作ってくれました。
 いつもの通り食事が済み、お茶でも飲みながら話が続くのかと思いきや、両親からびっくりする一言が……。「最近はウイスキーを飲んでいるの」。食事の後、おちょこのような小さなグラスにウイスキーを一杯、ストレートでゆっくり飲みながら会話を楽しむ。ナッツなどのおつまみは食べないとも言っていました。
 これまで1人で食後にウイスキーをちびちびと飲んでいる私を見て、よくそんなものストレートで飲めるよねとあきれていた両親がすごい変わりようです。その変化のきっかけは「マッサン」。「日本のウイスキーの父」と言われ、ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝氏を主人公としたNHKの朝の連続ドラマです。その竹鶴氏、同じ広島出身ということで親近感も手伝ってか、マッサンの作るウイスキーに興味が沸いたとのこと。
 さらに、NHKが別の企画で製作したウイスキーの特集番組で、スコットランドでは食後にウイスキーをストレートで香りを楽しみながらゆっくり飲んで1日を終えるという場面が紹介され、その習慣に感化されてもいるようです。
 恐るべし「マッサン」効果で、日本でのウイスキー販売も大きく伸びているようです。一方、中国ではどうなのでしょうか。ウイスキーを飲む機会といえば、夜のお付き合いの場面でしかないような気がします。仕事帰りに洒落たバーでウイスキーを一杯ひっかけてから帰宅といった文化もないでしょう。
 ネット上のデータでは、2013年の中国の蒸留酒消費量は11.78億ケースで、その大部分が国産の白酒(バイチュー)。ブランデーやウイスキーなどの人気が高まりつつあるなか、輸入品はわずか0.4%のみだったとのこと。IWSR(The International Wine & Spirits Record)のデータによると、世界最大のウイスキー消費国であるインドでもたかだか約1.7億ケースだったことを考えると、中国のウイスキーの潜在市場はとてつもない巨大さと言っていいでしょう。(ちなみに日本は第4位で約1,100万ケース。出所:http://allabout.co.jp/gm/gc/436887/
 中国でもこの「マッサン」が放映され、日本のようにウイスキーブームが起こったらどうなるでしょう。4月1日以降、羽田空港の免税店からサントリーのウイスキーが販売中止となったとのこと。最近の「爆買い」を考えると、日本中の酒屋からウイスキーがなくなってしまうかもと、少し背筋がゾクっとしました。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「人事・報酬制度のポイント制、中国でテイクオフ(4)」
 ~要求がストレートな中国人
 ポイントは主に「福利厚生」と「インセンティブ」の2種類。前者は春節や中秋節、誕生日など季節やイベント等に配布する定期的なもの。後者は業績優秀や勤続など成果に応じて付与する報酬的なもの。日本では前者の福利厚生のほうが多いのだが、中国では両者ほぼ半々になっている。ポイントの有効期限はクライアントごとに1年や2年など自由に選択できるが、1年間を有効期限としている会社が多い。……
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「人事・報酬制度のポイント制、中国でテイクオフ(3)」
 ~中国で重要な「家族」というキーワード
 中国では特に「家族(ファミリー)」のキーワードが大事だと感じる。ある20代後半の男性社員がポイントを貯めて選んだ商品が一眼レフカメラ。成都にいる父親にプレゼントするためだ。単に両親に喜んでもらいたいという願いのほかに、こうした商品を報酬としてもらえる会社に勤めていることを褒めてもらいたい、自分の進路を認めてもらいたいという願望もあるのだろう。……
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「人事・報酬制度のポイント制、中国でテイクオフ(2)」
 ~目まぐるしい変化、社会や従業員の価値観
 進出前の市場調査で、中国の国営企業を中心に社員旅行や社内イベントが盛んで、月餅などの現物給付や「贈り物」文化が根付いており、マーケットは大きいと考えた。一方では、社会や従業員の価値観の変化が目まぐるしく、社員旅行を敬遠したり、もらった月餅を転売するなど従来のやり方では満足していない従業員の姿も垣間見られたので、これはチャンスだと感じた。……
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「日経MJ(流通新聞)中国&アジア商売見聞録」
 ~「世界の工場」の行く末(2015年4月10日掲載)
 第50回は「「世界の工場」の行く末」(2015年4月10日付)。「今後2~3年様子を見たうえで撤退か移転かを決める」。かつて「世界の工場」と呼ばれ、香港や台湾から多数の工場が進出した中国広東省・東莞。深圳空港から広州へと繋がる広深高速の玄関口として早くから工業地帯として発展した長安鎮でアクリル製の装飾品工場を営む楊氏(39歳)はいう。深圳の最低賃金は月額2030元だが、実際にはその2倍程度の3000~4000元程度が相場。台湾の人件費とほとんど差はないという。台湾南部へ工場を移転し、子育てがひと段落した40歳以上の女性を雇えば十分採算がとれ、かつ生産性も高まると考えているが即断はできない。その理由は…。
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「人事・報酬制度のポイント制、中国でテイクオフ(1)」
 ~時代変化の中で福利厚生システムも変革中
 ベネフィット・ワン上海は2012年5月の設立。日本のベネフィット・ワン株式会社の100%独資だ。14年4月には北京にも営業事務所を開設した。弊社は主に「インセンティブカフェ」という従業員向け「福利厚生/インセンティブ」サービスを提供している。紅包(春節)や月餅(中秋節)を贈る代わりに、成績優秀な従業員に報酬としてポイントを付与し、その溜まったポイントに応じて商品やサービスが選べる福利厚生システムだ。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年3月号(vol.22)発行

 会報誌2015年3月合併号(vol.22)では、巻頭特集に中国のネット通販を語る上で欠かせないキーワードになってきた越境ネット取引の「海淘(ハイタオ)」を取り上げました。今年の春節期間に日本を訪れた中国人観光客による「爆買い」が大きな話題となりましたが、そもそもその行動の背景には何があるのか。またリアルだけでなくネットでも日本含め海外のサイトから直接購入する海淘が盛り上がっていますが、単なる円安・人民元高だけでは語りつくせないその理由について、中国の消費現場の実態から迫りました。一方、高まる越境取引を前に、税金などの法整備も進める当局の力の入れようも感じられますが、そうした法・税務面の詳細についても掘り下げました。中国人の購買意欲が高まっている中、日本企業はどのように攻めていけばいいのか…。海淘市場の現状と今後について分析しています。
 トレンド・ウォッチでは、いまや中国春節(旧正月)の風物詩ともなった「オンライン紅包(ホンバオ)」を紹介しています。スマホ(ネット)の決済システムを経由して、ひも付された銀行口座などから紅包を送る、もしくは口座に紅包を振り込むという、いわば「バーチャルお年玉」のことですが、若者を中心に今年は大いに盛り上がりました。その盛り上がりの様子やサービス提供業者の状況について詳しく解説しました。
 現地企業のインタビューでは、豊かになってきた中国で従業員にいかに福利厚生やインセンティブ(やる気)を与えるかについて悩む企業に対して、ポイント制プログラムのソリューションを提供するベネフィット・ワン上海の鈴木梢一郎総経理に、中国の実態やビジネスを進めていくうえで直面する問題や解決策についてインタビューしました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

※次号、2015年4月号は4月20日発行予定です。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
2015年3月号 (vol.22)  もくじ
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【巻頭特集】 中国最新マーケティング
『消費意欲向上と円安で海外製品が流入中』
 拡大する海淘市場、日本企業にチャンスはあるか

【トレンド・ウォッチ】 現地の最新商品&サービス
『ネットで盛り上がった“紅包大戦”』
 オンラインお年玉は春節の風物詩に

【マーケティング】 数字で見る中国
・中国の商業施設売上高ランキング2014
・中国スマホユーザーのマストアイテム微信の利用状況

【インタビュー】 中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
『人事・報酬制度のポイント制、中国でテイクオフ』
 時代変化の中で福利厚生システムも変革中

【都市別調査】 都市別マーケティングレポート 地場系小売企業②
『重慶人を虜にする企業~重慶百貨大楼~』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第50回「「世界の工場」の行く末」(2015年4月10日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第50回は「「世界の工場」の行く末」(2015年4月10日付)。「今後2~3年様子を見たうえで撤退か移転かを決める」。かつて「世界の工場」と呼ばれ、香港や台湾から多数の工場が進出した中国広東省・東莞。深圳空港から広州へと繋がる広深高速の玄関口として早くから工業地帯として発展した長安鎮でアクリル製の装飾品工場を営む楊氏(39歳)はいう。深圳の最低賃金は月額2030元だが、実際にはその2倍程度の3000~4000元程度が相場。台湾の人件費とほとんど差はないという。台湾南部へ工場を移転し、子育てがひと段落した40歳以上の女性を雇えば十分採算がとれ、かつ生産性も高まると考えているが即断はできない。その理由は…。
 次回の掲載は4月24日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
http://t21.nikkei.co.jp/
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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