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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第183号】~「安倍談話」「元安」「天津大爆発」に思う~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2015年8月19日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第183号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 お盆はいかがお過ごしでしたでしょうか?私は家族を連れて実家の広島に帰省しました。カープの応援やアマゴ釣り、温泉など広島の夏を満喫しました。
 また今年は12年ぶりに父方の親戚周りをしました。父は6人兄弟の末っ子で、そのうち4人が瀬戸内海に浮かぶ蒲刈島でみかんを栽培しています。
 今回は10歳になる娘にとっても初の親戚訪問。曾祖父母のお墓に参り、彼女がわかりやすいように家系図も初めて作成し、総勢90名にものぼる親戚を紹介しました。
 親戚一同の賑やかさとまだ緑色のみかんが実った一面の畑、瀬戸内海の穏やかな海とそこに連なる島々など日本の田舎の風景は娘にとっても新鮮だったことでしょう。私も改めて自分のルーツを再認識させられたとともに、田舎の風景と空気に心が癒されました。
 今週のコラムは先週飛び込んできたビッグなニュースについてです。では、中国市場インサイトメルマガ第183号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第183回)
     ~「安倍談話」「元安」「天津大爆発」に思う~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年6月号(vol.25)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「極寒の地、ネット通販根付く」(2015年8月14日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Escape games have something for everyone -- even companies(脱出ゲーム、企業も活用)」
     (詳細)http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Escape-games-have-something-for-everyone-even-companies

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第183回)
 ~「安倍談話」「元安」「天津大爆発」に思う~

  先週は夏季休暇のためメルマガを休刊しましたが、その間にビッグなニュースが飛び込んできました。
 まずは安倍首相による戦後70年談話。「侵略」や「お詫び」を入れるかどうかで物議を醸しましたが、若干曖昧ながらもしっかりと歴代首相の談話を引き継ぐ内容になっており、胸をなでおろした方も多いのではないでしょうか。中国政府からは一部批判がありながらも、全体的には静かなトーンで、今後のさらなる関係改善に進んで行きそうです。
 次に突然の人民元切り下げ。中国人民銀行が8月11日から13日までの3日間で、人民元レートの基準値を4.5%大幅に切り下げました。輸出促進を目的としているのかもしれませんが、景気減速を何とかして和らげようとする焦りも若干感じられ、世界中から注目を集めました。
 我々中国で生活する身にとっては、日本円ベースで考えると普段の買い物や飲食などが割安となり、ありがたい話かもしれません。一方で、これまで人民元は今後必ず上昇していくからできるだけ人民元ベースで貯蓄や資産を保有すべきという暗黙の了解的なものがありましたが、今回のように一方的に為替操作されるとなると「本当に大丈夫?」と不安を覚えてしまいます。特に企業ベースで中国に投資をしている場合であれば、中国外へ資本を逃避させる動きに出る可能性もあり、ますます中国景気の先行きに懸念を覚えます。
 しかし、こうした問題よりもさらに深刻なのが天津で起きた爆発事故です。爆発の様子の動画が微信やユーチューブなどで流れていましたが、きのこ雲が発生するほど広範囲に及ぶ爆発は恐らく周辺住民含め多くの犠牲者が出たのではないでしょうか。
 死者が100名を超え、負傷者や行方不明者を考えると今後さらに増えそうです。政府による情報統制が引かれ、実際にどれだけの被害が出ているのか分からない状況ですが、微信では救援に当たっている軍人が「すでに何百体の遺体を運んだ」と口にしていたという情報も目にしました。
 被害に遭われた方々のご冥福をお祈りするとともに、一刻も早い救援と原因究明、また今後同じようなことが起きないようしっかりと対策を講じていただきたいと願います。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「台湾を活用した中国進出モデルに再注目(2)」
 ~台湾人の登用で事業円滑化
 無印良品は中国人消費者に最も受け入れられている日本ブランドの一つと言えるだろう。同社は2014年末時点で中国全土に130店舗を展開中。総売上高の約10%を中国で稼いでいる。14年には中国で30店舗を新規オープンさせたが、これはユニクロやH&Mに並ぶペースだ。新規出店数が一番集中したのは成都で、同年中に6店舗を開設。北京と上海、深圳では各3店舗、貴陽と西安では各2店舗がオープンした。15年はさらに30店舗を新設予定で、17年までに中国200店体制の構築を目標とする。中長期的には1000店展開を目指す。……
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「台湾を活用した中国進出モデルに再注目(1)」
 ~勝率が高い台湾経由モデル
 中国ビジネスには様々な戦略があるが、視点を変えてみると意外なアイデアも出てくる。今回取り上げる台湾経由での中国進出もその一例だ。経験豊富で言葉や文化もほぼ同じの台湾人が経営に参画して成果を上げる。このセオリーによって成功しているのは大手企業ほど多いのも事実だ。……
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「外食産業の逆風に挑む小南国(5)」
 ~意外な分野にも進出
 13年頃、行列ができるケーキ屋として上海で一大ブームを巻き起こした「てつおじさんのチーズケーキ」。実は小南国は「てつおじさん」の総代理店である上海香思食品と契約し、深セン、広州、天津、瀋陽、大連、済南、青島の7都市での経営権を取得していたのである。14年末時点で小南国が経営する同チーズケーキ店は16店舗。14年売上高を500万元押し上げた計算だ。……
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「外食産業の逆風に挑む小南国(4)」
 ~海外ブランドを積極的に導入
 新たな自主ブランドの展開以外にも、小南国は買収や提携などを通じて西洋料理を取り入れている。提携を通じて中国で展開しているブランドとしては、米シュスラー・クリエイティブのThe Boat Houseやウルフギャング・パックなどが挙げられる。15年1月には1.95億香港ドルでポッカ香港の権益65%を取得。西洋スタイルを中心とした10ブランド、32店舗のレストラン業務を手に入れた。将来的にはファミリーレストラン形式の「ポッカカフェ」を中国でも展開する考えだ。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年6月号(vol.25)発行

 会報誌2015年6月号(vol.25)では、巻頭特集に日本企業が中国で成功するためのビジネスモデル研究及び分析の第一弾として「台湾を活用した進出モデル」を取り上げました。市場として中国を見始めた日本企業。しかし往々にして自社のみでの事業展開、もしくは現地企業とのパートナーシップ締結を通じて中国ビジネスを展開するケースが多く見受けられます。そこには数々の苦労やトラブルが散見されますが、台湾人や台湾企業を介して中国ビジネスを成功に導ている日本企業があるのも事実です。日本企業は元々得意とする製品開発やブランディング構築に集中し、市場開拓やマーケティングはノウハウを持っている台湾企業に任せ、お互いに「ウィン・ウィン」の関係を模索するスキームは考察に値するのではないでしょうか。そうした観点からすでに“台湾”を最大限活用しながら中国で成功してきた無印良品、新光三越、ベネッセ、モスバーガー、てつおじさんのチーズケーキなどを取り上げ、各社の成功モデルや今後の課題などについてケーススタディしています。
 トレンド・ウォッチは、最近台湾・台北の街角を歩いていると、至るところで黄色の看板にコーヒーカップを掲げた全身真っ白のキャラクターに出くわします。それは「cama cafe」というテイクアウトをメインとした8坪ほどの小さなコーヒーショップです。店頭には麻袋に入ったコーヒー豆と焙煎機が置かれ、店員が客の前で実際に焙煎し、香ばしいコーヒーの香りが漂っています。2004年設立後、現在台湾に70店舗を有し、年商は3.5億台湾元にまで成長。元々広告代理店で勤務していた創業者がどのように店舗設計から値段・広告戦略、フランチャイズの加盟店管理をしてきたかについて紹介しています。
 企業分析では、日本から上海への出張者にはお馴染みの「小南国」にスポットライトを当てています。12年7月には香港証券取引所に上場し、13年の中国外食トップ100において第16位にランクインするほど上海料理を代表するレストランにまで成長した小南国。しかし12年末に中国政府が打ち出した「ぜいたく禁止令」の影響をもろに受けている企業のひとつであるとも言えます。この危機を乗り越えるため、多くの企業が「大衆路線」をキーワードとして低価格路線を敷くなか、同社が注力したのはマルチブランド戦略。その戦略の詳細と効果について分析しました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

※次号は、2015年7月&8月合併号となります。上海の70後、80後、90後の消費者特集を予定しています。各世代のグループインタビューを通して、最近話題の「爆買い」や「越境ネット取引(海淘)」などインバウンド消費についても詳しく調査・分析します。ページ数を増量してお届けする関係により、発行は8月下旬を予定しておりますこと、あらかじめご了承ください。

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会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』
2015年6月号 (vol.25)  もくじ
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 【巻頭特集】
 中国ビジネスは台湾経由で円滑に
 台湾を活用した進出モデルに再注目

 【トレンド・ウォッチ】 現地の最新商品&サービス
 サラリーマンとOLに絶大な人気のコーヒー店
 低価格と高品質で勝負、台湾のcama cafe

 【企業分析】中国ビジネス最前線
 マルチブランド化で市場開拓
 外食産業の逆風に挑む小南国

 【都市別調査】 都市別マーケティングレポート 北京編
 首都・北京の力強い消費 新型モールで消費多様化

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第59回「極寒の地、ネット通販根付く」(2015年8月14日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第59回は「極寒の地、ネット通販根付く」(2015年8月14日付)。中国最北の黒竜江省の省都・ハルビン。冬には氷点下20℃以下にもなる極寒の地でありながら、人口は1063万人と中国を代表する都市の一つだ。ハルビン一の繁華街は「中央大街」。全長1450メートルに及ぶ石畳の歩行街を囲むように欧風の建物が並び、あたかもヨーロッパの街に来たかのような錯覚に陥る。百貨店やショッピングモールなどの商業施設やレストラン、小物店が軒を並べる。またハルビンは極寒の冬でも屋内で快適なショッピングが楽しめるよう、市内の至るところに地下街が整備されている。地下街と百貨店などの商業施設が地下でつながり一体となった商圏がハルビンの特徴なのだが、そうした従来型の商圏を脅かす新たな勢力が急拡大している。その実態とは…。
 次回の掲載は8月28日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
http://t21.nikkei.co.jp/
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Chauffeur driven vehicles thrive in China(議論呼ぶ快走ハイヤー)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Chauffeur-driven-vehicles-thrive-in-China

「Life in Yangon for four college students(急速に広まる携帯電話)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Life-in-Yangon-for-four-college-students

「Young Chinese fuel stock market fever(若年層が奏でる株狂想曲)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Young-Chinese-fuel-stock-market-fever

「Yangon infrastructure lacking(経済発展と生活インフラ)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Yangon-infrastructure-lacking

「Chain finds sweet spot between Starbucks, cheaper options(台湾のカフェ、SNS巧みに)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Chain-finds-sweet-spot-between-Starbucks-cheaper-options

「Chain operator adapts by serving up variety(外食「小南国」、全方向カバー)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Chain-operator-adapts-by-serving-up-variety

「Escape games have something for everyone -- even companies(脱出ゲーム、企業も活用)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Escape-games-have-something-for-everyone-even-companies

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