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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第185号】~「地上」「地下」「ネット」の消費パワー~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2015年9月2日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第185号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先日訪れた黒竜江省の省都・ハルビン。ロシア情緒が色濃く残る町並みは、中国にいながら欧州を満喫できるような雰囲気もあり、一見の価値ありです。(大連にもロシア街がありますが、規模的にも歴史的にもハルビンとは比べ物になりません。)
 ロシア一色の風景の中で、日本のものといえばユニクロくらい。そんななかショッピングモールの案内板でふと目に入ったのが「牛角」の看板。日本国内に約600店舗を展開するあの大手の焼き肉チェーン店です。
 実際にお店の前に行ってみると、若者客を引き付けそうないまどきの開放的でオシャレな内装が。実際にカップルや友人同士の若い客が焼肉をほおばっており、日本で見る光景とあまり変わりがありません。
 これまで台湾や香港では牛角のお店を見たことありますが、中国では初めて。いよいよ進出したかと思い牛角の公式サイトを開いたところ、どこにもその掲載が…。あのお店はいったいどういう位置づけなのか…。
 今週のコラムはハルビンについてです。では、中国市場インサイトメルマガ第185号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第185回)
     ~「地上」「地下」「ネット」の消費パワー~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年7&8月合併号(vol.26)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「ネット通販、ネットで攻防」(2015年8月28日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Escape games have something for everyone -- even companies(脱出ゲーム、企業も活用)」
     (詳細)http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Escape-games-have-something-for-everyone-even-companies

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第185回)
 ~「地上」「地下」「ネット」の消費パワー~

 中国最北の黒竜江省の省都・ハルビンを訪れました。ハルビンといえば、冬の「氷祭り(哈爾浜国際冰雪節)」。氷点下20℃から30℃にまで下がる1月から2月の期間中、街では氷で作った城や建物などがカラフルにライトアップされ、極寒の冬を彩ります。想像を絶するような寒さだと思いますが、1日だけで4万人近くの人が訪れることもあるそうです。
 一方、夏には上海などでは35℃を超える猛暑日が続くなか、ハルビンは最高気温が27~28℃程度。昼間もほとんど汗ばむこともなく、朝夕は涼しくクーラー要らずです。夕方になると、ハルビン市内を流れる松花江のほとりに多くの地元市民が集まり、河を眺めながら夕涼みをしたり、特設のテントが設けられたビアガーデンで短い夏を満喫しています。
 2014年のGDPは5332.7億元で都市別ランキング第25位。東北地区では、大連、瀋陽に次いで第3位です。主要産業は重工業と農業ですが、旧態依然の重工業に、過剰栽培による土壌の疲弊、さらには隣接ロシアの経済減速による影響からか、ここ数年は成長スピードの鈍化が否めません。
 冬は極寒地区ながら人口は約1000万人と想像以上に多いのにびっくりです。この豊富な人口を背景に、古くから秋林、松雷、証大などの地場系百貨店が商圏を形成し、それに大商や万達、マレーシア系の百盛(パークソン)なども進出し、商業面での賑わいにも目を見張るものがあります。
 ハルビンの商圏は地上だけでなく“地下”にも注目する必要があります。極寒の冬には外を歩きながらショッピングというわけにはいきません。そうしたハルビン子たちが暖かい環境でショッピングが楽しめるよう巨大な地下街が広がっており、各百貨店やショッピングモールと繋がっています。そうした地下街には若者向けのアパレルや小物、日用品などの小型店舗が軒を並び、地下にもこれほどの客がいたのかと驚くほどの客足で溢れています。
 しかしこの最北の地・ハルビンにもネット化の波が押し寄せています。ネット通販大手の「京東(JD.com)」の広告を街じゅうで目にしましたし、出前アプリ「餓了麼?」のバイクも走っています。「地上」「地下」「ネット」と三つ巴の激戦区・ハルビンの消費が今後どうなるのか、大変興味深いです。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「台湾を活用した中国進出モデルに再注目(10)」
 ~飢餓感マーケティングの限界
 2013年に上海で一世を風靡したチーズケーキ。地元市民が行列を作り、待ち時間が4時間以上になることもあった。その仕掛け人は、福岡に本社を置くバランスが展開する「てつおじさんのチーズケーキ」だ。 中国語で「徹思叔叔」と呼ばれる同社。先に進出していた台湾では口コミ方式で人気が広がり、人気トーク番組「康熙来了」でも紹介されるたことで一気にブレイク。中国人の間でも微博や微信などのSNS上で話題となり、満を持して13年3月に上海に進出した。……
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「台湾を活用した中国進出モデルに再注目(9)」
 ~ライスバーガーで攻める
 モスバーガーは2010年2月に福建省アモイ市に中国1号店「思明南路店」をオープンした。台湾で展開する東元電機(TECO)との合弁会社が仕切っている「日台提携」モデルだ。 実はモスバーガー、中国進出は二度目となる。1994年に上海に進出したが、さまざまな事情で97年い全面撤退していた。当時は「莫師」の名前で営業していたが、今回は台湾でもおなじみの「摩斯」を看板に掲げている。……
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「台湾を活用した中国進出モデルに再注目(8)」
 ~現地化がカギ
 「巧虎」の人気の秘訣の一つは、毎年春と秋に行うコンサートだ。これも台湾方式を取り入れたもので、中国では10年からスタート。劇場では子供たちから毎回大喝采を浴びており、ブランドイメージの向上に一役買っている。日本発祥の「しまじろう」が台湾の衣を借りて「巧虎」となり、文字通り「巧みに」中国の反日感情を回避し、同時に中国人の台湾に対する一種の憧憬を活用し、中国で成功を収めている。今後の成長も、中国の消費者のニーズをうまく捉え、更なる現地化を進めることがカギになってくるだろう。……
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「台湾を活用した中国進出モデルに再注目(7)」
 ~台湾ブランドのイメージを活用
 アニメに出てくる「巧虎」といえば、中国の子供なら誰でも知っているおなじみのキャラクターで、高い人気を誇る。イベントなどで着ぐるみのキャラクターが出てくると、大きな盛り上がりを見せる。この「巧虎」は、ベネッセが手がける幼児向け通信教育教材「こどもちゃれんじ」のキャラクター。日本でもおなじみの「しまじろう」である。中国では1996年に広東電視台で放送が開始され、人気がじわじわと広がってきた。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年7&8月合併号(vol.26)発行

 会報誌2015年7&8月合併号(vol.26)では、巻頭特集に「70後」「80後」「90後」の各世代の消費者動向を取り上げました。上海で各世代それぞれ6~8名の消費者グループインタビューを実施し、人気商品やネット通販の利用状況、海外旅行や日本への関心度、さらには家族観や人生観に至る様々な質問を投げかけました。興味深い回答が数多く得られたなか、「家族観」「人気商品とサービス」「電子商取引(EC)」「海外ネット通販」「日本観光と対日観」「将来への期待」の6つのテーマごとにそれぞれまとめました。特に円安・人民元高を背景に盛り上がるインバウンド消費。今回のインタビューではこの視点から中国人の対日観から日本商品に対するイメージ、昨今の「爆買い」の背景など洞察しています。
 トレンド・ウォッチは、最近都市部のサラリーマンを中心に急速に広がる「出前アプリ」にスポットライトを当てました。実際に今回のインタビュー対象者の大部分が使っていると話してもくれています。中国外食産業におけるO2O(オーツーオー)市場規模は10年にわずか92.2億元だったのが15年には1389億元とわずか5年間で10倍以上成長したというレポートもあるほどです。今回、特に市場シェアの高い「餓了麼」「美団外売」「百度外売」「淘点点」「達家美食会」などの主要アプリを紹介し、それらビジネスモデルから人気を集める秘訣などについて迫りました。
 数字で見る中国では、最新の中国インターネット情報センター(CNNIC)のデータをもとに、昨今の中国インターネットの状況をマクロ的に観察しました。モバイルネットユーザーの増加とスマートフォン(スマホ)やタブレット端末経由での各種サービスの利用頻度が高まっていることが如実に表れたレポートの内容から、特に重要なポイントをピックアップしています。
 マーケティングでは、ネット通販の攻勢に遭い地盤沈下が進む百貨店の衰退についてです。中国最大規模の小売グループ「万達集団」傘下の万達百貨を例に、若干“時代遅れ”となった中国の百貨店から客足が遠のくワケについて日本との比較も踏まえながら追求しました。またぜいたく禁止令の影響を受けている中国の外食産業において、オシャレな内装に凝ったメニュー、良心的な価格を特徴に若者世代から支持を受けている「ファストファッションレストン」について分析しました。湖南料理の「57℃湘」、シーフードの「水貨」、杭州料理が中心の「外婆家」などがいかに成功しているのかについて4つのポイントから考察しています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.26(2015年7&8月合併号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『海外製品への高い関心、ポジティブな対日観』
 「70後」「80後」「90後」のライフスタイルを徹底比較

【トレンド・ウォッチ】現地の最新商品&サービス
『市民の胃袋を満たすアプリが成長中』
 人気の出前アプリ、各社がサービス合戦

【数字でみる中国】
『モバイル決済や株取引などのユーザー増』
 中国インターネットの最新データ

【マーケティング】
 百貨店
『百貨店の地盤沈下は防げるか』
 日本のサービスがヒント?生き残りの道とは

 レストラン
『コンセプト重視で若者を狙え』
 個性で人気のファストファッションレストラン

【都市別調査】都市別マーケティングレポート
 北京編~その2
『特色あるモールが続々登場 三里屯、トレンドの中心に』

 北京編~その3
『北京2大商圏、西単 仏ラファイエットも進出』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第60回「ネット通販、ネットで攻防」(2015年8月28日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第60回は「ネット通販、ネットで攻防」(2015年8月28日付)。「京東で購入した山竹(マンゴスチン)。自宅に届いて箱を開けたらゴミ同然のように腐った状態。返品にも応じない。掲載写真はきれいに撮影されているけど、新鮮なフルーツをネットで買うのはやめるべし」。月間アクティブユーザー数が2億を超えるミニブログ「微博(ウェイボ)ー」に投稿されたコメントが反響を呼んだ。投稿主はフォロワー数は1000万人を超える人気作家「六六」。ネット通販大手の京東(JD.com)に出店する「天天果園」でマンゴスチン8斤を200元強で購入。傷んだ状態に気付いたため、早速カスタマーセンターに連絡したところ、堂々巡りが2~3日続いた。業を煮やした彼女は、冒頭のようにネット上でこのいきさつをすべて公開したのだ。この騒動の行き末と背景には熾烈な競争を繰り広げるネット通販大手2社の攻防が…。
 次回の掲載は9月11日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Chauffeur driven vehicles thrive in China(議論呼ぶ快走ハイヤー)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Chauffeur-driven-vehicles-thrive-in-China

「Life in Yangon for four college students(急速に広まる携帯電話)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Life-in-Yangon-for-four-college-students

「Young Chinese fuel stock market fever(若年層が奏でる株狂想曲)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Young-Chinese-fuel-stock-market-fever

「Yangon infrastructure lacking(経済発展と生活インフラ)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Yangon-infrastructure-lacking

「Chain finds sweet spot between Starbucks, cheaper options(台湾のカフェ、SNS巧みに)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Chain-finds-sweet-spot-between-Starbucks-cheaper-options

「Chain operator adapts by serving up variety(外食「小南国」、全方向カバー)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Chain-operator-adapts-by-serving-up-variety

「Escape games have something for everyone -- even companies(脱出ゲーム、企業も活用)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Escape-games-have-something-for-everyone-even-companies

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