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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第178号】 ~株で一喜一憂する中国人~

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2015年7月8日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第178号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 なでしこジャパン、残念でした。でも決勝まで残り、また夢を見させてくれたことに感謝ですね。次は男子の番。決勝までとはいかなくとも活躍する姿を見たいものです。
 今週は東京に来ていますが、涼しいですね。東京も上海も、今年の夏はおかしな天気が続いています。先週末に気温35℃を超える灼熱の深センから上海に戻ってきたときは最高気温22℃。涼しいどころか夜は若干肌寒いくらいの天候で、「本当に7月?」と思ってしまうほどでした。
 “お寒い”のは上海株も同じですね。株価指数が6月半ばに5000を超え、イケイケドンドンの勢いだったのが、急ブレーキとなり先週一気に急落しました。週末には政府による矢継ぎ早の株価対策が出されましたが、下落トレンドに歯止めがかからない様相を帯びています。
 街の雰囲気も梅雨空模様と同じようにどんよりした感じがします。車の運転も荒く、窓を開けてなぜか怒っている人の姿を見ると、「この人も株に失敗したのかな?」と思ってしまう今日この頃です。
 今週のコラムは上海株に泣き笑いする街の様子についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第178号をお送りいたします。

※2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Chauffeur driven vehicles thrive in China(議論呼ぶ快走ハイヤー)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Chauffeur-driven-vehicles-thrive-in-China

「Life in Yangon for four college students(急速に広まる携帯電話)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Life-in-Yangon-for-four-college-students

「Young Chinese fuel stock market fever(若年層が奏でる株狂想曲)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Young-Chinese-fuel-stock-market-fever

「Yangon infrastructure lacking(経済発展と生活インフラ)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Yangon-infrastructure-lacking

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最近弊社では競合社のベンチマーク調査の依頼が増えております。中国での更なる業務拡大を行ううえで、競合他社の組織や運営体制、戦略、KPIなどを調査・分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第178回)
     ~株で一喜一憂する中国人~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年6月号(vol.25)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「台湾のカフェ、SNS巧みに」(2015年7月3日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第178回)
 ~株で一喜一憂する中国人~

 上海株が荒れ模様です。上海総合指数が6月半ばに5000ptを上回り、直近高値を付けたかと思えば、その後の3週間で約30%急落しました。中国政府は度重なる利下げや証券会社による上場投資信託購入など矢継ぎ早に株価対策を出していますが、冷え切った投資家マインドを好転させるには至っていない状況です。
 1カ月前に自宅近くの蕎麦屋でランチをしていた際、隣の席で30歳前後の男性4名が株の話題で盛り上がっていたのが思い出されます。正午から午後2時までの約2時間、昼休みに仕事をほったらかして株談義にふけっていました。また、社内でも「誰々が今回の株上昇で数百万元を儲けた」といった話が耳に入ってくるなど、とにかく景気のいい話で溢れていました。
 スポーツジムやマッサージ店でも「株買った?」と挨拶されるほどだったのですが、株価が急落してからは株の話題は一気に少なくなっています。微信(WeChat)上でも、株で数百万元の損失を出した女性の話がニュースになったり、株価暴落に関するジョークが飛び交ったりと、その変わりようにはびっくりです。
 上海株の上昇局面に伴い浮足立つ街の空気を横目に、我々外国人は口座開設すらできないため、株価上昇を指をくわえて眺めていることしかできませんでした。ただ、指数が3000ptを超えた春先、周りもざわつき始めたころ、知り合いの20代の女性から「あなた経済学部出身だから株は詳しいよね? 私の口座で一緒に運用しない?」と誘われたことを思い出します。ほんの数カ月前の出来事です。
 日本のバブル崩壊を学生時代に経験した身にとって、今回の上海株も必ずどこかのタイミングで弾けると思っていたので、そのお誘いには乗りませんでしたが、まさかこんな早いタイミングで来るとは思いませんでした。彼女もなけなしのお金数千元を投資し、当初は儲かったと喜んでいましたが、いまやそれも目減りするばかり。しかし、そんなことはお構いなしで「仕方ないわ」とあっけらかんと笑っています。いずれにせよ、中国人の株式投資は“資産運用”というよりは“バクチ(賭博)”感覚なのだと改めて気づかされた今回の株“狂想曲”です。 

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「浙江省と江蘇省の中堅都市の消費動向を探る(8)」
 ~塩城(2)商業的な雰囲気はまだまだ
 塩城の都市部面積は118平方キロメートルで、南京の653平方キロメートル、無錫の497平方キロメートルと比べるとかなり小さい。高層ビルは少なく、街の交通量も多くはなく、商業的な雰囲気はそれほど感じられない。同じ江蘇省の鎮江、揚州、あるいは浙江省の紹興、金華などの三線級都市と比べると、塩城は活力に欠けていると言わざるを得ない。……
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「浙江省と江蘇省の中堅都市の消費動向を探る(7)」
 ~塩城(1)蘇北の中心都市、韓国系が大きな存在感
 やや出遅れ感のある蘇北だが、その中で比較的発展が著しい都市は塩城だ。面積は1.7万平方キロメートルと江蘇省で最大。常住人口は726万人で、蘇州、南京、無錫に次ぐ規模だ。省内で最も長い海岸線を持つ都市としても知られ、その名の通り塩の生産で有名。自動車メーカーの東風悦達起亜が同市に拠点を置いている。……
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「浙江省と江蘇省の中堅都市の消費動向を探る(6)」
 ~金華(3)存在感抜群の福泰隆
 さて、金華市の商業を語る際、福泰隆に触れないわけにはいかない。2000年に創業し、スーパー19店、百貨店3店などを展開し、総従業員数が4000人を超える同社は同市の小売業のリーディングカンパニーである。金華のほか、武義、浦江、龍游、永康、義烏などに進出しており、年商は10億元を超える。……
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「日経MJ(流通新聞) 中国&アジア商売見聞録」
 ~台湾のカフェ、SNS巧みに(2015年7月3日掲載)
 第56回は「台湾のカフェ、SNS巧みに」(2015年7月3日付)。最近、台湾・台北の街角を歩いていると、至るところで黄色の看板にコーヒーカップを掲げた全身真っ白のキャラクターに出くわす。店頭には麻袋に入ったコーヒー豆が無造作に積み上げられ、その横に業務用の焙煎機が置かれている。店員が客の前で実際に焙煎し、辺り一帯に香ばしいコーヒーの香りを漂わせ、通りすがりの歩行客もつい歩を止める。その正体は「cama café」だ。テイクアウトをメインとした8坪ほどの小さなコーヒーチェーン店。2004年の創業で、現在台湾全土に70店舗を有し、年商は3.5億台湾元にまで成長した。その成長の裏には創業者のユニークなバッググランドと巧みな戦略があるが、それは一体…。
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「浙江省と江蘇省の中堅都市の消費動向を探る(5)」
 ~金華(2)万達広場で盛り上がる東部地区
 江南商圏は江北に比べるといささか寂しい感じだ。11年にオープンした蘭溪街步行街の人通りは少なく、空きテナントも多い。近くにある世貿中心は、規模は大きいもののテナント誘致が進んでおらず、中はガランとしている。15年5月の労働節のグランドオープン後にどのような盛り上がりを見せていくのか、経過観察が必要だろう。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年6月号(vol.25)発行

 会報誌2015年6月号(vol.25)では、巻頭特集に日本企業が中国で成功するためのビジネスモデル研究及び分析の第一弾として「台湾を活用した進出モデル」を取り上げました。市場として中国を見始めた日本企業。しかし往々にして自社のみでの事業展開、もしくは現地企業とのパートナーシップ締結を通じて中国ビジネスを展開するケースが多く見受けられます。そこには数々の苦労やトラブルが散見されますが、台湾人や台湾企業を介して中国ビジネスを成功に導ている日本企業があるのも事実です。日本企業は元々得意とする製品開発やブランディング構築に集中し、市場開拓やマーケティングはノウハウを持っている台湾企業に任せ、お互いに「ウィン・ウィン」の関係を模索するスキームは考察に値するのではないでしょうか。そうした観点からすでに“台湾”を最大限活用しながら中国で成功してきた無印良品、新光三越、ベネッセ、モスバーガー、てつおじさんのチーズケーキなどを取り上げ、各社の成功モデルや今後の課題などについてケーススタディしています。
 トレンド・ウォッチは、最近台湾・台北の街角を歩いていると、至るところで黄色の看板にコーヒーカップを掲げた全身真っ白のキャラクターに出くわします。それは「cama cafe」というテイクアウトをメインとした8坪ほどの小さなコーヒーショップです。店頭には麻袋に入ったコーヒー豆と焙煎機が置かれ、店員が客の前で実際に焙煎し、香ばしいコーヒーの香りが漂っています。2004年設立後、現在台湾に70店舗を有し、年商は3.5億台湾元にまで成長。元々広告代理店で勤務していた創業者がどのように店舗設計から値段・広告戦略、フランチャイズの加盟店管理をしてきたかについて紹介しています。
 企業分析では、日本から上海への出張者にはお馴染みの「小南国」にスポットライトを当てています。12年7月には香港証券取引所に上場し、13年の中国外食トップ100において第16位にランクインするほど上海料理を代表するレストランにまで成長した小南国。しかし12年末に中国政府が打ち出した「ぜいたく禁止令」の影響をもろに受けている企業のひとつであるとも言えます。この危機を乗り越えるため、多くの企業が「大衆路線」をキーワードとして低価格路線を敷くなか、同社が注力したのはマルチブランド戦略。その戦略の詳細と効果について分析しました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

※次号は、2015年7月&8月合併号となります。上海の70後、80後、90後の消費者特集を予定しています。各世代のグループインタビューを通して、最近話題の「爆買い」や「越境ネット取引(海淘)」などインバウンド消費についても詳しく調査・分析します。ページ数を増量してお届けする関係により、発行は8月初旬を予定しておりますこと、あらかじめご了承ください。

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会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』 
2015年6月号 (vol.25)  もくじ 
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 【巻頭特集】
 中国ビジネスは台湾経由で円滑に
 台湾を活用した進出モデルに再注目

 【トレンド・ウォッチ】 現地の最新商品&サービス
 サラリーマンとOLに絶大な人気のコーヒー店
 低価格と高品質で勝負、台湾のcama cafe

 【企業分析】中国ビジネス最前線
 マルチブランド化で市場開拓
 外食産業の逆風に挑む小南国

 【都市別調査】 都市別マーケティングレポート 北京編
 首都・北京の力強い消費 新型モールで消費多様化

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第56回「台湾のカフェ、SNS巧みに」(2015年7月3日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第56回は「台湾のカフェ、SNS巧みに」(2015年7月3日付)。最近、台湾・台北の街角を歩いていると、至るところで黄色の看板にコーヒーカップを掲げた全身真っ白のキャラクターに出くわす。店頭には麻袋に入ったコーヒー豆が無造作に積み上げられ、その横に業務用の焙煎機が置かれている。店員が客の前で実際に焙煎し、辺り一帯に香ばしいコーヒーの香りを漂わせ、通りすがりの歩行客もつい歩を止める。その正体は「cama café」だ。テイクアウトをメインとした8坪ほどの小さなコーヒーチェーン店。2004年の創業で、現在台湾全土に70店舗を有し、年商は3.5億台湾元にまで成長した。その成長の裏には創業者のユニークなバッググランドと巧みな戦略があるが、それは一体…。
 次回の掲載は7月17日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

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