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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第182号】~乱高下は一服?株式投資の足元状況~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2015年8月5日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第182号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 大連からハルビンまで高速鉄道(新幹線)に乗って行きました。所要時間は4時間。ちょうど東京から広島への新幹線と同じくらいの乗車時間です。大連から遼寧省の省都・瀋陽と吉林省の省都・長春を経由して、黒竜江省の省都・ハルビンに到着します。
 途中の車窓からの風景はだだっ広いトウモロコシ畑が延々と続きます。所によりなだらかな勾配を持つ丘陵地帯になっており、まるで北海道の美瑛や富良野に来たような錯覚を覚えます。上海周辺の地平線が見える平野の風景とはまた違った趣がありました。
 乗車当日はあいにくの曇り空。さらにはPM2.5の値も100を超える中度汚染で、真っ白くなった空を見ながらの旅でした。最近上海ではほとんど見ることもまれになった真っ白いスモッグがかかった空を遠くに眺めながら、東北地域はまだ汚染が改善されていないと思った矢先、長春を超えてから一気に青空が広がり始めました。
 ハルビンに到着し、レンタカー店のスタッフに「今日は空がきれいですね。でも冬になると大気汚染で大変ですね。」と聞いたところ、「ハルビンは田舎なので、北京や上海など大都市ほどはひどくないですよ」との返事が。ハルビン人は性格が大らかなのか、それとも正確な情報が伝えられていないのか…、とにかくそれほど気にしていない様子に驚きました。
 今週のコラムは最近めっきり街中で話題にならなくなった上海株についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第182号をお送りいたします。

【※お知らせ】
来週(8月12日)のメルマガは夏季休暇によりお休みさせていただきます。次号のメルマガ発行は8月19日を予定しております。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第182回)
     ~乱高下は一服?株式投資の足元状況~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年6月号(vol.25)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「脱出ゲーム、企業も活用」(2015年7月31日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Chain operator adapts by serving up variety(外食「小南国」、全方向カバー)」
     (詳細)http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Chain-operator-adapts-by-serving-up-variety

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第182回)
 ~乱高下は一服?株式投資の足元状況~

 上海総合指数が3600ポイント前後で一進一退を続けています。今年6月12日の5166.35ポイント(終値ベース)をピークに、3週間余りで3割以上下落。中国政府による株価維持の必死な対策によりしばらく盛り返した指数も、7月27日には前週末比345.350ポイント(8.5%)安の3725.558ポイントとなってしまいました。1日の下落幅としては2008年1月22日(354ポイント)以来約7年6カ月ぶり、下落率としては2007年2月27日(8.8%)以来、8年5カ月ぶりの大きさということです。
 思えば株価が上昇していた春先は街じゅう至るところが株の話題で盛り上がっていました。それが今や、あの盛り上がりがまるで何もなかったかのように平然としており、株の話をほとんど耳にしなくなりました。
 私自身、株など投資関連の専門家ではないのに加え、そもそも中国A株は中国人の身分証がないと購入できないことから、今回の株価乱高下を第三者的に客観的な目で見ていました。また、前回の07年から08年にかけての株価暴落も間近で経験し、その後は上海株に関心を寄せることはほとんどありませんでした(弊社オフィスは上海証券ビルに入っていながら……)。それだけに、今年に入り、たまたま目にした日経新聞で上海総合指数が3000ポイントを超えている記事にびっくりしました。
 中国の景気動向は芳しくなく、そもそも7%の成長率を維持できているのかと懐疑的に見ている折、どうして株価がこんなに急上昇しているのかと思いました。その後、あれよあれよと3500ポイント、4000ポイントを突破し、4500ポイントを超えた頃には、株価上昇のトレンドがいつ弾けるかと気が気でありませんでした。
 前回の株価暴落も3500ポイント付近の足踏み状態から一気に2000ポイント弱まで下落したことを考えると、今回の政策出動もある意味やむを得なかったのかとも思います。あの時、何も対策を取っていなければ恐らく一気に2000ポイント近くまで落ち込んでいたのではないでしょうか。
 こうした株投資が一気に下火になった矢先、私のメールボックスにどこからともなく舞い込んできた一通のメール。「央企(中央企業)の約束手形に投資する商品」の件名で、「こんにちは。私は○○○と申します。紅銀財富という投資会社の理財コンサルタントです」と流暢な日本語による年率8.5%の利率と元本を保証する投資のお誘いでした。もちろん、若干怪しさすら感じたのでこのお誘いに乗るわけはないのですが、中国人の投資に対する飽くなき情熱はしばらく続きそうです。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「外食産業の逆風に挑む小南国(3)」
 ~上海料理を主軸にマルチブランド化
 マルチブランド戦略の目標は、「上海小南国」を基盤に、1人当たり消費額10~500元の複数の外食ブランドを立ち上げていくことだ。その中には、ミドル~ハイエンド顧客をターゲットにしたコアブランドの「上海小南国(Shanghai Min)」(14年末時点で81店舗)、広東料理や上海料理を基調とした高級仕様の「慧公館(Maison De L'Hui)」(4店舗)、点心などを中心にお洒落なスペースで食事を楽しめる「南小館(the dining room)」(17店舗)、家庭料理をカジュアルな雰囲気で楽しめる「小小南国(Shanghai Min’s Family Restaurant)」(1店舗)などがある。……
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「外食産業の逆風に挑む小南国(2)」
 ~マルチブランド化で市場開拓
 この流れに乗って成功を収めているのが小南国集団だ。1987年に誕生した同社のミドル~ハイエンドの上海料理レストラン「小南国」はすでに中国全土に知れ渡っている。12年7月には香港証券取引所に上場を果たし、中華レストランチェーンの経営のスタンダードモデルを確立したとも言える。13年の中国外食トップ100においては第16位にランクインした。ただ、宴会需要が多かった小南国は他の外食企業同様、ぜいたく禁止令の影響を受けた。……
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「外食産業の逆風に挑む小南国(1)」
 ~高級消費減退で落ち込んだ外食産業
 2012年末に中国政府が打ち出した「ぜいたく禁止令」以降、中国の高級レストラン市場は長期の低迷を余儀なくされている。中国餐飲協会によると、中国の飲食業の収入は12年は前年比14%増だったが、13年は同9%増と直近21年間で最低の成長率まで落ち込んだ。一定規模以上(営業収入200万元以上)の企業に限れば状況はさらに悪い。月間収入ベースでは、12年は平均で前年同月比12.66%増だったが、13年は同1.53%のマイナス成長。14年は5.23%のプラス成長に戻ったものの、まだまだ本調子とは言えない。……
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「低価格と高品質で勝負、台湾のcama café(5)」
 ~中国人の間でもカフェブーム?
 さて、フランチャイズチェーンへの加盟条件だが、加盟金や内装費用、平均3カ月間のトレーニング期間やテストなどとなっている。加盟者はまず300万台湾元を納めなければならない。1店舗当たりの月商は50万~100万台湾元だが、家賃や人件費、その他雑費などのコストを引けば6万~20万元程度が手元に残る計算だ。メニューはシンプルで、テイクアウトが中心というスタイルは、それほど飲食店の経営経験がない者にとってもハードルが低く、しかも高い利益率も魅力的だ。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年6月号(vol.25)発行

 会報誌2015年6月号(vol.25)では、巻頭特集に日本企業が中国で成功するためのビジネスモデル研究及び分析の第一弾として「台湾を活用した進出モデル」を取り上げました。市場として中国を見始めた日本企業。しかし往々にして自社のみでの事業展開、もしくは現地企業とのパートナーシップ締結を通じて中国ビジネスを展開するケースが多く見受けられます。そこには数々の苦労やトラブルが散見されますが、台湾人や台湾企業を介して中国ビジネスを成功に導ている日本企業があるのも事実です。日本企業は元々得意とする製品開発やブランディング構築に集中し、市場開拓やマーケティングはノウハウを持っている台湾企業に任せ、お互いに「ウィン・ウィン」の関係を模索するスキームは考察に値するのではないでしょうか。そうした観点からすでに“台湾”を最大限活用しながら中国で成功してきた無印良品、新光三越、ベネッセ、モスバーガー、てつおじさんのチーズケーキなどを取り上げ、各社の成功モデルや今後の課題などについてケーススタディしています。
 トレンド・ウォッチは、最近台湾・台北の街角を歩いていると、至るところで黄色の看板にコーヒーカップを掲げた全身真っ白のキャラクターに出くわします。それは「cama cafe」というテイクアウトをメインとした8坪ほどの小さなコーヒーショップです。店頭には麻袋に入ったコーヒー豆と焙煎機が置かれ、店員が客の前で実際に焙煎し、香ばしいコーヒーの香りが漂っています。2004年設立後、現在台湾に70店舗を有し、年商は3.5億台湾元にまで成長。元々広告代理店で勤務していた創業者がどのように店舗設計から値段・広告戦略、フランチャイズの加盟店管理をしてきたかについて紹介しています。
 企業分析では、日本から上海への出張者にはお馴染みの「小南国」にスポットライトを当てています。12年7月には香港証券取引所に上場し、13年の中国外食トップ100において第16位にランクインするほど上海料理を代表するレストランにまで成長した小南国。しかし12年末に中国政府が打ち出した「ぜいたく禁止令」の影響をもろに受けている企業のひとつであるとも言えます。この危機を乗り越えるため、多くの企業が「大衆路線」をキーワードとして低価格路線を敷くなか、同社が注力したのはマルチブランド戦略。その戦略の詳細と効果について分析しました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

※次号は、2015年7月&8月合併号となります。上海の70後、80後、90後の消費者特集を予定しています。各世代のグループインタビューを通して、最近話題の「爆買い」や「越境ネット取引(海淘)」などインバウンド消費についても詳しく調査・分析します。ページ数を増量してお届けする関係により、発行は8月初旬を予定しておりますこと、あらかじめご了承ください。

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会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』
2015年6月号 (vol.25)  もくじ
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 【巻頭特集】
 中国ビジネスは台湾経由で円滑に
 台湾を活用した進出モデルに再注目

 【トレンド・ウォッチ】 現地の最新商品&サービス
 サラリーマンとOLに絶大な人気のコーヒー店
 低価格と高品質で勝負、台湾のcama cafe

 【企業分析】中国ビジネス最前線
 マルチブランド化で市場開拓
 外食産業の逆風に挑む小南国

 【都市別調査】 都市別マーケティングレポート 北京編
 首都・北京の力強い消費 新型モールで消費多様化

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第58回「脱出ゲーム、企業も活用」(2015年7月31日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第58回は「脱出ゲーム、企業も活用」(2015年7月31日付)。オフィスビルが林立する台北の民生東路から復興北路の界隈。とあるビルの一室には、監獄のような薄暗い部屋に閉じ込められ、部屋じゅうを隈なく歩き回る数人の若者グループがいる。60分の時間制限のもと、部屋の壁や棚に書かれた奇妙な文字列や図形、ボックスなどの小物に隠されたヒントを辿り、脱け出すための鍵を探す「脱出ゲーム」だ。グループで協力して、本に挟まれた手紙を見つけたり、パズルやロックを解除するための数字を探し出す。台湾では12年頃から流行り始め、現在全土で30カ所超の施設があるという。この脱出ゲームを企業研修に取り入れる大手IT系企業も現れた。その研修の狙いとは…。
 次回の掲載は8月14日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
http://t21.nikkei.co.jp/
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Chauffeur driven vehicles thrive in China(議論呼ぶ快走ハイヤー)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Chauffeur-driven-vehicles-thrive-in-China

「Life in Yangon for four college students(急速に広まる携帯電話)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Life-in-Yangon-for-four-college-students

「Young Chinese fuel stock market fever(若年層が奏でる株狂想曲)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Young-Chinese-fuel-stock-market-fever

「Yangon infrastructure lacking(経済発展と生活インフラ)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Yangon-infrastructure-lacking

「Chain finds sweet spot between Starbucks, cheaper options(台湾のカフェ、SNS巧みに)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Chain-finds-sweet-spot-between-Starbucks-cheaper-options

「Chain operator adapts by serving up variety(外食「小南国」、全方向カバー)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Chain-operator-adapts-by-serving-up-variety

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