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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第170号】 ~世界最大の自動車市場に各メーカーが集結~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2015年5月13日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第170号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか?今年は恵まれた天候のうえに、北陸新幹線も開通したばかりで、国内はどこも人出が好調だったようですね。
 中国も5月1日の労働節休暇は三連休となりました。私は家族と視察も兼ねて南京に行ってきました。南京は12年6月に訪れて以来。新たにオープンした商業施設を中心に市内だけでなく、アウトレットモールがオープンした郊外にも足を運びました。
 毎回、南京に行くとどこか緊張感があります。そうしたなか2009年に中国で最も美しい書店に選ばれた「先鋒書店」を訪れました。市内の五台山運動場の地下で元々は駐車場だったとのこと。店内に「考える人」の銅像や十字架が置かれていたり、簡単な講演や上映会ができるスペースがあったりと、単なる書店だけではなく、南京市民の文化的憩いの場として慕われています。
 山積みされた中国語の数々の本の中に、比較的目立つところに村上春樹や東野圭吾など日本の書籍の翻訳版も沢山置かれ、多くの人が手に取っていました。ついつい歴史的にも日本の文化を受け入れないのではと先入観を持ってしまいますが、こちらが意識しすぎなのかもしれません。
 今週のコラムは先月訪れた上海モーターショーの様子と会場で感じた変化についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第170号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第170回)
     ~世界最大の自動車市場に各メーカーが集結~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年4月号(vol.23)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「議論呼ぶ快走ハイヤー」(2015年5月8日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第170回)
 ~世界最大の自動車市場に各メーカーが集結~

 先月、「上海モーターショー」に行ってきました。会場は今年3月に全面オープンとなった「国家会展中心」。市中心部から虹橋空港や駅(火車站)を越えてさらに西に進んだところに壮大に広がるクローバー型の巨大な展示施設です。建築面積が約147万平方メートルと日本最大の展示会場「東京ビッグサイト」の6倍強で、単一の建築物としては世界最大とも言われています。
 入場料80元を支払い、中に入ると会場内はとにかく“広くてでかい”の一言。会場周辺の駐車場は満杯で、遠く離れた臨時駐車場からは無料のシャトルバスが何台も連なるほどでしたが、会場が広い分、それほどぎゅうぎゅう詰めのイメージはありません。地下鉄2号線の終着駅「徐涇東」にも直結しています。
 14年まで6年連続で世界新車販売台数No.1の中国。中国での売れ行きが今後の事業を左右するともいえ、各社の展示や演出から気合の入れようがひしひしと伝わってきました。日系ではトヨタが燃料電池自動車の「ミライ」を展示していましたが、それほど関心を集めている様子はありませんでした。それよりはハイブリッドの仕組みやエンジンを解説するコーナーのほうが、ゲームセンターのような模擬体験などもできて人気を集めていました。
 最も注目を集めたのが、中国で4月から公開されているアメリカ映画「ワイルド・スピード」に登場したLykan Hypersport (ライカン・ハイパースポーツ)のスポーツカー。1台6600万元(約13億2000万円)と高額にもかかわらず、予約注文が入ったとのニュースがネットで流れ、展示の周りには多くの見物客で一杯でした。
 一方、若干の違和感も感じました。13年に開かれたモーターショーも見学に行ったのですが、その時と何か様子が違うのです。少々盛り上がりに欠けているというか……。
 それは、日本のメディアでも取り上げられていましたが、今回からは展示に華を添える女性モデルコンパニオン「車模」が禁止されたからでしょう。前回も肌をあまり露出しないようにとの当局からの指導がありましたが、それでも「車模」目当てに一眼レフやスマホを持った男性たちの人垣が一種の昂揚感を演出しており、ショー的な“お祭り”気分が味わえました。
 それに比べれば、今回はおとなしめの会場の雰囲気のなか、単純に車の展示を楽しむカップルや家族連れが多かったような気がします。そうしたなか、唯一“カメラ小僧”で人垣ができていたのが日産系高級車のインフィニティ。黒服と巻き髪で統一された受付嬢が5名ずらりと並ぶ姿が高級感を演出し、人気を集めていました。
 お祭り気分が色あせた今年の上海モーターショー。赴く前はどこか寂しい気持ちだったのですが、一方でシンプルに現行モデルや未来の車社会を描いた展示をじっくりと見ることができ、一緒に行った家族も満足した様子。お上からの風紀秩序を重視した強制的な指導も、結果としては良かったのではと思いました。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「拡大する海淘市場、日本企業にチャンスはあるか(8)」
 ~新たなモデル「跨境通」とは
 こうしたなか、中国各地に設置された保税区を活用する越境ネット通販モデルが脚光を浴びるようになった。その代表格が上海で誕生した「跨境通」。13年末に東方電子支付有限公司という法人に経営を委託する形で、取引(注文と受注)、通関、物流(配送)、支払いなどをワンストップで提供する越境のネット通販サイトを立ち上げた。……
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「拡大する海淘市場、日本企業にチャンスはあるか(7)」
 ~税金の流れ、当局は実質黙認
 商品ごとの輸入許可や販売許可についても、原則的には化粧品、食品、衛生用品などは個別に許可が必要なのだが、実際には中国で販売許可を取得していないドラッグストア系のスキンケア用品などが数多く流入しており、当局も実質目をつぶっている状況と言える。海淘の運営業者に話を聞いても、これまで数千件ものオーダーを処理してきたが、通関で荷物を止められたというクレームが来たケースはないという。実際にはほとんど取り締まりができていないのが現実だ。……
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「拡大する海淘市場、日本企業にチャンスはあるか(6)」
 ~政府が進める税金整備
 円安・元高基調により、日本のあらゆるものが中国人にとって「棚からぼたもち」のように急に安くなった。元々日本の商品に対する評価は高く、“買わない理由がない”のである。今年の春節(旧正月)商戦で、電気炊飯器やウォシュレットをはじめとした中国人観光客による日本での「爆買」が話題になったが、これは単なる序章。少なくとも円安・元高トレンドが続く以上は、為替メリットによる割安感を享受する中国人の活発な消費行動が続くことが想定され、こうした動きも当然海淘に波及することになるだろう。……
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「日経MJ(流通新聞) 中国&アジア商売見聞録」
 ~議論呼ぶ快走ハイヤー(2015年5月8日掲載)
 第52回は「議論呼ぶ快走ハイヤー」(2015年5月8日付)。朝夕の通勤ラッシュ時の渋滞がひどい北京。タクシー争奪戦も年々激しくなり、配車アプリも役に立たない。そうしたなか、最近サラリーマンやOLの間で人気を集めているのがO2Oアプリケーションの「専車(ハイヤー)」サービスだ。外資系企業に勤める台湾人の王さん(35才)はほぼ毎日、このアプリを利用。タクシーよりも快適で、ドライバーの態度もよい。飲料水やおしぼり、Wi-Fi設備や充電器も完備。車内でクラシック音楽が流れていることもあり、「通勤時にリラックスできる。BMWやベンツが配車されることもあるの」とべた褒めだ。呼ぶ車がタクシーではなく一般車に変わるだけなのだが、その仕組みや人気を集めている理由とは…。
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「拡大する海淘市場、日本企業にチャンスはあるか(5)」
 ~買物意欲向上と円安の追い風
 経済の発展と共に市民の購買力が向上し、また人民元レートの上昇により海外の商品が比較的割安となった。海外旅行客も増加していているほか、海外の商品やサービスの情報も微信やSNSを通じていくらでも入手できるようになった。こうした環境変化に伴い、中国人消費者もこれまで以上に“ショッピングを楽しみたい”という欲望が高まっている。ただ同時に、いざ買い物をしようにも“買いたいものがない”という現実にも直面している。……
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「拡大する海淘市場、日本企業にチャンスはあるか(4)」
 ~ポイントは価格と稀少性
 外高橋輸入商品直売センターの商業発展部総監の馬駿氏によると、果物、水産物、牛肉が売れ筋で、特に水産物の人気が高いという。8匹入り一箱で値段が687.5元もするボストンロブスターは毎日300箱が売れる。開店から1時間以内で完売するという人気ぶりだ。一箱300グラムで値段が330元のカナダ産ズワイガニも毎日200~300箱が開店1~2時間内で完売する。2キロ132元のモザンビーク産エビも人気があり、入荷したかどうかの問い合わせが絶えないという。……
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「拡大する海淘市場、日本企業にチャンスはあるか(3)」
 ~上海自由貿易区が海淘を後押し
 では、なぜ中国で海外から直接ネットで購入する海淘の人気が出ているのだろうか。その背景は何であろうか。単なる流行り(トレンド)であれば、それに乗っかって投資を行い、後で痛い目に遭う日本企業が出てくる可能性もあるのではないだろうか。この背景を理解した上で、今後も大きく成長するであろう中国海淘市場に打って出るかどうかを判断することが大変重要になってくる。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年4月号(vol.23)発行

 会報誌2015年4月号(vol.23)では、巻頭特集では前号に続き中国越境ネット取引「海淘(ハイタオ)」の実態に迫りました。前号では海淘が盛り上がる背景や要因について、消費現場と税(法)整備の面から考察しましたが、今号ではさらに一歩踏み込み、海淘の主要なプラットフォームを紹介し、そうしたプラットフォームを活用して日本企業がどのように海淘を始めるかについて紹介しています。海淘代表格の「天猫国際」の仕組みや開店までの流れなどの解説のほかに、スマホアプリをメインに勢いを増す「洋碼頭」や「蜜淘」、さらには微信内で始まったネットショップサービスの「微店」を利用した海淘状況についても詳しく説明しています。
 トレンド・ウォッチでは、 タクシー配車アプリと微信紅包の盛り上がりに続き、中国で今一番ホットなO2Oアプリケーションの「専車(ハイヤー)」と「代駕(運転代行)」を取り上げました。タクシーが見つからなければハイヤーを呼び、飲酒後は運転代行を頼むという中国消費者の新たな移動モデルになりつつあります。スマホ普及に伴い一気に広まったこれらサービスについて、その利用方法や状況、利用者の声や新たに波及したサービスなどについて詳しく解説しました。
 数字で見る中国では、右肩上がりで成長するモバイル決済市場をピックアップしました。2014年の市場規模は5兆9924億元、前年比391.3%増と大幅成長する同市場の実に82.3%のシェアを占めるのがアリババ系の支付宝(アリペイ)。そうしたなか、最近、ユーザー数を増加させているテンセントの「微信支付」やQQを経由した「QQ銭包」の状況はいかに。 現地企業のインタビューでは、中国には90年に進出し、中国に進出する外資系企業の中で初めて直販ライセンスを取得したことでも有名な米系化粧品直販メーカーのAvon(エイボン)チャネルマーケティング部門のCoral Lai総監にエイボンの発展戦略と復活への道のりについてインタビューしました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

※次号、2015年5月号は5月20日発行予定です。

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会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』
2015年4月号 (vol.23)  もくじ
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 【巻頭特集】
 「微信」と「朋友圏」で海淘市場を攻略せよ」
 変化する越境ネット通販の最新動向とトレンド

 【トレンド・ウォッチ】 現地の最新商品&サービス
 「ハイヤーと運転代行、アプリで簡単に活用」
 斬新でクリエイティブなO2Oサービス

 【マーケティング】数字で見る中国
 「市場規模は6兆元、アリペイが圧倒的シェア」
 右肩上がりで成長するモバイル決済市場

 【インタビュー】中国ビジネス最前線~現地企業のキーパーソンに聞く~
 「直販から小売モデルへの転換、イメージも刷新」
 中国市場で再起を図るエイボン

 【都市別調査】 都市別マーケティングレポート 地場系小売企業③
 「シネコンも経営する総合モール~万達広場」

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第52回「議論呼ぶ快走ハイヤー」(2015年5月8日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第52回は「議論呼ぶ快走ハイヤー」(2015年5月8日付)。朝夕の通勤ラッシュ時の渋滞がひどい北京。タクシー争奪戦も年々激しくなり、配車アプリも役に立たない。そうしたなか、最近サラリーマンやOLの間で人気を集めているのがO2Oアプリケーションの「専車(ハイヤー)」サービスだ。外資系企業に勤める台湾人の王さん(35才)はほぼ毎日、このアプリを利用。タクシーよりも快適で、ドライバーの態度もよい。飲料水やおしぼり、Wi-Fi設備や充電器も完備。車内でクラシック音楽が流れていることもあり、「通勤時にリラックスできる。BMWやベンツが配車されることもあるの」とべた褒めだ。呼ぶ車がタクシーではなく一般車に変わるだけなのだが、その仕組みや人気を集めている理由とは…。
 次回の掲載は5月22日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
http://t21.nikkei.co.jp/
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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