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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第184号】~海外製品への高い関心、ポジティブな対日観~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2015年8月26日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第184号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週東京で友人に招待され東銀座の歌舞伎座に歌舞伎を鑑賞に行きました。
 歌舞伎というと、私は煌びやかな衣装に華麗な舞を鑑賞するイメージですが、問題は難解な昔の言葉と時代背景。それは会場でレンタルできる音声ガイドが舞台の進行に合わせて、出演者の紹介・あらすじ・ 衣裳・道具・音楽・時代背景・歌舞伎独特の約束事など的確なタイミングで教えてくれ、歌舞伎鑑賞をよりわかりやすくしてくれます。
 歌舞伎鑑賞は今回で二度目。前回は名古屋で六代目中村勘九郎の襲名披露と重なり、古典歌舞伎の「船弁慶」を鑑賞しました。今回は「芋掘長者」と「祇園恋づくし」。江戸時代を背景に前者は武家屋敷の婿選びを踊りで選ぶ、後者は祇園祭の京都を舞台に江戸からの客をもてなすという内容。いずれも前回の古典歌舞伎とは異なり、コミカルな演出でまるで「吉本新喜劇?」とも思えるほどでした。
 言葉も現代風で一応音声ガイドを借りていたのですが、ほとんど必要ないほどのわかりやすさでした。英語版の音声ガイドもあるようで西洋人の観客もちらほら見られましたが、いよいよその中国語版が必要な時代がもうすぐそこまで来ているのでしょうね。
 今週のコラムは会報誌7&8月合併号で取り上げた「70後」「80後」「90後」の世代別消費者グループインタビューの背景と動機についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第184号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第184回)
     ~海外製品への高い関心、ポジティブな対日観~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年7&8月合併号(vol.26)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「極寒の地、ネット通販根付く」(2015年8月14日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Escape games have something for everyone -- even companies(脱出ゲーム、企業も活用)」
     (詳細)http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Escape-games-have-something-for-everyone-even-companies

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第184回)
 ~海外製品への高い関心、ポジティブな対日観~

 会報誌7&8月合併号では、70後、80後、90後各世代の消費者動向を取り上げました。上海で各世代それぞれ6~8名の消費者グループインタビューを実施し、最近の景気不振が消費行動へ与える影響や、今ホットな話題の上海株から越境ネット通販、さらには日本旅行や「爆買い」、対日感情についても幅広く調査・分析しました。
 中国では日常的に自分の生まれ年で70後や80後と区別し、特徴づけようとします。日本でも団塊やベビーブーム、ポストバブルなど世代の括りはあるかもしれませんが、中国ほど明確に年代で区別してそれぞれの思想や価値観、ライフスタイル、社会現象などを分析することはまれではないでしょうか。
 ここ数年、若者研究を通して将来の中国消費がどの方向に進んでいくかを占ううえでも90後の研究が盛んに行われました。弊誌でも90後についてはこれまで幾度にもわたり取り扱ってきました。
 そうしたなか、今回はあえて90後だけではなく、80後と70後にも範囲を広げ、それぞれの世代間でどのような変化や違いがあるのかについて観察したいという好奇心に駆られました。これまでの経験から、世代間で特徴付けすることは可能だと思いますが、結局は結婚や子供の有無で消費や人生設計が異なってくるように思います。
 しかし、社会環境などの変化がそうした動向に大きな影響を及ぼすのも事実でしょう。従来通りの経済成長が見込めず、食や空気の問題、株価暴落などマイナス面だけでなく、スマホやSNSの普及、越境ネット通販の拡大、日本観光ビザの緩和などプラス面の影響が各世代の消費者層にどのような変化をもたらしているのかという点が興味深いです。
 次のターゲットはいよいよ00後でしょう。一番上はすでに15歳の中高生。自らの経済力はなくても親のすねかじりによる消費力は侮れません。文房具を製造販売している会員企業様から常々言われていた「うちは00後がターゲットなのでぜひ取り扱ってほしい」というご要望がいよいよ現実味を帯びてきましたね。

会報誌2015年7&8月号の詳細はこちらから。
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文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「台湾を活用した中国進出モデルに再注目(6)」
 ~事業見直しは吉と出るか
 さて、このように好調な新光天地だったが、前述の合弁両者に管理権の奪い合いがあり、その対立が長引いていた。オープン初年度の07年末には両者の激しい争いがあり、台湾人スタッフの中国入国が北京の警察によって制限されるほどの緊張状態にまでなった。このような対立が重なり、13年に新光三越が経営から退くことで合意した。そして15年になり、店名から「新光」の文字が消え、「北京SKP」として再出発したのである。ただ、業界内ではこの新たな船出や将来を危ぶむ声が聞こえるのもまた事実である。 ……
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「台湾を活用した中国進出モデルに再注目(5)」
 ~台湾の経験を中国に移植
 具体例を挙げると、まずはテナント誘致だ。新光三越は台湾での豊富な経験とリーディングカンパニーとしての地位をうまく活用しながら、各ブランドと良好な関係を構築しているが、それを北京の新光天地にも持ち込んだ。当時、中国に4店舗しかなかったシャネルや北京未進出のマークジェイコブスの誘致に成功したことがその証左だ。一般的に各ブランドは進出先の選定において、立地やショッピング環境などの条件に加え、モールや百貨店の経営陣との信頼関係も重視する。ルイ・ヴィトンが上海の恒隆集団や華潤地産と関係が深く、それぞれが経営するモールに進出しているのがいい例だ。新光三越も同様に、台湾での信頼関係をそのまま北京にも移植した。……
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「台湾を活用した中国進出モデルに再注目(4)」
 ~日本式サービスで中国市場を開拓
 北京にある新光天地(2015年4月に北京SKPに名称変更)は、中国百貨店の中でトップの座に君臨する超大型店だ。2014年の売上高は69億元。11年から4年連続で中国No.1の百貨店である。これまでの年商を振り返ってみると、オープン翌年の08年は25億元、09年は33億元、10年は48.29億元と順調に成長してきた。11年に65億元となり、それまでトップだった杭州大厦(11年売上高は60億元)をついに追い抜くと、12年は72.4億元、13年は75億元の売上高を記録した。……
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「台湾を活用した中国進出モデルに再注目(3)」
 ~人の関係性を重視する経営スタイル
 耳の痛い話だが、日系企業の海外事業方針はかなり保守的で、組織体制から経営方式まで全てを日本のルールに基づいて行うケースが多く、それが事業不振や現地組織及びスタッフとの意識のズレにつながることが往々にしてある。無印良品もその悪循環に陥ったことがあるという。王総経理が台湾事業を指揮していた時、アパレル製品については無印良品が進出する世界18カ国・地域で一斉にモデルチェンジを行い、商品を並べるという方針があった。しかしながら、台湾の気候は日本と異なるため、例えば秋物商品を投入したところで現地消費者のニーズには合致しない。売り上げにも大きな影響を与えることすらあったのだ。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年7&8月合併号(vol.26)発行

 会報誌2015年7&8月合併号(vol.26)では、巻頭特集に「70後」「80後」「90後」の各世代の消費者動向を取り上げました。上海で各世代それぞれ6~8名の消費者グループインタビューを実施し、人気商品やネット通販の利用状況、海外旅行や日本への関心度、さらには家族観や人生観に至る様々な質問を投げかけました。興味深い回答が数多く得られたなか、「家族観」「人気商品とサービス」「電子商取引(EC)」「海外ネット通販」「日本観光と対日観」「将来への期待」の6つのテーマごとにそれぞれまとめました。特に円安・人民元高を背景に盛り上がるインバウンド消費。今回のインタビューではこの視点から中国人の対日観から日本商品に対するイメージ、昨今の「爆買い」の背景など洞察しています。
 トレンド・ウォッチは、最近都市部のサラリーマンを中心に急速に広がる「出前アプリ」にスポットライトを当てました。実際に今回のインタビュー対象者の大部分が使っていると話してもくれています。中国外食産業におけるO2O(オーツーオー)市場規模は10年にわずか92.2億元だったのが15年には1389億元とわずか5年間で10倍以上成長したというレポートもあるほどです。今回、特に市場シェアの高い「餓了麼」「美団外売」「百度外売」「淘点点」「達家美食会」などの主要アプリを紹介し、それらビジネスモデルから人気を集める秘訣などについて迫りました。
 数字で見る中国では、最新の中国インターネット情報センター(CNNIC)のデータをもとに、昨今の中国インターネットの状況をマクロ的に観察しました。モバイルネットユーザーの増加とスマートフォン(スマホ)やタブレット端末経由での各種サービスの利用頻度が高まっていることが如実に表れたレポートの内容から、特に重要なポイントをピックアップしています。
 マーケティングでは、ネット通販の攻勢に遭い地盤沈下が進む百貨店の衰退についてです。中国最大規模の小売グループ「万達集団」傘下の万達百貨を例に、若干“時代遅れ”となった中国の百貨店から客足が遠のくワケについて日本との比較も踏まえながら追求しました。またぜいたく禁止令の影響を受けている中国の外食産業において、オシャレな内装に凝ったメニュー、良心的な価格を特徴に若者世代から支持を受けている「ファストファッションレストン」について分析しました。湖南料理の「57℃湘」、シーフードの「水貨」、杭州料理が中心の「外婆家」などがいかに成功しているのかについて4つのポイントから考察しています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.26(2015年7&8月合併号)  もくじ
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【巻頭特集】
『海外製品への高い関心、ポジティブな対日観』
 「70後」「80後」「90後」のライフスタイルを徹底比較

【トレンド・ウォッチ】現地の最新商品&サービス
『市民の胃袋を満たすアプリが成長中』
 人気の出前アプリ、各社がサービス合戦

【数字でみる中国】
『モバイル決済や株取引などのユーザー増』
 中国インターネットの最新データ

【マーケティング】
 百貨店
『百貨店の地盤沈下は防げるか』
 日本のサービスがヒント?生き残りの道とは

 レストラン
『コンセプト重視で若者を狙え』
 個性で人気のファストファッションレストラン

【都市別調査】都市別マーケティングレポート
 
 北京編~その2
『特色あるモールが続々登場 三里屯、トレンドの中心に』

 北京編~その3
『北京2大商圏、西単 仏ラファイエットも進出』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第59回「極寒の地、ネット通販根付く」(2015年8月14日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第59回は「極寒の地、ネット通販根付く」(2015年8月14日付)。中国最北の黒竜江省の省都・ハルビン。冬には氷点下20℃以下にもなる極寒の地でありながら、人口は1063万人と中国を代表する都市の一つだ。ハルビン一の繁華街は「中央大街」。全長1450メートルに及ぶ石畳の歩行街を囲むように欧風の建物が並び、あたかもヨーロッパの街に来たかのような錯覚に陥る。百貨店やショッピングモールなどの商業施設やレストラン、小物店が軒を並べる。またハルビンは極寒の冬でも屋内で快適なショッピングが楽しめるよう、市内の至るところに地下街が整備されている。地下街と百貨店などの商業施設が地下でつながり一体となった商圏がハルビンの特徴なのだが、そうした従来型の商圏を脅かす新たな勢力が急拡大している。その実態とは…。
 次回の掲載は8月28日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
http://t21.nikkei.co.jp/
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Chauffeur driven vehicles thrive in China(議論呼ぶ快走ハイヤー)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Chauffeur-driven-vehicles-thrive-in-China

「Life in Yangon for four college students(急速に広まる携帯電話)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Life-in-Yangon-for-four-college-students

「Young Chinese fuel stock market fever(若年層が奏でる株狂想曲)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Young-Chinese-fuel-stock-market-fever

「Yangon infrastructure lacking(経済発展と生活インフラ)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Yangon-infrastructure-lacking

「Chain finds sweet spot between Starbucks, cheaper options(台湾のカフェ、SNS巧みに)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Chain-finds-sweet-spot-between-Starbucks-cheaper-options

「Chain operator adapts by serving up variety(外食「小南国」、全方向カバー)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Chain-operator-adapts-by-serving-up-variety

「Escape games have something for everyone -- even companies(脱出ゲーム、企業も活用)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Escape-games-have-something-for-everyone-even-companies

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