中国消費洞察オンライン〜中国ビジネスをマーケティング視点から再構築!

【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第187号】~中国でもスポーツ消費の振興を~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
「キャスト中国ビジネス」中国マーケティングEC会員コース
http://www.cast-marketing.com/
===============================
2015年9月16日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第187号】
===============================

 こんにちは。キャストの大亀です。
 娘の運動会を応援しに上海に来た両親を連れて、杭州を訪れました。杭州では西湖の周りをのんびりと散歩し、断橋残雪や柳浪聞鶯など11年に世界遺産にも登録された西湖の名所を見て回りました。
 その西湖のほとりにあるコスタコーヒー店。外に置かれたテーブルでコーヒーを飲んでいると、カップなどを片付けていた20代半ばくらいの男性の店員が、気さくに「日本からですか?」と話しかけてきました。
 (私)「はい。日本から来ました。」
 (店員)「皆アメリカンコーヒー飲んでいるからそうだと思いました。」
 (私)「さすが、よくわかりましたね!」
 (店員)「日本はいいところですね!」
 (私)「行ったことあるのですか?」
 (店員)「いや、ないのですが…。行ったことのある友人が皆すごくいいと。どこも清潔で整然としていて気持ちが落ち着くって…。」
 (私)「ここもいい雰囲気じゃないですか!」
 (店員)「いや、ここは…(首を横に振る…)」
 爆買いばかりがクローズアップされる中国からの観光客ですが、買い物以外にも日本の“ポジティブ”なイメージが中国人の間に広まっていることを実感しました。
 今週のコラムはカープ観戦で感じた中国のスポーツ観戦市場についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第187号をお送りいたします。

◆◇競合他社のベンチマーク調査のご案内◇◆
================================================================
最近弊社では競合社のベンチマーク調査の依頼が増えております。中国での更なる業務拡大を行ううえで、競合他社の組織や運営体制、戦略、KPIなどを調査・分析しています。
<<お気軽にお問い合わせください!!>> http://www.cast-marketing.com/inquiry/
================================================================

【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第187回)
     ~中国でもスポーツ消費の振興を~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年7&8月合併号(vol.26)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「出前サービス、アプリの波」(2015年9月11日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Harbin's unique arcades left out in cold(極寒の地、ネット通販根付く)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
コラム
■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第187回)
 ~中国でもスポーツ消費の振興を~

 お盆休みに広島の実家への帰省時、マツダスタジアムに広島カープ戦を見に行きました。チケットはネットで4月に予約しましたが、その時点で家族6人が一緒に座れる一塁側内野席が取れないゲームがあるほど、昨今のカープ人気は目を見張るものがあります。
 我々が見た試合では、ちょうど黒田投手が登板しました。米大リーグの名だたる球団からオファーされたとされる何十億円もの年俸を蹴って古巣のカープに戻ってきたこともあり、球団の人気にもさらなる拍車がかかっています。
 試合は残念ながら、日米通算500登板にもあたった黒田が打たれ、打線も2塁を踏めたかどうかほどの貧打で負けとなりました。しかし、カープを愛するファンの熱気や赤で染まったスタンドなど、あの独特な雰囲気や抑揚感はテレビでは得られない体験です。
 思えば、中国ではあまりこのような雰囲気を体験できる場面が少ないような気がします。中国人がスポーツ観戦に関心がないわけでありません。特にサッカーは八百長賭博などで人気の浮き沈みがありながら、13年に広州恒大がアジアチャンピオンリーグ(ACL)で初優勝してからまた人気に火がついています。観客動員数も14年には1試合平均2万5000人を超え、Jリーグの1万7240人を上回っています。
 しかし、日本のようにプロの野球やサッカーだけでなく、高校野球や駅伝など多くの人が集まり盛り上がるイベントは多くありません。投資が冷え込み、景気の落ち込みが懸念されている中国経済ですが、今後はいかに内需を拡大するかが喫緊の課題とも言えるでしょう。その観点から、こうしたスポーツ観戦をより促進するような施策を採っていく必要があるのではないでしょうか。
 カープを応援しながらビールやお弁当を楽しみますし、メガホンや帽子なども応援の時のみしか使わないだろうと思いながら、ついつい購入してしまいます。このような消費の盛り上がりが次なる経済成長を後押しするエンジンとなりうるでしょう。
 中国では多くの民衆が一堂に集まることを政治的に警戒するような雰囲気がありますが、景気を盛り上げていくためにも、“魅せる”スポーツの振興をより進めてほしいと、カープ戦を観戦しながら思いました。

文責:コンサルタント 大亀浩介

バックナンバー一覧はこちら >> http://www.cast-marketing.com/okamekosuke/

★Facebookのアカウントをお持ちでしたら、ぜひ「いいね!」をお願いします★
================================================================
キャスト中国マーケティング・ECサイトの公式Facebookページ
■□■大亀浩介の『チャイナ・マーケット・インサイト』■□■
http://www.facebook.com/chinamarketinsight/
<<中国各地の素顔を、写真とミニレポートでリアルタイムにお伝えします>>
================================================================

■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
新着コンテンツ一覧
■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

※下記コンテンツの全文を閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要です(一部お試し閲覧除外記事あり)。「フル/法令/Q&A会員」のログインIDとパスワードではログインできません。(お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/)

「「70後」「80後」「90後」のライフスタイルを徹底比較(2)」
 ~保守的で伝統的な考えが優勢
 70後と80後の既婚者は自身の家庭を築いているため、父母と同居している者は少ない。ただ、子供の世話をしてもらうために、近くに住んでいることが多い。 祖父母が孫の面倒を見ることは中国ではよくあることだ。父母が仕事などで忙しいため、家事の手間を省く意味もあり、毎日実家に帰って食事をするというケースも少なくない。そうでなくとも、両親とは週に最低1回は会うというのが半ば「常識」で、家族関係はおしなべて良好と言える。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=1353

「「70後」「80後」「90後」のライフスタイルを徹底比較」
 ~世代で異なる消費観念
 中国の消費市場を見るためには、消費者が何を考えているかを知らなければならない。その方法は、人気商品のランキングを見るだけでは足りない。彼らのライフスタイルや情報収集法を知り、つぶさに分析する必要がある。様々な世代を集めたグループインタビューを通じて、中国人の消費の「今」に迫る。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=1352

「人気の出前アプリ、各社がサービス合戦(6)」
 ~ニーズ高い出前、今後は「質」で勝負
 筆者も「餓了麼」と「到家美食会」を利用したことがある。特に大きな問題もなく、「とても便利」というのが率直な感想だ。使い方は簡単。アプリを開くとGPS機能が立ち上がり、近くの飲食店を探してくれる。通常は100店舗以上の選択肢が示される。「餓了麼」は比較的小型店やファストフード店の紹介が多い。一方、「到家美食会」はランクが高い著名レストランもカバーしている。 画面上で飲食店を選ぶとメニューが示され、料金もすぐに分かるようになっている。ネット決済や代引きなどの支払い方法も選択できる。宅配所要時間は基本的に1時間以内だ。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=1349

「人気の出前アプリ、各社がサービス合戦(5)」
 ~管理型で勝負する「餓了麼」
 「餓了麼」は融資を活用して資金面を厚くした後、ブランドイメージの強化に乗り出している。15年5月には人気テレビ番組「奔跑吧兄弟」で一躍有名になった王祖藍をイメージキャラクターに迎えた。ブランド力の向上を通じてホワイトカラー層や都市コミュニティ地域での知名度強化を図っている。前述のように、出前アプリを利用する際にユーザーが最も重視するのは宅配スピードだ。これを意識し、それまで飲食店自身の宅配に頼っていた「餓了麼」は14年から自社宅配サービスを開始した。……
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=1348

■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
お知らせ
■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年7&8月合併号(vol.26)発行

 会報誌2015年7&8月合併号(vol.26)では、巻頭特集に「70後」「80後」「90後」の各世代の消費者動向を取り上げました。上海で各世代それぞれ6~8名の消費者グループインタビューを実施し、人気商品やネット通販の利用状況、海外旅行や日本への関心度、さらには家族観や人生観に至る様々な質問を投げかけました。興味深い回答が数多く得られたなか、「家族観」「人気商品とサービス」「電子商取引(EC)」「海外ネット通販」「日本観光と対日観」「将来への期待」の6つのテーマごとにそれぞれまとめました。特に円安・人民元高を背景に盛り上がるインバウンド消費。今回のインタビューではこの視点から中国人の対日観から日本商品に対するイメージ、昨今の「爆買い」の背景など洞察しています。
 トレンド・ウォッチは、最近都市部のサラリーマンを中心に急速に広がる「出前アプリ」にスポットライトを当てました。実際に今回のインタビュー対象者の大部分が使っていると話してもくれています。中国外食産業におけるO2O(オーツーオー)市場規模は10年にわずか92.2億元だったのが15年には1389億元とわずか5年間で10倍以上成長したというレポートもあるほどです。今回、特に市場シェアの高い「餓了麼」「美団外売」「百度外売」「淘点点」「達家美食会」などの主要アプリを紹介し、それらビジネスモデルから人気を集める秘訣などについて迫りました。
 数字で見る中国では、最新の中国インターネット情報センター(CNNIC)のデータをもとに、昨今の中国インターネットの状況をマクロ的に観察しました。モバイルネットユーザーの増加とスマートフォン(スマホ)やタブレット端末経由での各種サービスの利用頻度が高まっていることが如実に表れたレポートの内容から、特に重要なポイントをピックアップしています。
 マーケティングでは、ネット通販の攻勢に遭い地盤沈下が進む百貨店の衰退についてです。中国最大規模の小売グループ「万達集団」傘下の万達百貨を例に、若干“時代遅れ”となった中国の百貨店から客足が遠のくワケについて日本との比較も踏まえながら追求しました。またぜいたく禁止令の影響を受けている中国の外食産業において、オシャレな内装に凝ったメニュー、良心的な価格を特徴に若者世代から支持を受けている「ファストファッションレストン」について分析しました。湖南料理の「57℃湘」、シーフードの「水貨」、杭州料理が中心の「外婆家」などがいかに成功しているのかについて4つのポイントから考察しています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

------------------------------ 
ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.26(2015年7&8月合併号)  もくじ 
------------------------------- 
【巻頭特集】
『海外製品への高い関心、ポジティブな対日観』
 「70後」「80後」「90後」のライフスタイルを徹底比較

【トレンド・ウォッチ】現地の最新商品&サービス
『市民の胃袋を満たすアプリが成長中』
 人気の出前アプリ、各社がサービス合戦

【数字でみる中国】
『モバイル決済や株取引などのユーザー増』
 中国インターネットの最新データ

【マーケティング】
 百貨店
『百貨店の地盤沈下は防げるか』
 日本のサービスがヒント?生き残りの道とは

 レストラン
『コンセプト重視で若者を狙え』
 個性で人気のファストファッションレストラン

【都市別調査】都市別マーケティングレポート
 北京編~その2
『特色あるモールが続々登場 三里屯、トレンドの中心に』

 北京編~その3
『北京2大商圏、西単 仏ラファイエットも進出』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

---------------------------------------------------------

2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第61回「出前サービス、アプリの波」(2015年9月11日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第61回は「出前サービス、アプリの波」(2015年9月11日付)。外資系製造業が数多く進出し、大学の巨大キャンパスのような街並みが広がる蘇州工業園区。その一角にあるショッピングモールのスターバックスで、コーヒー3杯を受け取る男性を見た。スマートフォン(スマホ)でレシートを写真撮影し、忙しそうに画面をタッチしている。彼がかぶる水色の帽子には「餓了麼」の文字。出前アプリの宅配スタッフだ。15年上半期に大きく成長した「出前」市場。取引額ベースで120億元超の市場に膨らんだ。全体の8割を占めるのが80後や90後の若い世代。市場シェアは「美団外売」と「餓了麼」の2強がそれぞれ4割前後を占める。その餓了麼が仕掛けるユニークなサービスとは…。
 次回の掲載は9月25日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

---------------------------------------------------------

3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Harbin's unique arcades left out in cold(極寒の地、ネット通販根付く)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Harbin-s-unique-arcades-left-out-in-cold

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

────────────────────────────
【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
────────────────────────────
■サービス詳細 >> http://www.cast-marketing.com/service/
■お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/
■お問い合わせ >> http://www.cast-marketing.com/inquiry/
■メルマガ配信登録 >> http://www.cast-marketing.com/mailmagazine/

pageTop